シスター 2016-12-20 22:24:57 |
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…⁉︎
(ただでさえ寒さによって体温が奪われて体力が落ちきっているというのに、その上、傷によって体の自由が奪われているならばどちらにせよもう終わりか、と座り込んだまま首を項垂れさせていて。しかし、相手の言葉はこちらの予想を裏切ってきて、どこまでもこちらを心配するような言葉にむず痒さを覚え、さらにこちらの顔を抱きしめながらしっかりとした決意が感じられる言葉に涙が一粒だけ流れ。人の体温など、いつぶりだろうか。増して女性ということもあり遠い記憶の母の抱擁を思い出せば、安心しきったのか相手の胸に顔を埋めたまま眠るように気を失って)
…ギルバート……さん?
(ぎゅっと抱きしめ、冬の静寂と寒さが淡い光と共に降り注ぐ。ふと我に返ると、相手はてっきり乱暴にでも自分を振り払って出ていくかと思いきや、随分と大人しくなった相手の名前を呼ぶが何も反応がないことを疑問に思いそっと相手の顔を除くと、やはり傷の熱はまだ癒えてないのか再び深い眠りについた相手の顔をみて「……体があつい…やっぱり熱が…」とまだ熱が下がりきっていないと分かると相手の肩に腕を回してなんとか抱えて教会を出るとそのまま裏手にある自分の家へと向かい。部屋に入るなり、ベットに相手を横にさせタオルと暖炉で水を温めてぬるま湯を用意しタオルに含ませて額の汗を拭いなん度も繰り返し汗を拭っては、毛布を被せて自分は床にタオルを敷いて座り、ずっと側で看病しているとウトウトと眠り始め気づくとベットの端に突っ伏すようにして眠りにつき)
…?
(眼が覚めるとそこは木目の天井が目に映り。昨日からの記憶がなく、どうやら気を失ってしまっていたようで、とにかく体を起こすと「いつつ…」と、まだ傷が痛むらしく、体に痛みが走るたび体を強張らせていて。すると、ベッドに突っ伏して寝ている昨日のシスターがおり、その周りには自分の体の汚れと血で濁った水が張ったバケツに、これまた汚れた布巾を見つけると、どうやら居眠りしてしまうほど看病してくれていたようで。毛布によって体があったまったお陰か、体力はかなり回復したようだが辺りに「ぐ〜〜」と腹の虫が大きく鳴り響き)
ん……ぁ、ごめんなさい……
(物音がして目が覚めると起き上がっている相手を見つけては看病人がいるのに寝てしまったことを謝りながら慌てて立ち上がると、ぐー、と相手のお腹の音が聞こえて、目をパチくりさせては「ふふ、たくさん寝たらお腹空きますよね」と小さく笑っては前記を言うと、エプロンを付けてキッチンに向かってはいそいそと食事の用意は始めては「その、神父服なんですけど何も着ないよりは……マシかなと思うので」と何かを思い出したかのように黒の神父服を手に持ち相手の元まで歩よっては差し出して前記を言うと、体を保護する役割とともに右肩の傷も隠せると考えて。だが、正直な話は目のやり場に困るためであって、実際今も目元はキョロキョロとしており)
あっ…おい…
(こちらの腹の虫に目を見開きながら笑うと、そのままどこかへと向かう相手の背中に声をかけるがそれでも相手は行ってしまい。窓から射す陽光に目を眩しそうに細めながら待っているとどこからか、先ほどのシスターが戻ってきて。何かと思えば、これを着ろと渡されたのは神父の服で、あまりのダサさに顔を引きつらせて。上のローブだけ拝借しようと上半身裸の上にマントのように羽織って下は今履いているものでいいかと妥協すれば「…ありがとう」とこの言葉を発するのはいつぶりだろうかと思いながら相手に聞こえるか聞こえないかの声の大きさでつぶやいて)
いえ、サイズは大丈夫だと思うので
(相手から出た言葉に小さく微笑みながら上記を言うとその笑顔は嬉しそうで、窓から零れる太陽の光を見ては窓を開けるとすぐ手前に色鮮やかな花々が朝露を帯びてキラキラと輝いており「おはよう」と花にも笑顔で挨拶をするとまたキッチンへと戻り温かいスープとパンを持ってはおぼんに乗せて相手の元まで持ってくると「味付けが好みかは分かりませんが…よかったら、食べてください。体も温まりますよ」と笑顔で言うと自分は花に水を上げたり薪を取りに行ったりパタパタと屋内外をウロウロして)
…っ
(相手に聞こえないように呟いた言葉は聞こえていたようで、その恥ずかしさに顔を赤らめて。やがて、窓を開けられると冬の朝のキリっとした気持ちの良い空気が部屋に入ってくるが、やはり冬は冬。寒さからか体を震わせていると、湯気の立ち登るスープとパンを渡されて。温かい食事などいつぶりだろうか。そんな事を思ういながらまずはスープを一口、つづいてパンをひとかじりすれば、胃に染み渡るスープの暖かさに涙が一粒こぼれ、それからは声も上げずに涙を流しながら黙々とごはんを食べていて)
……ギルバートさん?
(包帯を変えようと温かい湯とタオル、新しい包帯を手に戻ってくると涙を流しながら黙々と食べている相手を見ては相手の名前を聞こえるか聞こえないかの声で呼びゆっくりと目を閉じては、教会の静寂と太陽の光とステンドグラスの七色の光を浴びて美しく輝く聖母マリア様の像が脳裏に浮かんでは、心の中で何か呟いてゆっくり相手に近づいてはベットの端に座り、そっと細く柔らかい指先で相手の涙が伝う頬に優しく触れて「…ここにいる限り、安全です。私が貴方を守ってみせます」とどこまでも優しく、そして包容力の中にも女性の真の強さを感じさせる眼差しと声色は、遠くに聞こえる鳥の囀りのように凛、と相手の耳元まで届くだろうか。神の意思と神を敬う者達の祈りの代行者として全ての人々に平等に、神の愛を示すことが自分の役目だと分かっている。だがらたとえどんな人にも平等に神の愛を捧げると誓った。でも、どうしてだろうか聖夜に出会った闇の世界で生きてきたであろう彼は、彼には神ではなく自身の愛を捧げてしまいたいと思う。それは、きっと神への冒涜と見なされるだろう。だが、たとえそれが神への冒涜とみなされても、周りの人が私の行動をどう言おうが、きっとこの感情はとまることができないのかもしれない。そして、ふと相手の顔を見ては「お髭そりますか?」と問いかけて)
…
(ここまで人に施されたのは初めてで、暖かい毛布にベッド。上着はともかく、一般人には普通なのだろうがこれほどまでに満たされるのはなぜだろうか。それはこれら以外にも要因があるが、本人は気づいてないようで。ふと、気づけばこちらの涙をぬぐい、強い眼差しを向けながら決意の硬い声の言葉をかけて来ると「…なんで俺を助けたんだ。罪人の俺を…」と、自分は罪人だということを主張するように右肩にかかっているローブをはだけさせて。こちらの顔を覗き込みながら問いかけてくる相手に「いい、ナイフと鏡貸してくれ」と髭剃りなど自分でできると言って)
(/これからの展開に主様はなにかご希望はありますか?)
貴方がどんな罪を犯し、なぜ昨晩あの教会で倒れていたのか、私にはわかりません。ただ、貴方は怪我をしていました。貴方がどのような状況なのかは私にも分かります。ただ、私は“怪我人”を助けただけです。
(相手からの問いかけを聞くと。少し黙り込んでは静かに、だがはっきりと上記を言うと俯いて。あの出会いは必然なのか、はたまた神の悪戯なのかそのどちらでもないのだとしたら、この心の奥にあるモヤモヤした感情は何なのか。きっとその答えはまだ見えないのかもしれない。そして、相手が見せた十字の焼印のようにも見えるミミズ割れのように痛々しいその傷を見ては少し近づいて「……この気持ちだけでは許せませんか?」と問いかけては、ナイフと鏡を貸してくれと言う相手に質問の答えを聞く前に、持ってきます、と言うと奥から小さなナイフと鏡を持って来て相手の近くまで行くとゆっくりと差し出して)
…それがお前の意思なら何も言わん
(相手はやはり罪人だということを理解していて、しかしそれでも助けたいという意思が確固たるもので、その強い言葉にこちらも諦めかけたのか上記のようにつぶやいて。「ただ、」と一言つぶやいてひと呼吸置くと近づいてきた相手をベッドに押し倒して。体力は落ちたがひとりの女を襲うことは簡単で、両手を押さえつけて身動きがとれないようにすると「本当に助けてよかったのか?もしかしたら、このまま処女を奪われてお前の最愛の神に仕える資格のない女になるかもしれないんだぞ?」と相手の「助ける」という意思が真実なものなのか今一度確かめて。相手からナイフと鏡を受け取るとゴミ箱と思わしき箱の上に顔を近づければそこで、頬に傷が付くことを恐れずに髭を剃っていって)
っ!?
(相手に近づくと急に視界が反転して、相手の顔が真上にあるのを見ると自分の今置かれてる状況を理解すると同時に相手の言葉を聞いて、一瞬顔が赤くなるが「……貴方は強引にそんなことをする人ではありません」と相手の瞳の奥をじっと見つめて前記を言うと「…と、思うのですが」と少し自信が無くなり付け足しては相手が離れると少し乱れた服を整え、相手がナイフを使って髭を剃っているのを確認しては布団を綺麗に畳んですると、扉をノックする音が響き時間を確認するとちょうど孤児院の子供たちが花を配りにやってくる時間で「はい、今行きますね」と明るく優しい声で言うとシスター服が乱れてないか確認してから扉を開けると数名の子供が花を籠にいれて立っているのを見ては笑顔で挨拶をして花を受け取り子供たちが無邪気に話すのを笑顔で聞いて)
(/今後の展開として、こちらが考えているのは刑務所が逃亡した彼を指名手配してたまたま街中を歩いていたら警察に見つかり再び捕まりそうになるがシスターが庇い逃げるというものか、噂でシスターが罪人を匿っていることが流れ教会などが暴動などに襲われ2人とも刑務所に連行されるが、彼が再び逃亡を図る、といった内容を考えているのですがどうでしょうか?)
(急な事態に相手はどのような反応を見せるのだろうか。そのことにも興味があり、相手がこちらに目を合わせてくればこちらも相手の瞳の奥を見つめるように視線を向ければ、やがて相手の答えが聞くことができて。どうやらこちらのことを本気で信じているらしく、そのことにようやく諦めがつくと「負けたよ…」とだけ呟いて相手の上から離れて。すると、玄関の方から子供たちの声が聞こえてくると。女と子供たちのやりとりが聞こえてきて。やがて話が終わり、女がこちらに戻ってくると「今のはなんの子供たちなんだ…?」と一体女と先ほどの子供たちに何の関係があるのだろうと気になって問いかけて)
あの子達は、私達修道院が支援をしている孤児院の子どもたちなんです。私達シスターが寄付金や子どもたちのもようしものなどで成り立っているんです。
(相手からの質問に街中を無邪気に駆け回りながら去っていく子どもたちを温かい眼差しで見つめながら上記を言うと、自分も幼き頃にまだ名前も顔も覚えていない年頃で親を亡くし修道院に引き取られた過去があり自分も同じく幼いころは先ほどの子どもたちのように無邪気に楽しんでいたのかもしれない、と子どもたちの背中を見ているとふと幼き頃の風景が霞がかったように自分の後ろ姿と重なっては、小さく微笑んで「あの子達は親を知らないんです。だから…私が少しでも母親代わりになればいいなって思うんです」と相手に振り向いて優しい笑顔で前記を言って)
(街中に駆けていく子供たちを見送ると、やがて説明される子供たちの生い立ちに「孤児院…」とだけ呟き。あの子供たちも自分と同じ孤児なのだろうが、自分たちと違って満たされていることにほんの少し苛立ちを覚えるが、小さく優しい笑顔を向けられればそれでもあの子供たちも苦労しているのだと少し冷静になり。「立派なことだ。いいと思う」とだけ言えば相手に近寄れば「俺は…何をすればいい…?」と相手に助けてもらったこの恩をなんとか返せないものかと不器用ながらに言葉で伝えて)
(/そうですね…二人共刑務所に捕まるルートで行きましょうか。主様はハッピーエンドとバッドエンドどちらを考えているのでしょうか?)
…では、私と一緒に町へ買い物行きませんか?ちょうど正午に私が教会で聖書を読み上げるのですが、そのした準備をするので買い出しに行きたいんです。
(相手の不器用ながらも優しさが伝わってきてはその言葉に素直に甘えては上記を言うと、シスター服の上から黒色のロングコートを羽織っては籠を持って相手にもフードつきのコートを手渡しては「どうぞ、これを着てください」と笑顔で言うとゆっくりと外に出ては冬のひんやりとした空気が満ちており、キラキラと雪を反射させては世界がいつもより輝いて見えては「綺麗…」と呟くと相手の方を振り向いて「行きましょう」と言うと歩き出して)
(/では、そちらのルートで。エンドの方は、ハッピーかバッドか今はまだ考えていません。ただ、どちらでも私は良いかなと思います。何か希望のエンドはありますか?)
(こちらの問いかけに対して、買い物について来て欲しいとコートを渡されると「ん」と無愛想に頷いてからそれを受け取り。早速羽織って相手についていくも、やはりコートだけでは寒いのか体を震わせて。歩き出した相手についていくと「なにが必要なんだ?」と相手の隣を歩きながら問いかけては、癖なのか道行く人々を見睨みつけて)
(/んー、これといって希望のエンドはないですね。少し考えれば色々なエンドが考えられますし。今の所は保留しておきましょう)
えっと、蝋燭と薔薇を用意したいんです。
(相手の質問に笑顔で答えると籠に薔薇を詰め込んで店主にお金を払えば、蝋燭も数本買い込み「はい、どうぞ」と真っ白な薔薇を1本とっては相手の胸元のポケットに差し込んで、小さく微笑んでは他にも何かを思い出したのか他の店に行こうとしたが、ヒソヒソと聞こえた声に昨晩逃走した男、という言葉を聞いては足を止めて。辺りを見渡すと人混みの中に警官や人々の目があり「……ここにいては、」と慌てて相手の元へ走りだしたが警官からだろうか発砲音が響いて辺りが悲鳴やざわめきで混ざり合うと、逃げ出した人波にのまれ相手との距離が遠ざかりそうになり思わず「ギル!」と相手の名前を叫び)
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