「女に夢魅せる仕事でお前は何をやってんだ」
「まさか晒されるなんて思わなかったから!」
「――反省する気が無いならお前たち全員連帯責任な」
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ヴィジュアルシーンを引っ張る二大バンド
和風ロックを掲げる艶やかで煌びやかな衣装と激しくも綺麗な音楽の「雪蛍(ユキホタル)」
フリーミュージックを掲げる型に嵌らない音楽と玩具箱みたいな衣装が特徴の「シュガーキャンディ」
どちらも客層は違えど同じレーベルに所属していることから仲が良く、同期と言う事も有り良いライバルとして競い合っていた。
そんな中、雪蛍の上手ギターが女性関係で揉めたことを発端にSNSにプライベートを晒されてしまう。
怒る代表に楯突いたばかりにシュガーキャンディも巻き込んだ騒動に発展してしまう。
>lessonA
雪蛍の下手ギターは公表するゲイだった。(それもシュガーキャンディのベースが本命)お陰で浮いた話が一つも出ない。以前一度だけ女性スタッフとの写真は写真が悪戯で流出したが本人の公表する性癖により信じるギャは一人もおらず、寧ろシュガーキャンディのベースが可哀想!とフォローのメッセージまで届く始末。
代表はそこに目を付けて事務所の一部を改造し社員寮と言う名目で部屋をつくる
部屋割りは雪蛍のメンバーとシュガーキャンディのメンバーを一人ずつ選んだ実質二人暮らしの環境。
その環境で互いのバンドの事を思いやれれば女の噂が付きようないだろうと言う決断である。
勿論、普段のライヴは決行するしバンドごとのツアーも然り。
ただ、一時帰宅含め帰る場所はその部屋と言う事。
>lessonB
元々、仲が良いレーベルと言う事で有名だった為雑誌取材等で面白おかしく語る内にギャにも受け入れられて当初の女問題は忘れられ始める。
最初は私生活を見直すための表面上の恋人同士、仲のいい兄弟の延長線、そんな生活だったのに何時しかお互いを本当に意識し始めて――。
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レス禁止