セイチャ版名無しさん 2016-11-17 23:01:32 |
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側近「魔王軍の兵士40人を用意して、女勇者を袋叩きに……!?」
側近「(それが男のやることかよ!!!)」
側近「(せめて自分でやれやチキン!!!)」
魔王「む?何を変な顔をしている?」
魔王「側近よ。私は魔王、あまねく闇の眷属の王なのだ。自分の帝国を守るためなら、如何なる危険分子も徹底的に排除しなければならない」
魔王「故に、勇者の命は今摘み取る」
魔王「別にアレがここへ来るまで悠長に待ってから遊んでやっても構わんのだがな。たかが40頭のキメラにやられるようでは、その先もどうせ生き残れんだろう」
魔王「キメラの軍隊を手配して、早急に女勇者の元へ送れ。そして徹底的にやり込めるのだ」
側近「……承知しました(なんだかなー)」
四天王控え室
側近「……てなことを命じられましてね? ねえコレどうすればいいと思います?」
四天王1「アホかあいつは。あんたの読み通り、そりゃ絶対本心からの命令じゃないだろうよ」
四天王2「生真面目ですからねぇ、魔王さんはぁ。今の魔界は超平和**してるというのにぃ。四天王4なんてニートですよ糞ニート」
四天王3「ククク、しかし奴は四天王の中で最も小物……奴が勇者に倒されたところで我々の勝利は明らか!」
四天王4「僕まだ生きてるんですけど!? あと一応仕事してますけど!? 糞とか酷くない!?」
四天王4「……はあ、とにかく側近さん。陛下は『袋叩きにしろ』とおっしゃったんですよね? 『殺せ』とは命じてないんですよね?」
側近「………………あ」
四天王4「それに、『たかが40頭のキメラにやられるようでは、その先もどうせ生き残れない』…………そんな風に考えてるんですよね」
四天王4「もしも、もしもですよ。勇者の今の実力を推し量るために、軍を送るのだとしたら?」
四天王4「勇者がまだ、その先で死ぬであろうレベルでしかないのだとわかったら?」
四天王4「『捕虜』として捕えて、他の魔物に出くわさせることなく、まっすぐ魔王城に連れてくるつもりなのだとしたら?」
側近「……………………」
四天王1「……………………」
四天王2「……………………」
四天王3「……………………」
側近「……いやないわードン引きだわー」
四天王1「小学生レベルのツンデレかよキメェ」
四天王2「気になる娘を部下リョナらせてから連れて来させるなんてそういうご趣味なんですかねぇ」
四天王3「だが奴は四天王の中で最も小物!!」
四天王4「2は全年齢サイトで妙なこと口走らないでください3てめぇ少し黙ってろ!!!」
側近「まったく、魔王の身の回りの世話をする私がそんなことも見抜けないなんて……あのアホ魔王ほんとめんどい」
四天王3「側近よ、単純に少女漫画愛好家な四天王4の読みがキモイレベルで深いだけだ、貴殿が気に病むことなどあるまい」
四天王4「3てめぇちょっとツラ貸せあとなんで俺の秘密の趣味知ってんだ!」
四天王2「ああ、それ私がバラしちゃいましたぁ」
四天王4「俺今度から絶対あなたから漫画借りません!!!」
四天王1「少しは黙れうるさいぞガキども」
四天王1「まあ、そういうことだろうな。あの女慣れしてない魔王のことだ。それが敵だろうと、自分を女が訪ねてくるなんてことが嬉しくないはずがない」
側近「あの命令の真意を汲み取り、キメラ40頭には勇者を丁重にもてなして連れてくるよう命じておきます」
四天王1「あれ、キメラにそんなことこなせる知能あったっけか?」
側近「私が命じれば出来ないなんて言わせませんので」
四天王1「お、おう……」
側近「さて、と」
側近「皆さんに相談して良かったです、ありがとう。早速軍を手配してきますね」
一方その頃の勇者は>>11
一方、その頃
魔王城から3000キロ離れた彼方
魔物はびこる樹海の奥、だったはずの焦土で
女勇者は──死んだふりに徹していた
勇者「(……いやいや無い無い無い無い、ありえないって!!!)」
勇者「(まだようやくおとといに一つ目の村を通過したばかりだよ!?)」
勇者「(装備してる武器も防具も、ブロンズ級の雑魚いのにしか買い換えてないんだよ!?)」
勇者「(普通、こういう中ボスイベントって……魔王城までの道のりを4分の1くらい進んでから来るはずだよね?)」
勇者「(なのに、破壊光線を目から出すとか!! 100キロ四方の森を一瞬で焼き尽くす火を吐くとか!! )」
勇者「(なんで、なんでこんなに強い……)」
ミニスライム < グギュォァァアアアァァァアァァァアアアアア!!!!!!
勇者「(なんでこんなに糞強いスライムがいるのよ!!!」
勇者「(プログラマー頭腐ってんの!!?)」
ミニスライム < グギュィェエェェィイィア!!!!!!
勇者「(ここより前にいたモンスターなんて『ひのきのぼう』でバシバシやれば倒せるくらいの雑魚だったよ!?)」
勇者「(何、あいつらを延々倒してちまちまレベル上げしろっての!?)」
ミニスライム < ギョィィォァアアアァァア!!!!!!!!!
勇者「(いや無理!もうほんと無理!プレイヤーさんごめんね!恨むならアホなプログラミングしたゲームの作者を恨んでね!!)」
勇者「(……故郷出発イベでお兄ちゃんがくれた『守りの石』で、スライムの魔法の炎から身を守ることは出来たわけだけど)」
勇者「(RPGって、雑魚はいくらでもスルー出来ても、ゲーム作者が置いた中ボスを倒さないと絶対先に行けない仕様なんだよね)」
勇者「(そしていくら防御できても、私絶対このインフレスライム倒せないと思うんだよね!!)」
ミニスライム < WRYYYYYYYYY!!!!!!!!!
勇者「(破壊光線目から出すスライムとかおかしいし!! アレフ先輩からもフリオニール先輩からもそんなん聞いたことないよ!?)」
勇者「(だから、ここは……地割れの中に身を隠して)
勇者「(死んだふりをして、やり過ごすの)」
勇者「(情け……ないけど。でも、だって、勝てないんだもん)」
勇者「(どうやって勝てばいいのか、わからないもん。無理だよ……今の私なんかじゃ)」
勇者「(それなら……せめて、勝たなくても何かを残す道を選ぶ)」
勇者「(あのスライム、攻撃力は有り得ないほど高いけど、知能はそこまで高くないはず。……たぶん、今まで食べたパンの枚数とか覚えてなさげだし)」
勇者「(だから、死んだふりさえしてれば、私を倒せたと思ってきっとここからいなくなる)」
勇者「(そしたら、私は村に帰って……)」
勇者「(……………)」
勇者「(……臆病者って呼ばれてもいい。処刑されたっていい)」
勇者「(次の勇者のために、私のこれまでのログを託すんだ。あのスライムの存在を、次のひとに伝えてあげるんだ!)」
勇者「(だから……!! ……………、あれ?)」
……………………
勇者「(……もしかして、スライム、いなくなった?)」
勇者「(………………)」
勇者「(念には念を入れて、一時間待ってから……)」
……ヒョコッ
勇者「(辺り一面、黒焦げになった森の残骸しか見当たらない。スライムの姿はもう見えない)」
勇者「……っ、良かった! やっといなくなってくれたんだ……!」
勇者「さあ、これから村に帰っt──ッ!?」
???「気が早いねえ、お嬢ちゃん」
???「敗北した勇者の末路はひとつだぜ」
???「これからは、変態による、液晶の向こうの変態のための、」
醜いオーク「『くっ殺』イベントパーティの始まりだぜヒャッハァァ──────!!!!!!」
勇者「!!? 何わけのわからないことを、離っ、離せっ、このバケモノ……っ!!」
醜いオーク「うむ。良い良い、実に良い啼き声だ」
勇者「……!!! 首、締め、……ッぅああッ!!」
醜いオーク「女の勇者の首を掴み、腕1本で吊し上げ──苦痛と怒りに満ちた目に見下ろされる。たまんねえ光景だぜ!!!」
勇者「ぐあっ、ぅう、〜〜〜ッ、離せ、この豚頭……ッッ!!!」
醜いオーク「……あん?」
パチン!!
ビリビリッ!!!
勇者「!!? きゃ、きゃああああああああ!!?」
醜いオーク「そうそう、そうやって可愛らしい声で啼いてりゃあいいんだよ。生意気な小娘めが」
醜いオーク「俺みたいな『豚頭』でも、指を鳴らせば魔法を使えんだ。際どい格好になったなあ、ええ? まあ、無理やり剥ぎ取るのが俺の趣味だから、まだまだ肌面積は少ないがよ」
勇者「…………!!! この、この……ッ!!!」
醜いオーク「やべえ涙目睨みたまらん超可愛い。まあいい、まずはブツのチェックだ!! さあ、こたびの勇者サマいったい何カップあるんd……」
醜いオーク「……………」
醜いオーク「………な………な………」
醜いオーク「ひ……貧乳……だと……!!?」
ドサッ!!!
勇者「うっ!! グ、ゴホッ!!」
醜いオーク「何してくれてんだおまえ!!? いやほんと何してくれてんだおまえ!!? なんだその地平線並みに真っ直ぐなうら寂しい胸板は!!?」
勇者「…………っ、何を、ぎゃあぎゃあと……!!」
醜いオーク「あのねおまえ今俺と液晶の向こうの同胞を死ぬほどがっかりさせたのよわかる!!? 敗北した女勇者は必ずけしからんたわわな果実を実らせてるこれ常識!!! この世の理!! その男の夢を!! 剥ぎ取った時の楽園への夢を!!! おまえは!!」
勇者「ゲホッ、ゲホッ、……知るか、この……!!」
醜いオーク「こうなりゃ爆乳化させる魔法も覚えとくんだったよ畜生!!! 厨房の頃授業中に寝るんじゃなかったよ先生今更だけどごめんなさい!!!」
醜いオーク「この糞忌々しい女勇者め!!! おまえなんか>>20してやる!!!」
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