匿名さん 2016-12-28 21:29:47 |
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いいんだよ、それでもヒーローだ
(そろそろ何が言いたいか分からなくなってきたが、どや顔して張った胸をドンと叩き。コーヒーを飲もうとカップを傾けたが既に飲み干した後で、悔しそうに静かにカップをテーブルに戻し
ヒーローね
(素直に頷くか否定するか考えるのもバカバカしく思え軽く受け流し、食事も済ませこれからどうしようなどと考え窓の外を眺め
そう、ヒーロー。カッコイイやつな
(どうせやるなら明るく考えたいという本音は隠しておき、ヒーローみたいに片手をピンと伸ばしたポーズをして遊び。空いてる時間だから直ぐに席を立たなくて良いと判断し、天気が悪くなってきた外をぼんやり眺め水を飲み
やめろよ、恥ずかしい
(いい大人が子供っぽい真似して、チラチラとみるほかの客の視線に気づけば降ろせと手を下げさせ。しばらく外を眺めてると、窓ガラスにポツポツと雨粒が辺り「降ってきたね」つぶやき
いいだろー、楽しいんだから
(手を下ろされ唇を尖らかせ文句を言った時に携帯が鳴り、ディスプレイに表示される知らない番号に眉間に皺寄せ「もしもし」弟に片手を挙げて断りを入れ電話に応答し
あぁ、君か…うん、わかった
(電話に出れば女性の声がして、昨日のバーで悪魔退治をした女性だと分かれば用件を聞き電話を切り「サム仕事だ。昨日の人から、詳しいことは移動しながら」早口に説明し会計に席を立ち
昨日の・・?あの子達か?
(内容を聞こうと思ったがそれどころじゃなさそうと察し、急いで二人分の会計を済ませ車へと向かい「それで、どんな内容?」手帳を取り出し
そうだ。今度は幽霊で家がヤバイらしい
(聞けば他の友人も交えホームパーティをしていた所ラップ現象が起こり、特にキッチンは包丁が飛び出し近寄れない状態だといい。惨事になる前に着かなくてはならず、いつもよりも荒くハンドルを捌き
ポルターガイスト・・・やっかいだな
(以前解決した時のことを思い出し、複雑な思いを持ちながら問題の家へと向かい地図で家の位置を確認し「あの家の近くに昔墓地があったぞ」パソコンで古い地図と見比べ
おいおい、そりゃ大勢いそうだな
(猛スピードで飛ばして家が見えれば急ブレーキで停車し、トランクの中に塩の弾丸があるか確認し「これでいけるか?」家に入る前に準備をすべきだと弟に問い掛け
あぁ、取り敢えず避難させよう
(銃が正常に作動するか確認が出来、EMPと予備の弾丸をカバンにしまい「僕は外を見てくる、ディーンは彼女達を避難させて」指を指し
分かった!
(女性に電話して到着したことを伝え、玄関に手を掛けるがドアノブが回らず何度も体当たりして蹴破り。リビングで身を寄せ合い怯える女性逹を見つけ、銃を構え外に誘導し
(避難誘導に行かせたことを少し心配ではあるが、仕事だから真面目にやってくれるだろう期待して家の周りを見歩き家の裏側に地下室への入口を見つけ懐中電灯で照らし
外に出ればもう大丈夫だ。近くのカフェでも寄っててくれるかな
(別段何事もなく家の外に出ることに成功し、不安からジャケットの袖を掴む女性に声をかけ落ち着かせ、携帯を取りだしサムに掛け「避難できたぞ。お前は?」こちらの動きを手短に説明し
裏に地下室の入り口を見つけた、でも深すぎて底が分からない
(地下室の周りを照らしても光が届かないのか何も見えず、下に降りようとしてみたが階段が途中で崩れおち肩で携帯を挟み近くにある石を中に落としながら
すぐ行くから一人で行くなよ
(通話を切りサムがいる場所まで走り「底は見えそうか?EMFに反応は…っと」落ちないよう階段に手を駆け下を覗き。EMFが光るのを確認でき何かあるのは間違いないが気軽に入れる場所でもなく、覗いたままどうするか考え
石を落としてみたけど・・ここは底なしか?
(ディーンが来るまで数回石を落としどこまであるのか調べたが数回ともすべて底についた感じがなく「発煙筒とかなかったか?」懐中電灯を落とすわけにもいかず、明かりが持続するものは無いかと
車にあるかも。ちょっと待ってろ
(最初から積まれている非常用のものを取りに車で戻り、まだ近くにいた女性に聞けば地下室に行ったことはないらしく。思ったとおりの場所で発煙筒を見つけそれを手に裏口まで走り
・・・っ!?
(もう少し中まで見れないかと崩れた階段の手前まで足を進めしゃがみ込んだとき、ミシリッと嫌な音を立てた足場は瞬間に崩れ落ちそのまま地下へ転落し
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