匿名さん 2016-12-28 21:29:47 |
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探す手間が増えるから、なきゃ困る
(何か硬いものに当たったと期待を寄せれば少し大きいだけのただの石で、肩を大きく落とし落胆するが更に掘り進めれば石と違う感触の何かを掘り当て「暗くてよく見えんが、あったかもしれん」懐中電灯で照らし
ちょっとどいて・・あった、棺だ
(当たる感触を確かめ手で残りの土を払い落としよく見る棺を発見、スコップで棺の蓋を開け「これかも」受刑者の服を着る骨を見つけ
骨になっちゃ誰だか分からんな
(布切れから受刑者である事は分かるが、それが探し求める日本人かどうかは定かでなく「でもまぁ善人ってことはないし、一先ず燃やしておくか」棺の中に塩とオイルを撒き下準備を終らせ
ちゃんとした状態で残ってるほうがおかしいよ
(服は虫に食われボロボロになっており、区別がつかないと兄がいえば確にと頷き「だな」火のつけたマッチを棺の中に入れ
そりゃそうか
(勢いよく暗闇を明るく照らす炎を見下ろし、これで騒ぎが収まる事を願うばかりで「さっきのとこ行ってみるか?」主犯者を燃やせば重機が動く事もなくかるかもしれないと考え
念のために行こう、あれが動き出して被害が増えたら厄介だからな
(地上に向かって昇る煙を見つめ、意見に賛同しもしこの骨の持ち主がやって無いとなると今ごろ勝手に動き出し暴走していないかと心配になり
よし、上がるか
(そうと決まればロープに手を掛け壁をつたって登り、先に地上に到達して入り口近くで弟が上がってくるのを待つことにして
これ、登るのキツいんだよな・・
(ロープで上がる際、荷物を持ち腰を曲げるため痛めたところに響き速いスピードで登るも気をつけながらもう少しで地上につき
あと少しだから踏ん張れ
(袖を伸ばし摩擦で手が焼けるのを防ぎロープを引っ張り登る手助けして「お前デカイから重い」文句をこぼし何とか引き上げ
うるさい
(顔と声が聞こえる位置までに達し、頭上から聞こえる文句にムッとし地上に上がるとぐぐっと腰を伸ばして「よし、行くか」木からロープを外し
手伝ったのに感謝の気持ちはなしかよ
(ムッとする弟の肩を小突いてから車に向かい、乗ったのを確認するや否やアクセルを踏み込み飛ばして。直ぐに例の場所に着けば今のところは何かが動く気配はなく、上手くいったかと胸を撫で下ろし様子を観察し
ありがとう
(嫌味ったらしく少し強めの口調で言い、車に乗りドアを閉めた直後に急発進したせいで天井に頭を打ち抱え。目的地に到着しEMFで周囲を確かめても反応はなく
反応なし。よし、もう大丈夫だろ
(EMFが光らないかと手に汗握り見つめ、しばらくしても反応がなければ携帯を取りだし「終わったよ。もう大丈夫だ」あの家に住む女性に退治した事を伝え
終わった・・
(事件が解決すれば終わったと安心感で肩を落とし、工事現場を再度見渡し墓石のあった方向に懐中電灯を向けると確かにそこにあった墓石が見当たらず首をかしげ、電話するディーンを待ち
もしまた何かあれば連絡しくれ…あぁ、それじゃ
(デートの誘いでもと思ったが止めておき電話を切り、隣を見ると不思議そうにする弟がいて。その視線の先を追えば何もなく「あそこにあったよな?」記憶を手繰り確かにあったはずだと目を擦り再度凝視して
・・・僕らの見間違いだったのかも
(隣にいる兄を見て口角あげて笑い、撮った写真を見てみようと携帯を開けるも撮ったはずの写真が見当たらず、もしかしてと思うも言葉を濁して肩を叩き
そういう事にしておくか
(二人揃ってハッキリ見たが今は無くては説明も付かず、腑に落ちない感じもするが問題は解決したと笑って片付け「モーテルに戻って荷物取ってくるか」ダラダラするより狩りで動く方が合ってると軽い足取りで車に座り長調なロックを掛け
意外と暇ってのは僕らに性に合わないのかも
(モーテルやバーで過ごしてたの時のことを振り返り何かなしてないと落ち着いて居られないと、昔とはまるっきり違うなと思い
な、動き回る方がいい
(一仕事終えた軽い気持ちでハンドルを握り「そういや病院は?大丈夫か?」弟が地下室へと落下した事を思いだし、片手をハンドルから離して腰の辺りを指差し
大丈夫、だいぶ平気になってきたよ
(兄に言われるまで腰を痛めてたのを忘れ、手で押しても痛くもなく骨も折れてないことを確認して頷き
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