匿名さん 2016-11-21 22:45:23 |
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誰のことも…?
(決して演技をしている風ではない申し訳なさそうな態度、そして己のことばかりではなく他の誰のこともわからないという発言に『記憶喪失』という単語が頭をよぎり、同時に自分の思い込みが彼女を追い詰めてしまったのだとわかって「いいのよ…こちらこそごめんなさい、私、許結さんの事情も知らずに感情的になってしまって…」わかった上で責めるつもりなんてなかった…なんて言い訳に聞こえるかもしれないがそれでも素直に謝罪をしながらも、同時に記憶がないということは今なら自分は彼女にとっての何者にでもなることが出来るということなんだという事実に気付いてしまって)
私こそ…
(何を話せばいいのか分からない。家族もそれくらいショックだったのだろうか、と思うと彼女以外にも申し訳なく。自分で何もできない事が悔しく、俯き布団をぎゅっと握って。
「…あなたは?」
もしかしたら、一生記憶が戻らないかもしれない。なら、自分にできるのは関係を作り直す事。顔を上げれば、改めて彼女に何者なのか聞いて。)
私は…
(投げかけられた問いに一瞬言い淀み、視線を泳がせる。本来ならば友人でもなんでもないただのクラスメートなのだと素直に答えるべきなのだろう、それでも自分の中に芽生えてしまった黒い欲望を振り払うことが出来ないどころか膨れ上がっていき「私は輝月玲華、あなたとはクラスメートで…恋人よ」自分がずっと望んできた彼女との絆の形、それを静かに重々しく口にして)
恋、人………。
(すぐに、「女同士で?」という疑問が頭に浮かぶ。それでもありえない事ではないし…と、困惑で視線を彷徨わせる。嫌悪感があるという事でもないし、そういう事もあるのかもしれない……。
「…それ、は、私からですか…?」
自分が女の子を好きになる事があるだろうか。何か記憶の手がかりになる事はないだろうかと質問をする。疑うというよりも、どんな経緯で至ったのかを追って。)
始まりは私からよ…最初許結さんは戸惑っていたようだけれど…
(一つ嘘をついてしまうと開き直りにも似た心境となり嘘を重ねることにもそれほど抵抗が無くなってしまい、やはり同性同士での恋愛というものに少なからず戸惑いのようなものを感じている様子の彼女に怪しまれず信じてもらえるようにそれらしい嘘で塗り固め「…学校の人たちには秘密の関係だったのだけど…」そう言ってしまってから、彼女の友人たちがお見舞いに来た時にボロが出るとマズいと考えて予めそう言って予防線を張っておき)
そう、ですか……
(答えは想像通り。なら、彼女だから好きになったのだと思う…また、好きになれるだろうか……
既に殆ど疑っておらず、だからと言って今すぐ好きになるでもない。色々な事が起こりすぎて、次第に冷静でなくなってしまっていて。
「ごめんなさい、やっぱり思い出せません……また、来てもらえますか?」「勿論、秘密にしますから」
言外に、「今は帰って欲しい」「疑ってはいない」という意味を込めて。
一晩、ゆっくり考えたかった。記憶がないとこんなに不安なものなのか。俯き、膝を抱えて。)
そう…よね、突然こんなこと言われても困るわよね…
(いきなり恋人だなんて言われて、それではいそうですかとあっさり受け入れてもらえるとも思っておらず、記憶喪失という重荷を既に背負っている彼女を今の己の嘘が更に追い詰めてしまっている、そう考えると今更ながらに深い罪の意識に捕らわれてしまい、バツが悪そうに呟き「また、明日来るわ…」かといって今更やっぱり嘘でしたとも言い出す訳にもいかず、いたたまれなくなれば帰るという逃げの一手を選択して)
(玲華が帰ってから、仲が良かったという同級生も来て。なんとなく元の対人関係が分かったような気がする。
夜になって悶々と考えていれば、相部屋の人もおらず、また心配するという家族も実感が湧かず、心細く。ふと思い出すのは家族や…恋人という人。名前が分からないというのはこうも気になるものなのか、或いは別の理由か。色々と考えながら、その晩は眠りについた。
翌日の昼過ぎ。母という人に思い出話を聞かせてもらっており。頭で理解できていても心がついていけない感じがしていて。)
(帰宅して自分のしてしまった事の重大さを改めて自覚し、大胆にも恋人だなんて言ってしまったが恋愛経験どころか肝心の彼女とは話しをしたことすらない、どこかでボロが出るのではないかと危惧し、もしもそうなった場合傷つくのは嘘を吐かれた彼女なのだと考えると自分は責任を持って彼女の恋人を演じきらなくてはという決意を新たにする。
次の日、彼女に一刻でも早く会いに行きたいという思いもあったが学校をサボる訳にもいかないため、授業の終わった夕方に病院へ向かい、彼女のいる病室の扉をノックして)
どうぞ。
(昨日と殆ど同じ時間。学校から真っ直ぐここに来てくれたというなら…それは一人しか思い浮かばない。なんとなく、病院着を整えて。
昨日と違うのは、私物らしき物が増えている事と、右腕に点滴が繋がっている事。特にベッドサイドには読みかけの本。学校でよく読んでいて、この本が好きなのは玲華も知っているはず。)
…こんにちは許結さん
(どうぞ、の声に扉を開けて病室の中へと入り、まだ彼女との距離感を図りかねているのか小さく咳払いをしてからひとまず無難に挨拶から入り、ベッド脇へと歩み寄り来客用の椅子を自分で出して座り「体調はどう……あら、その本、許結さんいつも学校で読んでいたわよね、私も許結さんに影響されて買ったのだけどとても良かったわ、今でも時々読み返してしまうぐらいよ」記憶が戻ったかどうかではなくあくまでも彼女に現在の体調について尋ねる途中でベッドサイドに置かれた本に気付いて、それがいつも彼女が学校で読んでいた本だとわかれば其方に意識が向いて、その本は彼女が読んでいるのを見て自分でも買ってしまい、今では自分にとってもお気に入りの一冊となっており本当はずっとこうして共通の話題で話しをしてみたいと思っていて、そんなささやかな願いが形になることが嬉しくてやや興奮気味にそう話しを振ってしまい)
やっぱり。こんにちは。
(やって来たのは想定通りの相手。嬉しさで自然と笑みが溢れる。その口振りは、まるで彼女が来ると誰かと噂していたかのよう。
「あ、そうなんですか……面白いですよね、これ!……まだ結末とか言わないで下さいね!?」
吸い寄せられるように手に取ったこの本はその一文一文に惹きこまれるような内容で。まだ本も半ば、結末は知りたいもののゆっくり読みたい。
「読み終わった時、またこの本の話がしたいです。」)
あ、そうよね…つい話してしまうところだったわ
(記憶のない彼女にとっては慣れ親しんだ本ですらも未知の世界であり、内容を予め知って読む物語は楽しさも半減だろうと納得すれば本についての話すのはまた今度にお預けだなと引き下がり「ふふ、こうして許結さんと好きな本について話せるなんて嬉しいわ」遠くから見ていることしか出来なかった自分が彼女とこうして当たり前のように話せている今が幸せで、思わずポロッと恋人にしては付き合いの浅さを感じさせる発言をしてしまい)
…………?
…ああ、そうですね。これの記憶がなかったら、この話もできませんでしたし……
(「本の事を忘れてしまったのなら、この話はできないと思っていた」のだろうと、好意的に解釈する。しかし、誤魔化せたように見えても、不信感はどこか心の中に溜まっていく……
「そうだ。あの、まだ名前を教えてもらっていません…教えてもらえませんか?」
話の流れで忘れそうだった質問。昨晩ずっと考えていた事、聞きそびれたらまた後悔する。)
(/……あ。すみません、見逃してました……後半だけ書き直しますね)
…………?
…ああ、そうですね。これの記憶がなかったら、この話もできませんでしたし……
(「本の事を忘れてしまったのなら、この話はできないと思っていた」のだろうと、好意的に解釈する。しかし、誤魔化せたように見えても、不信感はどこか心の中に溜まっていく……
「そうだ。あの、散歩に付き合って貰えませんか?外の空気も吸いたいですし…あなたの事も、もっと知りたいですから」
病院は屋上も中庭も解放されていて、多少外に出ても大丈夫なはず。簡単なデートのような事でもすれば、それだけ思い出しやすくなるかもという考えもあり。)
そうね…ええ、勿論ご一緒させてもらうわ
(自らの失言に気付き、しまったと思わず表情に出てしまいそうになったが、どうやら彼女の方はそれほど違和感なく消化してくれた様子であり、内心ホッと胸を撫で下ろして「一人で起きれるかしら?手を貸すわ」話題の転換としてはなんともタイミングの良い彼女の提案に乗り、元気そうではあるもののそれでも怪我人である相手を気遣い、更に一歩ベッドへと近づいて手を差し伸べ)
ありがとうございます。
よい、しょ…
(怪我もそうであるものの、2日もあまり身体を動かしておらず、また出血の事もあり今朝から貧血気味。まだ包帯の巻かれた手で差し出された手を取れば、ある程度楽に立ち上がれて。
「ええっと……私病院の中がどうなってるのかも分からなくて…」
ぎゅっ、と右手で相手の手を取れば、左手では点滴の棒?を持って。ここは3階、エレベーターはすぐ近く。)
(/行き先などはお任せしますね)
私もあまり中に詳しい訳でもないけれど…とりあえず中庭へいきましょ、エレベーターを使えばすぐだから
(自分自身、この病院に入院したことがある訳でもなければ彼女の部屋にしか用がなく、ナースからの案内のおかげで迷わずたどり着けたこともあって己もそれほど病院の内部に詳しい訳ではないと話して。ひとまず今日のところは彼女の体調を気遣い階段を使う必要のある屋上は選択肢から除外して、外の空気を吸いたいという彼女の要望を叶える場所として中庭を提案すれば最寄りのエレベーターまで歩き)
中庭…そういえば、廊下から見えたような気もします
(廊下を通った時に視界の端にあったような。ろくに見ていないため、今から少し楽しみに。エレベーターの前でも手を握ったまま。来るまで少し時間があり、なんとなく彼女の手をにぎにぎと握って。
中庭はといえば公園のようになっていて、病院がコの字になっているため光が差し込み。人もそれなりにいるもののそれなりに楽しめそう。)
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