セイチャ版名無しさん 2016-11-17 23:01:32 |
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▼ これまで の あらすじ!
▼ 女勇者 は 魔王討伐 の 旅 に 出た!
▽魔王サイド
▼ 『女勇者 か 訪ねてくる だと?』
▼ ツンデレ魔王 は 勘違い した!
▼ ツンデレ魔王 は 『ときめき』 に なった!
▼ ツンデレ魔王 は キメラの軍隊 に 女勇者 を 迎えに行かせた!
▽女勇者サイド
▼ 醜いオーク が あらわれた!
▼『くっ殺イベントだぜヒャッハァァァ──!!』
▼ 女勇者 に 99 の ダメージ!
▼ 女勇者 は 恥じらった!
▼ キメラ獣人 が あらわれた!
▼ キメラ獣人 の 『アバダケダブラ』!
▼ 醜いオーク は 死んでしまった!
▼ キメラ獣人『怪我はないか?』
▼ 女勇者 は 惚れてしまった!!
▽魔王サイド
▼ ツンデレ魔王 は 『虫の知らせ』 を 発動した!
▼ ツンデレ魔王 は イライラ している!
▼ 側近 は ツンデレ魔王 を なだめた!
▼ 側近『こうしていると、思い出すわね。あなたと私が、ただの幼なじみ同士だったころを』
▼ ツンデレ魔王 は 沈黙 している
▽四天王サイド
▼ 四天王1・2・4 は 『あくどい悪戯』 を 発動 した!
▼ 四天王3 に 207 の ダメージ!
▼ 四天王3 は 『鈍感』 を 発動した!
▼ 四天王1・4 は 呆れた!
▼ 四天王2 は 涙目で 赤面しながら 四天王3 を 見ている!
▼ 四天王ども は わちゃわちゃと 楽しそうにしている!
▽女勇者サイド
▼ 女勇者 は キメラ獣人 と ともに 魔王城に 向かっていた!
▼ ザコ敵 が 大量に あらわれた!
▼ ザコ敵 は こちらを 見ている!
四天王1「……何故、こんなことに」
四天王4「魔王の領地に棲むサラマンダーやスライム、ゴブリンといった雑魚モンスターどもが」
四天王3「キメラ獣人率いるキメラ軍隊と女勇者に……一斉に襲いかかってるなんて!!」
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サラマンダー<グシャァアァァァァアアアア!!!
スライム<WRYYYYYYYYYYYY!!!
ゴブリン<ゴブゥゥウォォオァアアアァ!!!
ぎゃああああああああ!!?
キメラ兵a「ぐっ、何故、何故だ!? 同じ魔王陛下に仕える、本来敵対関係にないはずの同胞たちが、何故我々に襲いかかる!?」
キメラ兵b「1匹1匹は蝿のように弱いから薙ぎ払えば事足りるが、こうも無限に湧いてこられて次々噛みつかれ突き刺されては、幾ら我々と言えども……!」
キメラ兵c「怯むな、怯むな! HP100にも満たない、所詮はザコモンスターどもだ!! 鬱陶しいことこの上ないが、所詮は──ぐっ、んむっ、ごふっ、ぁっ、あぁっ、ァ、アァアァアアアァアア!!?」ブチブチブシャァアアッ
女勇者「嘘……嘘、燃え盛るサラマンダーが耳の穴や口からキメラ兵の中にどんどん入り込んで、中から……!!」
キメラ獣人「側を離れるな、女勇者。私は何としてでも君を魔王陛下の所に送り届けなくてはならない」
キメラ獣人「君は──大切な捕虜なのだから」
女勇者「! っ、わ、わかって、るっ……きゃっ!?」
ゴブリン「ゴブォオォオオェエェエエ!!!」バキャァアァッ!!
キメラ獣人「っ、よく避けた、女勇者ッ……その岩陰に逃げ込むのだ、結界を張っておく」
キメラ獣人「──さあ、サラマンダーよ、スライムよ、ゴブリンよ。これで我々は、何一つ気負うことなく本気で貴様らと戦える」
キメラ獣人「その前に問おう、貴様らは何のために魔王陛下の遣いである我々に襲いかかったのだ? 今ならまだ、貴様らにも敬意を表し、一方的に痛めつけて反省させるような真似は控えると誓おう」
キメラ兵b「そうだそうだ! 鎮まれ! 鎮まりたまえ! さぞかし名のあるザコ敵ともと見受けたが、何故そのように荒ぶるのか!?」
キメラ兵a「てんめ逆効果だよ煽ってんなよ馬鹿野郎ぉぉぉぉぉ!!!」
女勇者「(……ああ、まただ)」
女勇者「(私、また、戦えないでいる)」
女勇者「(何が勇者、何が魔王討伐よ。スライム1匹、オーク1匹にもかなわずに、敵の寄越した遣いに助けられて、守られて)」
女勇者「(……あの憎い魔王に、間接的に命を救われて)」
女勇者「(しかも今は、その魔王の遣いが私を守るための戦いで、足でまといにすらなっていたんだ)」
女勇者「(私、なんで──なんで、こんなに弱いの)」
女勇者「(世界どころか、自分自身ひとり救えない、私が)」
女勇者「(──何故、勇者を名乗れるの)」
----うわぁああああ!!!ドラゴンだぁぁああ!!!----
----いやぁあ!ここにはコカトリスが!!バジリスクが!!!----
----怯むな国民よ!剣をとれ!!臆さずに魔族と戦うのdぐッ、ぐわぁああぁっ!!?----
----おかあさーーーん!! おとうさーーーーーん!!!----
----なあ、聞いたか---
----西の果ての大魔境に、魔王城があるらしい。そこにいる『魔王』が、魔物達を解き放った張本人だそうだ----
---じゃあ、『魔王を倒す』ことができたら、私たちの平和は戻ってくるのね……?----
----いいや、ただの人間では倒せないらしい。どんなに屈強な戦士や冒険家でもだめだ---
----しかし、国王に直属している神官の話にすらよればな----
----各村でひとり、星占いによって選び出した『勇者』を厳しく鍛え上げ、魔王討伐の旅へ送り出し----
----その『勇者』たちの中でただひとり、生きて魔王城にたどり着くことのできた、唯一の、『本物の勇者』だけが----
----悪しき『魔王』を、絶対に倒せるのだそうだ----
----嘘だ、そんな、どうして……どうして、俺の妹が!!----
----お兄ちゃん、私、選ばれたからには頑張るよ。もしかしたら私が『本物の勇者』で、お父さんとお母さんのかたきをとることが出来るかもしれないもの!----
----厳しい修行なんてへっちゃらよ!魔法を覚えて、武器の使い方を学んで、どんどん強くなって……絶対に魔王を倒して、世界に平和を取り戻すんだから!!----
----だから、ね?そんな顔しないで、私を誇って!----
----ぅ、ぁ……----
----ぐはっ、うっ、がふっ!!----
----お前はこの村の『勇者』に選ばれたんだぞ!!そんなひ弱さでは到底生き残れん!!!我が村の顔に泥を塗る気か!!?さあ、さっさと立ち上がれ!!!----
----っ、ぅ、うぅ、っ、はい、マスター……っ----
----泣くなみっともない!!それでも『勇者』か!!!----
----あの汗臭い泥だらけの子、だれ?----
----ほら、『勇者』に選ばれた子よ。ずるいわよねえ、たかが星占いでたまたま白羽の矢が立ったからって、村で一番良い家に住まわせてもらって、労働を免除されて、良い食べ物を施してもらってさぁ!!!----
----しっ。ちょっと、本人に聞こえるわよ----
----かまやしないわ。他の村の『勇者』がどうなったか、聞いたでしょ?どうせ生きて帰ってこられないわ。あの子今、死にに行くために生かされてるのよ----
----……………………----
----……っ、う、ぅえっ、っ、ぐすっ、っ……----
----だめ、しっかりして。泣いたりしちゃだめ──強く、強くならなきゃ----
----“『勇者』たちの中でただひとり、生きて魔王城にたどり着くことのできた、唯一の、『本物の勇者』だけが”----
----(行きたくない──ほんとは怖い──偶然星占いで選ばれただけで、私、何の力もない──生き残れるただひとりになんて、なれるわけ……!)----
----行かせたくない──失いたくない──俺の、今となってはただひとりの家族、唯一の妹なのに……!!!-----
----はぁっ、はぁっ、待て、待ってくれ!!----
----お兄ちゃん!!?ちょっと、だめだよ!!見送りはもうとっくに、あぁ、勝手に村を抜け出したりしたら、村長に罰せられちゃう!----
----良いから、これを持て!!『守の石』だ、お前の命を3度まで救ってくれる。何かあったら、これを握りしめるんだ----
----お兄、ちゃん----
----……生きて、生きて帰るんだぞ。絶対だ。無事じゃなかったら、っ、ゆる、許さ、許さないからなっ----
----………っっ----
----──うん----
----行ってきます!!!----
ガキィィイイン!!!
女勇者「 っ!!!」ビクッ
ゴブリン「ゴブゥゥオオォブォォアアア!!!」
キメラ兵a「あっ、あいつ!!結界を力任せに真っ二つに切り裂こうとしてやがる!!おい大丈夫か、女勇者!?なんか結界の中すんごいシリアスな雰囲気だけども!めちゃくちゃ空気重たげだぞどうした!!?」
女勇者「っ、いいえ、気にしないで!私は無事!あぁ、それより……!!」
WRYYYYYYYYYYYYYY!!!
キシャァァアアアァァァアアアアアァァァアアアアアアアア!!!
ゴブゥウゥウエェエォオオオァアアアアア!!!
キメラb「こちらの話が、まるで通じない!!隊長、これはやはり……」
キメラ獣人「酷い暴走状態だ。やはり何者かに操られているのだろう。だが、我々を勇者の迎えにやった魔王陛下がそんなことするはずがない……人間にとっては害以外の何物でもない。誰が何故、こんな真似を?」
キメラ獣人「いや、今はそのことを考える暇などない。我が隊員よ、皆伏せていろ」
キメラ獣人「この際致し方ない。同胞を手にかけたくはなかったが、この場は私がすべて一掃する!」
キメラ獣人「アバダ・ケダブラ・マキシm──」
キメラ獣人「ッ!?」
キメラ兵「「「!!!??」」」
女勇者「なっ──」
キメラ獣人「何故、あなたがここに──!?」
>>70 「他の兵が地に伏し 隊で最強の魔力を与えられた貴様が 無防備にひとり立っている」
>>70 「この時を ずっと 待っていた」
>>70 「『アバダ·ケダブラ』!!!」
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