狐 2016-10-05 20:11:33 |
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――香るは浪漫か退廃か。大正帝都の或る街角に、その桜は咲いておりました。
えぇ、えぇ、そうです。木枯らしすさぶ晩秋にも、桜は確かに咲くのです。
その桜は、普段は何の変哲もない枯れ木なんですけれども、決まって蜜色の月の出る晩に……それも雲も無いのにしとしと小雨の降るような晩に限ってまやかしの花弁を狂い咲かせ、秋でも冬でも可憐な薄紅色を都へ散らして道行く御人を慄かせるので御座います。
そうして、そのまやかしの桜の下を通る者は皆、奇妙な幻を見ると言うそうです。
人の色は十人十色と申しますように、見舞われる幻もまた同じということは無いのだとか。けれども誰一人として幸せになった者はおりません。皆有りもしない桜のせいでお連れ様と仲違い、誤解に曲解乱痴気騒ぎ、哀れ気が狂いそのままお釈迦――。
いつしか人々はたった一本の桜を恐れ、決してその下の道を通らぬようになりました。
「帝都の桜にゃ狐が住まう」
はてさて、誰が最初に囁いたのでしょう?
さて、此処からが貴方様の御話。
在る晩桜の下を通りがかった貴方様の目に映るは流行りの洋燈ずらりと掲げ、往来を行く狐面の行列。
これまた夢か幻か。奇怪極まる嫁入り行列に目を見張っていた所、白無垢ゆるりと振り返り、狐の顔で申します。
「見られたからには嫁には行けぬ」
コンコン一声高く泣き、狐の来賓花嫁皆花吹雪にさあっと散り消えて行きました。
……いつの間やら明くる朝、桜もすっかり消え失せる頃。
可笑しな夢を見たものだと眠い目擦って目覚める貴方様の家の戸口をとん、とん、叩く者が御座いました。
開けて見たればそこには昨夜の白無垢姿。今度はきちんと人の子の顔で、貴方様へと微笑みます。
「見られたからには嫁には行けぬ」
一世一代狐の嫁入り、人に見られてはならぬのが我等の掟と白無垢は言います。
見られたからには嫁には行けぬ。出戻り狐は何処にも行けぬ。だから貴方が貰っておくれと、貴方が首を振るのも待たずに白無垢は押しかけ女房ならぬ押しかけ狐と相成りました訳で御座います。
何と不思議な御伽話!何と麗しき婚姻譚!
――ところで、貴方様は「ほんとうに」夢からお目覚めになったのでしょうか。
>募集
・婿にさせられる男性(20代後半~)
押しかけ狐を疑るも良し信ずるも良し、疎むも愛でるもご自由に決めてくださって構いません。
>提供
・狐の嫁様
女狐(10歳~20歳迄)
または
男狐(10歳~27歳迄)
着飾っても所詮は獣か化生の類。貴方様を化かし尽くして骨の髄まで貪欲に求め愛します。その執着恋慕は些か人の身には堪えるやも知れません。
※参加希望の際に希望の性別、年齢を指定してくださいますようお願い致します。(例:10歳の女狐相手で参加希望、等々)
また「嫁」とありますが男狐も女狐も基本攻め気質とさせていただきます。
参加者様が複数いらっしゃった場合はpfを頂いて選定式、ただし指定が被らなかった場合(男狐を指定してくださる方が1人、女狐に1人など)は新たにトピックを作らせていただきます。
◆
約束事
・当サイトのルール、マナー厳守
・ロルは最低100字~の長ロル。過度の確定以外は小説ロル等お好きな形で構いません。
・リアル優先の置きレス推奨。ただし一ヶ月お返事が無い場合は一度確認を取らせていただきますので、長期間空く場合は連絡をお願い致します。
※当トピックにはヤンデレ等仄暗く血生臭い要素が含まれる予定ですのでご注意ください。
質問やご意見・ご要望もお待ちしておりますので、気になった方は是非お声掛けくださいませ!
それでは良縁を願い募集開始とさせていただきます。
(/お声掛けありがとうございます、是非ともお相手をお願い致します。早速pf作成に入らせていただきたいのですが、女狐に対する希望や萌え・萎えなどがありましたら教えていただいてもよろしいでしょうか?)
>匿名様
(/お声掛けありがとうございます。負担などとんでもございません、「花の下にて春死なむ」という題のトピックを作成しましたので、お手すきの際にお越しくださいませ。)
(/下がってしまいましたので一度上げさせていただきます。急かすような真似をしてしまい申し訳ございません、勿論お手すきの際で構いませんので、お時間のある際に覗いていただければ幸いです。)
(/004の名無しです。リアル事情により返信が遅れてしまいました、大変申しわけありません…!
もしまだ受理していただけるのであれば、
萌え:退廃的で歪んだ、けれど一途な純愛 / ヤンデレだが正常な思考も持つ / ごく軽度な自傷・加害 / 尽くしてくださる、大和撫子系統(もちろん一見、程度で構いません)
萎え:あまりにも病んだ行為(拷問による切断などの過度な加害)/ 女らしさのない口調
こちらにてお願い致します。
また今のところ、こちらのキャラクターは、
・28歳
・小さな私立大学の哲学教授、貧乏
・基本常識的。攻める女狐を最初はあしらおうとする。
・しかし本当は過去が原因で心のどこかがバランスを崩し歪んでいる。自身も彼女に劣らずヤンデレな部分を秘めており、だからこそ彼女を深く愛するように。
というようなものを考えています。女狐を振り払おうとするも彼女に惹かれ、深みに嵌まり込んでいくイメージです。
宜しくお願い致します。
また、主様の萌え萎えも教えていただけたら幸いです。)
(/こちらこそお返事を催促するように上げてしまい申し訳ありませんでした。今回のようにトピックを見失わないよう上げさせていただくことはありますが、置きレス推奨ですので勿論リアルを優先してくださって構いません!こちらもお待たせしてしまう事が多々あると思いますので、名無し様もどうかお手すきの際にお相手をお願い致します。この度は本当に失礼致しました!
女狐に関しても具体的なご希望を頂けてとても有り難いです。早速ご意見を参考にプロフィールを作成したいのですが、背後の都合で提出が早くとも深夜になってしまう為もうしばらくお待ちいただけますと幸いです。
またこちらの萌え萎えですが、萌えは貧乏な教授様ということで生活力が低めであったり、理論的な視点から妖や怪異の類に対しては懐疑的であったりするお方。
萎えは極端に粗暴など夫婦生活に支障が出るような性格でなければ苦手要素等はございませんので、名無し様のお好きなように作っていただければと思っております!)
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