――王子様との出会いは、姉の通う大学だった…――
昼食を忘れた姉の為、弁当をリュックに入れて大学という異世界へと迷い込んだ俺に、あの人はぶっきらぼうだが優しく接してくれた…
「……迷っているのか?」
『は、はひっ!?……あ、あのっ!俺、ねーちゃんの…昼飯、を…』
人と話すのは正直苦手だ。だが、それはストイックな彼も同じなようだった。
ゲーム研究サークル。通称、ゲー研。
三年の彼は、そこに所属していた。
ちょっと意外だった…
黒の短髪、鋭い眼に黒縁眼鏡。おまけに首元の緩いシャツも黒と、紺のジーパン以外黒ずくめな生真面目青年はレトロから新作までのゲーム話に熱中していたのだ。
呼び出した姉が来たのは、彼の話をすっかり聞かされた後だった。大学ライフを満喫し彼氏まで作っているお洒落な俺のねーちゃんは、勉強の講師をして貰っているという彼にとんでもない紹介をしてくれやがった…
姉「ごめんね、○○。うちの弟の相手させて…これ、【クリス】っていうの。」
『な……っ!?何、勝手に!』
「……クリス?」
…確かに、よく考えたら一見何もおかしな事は無いのかもしれない。俺の金髪碧眼の容姿を見れば。
そう、俺は…生まれも育ちも両親も日本の生粋な日本人ながら、その血の四分の一は……フランスだったのだ。
【朔夜・クリス・時詠(さくや、ときよみ)】
……それが俺の本名…。
子供の頃は、よく"お人形さん"みたいなんて、よくちやほやされたもんだけど…17才にもなって俺はもうそんなのたくさんだった。
だから、姉の知人である彼…
【鳳城正宗(ほうじょうまさむね)】さん
には、いつも通り"朔夜時詠"と名乗ろうと思っていたのに…
けれど、この出会いが…俺が正宗の"嫁"になるキッカケだった。
あの無骨でかっこいい…俺の憧れの正宗さんは……
正宗、は…
――"金髪碧眼"の人形(嫁)に目がない変態野郎だった…――
※入室から絡み開始。
※24時間自他レス無でリセット。
※主→金髪碧眼のフランス人形ちゃん
募集→無駄イケメン乙な大学生
※募集開始!