焼きソーば 2016-10-22 20:11:57 ID:f9e4b1cb2 |
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ここで書いていらっしゃる他の方のより、だいぶ長いのになっちゃいそうだなぁ。
ってなことで、第一話はじまりです。
【第一話 突如異世界に飛ばされたようです】
突然なんだけど、僕【有田 浩介】が通う中学校には【授業開始二分前黙想】というものがある。これは椅子に座り、目を閉じて精神を統一させ、次に受ける授業へ心を切り替えたり集中するというもので、先生達によると、古くから受け継がれてきた伝統……なのだそうだ。
まぁ、そんなこと言ってても所詮は目をつむるだけ。男子はゲームの内容や休日の友達との過ごし方を考えていたり、女子はLINE等の会話を思い出したりしてるだけなのであまり意味がなかったりするがそれはおいておいて。
んで、そんな黙想中で目をつむっている僕の目の前に広がっているのは真っ暗な景色だけのはずなのだが……
「ここは……どこなんだ?」
僕が今目にしている景色。
それが僕を混乱させている原因だった。
青い空、白い雲。ゆったりとした流れの小川に、遥か彼方地平線の向こうまで続くだだっ広い草原。遠くに見える山は天空まで伸びるほど高く、目の前の村には見たことのないような生き物が柵の中で鳴き声をあげている。
超ロハスなその光景は、魔法で作られたかのように気味が悪いほどに美しかった。
「本当にここ……どこ? 明らかに日本じゃない……よね」
日本の殺伐したビル群とはまったくかけ離れた光景。
未開発の山間部でも見ることができないような景色。
次の授業は理科だったはずだ。
屋外授業でもこんな光景を見ることはまずないけど、室内なら尚更ない。
あ、もしかして先生が僕らが目をつむっている間に薬品の取り扱い間違えて睡眠薬みたいな効果出しちゃって眠っちゃったとか?
それならLet's検証!
「………痛いし」
ちょっとほっぺたをつねってみた……痛い。
夢ではないってこと……? いやいや、まだだ、まだだ!
急いで僕は近くの小川に駆け寄って手を水に浸す。すると……
「あー……ぬるい」
ぬるかった。
天気がかなりいい日の、昼まえの学校のプールくらいの温度だった。
……というか、例えが自分で言うのもなんだけど適当だな……
さて、検証結果から考えてこれは流石に夢ではなさそう。
まさかVR見せられてるわけでもないよなぁ?
科学が発達している今のこの世界の中で、こんな景色が見られる場所なんてそうそうない。
少なくとも日本だけに限っていうならば、おそらくはあり得ない。
「もしかして……ここは『地球』がある世界じゃない?」
『人の考えつくことは、絶対にあり得ないことはない』みたいな言葉を、誰か有名な人が言ってたよね?
それに今の日本の一部の間では「違う世界に行く・飛ばされる」という【ファンタジー】のジャンルが人気だったはずだ。
もし、自分が今違う世界にきているのだとすれば?
そうすれば、見たことのない景色も、夢ではないことも全部辻褄があってしまう。
「そんなぁ……ここ、異世界ってこと?」
信じたくない。いや、だってさ。ああいうファンタジー系統のやつは自分と全く関係がない二次元の主人公が頑張るのだから面白いのであって、運動神経とか悪くて度胸もない自分が体験するなんてもってのほかだ。
まぁひとまず自分の体の確認をしよう。顔はどうしようもないからまずは服とか確かめよう。うん。
そう思ってゆっくりと下を見ると……
「は、はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
自分が着ていたのは、何処かの物語に出てくるようなお姫様がきているような服だった。
分かる? あの白いヤツ。無駄にヒラヒラみたいなのがついてる白いドレスっぽいやつ。
そういえば、さっきからなんか声が高い気がする……
え、いやな予感しかしないんすけど。
今のこの格好、完全に女性用。
ということを踏まえると、今の僕ははたからみると女性ものの服をきている変人、もしくは……
恐る恐る小川の水を見る。
そこに映っていた自分の姿とは……
スラっとした体型に、腰あたりまで伸びた美しい白銀の髪。
大きな黄色の瞳で、白色の肌。
客観的に見ればそれなりに魅力的なんじゃないだろうかという体の体型。
腕にブレスレッドのようなものがかかっていた。
よく見ると、英語の筆記体で何かが記されている。
そこには……
【カリン・イース】
【ようこそこの世界へ。歓迎しよう】
その文字を見た瞬間、何故か急激に意識が朦朧とし始めた。
「(カリン……?)」
何処かで聞いたことがあるようなその名を思い浮かべながら、僕は地面に崩れ落ちた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「…………んー…………ん……ん……ここは……?」
目が覚めた。
どうやら自分は寝かされていたらしい。
見知らぬ天井だ……(エヴァ◯ゲリオンネタ)
目を覚ました僕は上にかけられていた薄い布切れを畳むと起き上がった。
ここはどこだろうか? そう思ったその時……
「お、起きたのねっ!」
バタバタバタと、急いで走ってくる音と共にややポッチャリとしたおばちゃんがやってきた。
「…………えーっと、ここは……」
「大丈夫っ!? 怪我とかないっ!? 記憶喪失とかじゃないっ!?」
「いや、えーっと、あのぅ……」
女性は手を慌てて振り、青ざめた顔で大きな声をあげる。
「あっ! し、失礼しました! 怪我はありませんでしょうか! 突然貴女様が外で倒れておりまして……」
えーっと……なんだこの人。突然喋り方が変わったぞ?
倒れてたってことは、気絶してたってことか……あまりのショックに。
いや考えてみてくれる? 突然自分が見知らぬ世界に立ってて、よくみれば性別変わっていた……なんてことが起きたらどうなるか。そりゃショックでしょ。
だってこれからどうするって話でしょ……
まずトイレは女性用の方いかなきゃだし、お風呂なんて個室がない場合終わりだよ!?
あ、この僕有田浩介はその他男子諸君とは違いそっち方面には全く興味がありませんので悪しからず。
「あー……うん、はい。怪我はないです……はい」
「は、はいっ!」
よほど緊張していたのだろうか、おばさんは顔にびっしりと汗を浮かべている。
……というか、顔近いっ! 顔っ!
「ちょっとお尋ねしてもよろしいでしょうか?」
僕はそういうとベットから起き上がり、おばさんに話を聞くことにした。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「……ということは、ここは【王国第二十三開拓村】であり王国の領地なのですね」
「はい、そうです。ここからずっと北に行けば、王都があるそうです」
あれからしばらくずっと話を聞いていたが、その内容はかなり驚くものだった。
まずここは【アルファス王国】の辺境の村であるということや、魔法やモンスターの存在。それに地理的なことに、世界共通のお金の単位や人種についてだ。
流石に魔法やモンスターについての存在はこの世界では当たり前だったようで少し怪しまれたが、とりあえず問題はナッシング。
「と、ところで貴女様は……」
話を聞いていてわかったが、どうやらこのおばさん、僕を貴族か王族の家系の娘だと思ったみたいだ。
うんまぁ、仕方ない気もする。ラノベとかでは、村の人は王族や貴族なんて見たことがなくて、豪華な服装をしているだけでそう思ってしまったりってことはよくある……んじゃないかな?
「ぼ__私は旅人ですよ。ただの……ね」
危な。一瞬ぼくって言いそうになったし。僕っこキャラではないんだ……。まぁ、そう言ってかっこよく部屋から出ようと思ったのだが、一つ気付いた。
(泊まる場所とかないじゃん)
何時の間にか時は夕暮れ。もう異世界にきちゃったんだから諦めて頑張ろう精神でとりあえず王都を目指すつもりだったのだが、流石にモンスターがいる世界は危なすぎる。未だ自分の能力的なのも分かってないわけだし。
しかたない、おばさんに言ってどうにかしてもらおう。そう思った時だった。
「メルさんー。メルさんーって、ありゃ?」
眼鏡をかけた、スーツっぽい姿で高身長な黒髪の女の人が、家の前で私を見て立ち止まった。
「…………魔力量は多いわね。顔は貴族一覧には載ってない新顔ね……」
突然何かを呟き始める目の前のいかにも営業マン風の女の人っ!
その人はじっと私を見て……
「よしっ! 学園に入れるか!」
「へ?」
その言葉から、私の波乱の日々が始まった。
なかなか面白そうな…って焼きそばさん!?何でいるんですか!?大丈夫なんですか?ここにいて中学のトピで来れなくなると言ってましたが大丈夫なんですか?まぁあのトピには参加してませんでしたが見てはいました。大丈夫ならいいのですが無理しないで下さいね
とりあえずこの話は面白そうですね。更新楽しみにしてますよ。
スカイさん、実は理科のレポートをやろうと思っていたのですが学校に忘れてきてしまってたようで……「うーん、締め悪いなぁ。反応あるまで待つのもしんどいなぁ。よし、なら反応あるまで小説こっちにうつしとこ!」ってな感じでやってきました(笑)
焼きそば常時ハッスルしてるんで大丈夫です!
更新楽しみにしています。その言葉がプレッシャーに……(笑)
頑張ります(^-^)/コメント感謝です!
>焼きソーば
あっなるほどそういう事でしたら分かりました。まぁ誰にでもそういう時ありますよね。気持ち分かります
あっプレッシャーかけました?なら自分も小説書いてますのでプレッシャーどんどんかけてもらっても構いませんよ(←)
まぁ時間がある時でいいのでどうぞゆっくりで
スカイさんも小説書いていらっしゃいましたよねー。今度改めて拝読させていただきます!
さて、今日も更新。
【第二話 From メルさん宅にて】
なんかさっきからこの女の人にずっとジロジロと見られている。観察されているようでなんだか気味が悪い。
「あ……アスラさん、こんにちは……えっと、この子は……」
おばさん改めメルさんが女の人改めアスラさんにどうにか説明しようとする。
「(どうしたんだろうこの人。税務官みたいな? 僕がいると……いやいかん、これからの生活は女子でなんだから一人称は「私」にしないとまずい)」
するとアスラさんは眼鏡を左手の中指で素早く上げると、今度は右の人差し指を勢い良く私に突き立てた。
「只者ではない魔力! そしてこの容姿! 私の魔法学園に歓迎しようっ!」
「ま、魔法学園にっ!?」
「なにそれ?」
その言葉に反応したのはメルさん。続いて私。メルさんはめ目をまん丸に大きく見開いてアスラさんの方を見ている。
ちょっと目力凄いんですけど……怖いんですけど。
「魔法学園って、そんなにすごいものなんですか?」
ちょっとだけ気になった私がそう言うと、メルさんは息を荒げると早口になって喋り始めた。
「凄いなんてもんじゃないわよ! 魔法学園には各国の要人の子供や貴族の子供達、それに【神の加護】を持つものがそこらかしこにいるんだから! それに嫌でも能力が高くなるし、魔法学園卒業ってだけでかなり重要視されるわ。それに国としての資格を得られるしあとは__________」
「そうそう。貴族とのコミュニケーションもとれるしね」
長くなりそうなメルさんの言葉を遮ってアスラさんも言う。
メルさんってあれだよね。関西人の弾丸トークみたく話すよね……
アスラさんが若干補足をしてくれたんだけど、簡単にいえば魔法学園とは『将来王宮の騎士や高官を目指す者などを育成する教育機関』らしい。事実、この国の有名人は学園出身であることが多いとか。
魔法学園は案外悪くないかもしれない。お金もかからず寮もついているらしいし。
「アスラさんは学園の学園長なのよ。ま、まぁとりあえず中にどうぞ。貴女もね」
あ、学園長先生でしたかぁ……。こんな人が学園長で大丈夫なのかちょっと心配だけど。
◆◇◆◇◆◇◆◇
私とアスラさんはメルさんに連れられて、木製のテーブルセットに座る。
しばらくするとお茶のようなものをメルさんが持ってくると、話が始まった。
あ、このお茶おいしい。
「それで……あなたのお名前と親、それに年齢を教えてもらってもいい?」
「あぁ……はい。ぼ……私の名前は【カリン・イース】です。年齢は……」
年齢は。
…………私何歳なんだろう。
やばいやばい、早く答えないと……ほらめっちゃ不審に思われてるよ急げぇぇぇぇ。
少なくともこの身長で中学生はない。
おぉぉ、中世ヨーロッパ当たりを参考にするんだ。あっちの平均成人年齢は18or16っ!
そこから考えて今の私は……
「じ、16歳です」
「16歳……魔法学園入学生基準と同じね。分かったわ。あと……両親は?」
「親は……」
うぉぉぉぁおぁぁぁぁぁっ!?
またしてもピンチ、大ピンチっっっっ!!
なんて言えばいいんだ!? ヘルプミーっ
こ、こうなったら!
「なにも……なにも覚えていないんですっ!」
最終手段、記憶喪失ヒロイン役を演じるんじゃぁぁぁっ!
普通主人公がやることじゃないと思うけどそこは割愛。
「「何も覚えていないっ!?」」
メルさんとアスラさんの言葉が重なる。
あながち間違いではないと思うんだけど……
「そ、そうなんです……自分の名前はこのブレスレットに……て、あれ?」
気づけばブレスレッドが消えている。まさかメルさんが取ったんじゃないと思うしなぁ……
まぁ、そんな大事なものではなさそうだしいっか。
「そうなのね……。メルさん、この子はどこでみつけたの?」
アスラさんが考え込むようにして首を傾げそう言った。
「そこで倒れてたのよ。私もびっくりして。何処かの王侯貴族様かと思ってたら急に旅人って言い始めたから……」
「ってことは、記憶を失っているのが本当だったら『実はどこかの貴族様』かもしれない……と」
「この服装を見る限り、身分は高そうよね……どう思う?」
「うーん……」
なんか二人の会話が変な方向に行っちゃってるなぁ……
私は別にそんな身分じゃないのに。
するとアスラさんがこっちを見つめてきた。
「まぁ、王国魔法学園理事長アスラとしてはここで見放すわけにもねぇ。今年は若干生徒数が少なかったし、別に学園で保護することは迷惑じゃないのよ。ただ、うちの学校はいろんなところから身分の高い人たちが集まるから、その分イジメとかも激しいのよね。カリンちゃんがそれに耐えられるかどうか……」
いかに理事長といっても貴族王族に意見できるわけではない。
イジメはあるぞ……ということか。
アスラさんが私の方をじっと見つめる。
「カリンちゃんが望むなら、私はここでの生活をできるだけサポートするけど、今のあなたにはかなりの成長の余地があるわ。才能を伸ばしたいなら、学園へ是非ともきて欲しいの」
「私の意見……ですか」
メルさんに迷惑をかけるわけにもいかないし、どっちにしろこの世界で生きていく術は身につけなければいかない。
それに伸ばせる才能があるなら伸ばしたい。それが少しでも元の世界へ帰る道へと繋がるならば尚更だ。
そこまで考えた私はきっぱりと断言した。
「行きます」
◆◇◆◇◆◇◆◇
私はこ日、明後日に開かれる【アスラ魔法学園入学式】に正式に出ることとなった。
それからは少し時間があるとのことで、近くを散歩していたりして時間を消費したり農作業を手伝ってみたりしていた。
その後はメルさんに見送られ、アスラさんが乗ってきた幌馬車に乗って【王都】へ向かうことに。
うん、まぁ今のところ異世界暮らしに問題なし。とりあえずあとは地道にもとの世界への帰還方法を探すのみ。
さぁーて、頑張りますか!
>焼きソーば
はい一応書いてます。その時は見て下さいね。焼きソーばさんの小説面白いです
続き気になりますね
【第三話 Let's go to 王都】
「そういや、メルさんとアスラさんって、どんな関係なんですか?」
幌馬車の中を、涼しい風が通り抜ける。気温は……ちょうどいい感じかな?気候的には日本と同じくらいだと思う。
そんな馬車の中、御者台に座って手慣れた手つきで馬を操るアスラさんに一つ気になったことを質問してみた。
「あぁ、私とメルさんは従姉妹なのよ。従姉妹なのに敬語はおかしいかもしれないけど、家族構成的にいろいろあってね……」
「あ……急にそんなことを聞いてしまってすみません……」
あ、なんか変なフラグ立ってるから速攻回避。途中で貴族位とか関わってるんだろうな。何だかんだ言って異世界も普通にめんどそう。こういうのは関わらないのが一番なのです。
ポカラ、ポカラ。
馬の蹄がそんな軽快な音を出す。
「そうそう、カリンちゃんには魔法の基本を教えておこうかな」
アスラさんは突然振り返ってそんなことを言った。
え、やった、やった。魔法だいぇーい。
異世界と言ったら魔法。切っても切れない関係なんですかねー?
「え、いいんですか!?」
「えぇいいわよ。まぁ、素質があるかどうかは個人次第なんだけどね」
そう言ってアスラさんは革袋の中をガサゴソと漁り始める。
……素質か。ありますように。
「よろしくお願いします!」
「あ、というかアスラでいいわよ。さん付けで呼ばれるのはなれてないから」
「あ、はい」
「んじゃぁ……」と呟きながら、アスラは袋から分厚い本を取り出すと私の方に投げてきた。
手に持ってみると意外とずっしりしている。
「それはうちの学校の教科書よ。魔法の事に関しては殆ど載ってるから、いつも持ってた方がいいわ」
そういうと、アスラはゆっくりと幌馬車を止めた。気付けば空も暗くなってきている。今日は野営かな?
「よし、今日はここらで野営しようか。続きはまたあとで教えてあげるわ」
「はいー」
そんなこんなで野営の準備が始まった。キャンプっすか……おぉ……インドアの私にアウトドアに切り替えろと言いたいのですなあなたは……
◆◇◆◇◆◇◆◇
「よし、んじゃぁ説明はじめるね」
「はいー」
晩御飯(干し肉と干しいも)を食べ終わると、早速テントのなかで講義が始まった。
え、ご飯の感想? 干し肉はビーフジャーキー的な感じで私は好きだった。干し芋はほんの少し甘みがあって、それでいて弾力があるのでこれまた美味しす。ただ、ちょっと喉が渇くかな?冒険での食糧は基本的にこの二種類らしいけど、私はすぐに飽きること確定だな……どうにかしないとね。
「まずは、魔法がなんなんのかについてね。これは単純に、自分の中に存在する【体内魔力《オド・MP》を練り上げて、色んな魔法に精製するわけ」
例えれば植物がデンプンを消費して成長するように。人間が食べ物を消費してエネルギーにするように。
アスラは身振り手振りでジャスチャーをしながら私に説明する。
「だから体内の魔力を消費するわけ。ちなみにゆっくりと回復はするけど、体内魔力が0になれば気絶してしまうわ。とりあえずそれには気をつけることね。ちなみに魔法とは若干違う"魔術"ってのもあるんだけど……それはおいとくわ」
私も何度か経験あるわと笑いながら言うアスラ。なかなか無茶なことをしたんだろうなぁ。
「あとは属性についてね。これは絶対に覚えておいた方がいいわ」
結局話をまとめると、この世界には光、闇、水(氷)、炎、大地、風の六種類が存在するらしい。
それぞれ相反しあう属性があり、属性を考えて魔法は使わなければいけないという。
あとはやっぱりステータスもあるらしくて、学校で詳しく調べるとのこと。ステータスはHP,MP,SPの三つがあって、それぞれ体力・体内魔力・瞬発的なスタミナを表すそうだ。この他に攻撃力とかも表示してくれるんだとか。
その後も魔法に関するレクチャーをいろいろと受けて話は終わりとなった。今日は意外と遠くまで来れたので、早ければ王都には昼頃にはつくかもということ。
ちなみにこの世界ではラノベと同じく【冒険者】が存在していて、主な仕事はモンスター退治だそう。
それらは冒険者の強さ的に称号が得られ、最高位の者たちはエストレジャと呼ばれるということや、個人の強さはランクF−からSSS+までに分類されるということも教えてもらった。ついでにアスラのランクはA−だそうだ。
他にもいろいろモンスターのことや、役に立つ薬草のことについて、それと後はちょっとだけ魔法を使うのい必要な詠唱の技術や魔力の練り方も教えてもらった。
ということで、いろいろあった一日だがとりあえず終了。
ほんと、なんでこんなとこにきちゃったかなぁ……
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