贄の子 2016-11-11 23:13:29 |
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そうだな、ん、朔夜?おいで
( 相手の言葉を理解して気づいたら粥は食べ終わり床に置けば空いている手が暇になってしまい寂しくなったのか微笑みながらぽんぽんと布団を叩き上記を述べ 、甘えられる相手がいるという幸せを思うとふと本音がポロリと出て 「 嗚呼、私は本当に朔夜に惚れ込んでしまったようだ。 」もっと言いたいことはあったがそれはそっとしまいこみ )
…っ、うっせ。何度も言わなくたってわかってるっての。
(時間は余っているし、厨房にでも行って手伝えることはないか探しに行こうと腰を上げると同時に呼ばれ。布団を叩く動作に、一瞬迷うように視線を彷徨わせればまぁ、仕方がないかと相手の傍に移動して。ポロリと溢れたであろう本音。恥ずかしげもなく行った相手に対し、どうしようもない照れくささについつい本音と真反対の言葉が飛び出して。)
ん、やはりこの温もりは誰にも渡したくないな。
( 側に来た相手をぎゅっと抱きしめればその温もりはとても心地よくそれと同時に心地の良い風が吹きふわふわと耳が揺れ、これが幸せというものかとそれは言わずにそっと心にしまいこみ、暫く心地の良い時を染み渡らせれば部屋の引き戸から使用人であろう声がして )
…つーか、お前のもんだろ。婚約した時点で。
(傍に来いと言われ近づいてみれば急に抱きしめられ。しかし以前のように抵抗しよういう気も起きず、ただ居心地のいい腕の中にずっといたいと思い。微かに響く胸の音にす、と目を閉じかけたところで部屋の向こうからの声に目を開けて。「…ん、誰か来たみたいだぞ」自身としてはこんなところ誰かに見られたくなくて、もぞもぞと体動かして腕の中から抜けだそうと試みて。)
まあ、そうだな。ん?見せつければいいだろう
( もぞもぞと抜け出そうとしているであろう相手を背後からぎゅっと抱きしめながら引き戸からすっと引き戸を引いて使用人が現れれば「 支度が整いましたので、お庭にてお待ちしております 」と丁寧に今の様子を伝えて来て「 ありがとう、直ぐに行く 」と白はそれを伝え、使用人が下がればちらりと相手に顔を向け )
ちょ、離せ…っ。
(もう少しで抜け出せると言うところを背後から腕を回されたせいで、できず。慌てた声をあげるも力は緩むことなくて。結局、抱き締められたまま使用人との会話を終え。去り際の使用人の緩められていた頬にまた噂になるぞと、げんなりとした顔で。不意に視線を感じて、「…なんだよ?」見つめ返しながら、首を傾げて。)
いや、照れている朔夜も嫌いじゃないと思ってな
( 慌てている相手を自身では異常なくらい愛でたくなる気持ちをグッと抑えながら言った言葉が其れで、自身でもまだまだ照れ臭い思いがありながら不器用な言葉を並べ、さてとと言わんばかりに相手を離し立ち上がる仕草を見せれば「 行くか? 」と一言伝え自身は宴があると酒も入り踊る癖があるため桜柄の扇子を帯にしまい )
は、はぁ?…意味分かんねぇ。
(いきなり何を言い出すのかと目を丸く見開いたあと照れ隠しか顔を横に背けさせて。先に立ち上がる姿を見て、先程からやられてばかりだと少々不満に思って。自身も立ち上がえば、相手の肩を支えにしてわずかに背伸びをすれば軽く相手の口に地震の唇重ね。「…っ、先行っているからな」恥ずかしさや照れくささでどうにかなってしまいそうなのを堪えつつ、先に部屋を出ていけば庭の方へ向かって。)
....っ。
( 唇が重なれば驚きのあまり目を見開き口を囲うように抑え、相手が部屋から出て行くのを確認すれば空いてる手の方を壁にやり何やら耐えていて、落ち着けば済ませたような表情をしながら庭へ向かい )
…よし、俺頑張った。頑張った、…よな?
(廊下をすたすたと歩き、後ろから相手が追いかけてこないのを確認すれば歩みを一旦止めて胸に手を当てて息を吐き。触れた感触がまだ残っており、頬の熱も未だ覚めてはいないがいつになく満足感があって。暫くすれば再び庭の方へ歩きだし。)
今日は酔うな、きっと。
( ふと、長い廊下を歩きながらピタリと止まり、窓の外を見て赤く夕陽に染まる空を見上げればポツリと独り言を呟き、ふっと小さく笑い自身の唇に手を当て先ほどのことを思い出せば「 慣れないことを 」と相手を思うことからこの言葉が出て、愛おしいと言う気持ちに心が温かくなり )
…あー、そういや考えてなかったけど。白と顔合わせた時どうすっかな。
(頬の熱も収まり始めた頃、ようやく見えてきた目的地。不意に思い出せば重く長い息を吐き出して。深く考えずすぐに行動を起こすこの頭の中をいつかはどうにかしなければと心に決め。ふいに後ろからの気配を感じ振り返れば先ほど別れたばかりの姿。「おー、遅かったな白」できるだけ平常心を装い、へらりと笑ってみせ。)
ああ、朔夜からの口づけについ、惚けていて、な?
( 相手のへらりとする余裕の表情を見れば此方は素直に思ったことをいちいち強調するかの様にわざと言い、告げれば小さくくすりと笑うと相手に近寄って耳元でぼそりといつもより少し低めに「 ありがとう、朔夜。可愛かったぞ 」と伝えそれを言い終えれば満足げな表情をして )
…っ、余計なことばっかり言いやがって。
(余裕だという態度を装ったのにも関わらず、相手の目の前は無意味だったようで。耳元に囁かれた言葉で、顔にさっと朱色が帯びて。満足気な表情に囁かれた側の耳を片手で覆いつつ、わなわなと体震わせながら熱の残る顔で相手睨み返し。)
ふ、そんな可愛い顔をしても無駄だぞ。朔夜
( キッと睨まれていても微動だにせず、寧ろ楽しんでいる自身は余程の物好きなのだなと実感して、すればずらりと横一列に並ぶ使用人がサッと宴の準備が出来ましたと言わんばかりに避け、1人の使用人が「 お話中失礼致します。ささ、白様、朔夜様どうぞ此方へ 」と案内をする様に中腰になりながら手を前に出し案内しようとして )
……なんつーか、まだこの感覚はなれねぇもんだな。
(自分が出来る限り睨んでやったはずなのに微動だもせず、さらりと交わすさまをぎりりと奥歯噛み締めては悔しがり。さて、口づけ以外に目の前の男を動揺させる方法はないのかと早速考え始めて。まるで向かい入れるかのような体制に村にいた頃とは全く違う扱いの差であるためか、苦笑いをしつつも歩みを進めて。)
時期に慣れるさ。
( 歩きながら上記を述べ、案内された場所に移動し、胡座をかいて隣に座る様そこにポンと手をやればニコニコと笑い使用人達が酒を持って来れば2人の席に置いてある酒皿に注ぎいざ乾杯の合図をしようとすれば )
そーいうもんか…?
(相手に指図されるがままにその隣に座って。なにか壺のようなものを運んでくる使用人を見つつそんな日は一生来ないような気もするだなんて呟いて。目の前の更に注がれたものだから漂う香りに酒だということに気づけば、ばっと相手の方へ向き「ちょっと待て。俺、酒なんて飲んだことがねぇんだけど」自分たちが生活するので精一杯だった村での生活。酒だなんて贅沢なものを飲んだことがあるはずもなく。)
朔夜は、いや、お前は変わらなそうだな。
( 胡座をかきながら相手に視線を写し、相手の素性を何となく知った上でか何かを言いかけたが、少し視線をずらしながら取り消すかのように付け加え話し続けそれが言い終わればフッと小さく笑い、使用人が持って来た酒に対し慌てる相手を見るなり悪戯する子供のような企んだ表情をしながら 「 ああ、朔夜はミセイネンってやつだっけか? 」飲んだ事ないと言う言葉とはまるで違う言葉で返しニタニタと口角を上げて )
な、…お、俺だって酒ぐらい飲めるっての!
(何かを言いかける相手であったが、ふーんと相槌を打って顔を見つめるだけにとどめ。その言いかけた言葉を深く追求するようなことはなく。口角を上げながら言う様に間違いなくからかっているのだとうことは十分理解していたが、未成年という言葉の裏で背丈のことを馬鹿にされているような気もして。売り言葉に買い言葉。ついつい勢いに任せて強気に言い返し。)
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