主 2016-12-02 00:44:27 |
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……あ!この食堂、時間帯によって色々な物が食べられるんですけど、(満更でもない様子で菊池の話をする相手にまたもや嫉妬しかけるも、ちょうど説明をしている最中食事を終えたらしき菊池が食堂から出てくれば、自分が案内を頼まれた理由を思い出し、“菊池先生が御手すきみたいなので、俺はこれで”と俯き零して。)
嗚呼、此処迄案内してくれて有難う。(小さく笑みを見せると相手の肩をぽんと叩き、友人である彼の元へと駆け寄ると「やあ、寛。怪我をしていたようだけど大丈夫だったかい?」などと親しげに会話を進めていき)
ゲッ、よう中也…。(親しげに言葉を交わす二人を見ていると憂鬱な気分になりそうで、自室に戻るつもりで彼らの横をすり抜けて。しかし正面から中原がやってくれば引き攣った笑みを浮かべ、既に酒気を帯びている彼には逆らうことも出来ず絡まれるがままに来た道を戻り食堂へと入っていき。)
だから云ったのに。君は前線で前に出過ぎだよ、だから怪我をするんだ。(彼と楽しげに会話をしていたがふと彼のことが気になり「御免ね、寛。用事が有るから亦後で」と彼に一言残し席を外すと彼を探し始めて)
いくら何でも昼間から飲み過ぎなんじゃ……何でもないです。(食堂の一角の席に腰を下ろした後、悪酔いする相手を前にすっかり萎縮してしまえば、時折きょろきょろと辺りに視線を遣り助けを求めるも、食堂にいる面々は各々談笑に花を咲かせており此方に気づく者は無く。)
嗚呼、司書さん。太宰君を探しているんだけど、見なかったかな。(彼は何処に居るだろうかと探していると相手の姿を見つけ食堂に居ると伝えられると“教えてくれて有難う”と礼を述べ彼の居る食堂へと向かうと彼に近寄り)
…太宰君、此処に居たんだね。
芥川先生…?(菊池の元に行ったはずの相手が何故か食堂に姿を現せば不思議そうに見上げるも、中座する絶好のチャンスだと気づくや否や“あっじゃあ俺はこの辺で…”とそそくさと席を立ち、咄嗟に相手の手首を掴んでその場から逃げ出し。)
…御免ね、話し中だったかな。(如何やら話し込んでいた彼の様子を見ると其の侭腕を引かれ乍ら眉を下げて言い、邪魔をしただろうかとつい考えてしまい)
むしろ助かりました……あああスミマセン!! (心底安堵した様子で軽く頭を下げるも、相手の手首を掴んだままであることに気づけばぶわりと頬を染めて慌てて手を離し、話を逸らすために“あの、どうして食堂に…?”と用件を尋ねて。)
………可笑しな云い方を許してくれるかい(要件を尋ねられると目を伏せ、言おうか迷った様で口を開くと直ぐに噤み、少し間を開けると上記の様に切り出して、また言葉を続けていき)
…何だか、君の事が気になってしまってね。ずっと探していたんだ、
俺も、もっと先生とお話したいと思っていました。(思いもよらない言葉に目を丸くすると、嬉しげに目を輝かせながら言葉を返し。照れくさそうに目を伏せては“もう少しご一緒してもいいですか”と小さく伺いを立てて。)
…うん、良いよ。一緒に居ようか(相手の言葉に安心した様に微笑むとこくりと頷き、目を細めると相手に目配せをして“君と一緒に居られて嬉しいよ”と告げてやり)
っ…ありがとうございます!芥川先生にそんな風に言っていただけるなんて、俺転生して良かったです。(好きで好きで仕方が無い、という気持ちを隠せずに表情に出してしまえば、熱を帯びた頬を緩めたまま“あ、購買は此方です!”と案内を再開して。)
あはは、そう云って貰えると嬉しいよ。僕も此処に来れて良かった。(相手の言葉に声高らかに笑うと、頬を緩めた彼の表情につられて此方も笑みを零し案内を再開した彼に着いていき)
─…此処が購買です。(先程までの妬きっぷりが嘘のように足取り軽く廊下を進めば、開け放たれたドアを潜って購買の中へと入っていき。相手が愛煙家であることを思い出すと、“種類は少ないのですが、一応は煙草も置いてあります”と棚を指し示して。)
わ、凄いね。色々売っているみたいだけれど…(購買の中をきょろきょろと見回して目当ての物を探していると、彼が指差した方向には目当ての其れが有り僅かに瞳を輝かせると“教えてくれて有難う”と礼を述べ。)
……賢者の石、まだ先生の分は買ってないよな。(感謝の言葉に笑みを返した後別の棚へと視線を移すと見覚えのある赤みがかった石が目に留まり。眉を寄せぽつりと独り言を零して自らの懐から自分の分の石を取り出せば、それをそのまま“芥川先生、これを持っていて下さい”と相手の手に押し付け。)
…善いのかい?此れは大切な物だろう(手に持たされたのは赤い石で、其れに目を見張ると小さく眉を下げて首を傾げると石を返そうと相手に石を差し出すと“此れは返すよ”と言い)
俺より芥川先生が持っているべきです。(珍しく相手の言葉に抗いきっぱりと告げると、両手で包むようにしてその手に石を握らせ“お願いします”とぎゅっと目を瞑って説得し。)
…仕方ないね。判ったよ、此れは僕が持っていよう(どう言っても説得できそうにない彼に肩を竦めると小さく微笑み、相手の頭をポンポンと撫でていき。“…でも、如何して此れを僕に?”と湧いてきた疑問を投げかけて)
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