A 2016-11-11 00:19:46 |
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>3304様
うわー…めっちゃキレてはる。…はー…行きたくあらへん。…これ、今からブッチしてもワンチャン許され…へんよなー。…ダルいわ…
( 普段ならば待ち合わせ時間に一分一秒遅れずにぴったりか、少々遅れて到着するのだが、今日に限って少し早めに到着して驚かせてやろう、とそんな事を考えた自分を少し恨んだ。庭園の入口で立ち止まって頭を抱え、時折ちらちらと中の様子を伺いつつ溜息を吐く。好き好んで面倒に巻き込まれたくはないが、数分その場であれこれと愚痴を零しながら悩んだ後、ようやく覚悟を決めたらしい。大きく深呼吸し、ぱん、と頬を勢い良く張ってから庭園のアーチを潜り、白うさぎの視界に入る辺りまでのんびりと歩き始めた。想定通り、彼は自分を視界に留めてくれたらしく声を掛けてくる。心の中では相変わらず愚痴が止まらないものの、表面上だけはしっかりと、だが見る人間によっては少々胡散臭くも見えるフェイクの笑顔を作っては彼の言葉を享受するようにぺこり、と恭しく頭を下げてみせた。その後は叱られていた庭師のトランプ兵へくるりと向き直り、『貴方も大変ですね、お疲れ様です』と取り繕いに取り繕った、表面上はいかにも心配そうな声音で声を掛けてやる。─まあ、内心は『何しょうもないことに巻き込んでくれとんねんこのカス』なのだが─何はともあれ張り付けた笑顔のまま、彼の植えた白い薔薇へ歩み寄ってはその花弁に手を触れ、何気なく足元へ目を遣った。何に使うのかなど理解できないが、真新しい赤のペンキが、ご丁寧に塗るブラシ付きでそこに鎮座している。それを暫く眺めていて、ふと思い付いた提案を目の前の待ち合わせ相手に投げ掛けてみて)
あの…これ、赤く塗って誤魔化せませんかね?ペンキなら、そんなすぐに落ちないでしょうし…
(お声掛け失礼します。素が方言、内心はお喋りで愚痴マシーンだけど普段は礼儀正しく取り繕ってる…(脳裏にぼんやり見えた容姿は金髪にキツネ顔)という完全にこちらの趣味でしかないアリスくんですが、よろしければご検討ください…!)
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