双黒.非募集

好きなだけ居たらいいよ
(口篭る相手にﾆｺﾘとして述べれば、早く熱が引かないといつもの調子じゃなくてこっちも調子狂うと思い少し苦笑いして「なかなか美味かった、ありがとう中也」とキッチンへ皿を片付けに行く途中で小さく呟き)

(/あけましておめでとうございます！)

！……皿は俺が洗うからシンク置いとけ。
(珍しくも優しい返答や感謝の言葉に目を丸くすると、照れ隠しのように乱暴な口調で言い返した後「夕飯も用意してやるからしっかり働いて来い」と言い逃げの如く呟き寝室に引っ込んで。)

(/あけましておめでとうございます～！
今年もよろしくお願いいたします*ﾟ)

わかった、お皿割って怪我しちゃダメだよ？
(ｸｽｸｽと笑いながら相手の言葉に従って皿は置いて仕事の仕度をして。さっさと寝室へ引っ込んだ相手のいない部屋に「いってきます」と言ってみて、可笑しいなと笑いながら御機嫌に仕事へ向かい)

(相手が出掛けた音が聞こえた後にキッチンへと戻れば、手際良く片付けを済ませてしまい。久しぶりの休暇という事もあり午前はゆっくり体を休めて過ごし、午後から街中へ繰り出せば着替えや夕飯の食材などの買い出しを済ませて。)

(今日もうんざりするくらいいい天気だなあと呑気に歩いて社へ向かい、いつも通りぐうたらしていれば平和だなあと思い早帰宅することにして。帰り道にあった花屋でユリの花束を購入して自殺に使えるかなと考えながら相手が居るであろう自分の家のドアをノックしてみて)

─…太宰？早かったな。
(勝手にシャワーを借り着替えを済ませた後、夕食の支度をしている最中ノックの音が響けば玄関に向かい扉を開けて顔を覗かせ。予想以上に早く帰宅した相手に「手前…他の奴らに仕事押し付けて来たんじゃねえだろうな」と疑いの視線を向ければすぐにキッチンへ戻って。)

ただいま奥さん
(ちゃんと扉を開けに来た相手に感心しつつからかって、リビングに買ってきた花束をぽいっと適当に置いてキッチンへついて行き｢えー、私はそんなことしないよ。ただ平和だっただけじゃないか｣と酷いなあというように肩をすくませて)

誰が何時手前の奥さんになったんだよ。
(自分ばかりが揶揄われ動揺させられるのが気に食わず、鍋をかき混ぜながらきっぱりとツッコミを入れるとふと考え込んで。少しばかり反撃してやろうと振り返り、嫌がらせの心算で正面から抱き付けば、相手を見上げて「お帰り」と不敵な笑みを浮かべ。)

ええ、ノリが悪いなあ
(鍋を見たりむしゃくしゃしてそうな相手を見たりしてﾆｺﾆｺしていれば急にきた反撃に驚いて固まり、柄にもなく少し赤面して「...ただいま」と顔を逸らして小声になり)

…んだよその反応。
(釣られてじわじわと頬を染めれば、ぎこちなく相手から離れて冷蔵庫から作っておいたサラダを取り出し。テーブルに並べようとしたところで百合の花束に気付くと、黙ってさえいれば顔だけは良い相手であるが故に「何だコレ。貰い物か？」と尋ねて。)

...中也が柄にもないことするからじゃないか
(相手から離れてリビングのソファに座り火照りを冷まして相手の動くのを観察して。花束の事なんて忘れていたので一度きょとんとしてから｢それは私が買ってきたものだよ｣とどうしたんだという顔で相手を見て)

買ってきたって……花瓶持ってねえだろうが。
(予想外の返答に呆れ気味に返せば、すぐにキッチンへと戻って出来立てのビーフシチューを器によそい。パンを薄く切り皿に盛ってスプーンやフォークを持てば器用にそれらを一度で運び、テーブルに並べてから「花を愛でる趣味なんかあったか？」と不思議そうに瞬きをして。)

いやあ、百合が自殺に使えるかなあと思ってね
(確かに花瓶ないけど飾ろうと思ってたわけじゃないしなあとすぐに考えるのをやめて。テーブルに並ぶ美味しそうな食事に自分ではこんな凝ったことはしないので内心感嘆して｢中也はやっぱりいい奥さんになると思うよ、転職はどうかな？｣と真顔で冗談を述べてみて)

生憎貰い手が居ねえからな。
(すっかりお馴染みとなってしまった自殺という一言にも呆れたような溜息を返すばかりでまともに取り合わないものの、たまには相手の悪ノリに付き合ってやろうとこちらは笑い混じりに冗談を返して。)

貰い手？何を言ってるんだい、ここにいるじゃないか
(冗談に珍しく乗っかってきた相手にウインクを飛ばして頬ずえをつき相手を見て。冷めるから早く食べてしまおうと思い「いただきます」とテーブルに並べられた夕食に手をつけ始め)

っ…無類の女好きが何莫迦な事言ってんだ。
(思いもよらない言葉に思わず言葉を詰まらせると、薄らと頬を上気させぎこちなく目を逸らしながら呟いて、遅れて両手を合わせれば「いただきます」と相手の後に続いて食事を始め。)

中也も女の子みたいに可愛いから大丈夫だよ！
(相手の反応にニヤニヤとして相手を見つめて。美味しいと思いつつ食べ進めれば｢うん、悪くないね｣と告げて皿だけキッチンへ置きにいけばソファに横になり眠そうに欠伸をして)

寝るなら風呂入って布団で寝ろ。
(可愛いという言葉によって遠回しに身長のことを揶揄われているのだろうと思い込むと忽ち機嫌が急降下して、ソファに寝転がった相手を躊躇無く蹴ってからキッチンへ洗い物をしに行き。)

じゃあお風呂入ってくるよ
(急に機嫌が悪くなった相手に蹴られた腹を押さえて立ち上がり風呂場へ向かい、シャワーだけで手早く済ませれば着替えを持ってこなかったと気付き腰にタオルだけ巻いてリビングへ戻り)

(/埋もれたので上げです。)