普通の日常をー【非募】

あーあ、強く打ったからか
（落ちた時に出たのだろうと納得し、病院に行く程の怪我でないにせよ痛そうで顔をしかめ。怖がるゲストを鼻で笑い「合成だろ」夢のない表現ででキッパリと言い放ち

そうかもな、覚悟はしてたけど
（両肩を竦めヤレヤレと首を横にふり、新しい写真の次に古い写真が出てき「昔も印刷ミスであぁなったのかもな」笑い

気を付けなきゃな
（危険が付き物の仕事に用心は越したことないと、自分にも言い聞かせるように頷き。白黒の心霊写真を見て「インクが飛び散ったのかよ！」印刷ミスという表現が気に入り手を叩き笑って

でも、中には本物っぽいものもあるよな
（つられて笑えば、カラー写真ならいくらでも捏造はできるとはいえ白黒写真はそこまでの技術はなく印刷ミスで起こったものじゃないものあると考えられ

たしかに、これなんか凄いぞ
（白黒の古ぼけた写真に写る子供の足がなくなっている写真が紹介され、ビール片手にテレビの画面を指差し本物かもしれないと騒ぎ立て

たぶんね、おそらく幽霊の仕業だ
（リアクションに笑うことしか出来ず「番組でここまで笑ったの初めてな気がするよ」まさかこういうての番組でここまで盛り上がるとは思わず

わぁお、幽霊って怖いんだな
（ゲストの動きを真似して怖がってみて、酒が入ってる事もあり笑いすぎて泣く勢いで盛り上がり「世間から見た幽霊の印象がよく分かった」エアーでメモを取るような動きして

やめろよ、腰に響く
（オーバーリアクションにお腹を抱えながら笑いながら腰に手を当て「僕らはまた別なんだよ」肩で息をしながらはビールを飲み

だって、アレは真似したくなるだろ
（目尻に浮かぶ涙を指で拭き取り尚も笑い続け、幽霊なんかの類いに慣れた人間なんてそうおらず「みたいだな」次は幽霊を前に怖がるリアクションを取って置みようなんて企めば一人でニヤニヤしてしまい

番組だからだろ
（首を横にふりもうやめろと言わんばかりに兄の肩を叩き、笑い過ぎでむせながらも中々止まらず一人でにやける姿を見て「まさか、やるなんて思ってないよな？」何かを企んでるのにかまをかけ

…別に？俺は仕事は真面目にやるタイプ
（腹の中を見透かされても平気な顔して直ぐにでもバレそうな嘘をしれっと吐き、拳を作って胸の前に持ってきて数回叩き゛俺に任せておけ゛とでも言いたげな雰囲気を出し

たまにふざけるくせによく言うよ
（笑いがおさまり残りのビールを飲み干して、自信あり気な顔を眺め「わかった、信じればいいんだろ」眉を下げながら微笑み

そんなことない
（瓶にビールがまだもう少しはいってると思い傾けたが既になくなっており数滴落ちてきただけで、瓶を起きテレビを消し「さてとインパラも俺らも休憩したし、ちょっと散歩にでも出てみるか？」特に何をするでもなく立ち上がり座って固まった体を伸ばして

いいよ
（二人分の空き瓶を片付け、提案に賛同するも行く宛など考えておらずなにか行く宛があるのかと何も考えずに頷いき上着をはおり

行き先は決めてないけどな
（ジャケットに腕を通し出掛ける準備を整え、ノープランで話を持ち掛けた為に聞かれる前に最近ではお決まりと化してる言葉を投げ掛け

まぁ、いいよ。
（何も考えてない様子にバーかその辺だろうと適当に頷き、部屋を出て車に乗り込み「別に行くところもないし、兄貴の行きたいところで」行先は任せると

バーとモーテルの往復じゃ飽きるよなぁ
（ぶつぶつと行き先を考えてながら部屋の戸締まりしロビーに差し掛かりこの周辺の案内チラシを手に車まで行き、車に乗るなりニヤニヤしだし「よし、ならこれに行くか」ピエロの描かれた移動サーカスのチラシを渡して

・・わるい、腰が痛くなったから戻って寝てるよ
（渡されたチラシを見る無いなや、怪訝そうな顔を浮かべチラシをクシャクシャに丸めわざとらしく痛がるそぶりをして車から降りようと

お前ホントにピエロ駄目なんだな
（小さい頃ならまだしも大人になってからも苦手かと指さして笑い「サミーちゃんはお留守番か？」丸めたチラシを拾い上げ皺を伸ばし記載された地図を眺め

・・・・
（指差し笑われる手を払い、しばらく黙り込んでは体勢を元に戻し「行ってもいいけど車で待ってる」ムスッと窓枠に肘をつき