業に火はつける / 悲恋

業に火はつける / 悲恋

И  2016-10-06 01:41:45 
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「 綺麗 」

それは寂しさ

「 邪魔だ 」

それは強がり


背伸びをして、怖気付いて
ただ不器用なだけだったんだ。


『 だから、どうか神様

救ってあげてください 』


----------




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  • No.1 by И  2016-10-06 01:43:54 

□小話

----------
まず初めに、私の事はИと名乗っておこう
この家に生まれた純血の者だ。



時は現代---東京。
喧騒渦巻く都心から離れた郊外の森の奥に
大きな和風平屋の邸が見えてくる。

周りを立派な門に囲まれその威厳を示し、
庭には立派な日本庭園が広がっており、
四季折々の草花が出迎えてくれる。

そんな邸に住まう家系ははるか昔より、
日本の裏で支えべく動いている影の一族。

汚れ仕事等を請け負ってきた所謂----
悪の一族。
古い書物を漁ると、昔に妖…鬼を退治
した事から強さを持ち始めたらしい。

時代が流れるにつれ汚れ仕事は減ったが、
政治などに強い発言力を持っており、
重鎮としてあり続けている。


一族の名は『黒崎』。
そんな黒崎家は跡取り問題が勃発していた。
代々、女が代を継ぐことになるのがしきたり

先代、母が私を身篭った時現十六代目当主は
私になるはずであったが私は男であった
男は当主にはなれない、それが黒崎家。

生まれた私は何不自由なく育てられ
母は跡取りが居ないために十五代目当主
として立派に責務に努めていた。

男が生まれ跡取りが見つからないのは
稀なことではない。何度かあるのだ。

私も嫁を貰い受け、数年後嫁が身篭った
娘だと信じたが----生まれた子は男だった。

二代にも渡り当主となる子がいないのは
一族の恥だと、嫁は追い払われた。

私はそれに耐え切れず、息子を連れて
同じく家を出ていこうとしたが

息子は置いていけと言われ逆らえず
息子は置いて家を出た----

----------

それから数十年が過ぎて
あの置いていかれた子供は
忌み子とされた。

強い力と恐ろしい程の回復力、
黄金色の目に小さく覗く犬歯。

『鬼の子、忌み子----』
一族の強さの起源である
鬼の再来とされた。

畏怖の念と好奇な眼差し、
表に出してもらえず鳥籠で暮らす日々

それから数年後、
養子を貰うことになった。

また同じ事が繰り返さぬように
養子を取りその子を跡取りにすると。

拾われ連れてこられたのはまだ幼子、
まだ六歳の無邪気さ。

しかしそんなものは必要ない。
厳しく育てられ、幼子にしては
似合わない妙に大人じみたそれに
それに育てられた。


接点など殆ど無かったはずなのに
綻びはさらに糸を保釣らせた。

  • No.2 by И  2016-10-06 01:47:25 

□他

◻上級者向け
◻長文推奨(最低描写200文字~/台詞<描写)
◻ストーリー
シリアス、恋愛、時にギャグ重視
◻バットエンド
◻展開等相談しあえる
◻長期来られる方

---------
『化け物』×『幼子』
悲恋ストーリー

募集しました
お相手様↓
>>19477/名無し様
---------

遅くなりましたがトピ立て終了
致しました。
お相手様のpfを提出してもらい次第、
主の方のpfも提出致します。

↓pf参考/幼子

名前:(苗字は黒崎)
読み:
年齢:(六または七)
身長:
容姿:
性格:
備考:

----------
他何かご質問等ありましたらお気軽にお声掛けくださいませ。

  • No.3 by 名無し  2016-10-06 12:14:02 


(某掲示板で声掛けさせて頂いた名無しです。トピ立て有難う御座います!pf作成にあたり、質問なのですが養子に来てから何年後とか設定はありますか?性格の面では元来の無邪気さを奥底にしまいつつ、周りから侮られない様に表面では年齢よりも大人びている感じかなと思っています。また脆さも併せ持っているイメージですので、普段は一人称私などで、一人の時や弱った時にはつい僕という一人称が出てしまったり…といった設定を考えているのですが、萌え萎えや地雷ありましたら教えて下さればと思います。またそちらキャラとは接点が全然ない段階なのか、それとも挨拶はすませている仲なのでしょうか?長々と申し訳無いのですが、お返事頂ければと思います。)

  • No.4 by И  2016-10-06 14:59:08 



(/先日はお声掛けのほどありがとうございました。
養子にきてからはだいたい2年ぐらいでしょうか。大まかな年数とは決めておりませんので数年、ととって頂いても良いかもしれません。
黒崎家は女性が当主となると小話でも書いてありますので、できれば普段からも「私」という一人称の方が好ましいかもしれません。萌は幅広いですが、萎えと言えば子供すぎる、というのが主かと。しかし子供の少なからずある好奇心や素直な感情などは大切にしたいとおもっております。それと、恋愛はもちろんお話のなかではありますがメインとなるストーリーを楽しみたいと思っております。『接点ができる→少しずつ近づく→裏で行われている鬼(主キャラ)をつかった実験などがあるのを後後知る→鬼が暴走した際にそれをとめる呪術(ほぼ半殺しにできる)を幼子はあると現当主から聞かされる→呪術のための儀式などを行う……』その後のバットエンドまでの道のりはもう少しお話が進んでからまた相談したいと思います。
途中、幼子と鬼(主キャラ)は現当主立会のもと対面させたいと思っております。またそれも後ほど。
接点は最初のロルにて初めて会うところ(家のどこかで)から始めたいと思いますのでそこで初めましてですね。)

  • No.5 by 名無し  2016-10-06 22:27:36 


名前:黒崎 凛
読み: くろさき りん
年齢:六歳
身長: 105cm
容姿: 濡羽色の髪は癖なく真っ直ぐ腰まで伸びており、前髪は眉の上で揃えられている。ほっそりとした眉はアーチを描いており、二重瞼の瞳は黒色。目尻がやや垂れ気味であり、柔和な顔立ち。左目下に二つ並んだ黒子がある。頬は子供らしさを表す様にまろい曲線を描き、唇はぷっくりしている。周囲の環境が影響してか、白い肌と同年代の子供と比べて小さな体型をしている。服装は肌を極力見せないワンピースタイプのものが多い。
性格: 元来は年相応に明るく伸び伸びとしており、活発。しかしここ数年の環境の変化により、落ち着きと周囲を見渡す洞察力を培う。己に求められている事を敏感に察してか、それらしく振る舞ってはいるものの、未成熟な部分もあり、不意を突かれるとその虚像が壊れかける事がある。知的好奇心が旺盛であり、学ぶ事に対しての苦はない。興味があるものや好きなものに触れると喜びや嬉しさが顔に出てしまうことがある。
備考: 平凡ながらも両親と3人で幸せに暮らしてきた為、最初は両親と引き離された悲しみや孤独に塞ぎがちであった。やがて己の態度一つで両親にも迷惑が掛かってしまう事を悟り、捨てられぬためにも環境に馴染もうと必死に生きている。公式の場では笑顔と敬語という名の鎧で自身を取り繕っている。此処に引き取られる前日に両親から贈られた掌に乗る程の小さな万華鏡を大切にしている。


(/丁寧にお答え頂き有難う御座いました。pf作成が終わりましたので、投稿させて頂きます。不備や訂正、修正箇所がありましたら教えて下さればと思います!物語の展開に関しても了解致しました。一緒に物語を考えていければなと思っておりますので、これから宜しくお願い致します!)

  • No.6 by И  2016-10-07 21:17:40 

名前:黒崎臣
読み:くろさき じん
年齢:二十六歳
身長:百八六cm

容姿:指通りの良い黒髪は襟足が肩につく程度、横の髪は顎の辺りまであり前髪は目の下辺りまであるために右側から適当に左右へ分けている。その為左目は少し隠れがち。切れ長の僅かな二重の涼しい目元は睫毛が短め、色は日本人にしては色素が薄く少し鈍めの黄金色をしており瞳孔はやや細め。通った鼻筋に薄い唇、口を開くと尖った小さな犬歯が覗く。外にあまり出してもらえず邸に篭りがちな為に色白で着痩せをする方だが脱げば細マッチョ体型、男性的に全体的に骨張った体格。服装は基本としてシンプルな物が多く色も落ち着いた暗めのものが多い。

性格:思った事や感じた事は良くも悪くも口にしてしまう事が多く良く言えば素直だが悪く言えば無神経。しかしそこに上手く表情が付いていかず、物静か、また感情を表に出す事が殆どなくその為に誤解を生みやすい。だが感謝の言葉などは上手く伝える事も出来ずに空回りしてしまう不器用さ。それでも根っ子は意外と優しく面倒見も良かったりするがそれを殆ど発揮しない。忌み子として扱われてきた故に近寄る者を酷く拒む傾向にあり、その見た目からとして周りからは恐れられている。

備考:一人称「俺」二人称「お前、呼び捨て」
望まれなくして生まれ、その昔一族の始まりとされる鬼の血を引いているとその異常なまでの身体能力が忌み子として呼ばれるようになる。
強さも速さも、聴覚嗅覚ですら人間を越えたそれは一族が危機に晒された時の盾として、両親に家へと置いていくよう言われその生家で育つ。
外に出ることを禁じられ、中学を卒業してからは家から出ることもなく友人もいない。
怒らせては何をされるか分からないと皆、腫れものに触れる扱いをしている。
邸の奥、薄暗い廊下を進んだ先にひっそりとある窓のないひとつの部屋に住んでおり食事などは全て使用人が運んでくるためほとんど出ることはないし、出たら出たで好奇の目で見られてしまう

(/pfの方ありがとうございました。
早速で申し訳ありませんが、ロルテも含めた最初の絡み文をお願い致します。
邸のどこかでも構いません。そこいる凛へたまたま部屋を出ていた臣がばったり会うような感じにしたいなと思っております)

  • No.7 by 黒崎 凛  2016-10-07 23:34:38 

(数分前、本日の個人授業が終了し現在は女中と共に玄関へ。指導して頂いた家庭教師に感謝の言葉を述べた後、その背が遠ざかる迄、頭を下げ見送り。軈て視界に映らなくなった事を確認すると、そろりと細い吐息を零しゆっくりと姿勢を戻す。最初から最後まで失敗せぬように気を張っていた為か、小さな掌にはじんわりと汗を掻いており。背後から女中が気遣う言葉を掛けてくれる事に、一言大丈夫と笑んで見せては、あくまで優雅に見える所作でその場を後にして。檜の無垢材の床は暖かみがあり、ガラスの引き戸から入る自然光は柔らかく視界を照らしてくれ。然し、その光景に今は穏やかな気持ちになれる程心に余裕はなく、何処か一人になれる場所を探してか無心に足が動くばかり。そうして辿り着いた、今は誰も使用していない様子の小部屋へスルリとその身を入れ。周囲を見渡すとどうやら誰かの趣味の部屋であったのだろうか、琴などの楽器や書物などが乱雑に積み重なっている。物珍しげに四方へ動く視線、よく見ると系統別に分別されており埃も積っていない所から、誰かが定期的に掃除をしている様子。無闇に触れてこの空間を壊してしまう事を恐れてか、部屋の隅に小さく体を折り畳んで座り。頼りない手で抱えた膝に小さな額を乗せ、雫が溢れてきそうな気配にぎゅっと瞼を閉じては、下唇を軽く噛んでその感覚をやり過ごし。果たして今日はうまくやり遂げられたのだろうか、当主や周りの者にまだ自分は必要とされているのだろうか、ぐるぐると答えの出ぬ疑問が頭の中を過ぎり、慰め程度にしかならぬとは知っていても小さく漏れる言葉は止まらず。)
…大丈夫、大丈夫。


(/了解致しました。初回ロルテという事で無駄に長々と書いてしまいましたが、苦手な文体でしたり相性が合わない等ありましたら仰って頂ければと思います/深礼)

  • No.8 by 黒崎 臣  2016-10-08 20:59:26 


(現代にしては珍しい日本家屋、横と奥に広く静かな森の奥しん、と静かなその場所にあるのは立派な木の門に囲まれた家。驚くほどの広さを誇る日本庭園の庭を抜けて邸の奥、光の届かない暗いそこに『鬼の間』と記された広い部屋がひとつぽつん、とひっそりとあり。足元のライトだけが怪しくぼんやりと光る廊下のその場所は、襖1枚の部屋なのに妙な威圧感と息苦しさを覚えるその部屋。部屋の中は本棚が多く、ベットがひとつに長テーブル、座布団に腰を下ろして本の頁を白くて細い指先で捲ると丁度読み終わり。山のようにある本たちはどれも買い与えられたもので頼めばだいたい手に入るが自分で買いに行くことなどなくて、外になど出た記憶もなく。先日買い与えられた本を読み終えてしまえばひとつ吐息を零して、立ち上がり。黒いYシャツにスラックスというラフな格好で素足の音を少し響かせながら襖を開けるとしん、と静まり返った空間に音が不気味に広がり消えていき。書庫にでも行って何か探してこようかと廊下を歩いていくと途中で厨房の前を通り、そこに差し掛かったところでちょうどそこから出てきた女中と鉢合わせし、ぶつからないように立ち止まると慌てて止まる女中だがその顔は恐怖の色が浮かんでおり、冷たい視線を下ろしすぐにその横を通り過ぎては背後越しから聴こえてくるのは好奇と畏怖の言葉と空気から伝わる気配。それをいつものように無視をして邸のメインの部屋を抜けて奥にある書庫へと向かっていくとあまり使われていない部屋が並ぶ中、少し遠くで襖が閉まる静かな音もこの鼓膜へと届いてくれば誰か居るのか、普段は感じない好奇心からか、ただの気紛れかもしれないがそこへと素足の音を残しながらそちらへ向かっていき。その襖を見つけ、その向こうにある僅かな気配に誰かが居るのは分かっているが実の祖母でもある当主のものでなくて、手を伸ばし手を掛けようとして一瞬戸惑うが僅かに聞こえた声に思わず肩を震わせ、それでも静かに襖を開けて)


(/素敵なロルをありがとうございます。長いぶんにはぜんぜん構いませんので大丈夫ですとも。
後後、現当主であり臣の祖母でもある黒崎薫(かおる)も出していきたいと思います。凛には厳しくも優しさを持っており互いに動かしていけたらなと思うのですがいかがでしょうか。)

  • No.9 by 黒崎 凛  2016-10-09 16:12:29 

(閉め切っている為か、やや湿っぽい淀んだ空気が室内を取り巻いており。息をするたび、体内へ入り込むその空気。まるで濁りが溜まっていくよう。そうなると思考は悪い方向へしか傾かず。ふとした瞬間にこの邸にいる己の存在が異質なモノに感じてしまい、突如襲ってくる孤独感。膝を抱えていた手には段々と力が篭り、爪は柔肌に食い込んで。更に縮こまろうとばかりに動き掛けた身体は、此方へ向かってくる足音に動きを止め。恐る恐る上げた視線は襖を凝視し。陽の光に照らされて室内へ僅かに入り込む光源が、襖の前いる人物の影を床へ映し込み。 静かに開かれた襖のその先、果たして現れた人物は己の知らぬ存在で。こざっぱりとした服装は、かえって彼の端整な顔貌を引き立てており。知らず見入ってしまい、コクリと鳴る喉。声を掛けると目の前の存在が消えてしまうのではないか、現実では起こりえぬ現象ではあるものの、何故かこの時ばかりは強くそう思ってしまい、逡巡するように視線は定まらず、数度唇を開いては閉じ。然し身に付いた礼儀作法は無意識の内に身体へ指令を送り、ゆっくりと立ち上がると背筋を伸ばし、上体を腰から15度ほど曲げて会釈を。彼はお客様だろうか、だがこんな奥まった部屋に出入り出来る身分を考えるとこの邸に関係する人のようにも思えて。失態を見られてしまった、と後悔するより先に名誉を挽回すべく、彼の不可思議な光を放つ黄金色の瞳から視線をそらす事なく、緩やかに目元を和らげ、口元に笑みを浮かべては、先程独り言を零した時とは違う、落ち着いた声音で声を掛け。)
こんにちは、この邸の方でしょうか?私は凛と申します。もしかして、ここは貴方のお部屋だったりしますか?勝手に入ってしまった事、お詫び申し上げます。


(/良かったです。小説風や心情ロルが入ってしまう事がありますので、トピ主様が苦手でなければよいのですが…。是非ともお祖母様とも絡ませて頂ければと思っていましたので、ご負担でなければ是非とも宜しくお願い致します。儀式に関してもお祖母様は重要な立ち位置になると思いますので、より物語に深みがでるかなと思います。)

  • No.10 by 黒崎 臣  2016-10-09 19:05:50 


……俺の部屋じゃない。
(襖を開けてその部屋の中を見た最初の印象は汚い、というもので。というのも物置化としているこの部屋は荷物が所々に置かれており、定期的に掃除が入っているのであろう色んな匂いが鼻の奥まで漂ってくればしかしそれと一緒に埃も少し混じっていて少しだけ眉間へと皺を寄せたが眼下で動く存在に気付きそちらへ視線を向けると幼子がひとり。小さくなっていた体を正してはその見た目からはあまり連想しにくい大人びた仕草と口調で喋り出したそれを鼓膜へと届けてはひとつだけ瞼を伏せてからもう一度開けると相変わらずして鈍い黄金色の瞳を少し細めては低く、それでいて体の芯へ響くような消えそうな儚さを乗せた声で応えては疑問をこの幼子は抱いているようだがそれもその筈で、部屋の外に出ることも滅多にないので知らないのも無理はないが存在自体を知らないとなるとこの幼子こそ誰なのかとも少し疑問に思うがして、当主から昔聞いた跡取りと養子の話を思い出しては内心、嗚呼と納得し少しだけ時間が過ぎた所で庭の方、砂利道を車が走ってくる小さな音が聞こえてきて)
---、さっさと部屋に戻れ。
(会ってはいけない存在であった、何を血迷ったのか遠くからでも分かっていた人間の気配でいつもなら自らも相手からも近付こうとはしないのにどうしてと腹の底に苛立ちが沸き立つのが分かり。突き放すような冷たい温度を気配に乗せて付け足すと玄関の開き戸が開く音と石畳を鳴らす上品な下駄の音にあの当主かと背を向けては部屋の外へ出ていき、玄関のある方へ視線を向けては鈍い黄金色は煌めくものへと代わりしかしすぐに普段通りへと戻るとそのまま自室へと戻っていき)

(/現当主である薫は年代は40~50代の間と考えてくれて構いませんが、今後出てくる“鬼の血を使った実験”というものがありそれを定期的に投与しているために少し実年齢よりは若く見えます。それでも呪術式を持っておりますので鬼が暴走した際に止めようとなると少なからず命や寿命は削られる為に短命です。呪術式の伝承も過酷なものですがそれは後ほど。ちなみに、当主である薫の周りには常に黒スーツの屈強な男等がボディーガードのように数人取り囲んでいます。
そんな薫に関してですがこちらでも動かしますがお話を勧めていくにあたり必要となればそちらの方でも動かしてくれて構いません。
また他に質問等ありましたらいつでも仰ってください)

  • No.11 by 黒崎 凛  2016-10-14 17:22:41 

あ、あの!貴方は───っ!
(彼の持ち部屋でない事に、ほっと胸を撫で下ろすも、寂しげに響いた声音と何処か憂いを潜めたように見える瞳が気になって、満足に返事出来ず。緊張しているのか、こくり、と嚥下した唾の音がいやに耳へ響き。そんな思いとは裏腹、知らず踏み出しかけた足は、静かな空間に落とされた温度のこもらぬ言葉により遮られ。くるりと背けられた後ろ姿、遠ざかる足音。数秒動けず、事の成り行きをただただ傍観してしまうばかり。だが去っていく背中に何故かひどく心動かされ、大きな声で言葉を発すると共に勢い良く飛び出した身体は、曲がり角の向こうから現れた女中の姿に急速に失走して。普段ならば考えられぬ、はしたない行為であるにも関わらず、先刻の自分は其処まで頭が回っておらず。不思議げに首を傾げる彼女の姿に漸く現状を把握すると、すっと頭が冷える思いで。何でもない、とばかりに力なく首を振り。恐らく彼が去ったであろう方角へ眼差しを向けるも、其れさえも許されぬのか、女中に当主が帰宅した旨を告げられ。この流れは挨拶に向かわねばならぬのだろう。分かってはいても未練は残って。一つばかり吐息を零し、素の自分を奥底へ封じては、ニコリと笑みを形作り求められるままに当主の部屋へ赴こうか───)

~~~

(あの不可思議な彼と出会って一週間程。ふとした瞬間に彼の金色の瞳が脳裏を過ぎり。勉強の合間を見付けては、邸の中を闊歩しその姿を探す日々。あの日、それとなく彼の事を自分付きの女中に尋ねてはみたものの、口を噤み頑なに答える事を拒否する姿勢であった。箝口令でも為されているのか、その後他の者に同じ問いを投げかけてみても態度は皆同じで。その内周りの視線が鋭くなってきた事にいやでも気付かされ、ここ最近は自分の力で探すしかないと行動を起こしてはいるものの、ふつりとその存在は消えてしまったかのように影も形も掴めず。)
あの人は一体……。何でこんなに気になるんだろう…。

(/優しくも厳しく、不思議な魅力を持った方ですね。了解致しました。臣さんがいる部屋に関してですが、凛が立ち入る事を許可されていない邸の奥、という風に考えているのですが宜しいでしょうか?当主による顔見せまでは皆、凛に臣さんの存在を隠すよう命令されているのかなと思い、その設定でロルを回させて頂きましたが、不都合ありましたらお伝え下さればと思います!)

  • No.12 by 黒崎 臣  2016-10-14 18:14:11 


(あの幼子と出会ってしまってから約一週間が過ぎていて、あの時以来より部屋を出る確率をぐん、と減らし籠っているばかりで。与えられる食事も満足に手をつけず、何か欲しいものはと、定期的にやってくるそれも全て無視を決め込みただひたすら眠るか部屋でぼんやりと過ごす日々であった。そしてこの日、空腹というものを幾分感じなくなってきた頃部屋の襖の向こうで足音が鳴る音にベットに腰掛けて何度も読み返した本から静かに顔を上げては眉間へと皺を寄せて、男の声がその向こうから聞こえてくると黄金色の瞳に憤怒の色を浮かべだが仕方ないと立ち上がり、襖を開ければそこに居たのは現当主である実の祖母とそれを取り囲むようにして立っている黒スーツの男等数人で。いつの間にか背丈は優位に超えており、眼下の当主へ冷たい視線を下ろしてはその厳しい声色に乗せた出た言葉は「あの子に会ったのか」という内容のもので。暫く何のことか分からず考えたが嗚呼、そういう事かと納得しては鈍いその瞳の色が煌めくものへと変わり「貴様になんぞ関係ない。失せろ---」見せたのは紛れもない殺意。ひしひし、と空気を伝う冷たいその鋭利な殺意を受け止められては祖母、薫は不気味な程に落ち着いた笑みをひとつ浮かべて背後に構えている男等に耳打ちしひとり先に戻っていき。それを目尻に捉えながら気を抜いていたか、風を切る音と共に男の拳が腹に目掛けてきたのにも気付かずに食らうと思わず顔を歪め、両手で抑えてはその場に崩れそうになるがそれを許されず両脇を二人に抱えられると先程、拳を食らわせた男が目の前に立ち内ポケットから札を取り出しては無理矢理両手に巻き付けられ、途端にズンッ、と体が鉛のように重く感じ煌めいていた瞳の色は鈍いものへ戻り奥歯を噛めば二人の男等に引き摺られるようにしてさらに邸の奥へと向かい。その最奥にあるのは日本家屋にはどこか似つかわしくない重みのある鉄の扉、両手に巻き付けられている札と同じ呪符のそれが何枚も張られたそこからは冷気が零れており。厳重な鍵を開けて中に入れられると全てが鉄の冷たく暗い部屋、所々に蝋燭の灯があるが頼りなくそれでも部屋のあちらこちらにあるモノは所謂“拷問器具”と呼ばれるもので、部屋の中央には天井から太い鎖が垂れておりそこまで連れていかれると両手を頭上に持ち上げられては鎖に巻かれ、ひとりの男が遠くで何かを操作する音が聞こえると180を超える自身の踵が浮く程度まで鎖が上へと引き上げられていき。「…、相変わらず趣味が悪いな」これから起きることは幾度となく繰り返されてきた為によく理解していて、鎖にも張られた呪符のせいで力は出ないし何より体の自由も効かないこの状態では何も出来ないのはお見通しで。冷たく言い放った言葉はしかし、すぐに頬へと拳が飛んでくると口の中を切ったのか鉄の味が滲んでペッ、と吐き出すともうひとりの男がテーブルに並んでいたモノのひとつ、刃物を持ってきては服を斬り付けては、黒いYシャツ1枚しか着ていないためにその下にある白い肌にまで傷はおよび、紅い線が出来るとだんだんと血が滲んできて。これから何時間もこうして拷問を受けるのかと、どれだけ精神を保っていられるかが問題だが何度も何度も繰り返されても慣れるはずもなくて、ひとりの男がお香を焚き始め、その香りが部屋全体へ充満してくる頃には頭の奥が熱でぼうっとし、歪んで霞む視界で次から次へと降ってくる痛みにただ耐えるしかなくて。何度も意識が飛びそうになるがすぐにそれを忘れるほどの痛みに襲われ、しかしふと何故か頭を横切ったのはあの幼子の姿。名前も知らない、本当に跡取りの子なのかも確かめようもないがそれでも出会ってしまったあの小さな子の顔がどうして今浮かんでくるのだろうか、ぼんやり頭の隅で考えるも答えなど出てくるはずもなくて薄ら浮かべた笑みを捉えた男は、何かを持ってくる様に指示を出し、少しの間拷問の雨が止んだかと思ったが男等が少し離れていき自身を囲む様に何か円形に札を地面へと張り出しては、ハッと気付き「止めっ-----、っ!!、ぁぁあ゙あああああ゙っ---!!」出ない声を振り絞り無駄だと分かっていてもそれでも止めようとしたが遅く、詠唱を始めればそれは正しく呪術であの当主が使えるものほどではない簡易的なものだがそれでも自身には酷く辛く、全身を槍か何かで貫かれるような感覚と身体の底から生気というものが全て奪われていく感覚に喉が切れる程の叫びを上げるが身体が吊されている状態で逃げることも出来ずに、部屋の外には聞こえないこの叫びは誰の耳にも届くはずもなくて、霞んでいく視界のなかで意識を失う前に見えたのは淡々と詠唱を続ける男の姿)


(/基本的には女中と当主と黒服の奴らだけしか立ち入りは許可されていませんのでその解釈で間違っておりません。接点のないはずのふたりが出会ってしまったが為に歯車は狂い出す…みたいな感じですかね。)

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