みつただ 2016-12-01 22:27:08 |
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へえへえ、…朝っぱらからこんないい男にちゅうで起こされりゃあ身が持たねえな。( 此れから毎朝唇狙われる想像容易に付き軽率に茶化し、頬へと寄せられた触れるだけの接吻擽ったく思いつつ日常茶飯事の為狼狽する事もなく御返しにとやや乱暴気味に相手の顎鷲掴んで横向かせて仕舞えば同じ様に唇押し当て、其の儘派手な寝癖揺らし乍ら相手跨いで蒲団抜け出し )ン、御早。先から美味そうな匂いすッけど朝餉は何だ。
(此方からキスをしたところで受け入れられるか同じこと返してくれるかは完全に相手の気分次第、やや強引ながらも突然唇を重ねられれば驚いたように目を見開き。事態を把握して喜びが込み上げたのは相手が既に布団から抜け出してしまってからで、はらりと桜の花弁を散らしながら嬉しそうに微笑んで問い掛けに答え。しかし洋食を作り出したのは此方の世界に来てからの事で、先日覚えたばかりの横文字を得意げに披露し)今日はトーストとベーコンエッグとヨーグルトだよ。
( 何時もちゅうちゅうと寄せられる唇や視界の端で起きる桜吹雪に相変わらずスキンシップの好きな刀だと麻痺に麻痺を重ねた感想を心の中で述べつつ洋食だと聴き珍しく思い乍らも食卓へ並べられた理想的過ぎる朝食に食欲唆られ思わず生唾ごくりと飲み込んでは洗顔も髭剃りも後回しに着席して仕舞い )最高の朝餉だなこら。毎日こんだけ美味いもん食わされてッとインスタント生活にゃあ戻れねえな。
もちろん。僕が居る限りはインスタントなんか食べさせないからね。
(嬉しい褒め言葉には正しく鼻高々といった様子で得意気な笑みを見せて頷き。いつもより早急な着席に頬は嬉しそうに緩み、両手に携えたコーヒーをテーブルへ置けば同様に相手の正面に腰を下ろし。兎に角相手の反応が気になってしまって仕方がなく、そちらへ身を乗り出す勢いで食べるよう促し)食べて食べて。
ま、光忠の飯が毎日食えりゃあインスタントのもんが恋しく成ったりはしねえよ、───嗚呼頂きます。( 附近置かれた珈琲にさんきゅ、と手短乍らも御礼吐露し早くとばかりにされる食事の催促にされるが儘律儀にも合掌してから若干冷めつつあるベーコンエッグをひとくち口腔へと運んで行き。もぐもぐと数回咀嚼しては豚肉の芳ばしい風味と卵の風味口腔へ拡がり途端幸福そうに眦緩め、嚥下してから巫山戯た感想述べるも美味だったことには変わりないらしく御機嫌に )!相変わらず何作らせても絶品だな。光忠ンこと嫁がせたいくらいだわ
美味しい?良かった。ほんとはもっと温かかったんだけど、主が起きてくれないから。
(相手からの賞賛を得てやっと落ち着く事が出来ると、何処か照れ臭そうにはにかみながら食事に手を付け始め。しかしやはりトーストもベーコンエッグも冷めてしまっていて、それが唯一の心残りである為に微かに恨めし気な色を滲ませて呟き。そんな最中、ふと再び落ち着きを無くして窓の外へ視線を遣ると、あまりに唐突な言葉を投げ掛け)…主、今日は天気良いね?
悪い悪い、でももっと美味いンだったらら早起きしとくべきだな( 睡魔とうつらうつらに格闘し乍ら資料制作行っていた昨夜の自分遺憾に感じてはやや申し訳無さそうに頬掻き、本日は何時になく落ち着きがないなと暖かい珈琲啜り相手観察して居れば脈絡もなく唐突に投げ掛けられた疑問符に面食らった様双眸瞬かせるも直ぐに同じ様窓硝子の向こうへ視線遣り )そうだな。なあに、どっか行きてえの?
明日は温かいうちに食べてね。
(文句を言ったものの昨夜の事を考えれば致し方ない気にもなり、ふと破顔すれば遠回しに明日の朝は早起きするよう告げて。まだ何も言っていないにも関わらず見事に此方の心境を言い当てられてしまうと、動揺から思わず食事の手を止めてしまい。しかし疲れているだろう相手の休日を取り上げてしまうわけにもいかず、その葛藤の末回りくどい言葉を口にしてしまったのであり。慌てて両手を左右に振りながら否定も肯定もしないままに付け足すが、だんだん勢いは衰えていき最後には何とも言えない笑みを浮かべて言葉を途切れさせ)ああ、いや、でも、疲れてるよね!良いんだ、別にいつでも出掛けられるし、今日はゆっくり休んでほしいし、疲れてるだろうし……。
勿論、出勤すンのに美味い朝飯食わんと出る力も出ねえからな。( 香ばしく焼けたトーストへ齧りつこうと大きく開口する最中された二度寝に対しての牽制に思わず開口し若干間抜けた顔の儘点頭し隻手でブイサイン迄作ってみせ再度齧り付きさくり。咀嚼し乍ら、尻窄みに遠慮する相手の脛目掛けて蹴飛ばして仕舞えば粗暴過ぎる行動とは裏腹穏やかな微笑浮かべて居て )馬鹿者。俺相手に遠慮してどうすンだよ、…ンでうちの光忠くんは何処に行きてえのかなァ?
……えっと、もうすぐクリスマス?って言うのがあるんでしょ。街がキラキラしてるのとか見てみたいなぁって…。
(人間の体の弱点の一つと言えよう脛に突然痛みを感じると目を見開いて「いたっ」と声を漏らすものの、不満を漏らす前に此方の希望を汲んでくれるような問いを受ければ照れ臭そうに頭を掻き。要は以前テレビで見たイルミネーションやらクリスマスその物の雰囲気を味わってみたい気持ちがあり、心許なさげに手元へ視線を落としながらぽつりぽつりと希望を伝えて)
───イルミネーションか。駅前のが綺麗だッつうのは聴いたけど、…何処か観てえ處あんのか?何だったら脚伸ばして都内行ってもいいしよ。( 鮮やかにライトアップで装飾された街路樹や店先に歓ぶ相手容易に想像出来ることから為されたリクエスト若干腑に落ちつつ以前職員で駅前が逢瀬の場と成りつつあるが豪勢だと話題に登っていたこと薄らと想起し、先程の遠慮等聴かなかったかの様にベーコンエッグ乗せられて居た食器空にし乍ら相手の歓ぶ顔観たさで提案ひとつふたつと述べて見せ。其の儘トーストも胃へと放り込み )
えっ、良いの?
(己の願望に応えてくれるばかりか、その上幾つか提示された選択肢は非常に魅力的な物ばかりで。思わず瞠目して問い掛けてしまいながら早くも桜の花弁がひらひらと舞い、次の瞬間には嬉しそうに目を細めながらこれから目にするイルミネーションへ想いを馳せていて。折角の外出なのだから我が儘でも言ってしまおうかと魔が差してしまい、恐ず恐ずと口を開き)んー、じゃあ…折角だしあんまり行ったこと無いとこ行きたいな。その、とない?って言うところ行ってみたい。
なら決まり。良いもなにも俺は光忠に飯作らせる為だけに此処迄連れ出した訳じゃねえし確り現世も楽しんで欲しい訳、遣りたいこと観たいもん有れば我慢とかしねえで全部言えよ。( 漸く聴くことの出来た相手の些細な我儘達に満足気にうんうんと幾度点頭し空に成った食器重ねて行き。シンクへ重ねた食器下げるべく席立ちつつ擦れ違い様に隻手で相手の整えられた髪いちど撫で回してから髪型崩れるのも御構い無しに顔へ掛かる前髪掻き上げて仕舞い、其の儘真っ直ぐに視線かち合わせて上記述べ )
あっ、もう主ってば…。
(話が纏まったところで漸く相手が既に食べ終えてしまっている事に気づき、すっかり冷めてしまった朝食に再び手を付け始めて。相手が横を通りすぎていくその間際、不意に頭に手を置かれるとそこまでは気にせずに居られたものの流石に前髪を掻き上げられれば黙っていられず眉を寄せ。しかししっかりと合わせられた視線を逸らす事もできず、その上主人に尽くしてこその身の上である己に向けられるにはあまりに勿体無い言葉には閉口してしまい。彼の近侍で良かったと改めて思いながら頬を緩ませると、その嬉しさを伝えるべく軽く唇を合わせ)…うん、ありがとう。
ンぐ、…俺の良い主振りに感動したなら泣いてもいいンだぜ。胸くらいは貸してやるよ( 唐突過ぎる接吻に意表突かれ思わず色気の「い」の文字もない声音零しつつ微苦笑混じりに至近距離で眦緩め戯れる感覚で曝した相手額へ己の額ごちりと軽くぶつけ、直ぐに触れ合わせていた額も強制的に掻き上げていた前髪も解放して仕舞えば台所へ食器擦れる特有の効果音小さく立てて無事に食器類下げ。其の儘何時もの通り快活な笑顔見せて巫山戯た発言遺しては洗顔しに洗面所へ )
う゛、…そんなかっこ悪いことしないよ。
(色気の欠片も無い声が聞こえてくると思わず笑ってしまうものの、その直後額に鈍痛が走ると負けず劣らず色気に欠ける呻き声を漏らし。解放された前髪を整えつつ額を擦っていた時、洗面所へ向かう相手から掛けられた言葉には苦笑を浮かべながら答えとも言えない相手には聞こえていないであろう声で答え。相手の姿が見えなくなったところで再度朝食を食べ始めると、程無くして両手を合わせて一人食後の挨拶を口にし食器を台所へ運んで)
( 普段存分に色気醸しまくる蠱惑的な口許から其れ感じさせぬ呻吟した声音聴けば満足気な表情浮かべつつ赴いた先の洗面所で蛇口捻りざばざばと洗顔し、髭剃りや歯磨き等最低限度の身支度済ませて行きつつ暢気にイルミネーション観に出掛けるなんて何時振りだろうかと思案しているも食器下げる相手視界に入れば「 あ、」と小さな声零し、ぺたぺたと近寄り緩やかに相手の腰抱き )───言い忘れてたけど御馳走。今日も美味かったぞ。
……良かった。
(そう量も多くない食器を洗いながらこれから目の当たりにするであろう初めての景色に心を躍らせていた時、不意に背後から柔らかな温もりに包まれると一瞬動きを止め。其方を振り返る前に告げられた言葉には擽ったそうにはにかんで答え、手に付いた泡を洗い流し水気を拭き取ると頭を直ぐ後ろにある肩にのせ。片手で相手の頭を抱くついでに髪を撫でながら、耳元に唇を寄せるとまるで睦言を交わすような甘い声で囁き)これからもたくさん食べてね。もっと好きになってもらうからさ。
ふはッ、御前これ以上俺ンこと好きにさせてどうすんだよ。( 肩口に預けられた相手の頭部怒られない程度にぽんぽんと撫で乍ら矢張り耳許弱点らしく鼓膜震わす様囁かれた甘ったるい睦言や吐息、然して僅かに触れる唇にぞわぞわと背中粟立たせ片眉ぴくりと動かし。其れから逃れるべく相手の口許へ掌押し付けて塞いで仕舞えば睦言友好的な意味合いに受け取り、何時も通り双眸細めた微笑浮かべてみせて )
最終的には僕が居ないと生きられない体になってほしいな。
(髪型が崩れるとはいえ相手から撫でられるのが嬉しくないはずもなく、目を細めて頬を弛緩させ。しかしやはり耳元が弱いのだろうか、相手と出会ってから培った推測は徐々に確信になりつつあり、今回もまた避けるように遮られてしまうと大人しく相手を解放し。ついでに残り少ない洗い物を再開しながら冗談めかした口調で告げて)
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