独り、糸。 / nl

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主  2016-10-01 15:56:36 
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「殺さないの?」

好奇心

「…怖いだけだ」

少し歪な関係。


酷く冷たい殺し屋と
独りぼっちの幼子は、

危うい糸で結ばれて---



>>暫しお待ちを

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  • No.1 by 主  2016-10-01 22:00:49 

---小話---

日本、東京。
喧騒と喧噪が渦巻く日本の中心。

世界最先端の技術が集結する日本に不自由はない。
“汚染”からストレスにならないようデジタルが主であり、高性能な人工知能のコンピュータが生活のサポートをするようになった正しく近未来。

表向きはね。

最先端のそれらから外れた言わば“外れもの”は全て裏に隠された。
人間も、物も、法律も全て。
昔のそれらが残る錆びれ、寂れた街の裏側は妖しく怪しい朧気な明かりが煌めく、無法地帯。
生きるためには力が必要。寒さを凌ぐのも、暖をとるのも、食事を獲得するのも、住処を守るのも、全て力。
正しく弱肉強食の陸の孤島とも呼ばれるその地帯。

男は幼少期よりそこで暮らし、生きぬいてきた。
生きる術を、知恵を力を、独学で学び時には人の命を奪い、生きてきた。
何時しか生業を『殺し屋』とし、フリーの者となり裏の業界、マフィア、その他一般人まで依頼を受ければ何でもこなす。
女も子供も容赦はしない、残酷で冷徹までに奪う最凶の殺し屋。
独り、孤高に生きてきた男はある日幼子と出会う。
外の世界、最先端をゆくそこで棄てられた幼子。
たまたま、外へ出た男はその、余りにもそこには似つかない言わば、醜い姿となってしまった幼子を見つける。

親に棄てられ、どこにも行けずに彷徨って“外れ者”であってその家族はいない。
棄てられたのは、守るため。
殺し屋に狙われていると知り棄てられた。
しかし幼子はそれも知らない。

殺し屋はその“逃げた”幼子の命を奪うためにやってきた所で出会う。
何が芽生えたのか育てようと連れて帰るが幼子はその依頼の内容を見てしまう。
自ら名乗り出るが男はその命を奪いはしない。





糸のように繋がった関係は
酷く危うくて儚くて、
いつ壊れてしまうかも分からない。

政府から目をつけられ追われる日々、
その小さな灯火を守ろうと誓ったのは
間違いではない。



「明るい未来を……魅せてやりたい」



「……、出会えて良かった…、」



『 どうか、生きて--- 』



>>待たれよ

  • No.2 by 主  2016-10-01 22:38:33 

---規則---

◻誹謗中傷成りすましお断り
◻初心者様お断り
◻上級者向け
◻長文推奨(台詞<描写)
◻ストーリー、恋愛重視
◻方向性など相談しあえる
◻長期来られる方
◻リアル優先


>>待たれよ

  • No.3 by 主  2016-10-01 23:01:53 


名前:鋪-シキ-
年齢:26歳
身長:183cm

性格/簡単に言うならば物静か。周りと騒ぐことをせず、最低限のコミュニケーションで生きていきたい一匹狼タイプ。それ故に口数はあまり多いものではないが、思っていることなどは聞かれたりすると案外無神経ばりにズバッと物申してしまう所がある。本人悪気はなくしかも、喜怒哀楽の感情あれど表情が上手くくっ付いていかないものだから色々と誤解を周囲に生んでいる。良く言えば素直だが、冷めたようにも捉えられてしまうのは冷静沈着故の態度によるものでどこか近寄りがたい雰囲気も出てしまっている。だが根っこの奥の方は意外と面倒見もよく少々お節介だが、上手く言動に表すことのできない不器用君。
冷たく非道乍に奥底は臆病でとても繊細。殺める度に本当は心の奥が傷んでいるがそれを隠し続けている。

容姿/濡れ羽色の髪は襟足が肩に少し付く程度で、前髪は目元を少し隠すぐらいまで伸ばしており、右側から左右に分けており左目は隠れている。横の髪は顎のラインより下、指通りの良いストレート。切れ長の涼し気な目元、黒目がちの目だが左瞼の上には傷ができており左目の視力は殆ど無い。睫毛は全体的に短め。通った鼻筋と薄い唇を持ち典型的な男性の顔立ちで美形、という言葉が似合いそうだが全体的に骨張っている印象を持つ。色は白い方で着痩せするが脱げば無駄のない引き締まった細マッチョタイプ。服装としてタートルネックタイプの体にフィットする黒のタンクトップに踝まであろう黒色のロングコートを羽織っており、ボタンもきっちり留めている。太股まである黒のレザータイプのブーツを履き、コートの上、腰に太いベルトを巻いている。

備考/一人称「俺」二人称「お前、呼び捨て」
無法地帯に幼少期に棄てられて育った為に生き抜く術は身についており独学で力を得て今ではその身体能力の高さは恐ろしいほど。
殺し屋として生活を始め、どんな依頼でもこなしてみせる百戦錬磨、女子供も容赦しないその様子から「死神」とも呼ばれている。
本名はもう少しましなものだったが棄てられてからは名前を棄てて無名だったが、殺し屋としてやっていくうちに誰かが「死期呼び」と通り名を付けた為にそこから現在の名前を付けた。
家としているのは廃墟となったビルの地下。外から入れるそこは、物がほとんどなく、テーブルと古いソファ、古びたベットに本棚。洗面所は割れた硝子の鏡があり、奥にあるもう一つの部屋は浴室。水しか出ないシャワーと猫足のバスタブだけがあるタイル張りの小さな部屋。
殆ど寝る事がなく、3時間程度のショートスリーパー。しかし怪我をした時など疲れている時は長く眠ることもあるが目尻あたりに薄い隈ができている。
殺し屋としての道具は日本刀(太刀)であり、常にコートの上、ベルトから左腰に下げて使用している。
拾ってきた幼子についてはどんなふうに接していいか分からず苦戦する毎日だが必ず守ると誓っており、どんな時でも駆け付けるほどの執念ぶり。




---------
お待たせ致しました。
pfの方は主の方を真似して頂き作成してください。
最後にロルテ(棄てられ途方に暮れている辺り)をつけて下さると幸いです。
他、質問などありましたら気軽にお尋ねください。

◻お相手募集版
>>19392 / 匿名様

お待ちしております。

  • No.4 by 19392  2016-10-01 23:06:30 

(/とても素敵な場所のご用意を有難う御座います。プロフの制作にあたり、性格や容姿など好みが有りましたら是非参考にしたい為お伺いしても宜しかったでしょうか)

  • No.5 by 19392  2016-10-02 01:01:24 

名前 小糸―こいと―
年齢 7
身長 110㎝

性格/ 子供らしい子供を演じる子供、大人が望む子供らしい良い子の役を演じるような子供。媚びてるつもりは無い、飽く迄自然体として人の懐に入り甘やかされ守られる。自分が弱い存在で一人では黙っていても死ぬだけの存在だと理解している。生まれついて、距離感を図ることに長けている。此処までならば甘えても許される、此処までなら踏み込んでも平気、と甘える際にだって自分が甘えたいから甘えたい分だけ擦り寄るのではなくタイミングを計り空気を読み甘える。愛される事に関して人と比べて貪欲であり、守って貰わなければ生きられない自覚から庇護欲が沸くように人に自分を弱いのだと魅せるのが上手。喜怒哀楽がしっかりとした素直さを持ち、良くも悪くも子供らしく、それでいて見せる子供らしさは全部が計算的に大人目線で望む物。生きることが上手で器用だが、生きることに執着はなく無条件に自分を守ってくれる両親がいないならいっその事、さっさと彼に命を奪ってほしいと願っている。甘えたがりでおっとりとした寂しんぼう、無邪気で朗らかで時々拗ねるいじけ虫…とその場の空気に合わせた子供らしさを無意識の内に使い分ける為、達観した思考のせいで子供らしい本当の意味での子供を経験していない。可愛がられ、甘やかされる事こそ全てと考える為に背伸びをして子供らしくないそんな部分が有る事に気づけないまでには幼稚で幼い。守られる事に愛されることに依存する癖が有るようで、自分は弱いと知るが上に誰かに守って貰うことを自分が生きるための唯一だと思い込んでいる。

容姿/ 緩やかな波を打つような巻き毛の髪はチョコレートのように甘さを含む焦げ茶色をしており、腰に掛かるほどの長い髪だが栄養失調が原因かパサパサとした艶のない毛先の痛んだ毛質をしている。薄汚れた頬は土埃が染み着いているがふっくらと柔らかく気を張るせいで不眠症の患いで目の下には紫色の濃い隈が作られる。大きな瞳を縁取るのは長くツンと上がる睫毛、西洋人形のようにカールの強い睫毛に守られる瞳は瞳孔が縦長で猫のような印象を与える。髪色と同様の茶色で目尻が下に向いた垂れ型の瞳。ぽてっとした唇は形良く小さいが血色が悪く青み掛かる色味をしている。頼りなく色白な体は小奇麗とは言い難く泥まみれの汚ればかり、食事量の不足が目立つ細っちろい体系で身長も平均身長と比べて未発達。ボルドーカラーの赤いポンチョを羽織、その中にはクリーム色のブラウスとボルドーカラーのスカートを履く。どれも両親から最後の贈り物であり、貧相な体に合わないほど一等品。ただどれも薄汚れが目立ち解れている。白靴下の外には焦げ茶色の編み上げデザインのぺったんこブーツを履いている。モコモコの綿が入る30㎝ばかりの大きさのテディベアの人形をいつだって大事と抱きしめて持ち歩く、宛ら精神安定剤のそれは「テディ」と名を持つ。

備考/ 一人称「いと/こいと」二人称「あなた/名前」
少々偏った愛を持った両親にその日暮らしと生きることが難しい毎日を繰り返していたが、娘に少しでも幸せをと必要以上に欲を出し幸せである事を望み過ぎた結果命を狙われる羽目となる。そんな父親と母親が最後のプレゼントと肌障りの良い衣類を身に纏わせて最後の望みを託し捨てたのだが、捨てられた自覚が無いため「いいこ」にしていれば両親が迎えに来ると夢物語を信じている。自身の事を拾ってくれた彼の事を「しぃくん」と呼び、彼に囲われて過ごす中で自分の命が彼の仕事に携わっていると知り、どれだけイイコにしていても両親が迎えに来てくれないのならこの世界にしがみ付いてまで生きていたくないと自分の事を殺してくれとせがむも、叶わない現状に幼心ながら疑問を一つ。「いいこ」で有る事に病的なほど拘る節があり、それ以外は極端なほどに手の掛からない子供らしからぬ達観さすら持ち合わせる子。捨てられるその日までは両親から惜しまない愛情を注がれ、捨てられた今ですら彼から守られ生きている為根本的な自立心や生きていく力というものが欠如しており、どこかぼんやりとした甘やかされて育てられた子供特有のおっとりとした自分本位さ、マイペースさと言うのを持っている。自分の置かれている状況、本当は自分を守ってくれている彼が何よりも大事な両親を殺めた事もいずれ自分の事を殺めるのだろうと言う事も理解している。

ロルテ/ (空腹を紛らわし歩いてから時間がどの位経ったかなんて時計が無ければわからなく、何よりもおつむが人より弱ければ時計を見せられても今が何時かなんてハッキリわからない為、両親を見失ってから何度も波のように迫ってくる孤独感に不安定に陥る精神を無意識の内に大事なテディベアを抱きしめることでなんとか耐えており、足は棒のように歩き疲れて痛みしか訴えず、水分のとっていない喉はからからと飢えばかりを脳に刻み込み。ずり、ずり、と力ない足を引きずって力を振り絞るように歩いてみたが耐えられない徒労や空腹不安に体を丸めるようにしゃがみ込んで「いと、いいこだもん。パパもママも、いとが良い子だったら優しいもん、」ぶつぶつ、と呟くような言葉は他の誰でもない自分に言い聞かせる呪文であり、肺を膨らませる為、小さい口で酸素を吸い込めば両親を探さないとと再び立ち上がり覚束ないもたもた、とした足取りで歩みを進ませて。数歩、歩みを進ませたところで限界の足は何も無い所で縺れ転んでしまい、既に何度も転んでしまった体は今さら新しい擦り傷が増えたところで何てことは無く、疲れで痛い足も擦り傷切り傷で至る所が痛い体も、綺麗だったお洋服が泥に塗れて綻びを見せていることも本当なら全部泣きじゃくって"大丈夫だよ"と自分を守ってくれる大好きな両親に抱きしめてほしい、と浮かぶのは幻のような夢であり。すん、と鼻を啜ればぎゅうぎゅうと両腕でテディを抱きしめて泣きじゃくらないその変わり、顔をくしゃと歪めながら当然と誰もが見て見ぬ振りをする街並みを一人ぼっちで親に守られていた小奇麗でこの世に悩みなんて一つと無いようなただ只管に愛されていたその姿はそこになく歪めていた顔をへにゃ、と気が緩むような屈託のない柔らかさのある微笑みに変えて「__いとは良い子、いとはイイコ」と壊れたラジカセのようにその言葉だけを繰り返して)

(/一先ず甘えん坊でお喋りな子をイメージし、幼子らしく思ったことを直ぐに言葉にする物静かな鋪さんと対になれるような無邪気さを取り入れてキャラを作らせて頂きました。もしこういう子が良いとイメージが有れば作り直しますので教えて頂けると幸いです!)

  • No.6 by 主  2016-10-02 12:02:26 


( /素敵な幼子のpfをありがとうございました。
対照的だけれどどこか似たような不器用同士、とてもこれから紡がれる物語がとても楽しみでございます。
後ほど、提出して頂いたロルテの方に絡ませて頂きます。
追記ながらこのストーリーはバッドエンドを迎えてしまいます。どんな終わり方なのかは決まっておりますがそれに至るまでの展開、またはこんなエンド、というのも話し合ってお互い満足できるひとつの“作品”にしていけたらなと思っておりますのでよろしくお願い致します。 )

  • No.7 by 小糸  2016-10-02 15:21:01 

(/その様に言って頂けて安心いたしました。エンドが決まっていると言う事で先ずは主様のイメージしております物語の展開流れエンド等をお伺いしても宜しかったでしょうか。ぜひそれを参考にして此方の考えや意見などを組み込んで素敵な物語にしていければ…とおもいます!拙い文章になってしまいますが、失踪などするつもり御座いませんので最後までどうぞ宜しくお願い致します。)

  • No.8 by 鋪  2016-10-02 22:05:08 


(秋空は曇も続き今もまだ曇天、雨が降りそうな空を見上げながら、最先端から外れた“無法地帯”は今日も荒れているのにどこか寂れており。寂しさと喧騒が混ざりあって、錆びた廃墟の建物は所狭しと並び圧迫感が見て取れる日本の“外れ者”が集う場所にはどこかお似合いの場所。廃墟と化したビルの地下より静かに出てくれば、先日成功したかに思えた依頼の件で資料を見返してみれば子供が居たとのこと、失敗は許されない疲れていたといえば言い訳になるが連日の依頼の所為でよく資料を確認している暇があまりなく、そのまま挑んだのがまずかったのだろうと内心反省し、あの両親が逃がしたとしてもまだ子供の年齢は幼い、その足と何も無い状態ではまだあの“内側”のどこかを彷徨っている可能性は高い、錆びれた街を出てはデジタルの色が煌めく、汚れのない最先端の内側へと赴き、まずはと命を奪った家族の家に趣いて見ることにして。刀をそのまま持ち歩いていればそれはそれで怪しまれるのでこの内側では杖の中に仕込んでおり、しかし何時でも使えるように左手でつきながら歩いており、たどり着いたそこは政府の狗である警察が封鎖しており、野次馬が沢山いてそれはそれで助かっており少し遠くからその家を眺めつつ辺りにも視線を向けるが写真で見た幼子は居ないようで、ならば長居する必要もなく踵を返して別の場所へ。そこまで遠くまでは歩いていないが内と外の狭間の方へと戻ってくると建物の側、そこで蹲るような小さなもの。何だろうか、と近寄ってみると子供。内側の人間が着ることの許される服は薄汚く、体もボロボロで俯いているため顔は認識できず、その場にしゃがみこんで背中を軽くトントン、と叩いてみて)


(/最後が決まっているということになりますが鋪と小糸の危うい関係で、住んでいるところは外側になります、殺し屋となっている以上周りからは狙われます、最後には政府の警察に目をつけられて終われ、小糸も巻き込まれますが必死で守り抜き最期は鋪が守ろうと命を落とす…というエンドが頭の中にはあります。)

  • No.9 by 小糸  2016-10-03 01:08:48 

――…、…… こんにちは。(目一杯に縫い包みを抱きしめて、不意に自分の肩に軽い衝撃が加わると殆ど反射的に両親が迎えに来てくれたと疑いもせず跳ね上げるように顔を上げて、薄暗い曇り空の下とは縁が無いほど太陽が顔を出したように満面の笑みを浮かべて振り返り。そうして"ママ、パパ"と待ち侘びたその名称を口に仕掛けた所で、そこにいたのが親じゃないと知り瞬きを一つ。それでも残念がる事なんてせずに愛嬌のある表情でニコニコと笑みを浮かべたまま今の挨拶に合っているのか少しだけ不安を抱えつつ明るい声色で挨拶を。他に誰かが通りかかっても自分なんて見えていないと言わんばかりに無視をされていたからか、誰か人との交流と言うのが嬉しくて懐っこい雰囲気のまま「いとは小糸っていうの、こっちはテディ」折角自分に接してくれた人を見つけたのだ、もう誰も声をかけてくれない孤独は嫌だ、そんな思いからかへにゃと頬を緩ませて懐っこい声色を使い警戒心も薄く自分の名前を教えて、彼は一体誰なんだろう、もしかしたらパパとママの知り合いかもしれない。なんて一定の年齢が離れればみんな同じ位に思えてしまう錯覚で失礼にも両親の知り合いだろうかと希望を抱きつつ「お兄ちゃんはだぁれ?」こてん、と間抜けな音がするような動きで頭を傾けて錆びる程冷たさを含むこの世界には似合わない緩い空気感で問いかけを行って。丸みを帯びた少し垂れ型の瞳に目一杯、恐らく記憶にはないだろうと頭の中の記憶の引き出しを繰り返し開いたり閉じたりしながら彼の姿を映して(きれいな黒髪)と何よりも印象に残ったのは艶めく癖のないその髪であり、思わず触りたいと欲が生まれるがそれを我慢するようにきゅうと今一度縫い包みを確りと抱きしめて)

(/なるほど!説明をありがとうございます!今から切なくなるような物語の道筋にどう進むかが楽しみで仕方が有りません!エンドに向けて鋪さんとの信頼を確りと作れるように頑張りたいと思います…!)

  • No.10 by 鋪  2016-10-03 13:41:53 


……、お前か。
(顔を上げたその、口元が微かに動いたのを見逃さず、それが自身を指すものでないというのもよく理解していて、驚き泣き出すかと思ったが人懐っこいような顔で笑っている小さな幼子にどこか心の奥で引っ掛かり。挨拶をされるがそれを完全に無視をして頭の中の抽斗を引っ張りだし今回の依頼の資料にあった顔と一致しており、薄汚れているのはこの体でここまで歩いてきたからだろう、怪我もしていて傷口から化膿すればそのまま命を落とすか、この世界で助けてくれる人など限られており、こんな狭間の所に入れば外側の人間、どこぞの変態どもに買収されるだけだろうに。放っておけば早いうちに死に至るだろうから、何もしなくて良かったのだが小さく上記呟くと静かに立ち上がり。“小糸”と名乗ったが名字が言えないのだろうか、資料で見たとおりだときちんとあったがただ単に読めないか理解していないだけだろうと僅かに溜息を零し)
---、…お前、家は。
(本当はこんな質問など無駄に等しいし、この幼子は親の死を見ていない、その時には既に居なかったのだから顔は見られていないのは確かだが取り敢えずとどこまで理解出来ているのか、冷たい眼光の冷徹を正しく表したようなそれで見下ろし、眼下に小さくなっているそれを見詰めて)


(/結末が決まっていますがそれに至るまでのストーリーはギャグ、シリアスそれらが混ざりあって展開していけたらなと思います。)

  • No.11 by 小糸  2016-10-03 15:41:40 

いとはママとパパがいっぱい歩きなさいって言ったから、いっぱい歩いてる途中なの。いい子だったら迎えに行くからねって、だからいい子にいっぱい歩くの(まるで自分の事を知っている風な口ぶり、その呟きを確りと脳に刻み込んでは彼が両親の知人であると信じて疑わず。そうなれば元々無に等しい警戒心は一層と解かれて冷たい眼差しにも怯える事も逃げるように体を遠ざける事も無くニコニコと明るい表情を浮かべつつまるで楽しいお話でもするように自分が言われた言伝を、なんてことはない彼から逃がすために言われたその内容を他ならない彼にたんと伝えて。両親の事を思い浮かべると寂しい寂しいと知らん振りしていた等身大の感情が浮上して「ママのつくるケーキはとても美味しいの。お兄ちゃん食べたことある?本当においしいんだから、パパはちょっと意地悪だけど本当はすごく優しくてね。あとはえっと…」家を問われただけなのに浮かぶ寂しさを誤魔化す為、思い出に無様と縋りつく様に自分の両親についてあれやこれやと一生懸命に口を動かして「でも、いと悪い子なの。せっかく大事にしてねって言われたお洋服をよごしちゃった」幼子独り、歩いていて未だ怪我や汚れだけで済んでいる事が奇跡と知らず、そうであれば自分に向けられた正義とは服を綺麗に大事にすることだけ。それを破ったから迎えに来るのが少し遅いのだとこじ付けにも近いそんな紐付を自分なりに行ている事を露呈しつつ「いっぱい歩いたから、いと、自分がどこにいるか分からないの」最後に、順番がごった返しになったが問われていた家について口にしてしまえばなんと短いが終始あっけらかんと、不幸自慢をするつもりは無いし何より自分が不幸の渦中にいる事すら気づいていないのだから当然と笑みを絶やさずに答えて)

(/了解しました!もし世界観に沿っていない発言や行動が有ればその都度教えて頂けると有り難いです!)

  • No.12 by 鋪  2016-10-04 00:38:46 


……お前の親はもう居ない。お前は独りだ。
(子供というのは時に大人よりも酷く残酷で、恐ろしいと思ってしまうのはきっとこの目を背けたくなる程の純粋さなのかもしれない。信じて疑わず、あまり理解も上手く出来なければ自分の思いをはっきりと伝えるのも言葉足らずでできないそんな子供はそれでも残酷なもので。今もこうして全く面識のない自分が話し掛け、僅かながらに殺気を立てようとも目の前のことに集中しすぎている所為もあろうに、何ら疑いもせずにペラペラと聞いてもいない事を話し出している始末。沢山歩けと行ったのは遠くへできるだけ逃がす為だろう、不安にならないよう声を掛けたのは疑わずして戻って来ないようにだろう。良くも死を目前にして余計なことをしてくれたものだと、内心苛立ちを覚えつつ、眼下の幼子を見下ろしたまま一言、きちんと言葉の意味を理解するか否かは別としてひとつの真実を伝えてはやっと、とでも言って言いように返ってきた答えはやはり理解していないもので小さく溜息を零し)
お前はひとりだ。親が棄てたからな…お前に帰る家はない。
(縫いぐるみを大切そうに抱えているのを見ればなにやら護身の者でも仕込ませているのではないかと疑うがそれが出てきた所でこの幼子には使えまいと納得しつつもうひとつの、嘘と真実を伝えて。この言葉の意味を理解できるのかは分からないがこれを聞いて騒ぐなら今ここでその灯火を決してやろう、刀など使わずとも片手で落とせると僅かに右手に力を込めて)

(/畏まりました。
早速、この後の展開ですがなんやかんやで←この後は鋪の家でのチグハグな共同生活が始まりますが、こんな1面を取り入れたいなどありますでしょうか。)

  • No.13 by 小糸  2016-10-04 15:19:51 

……お兄ちゃんもパパと一緒で意地悪さんねぇ(寄り道する訳じゃないストレートな言葉は子供相手であっても理解が出来る程簡単な単語で、だからこそ最初は理解をしたその上で意味が分からないと豆鉄砲でも食らった様にぽかん、と唇を開いて動きを止めて。然しぷくり、とそこに何か孕んだように頬を膨らませては怒ると言うよりも意地悪に意地悪を返すような雰囲気でジトっとした目線を送り。続けられる言葉に関しても意地悪な彼が自分を苛める為に言っているのだと解釈すればなんてない事、自分にとって大事で大好きな両親が自分の事を捨てる訳が無いと言う前提が強い防波堤として有るからこそ泣きじゃくる事は無く「いと、意地悪されるのは嫌いだもん。__だから、意地悪しないでぎゅーって抱きしめて」自分が強い者の立場として抱きしめ続けていた縫い包み、本当は自分が守られる縫い包みの立場に居たかったのにとそんな思惑が透けるからか、甘える事を恥とは思わずにどっぷりと浸かる孤独感から抜け出そうと足掻く為ふっくらと拗ねるように膨らませた頬からため込んだ酸素をひゅるると溢して無邪気な懐っこい笑みのまま、彼が人攫いや不審者であれば一も二も無く積んでいる無垢なる甘えを訴えて)

(/展開と言いますか交流の中で鋪さんの心に住み着くように距離感をじわじわと詰めたく思っておりますので、最初から共同生活の中で甘やかすのではなく最初は厄介者を気の迷いで拾ってしまったと言う感覚で接して頂ければ有り難いなと…!もし良かったら少しずつ距離を詰めていきたいなと思います。)

  • No.14 by 鋪  2016-10-05 13:46:13 


…なら、見せてやる。現実---、
(やはり理解できないか、幼心の年齢は十もいっていなかったそれならば棄てられたなど、親は殺されているなど言われたところで理解はできないだろう。不機嫌になったのか、ただの意地悪として捉えているらしく頬を膨らませる相手を見下ろしては僅かに眉間へ皺を寄せて、ならばと言葉とはひとつの呪いでありそれを真実告げるそれと共に見せてやれば、嫌になるほど脳裏へと言葉と共に焼き付けてやれば無理にでも理解できるだろう、それにて精神が壊れようとも知った事ではない。依頼主に証拠として納めるために遺体の写真は撮ってあり現像もしてあるためいくらでも見せてやることはできるわけで、上記少しの苛立ちを交えたまま告げるが終わりを迎えないまま静かに口を噤んで。抱きしめて欲しいと紛れでもない本心でもあろうか、その心の本当の意味など分からないがそれでも向けられたら酷く恐ろしいまでの純粋なそれにはどうしていいものか分からず、このままさっさと命を奪ってやればいいものを体が全く動かなくて。ひとりの、独りの幼子は、ただ愛とその孤独を埋めるために自身へと向けるそれは扱いに困り混乱させるもので、次の言葉を紡いでいこうとするが喉の奥に引っかかり上手く言葉にできなくて)
チッ……、さっさと失せろ。
(この感情が何なのか分からない、焦燥とも不安とも取れようかはたまた別の感情なのか自分自身が分かっているはずなのにそれの答えを見いだせなくて、逃げているのか何なのか苛立ちを覚えては小さく舌打ちを零して。冷たく足らったその一言はこの幼子にどう響くかなんて知りたくもないが今はとにかく離れたくて、ここに居ては自分がずれてしまうような気もしてこんな幼子放っておけば勝手にのたれ死んでしまうに違いないがそれで良いのだと、邪魔をしてくる感情に何しろ自分へ言い聞かせる様に脳の奥で何度も紡ぎゆっくりと相手へと背を向けると外側の無法地帯の区域へと向かうために足を踏み出して)


(/そうですね。最初から距離が近いというのも確かに無理がありそうですので少しずつといきましょうか。
互いの心の変化が少しずつ見えていけるようなそんな感じに序盤は進めていけたらなと思います。それからは次第にちょっとずつ歩みよって波瀾万丈の日々を紡げていけたらなと思っております。)

  • No.15 by 小糸  2016-10-06 00:57:29 

?――(何か怒らせてしまったよう、それでも原因が何かはわからずに頭を傾けて。それでも彼が立ち上がりこの場を去ろうとしてしまえばまた一人ぼっちになるのは嫌だと慌ててその姿を追いかけて。既にどこが痛いかもわからない体を奮い立たせて、ぽてぽてと荒んだ空気には似合わない幼子特有のもたつく危なっかしい足取りで隣に並ぶと「まって!いと良い子にするから、ひとりにしないで」必死に引き留めるのは貧相な語彙故に何処までも真正面からのもの。それでも先程までの完璧なる孤立、自分が此処に存在しないのではと思わせる程目を向けられる事もない冷たくて辛い時間に戻るのは嫌だと真っすぐに目を向けて縋るように彼に懇願して。きゅう、と下唇に歯を立てれば「おねがい、いとと一緒にいて」片手で縫い包みを落とさないようにしっかり抱きかかえながら、もう片方の手をソロソロと伸ばし彼が羽織るコートに指先でちょんと触れて、今度は先程の漠然とした言葉ではなく補足する意味合いのように自分の傍にいて欲しいと言う事を明確に頼み、顎を引いて目線だけは確りと彼を見上げるように向けたまま誰とも会話ができない時間というのは無限の地獄のようでもあり、愛されていた反動で孤独感は耐え難い物なのかそこにまた戻ることの恐怖に僅かながら指先を震えさせて)


(/少しずつ進む物語に今からわくわくと胸の高鳴りがとまりません!それでは背後は一度消えますが、進めるにあたって何かありましたらまたご連絡をいただけると嬉しいです!)

  • No.16 by 鋪  2016-10-06 02:09:40 


---、チッ。来い。
(何を戸惑っているのか、あんな幼子の命奪うなんて容易いもの今すぐにでも片手だって首を落としてやれるのに、酷く残酷な方法でその精神を壊そうとしたのは何かに対しての“怯え”だろうか。何に対してのものかおおよそ検討は付いているがそれには目を向けたくなくて、足速に歩いて自身の住むべき区域へと戻ってくれば濁ったようなこの狭い世界は何処か落ち着いて。先程から後ろを必死に付いてくるもたついた危なっかしい足音はきちんと耳に届いていて、離れすぎないよう近すぎないよう絶妙な距離を保ったまま歩き続けては鮮度もくそもない闇市のようなこの区域の中心である所までやってくれば相変わらずここだけは賑わっていて。出店のように並んだ小さな店が並び合い、その裏手に並ぶ廃墟の建物では小綺麗にして内側では禁止されている行為を行える怪しい店や、この区域の奥の方には感性が腐ったオーナーが勤める人身売買のオークション会場など要となっている場所までやってきて。ひとりにしないで、と自分が悪いと思っているのか何をいい子に頑張るのか必死にその思いを伝えようと言葉足らないそれで発してる小さな声は、他所の下品な男や女の声にかき消されそうで、それでもこの鼓膜へとはっきり届けほど澄んだその声は酷く心を掻き乱され、眉間へ皺を寄せ。コートの裾、小さなその手が触れる感覚がその上からでも伝わってきて、今度は明確に一緒にいて欲しいと素直までな言葉は何も知らない故の純粋さで。大勢の人混みで紛れてやっても良かったのに、不意に何処からか下品な漢の声が聞こえてきて『子供、内側、高値』片目が効かない変わりに右目の視力と両耳の聴力は酷く発達しており、思わず足を止めて。背後に迫る幼子に僅かに振り返りその容姿を暫し見詰め、この格好と顔立ちからしてすぐに内側だとバレるしひとりにしては売られて変態共に渡るのが落ちだと、内心考え。それで良いはずなのに、厄介祓いできるのなら嬉しいことこの上ない筈なのに視線を外し声のした方へその眼光で心臓さえも射止める事が出来るような鋭いそれを向けると気付いていないその男共は下品な笑い声をあげており、それが酷く苛立ち。ひとつ舌打ちを零すと上記短く告げ、ひとりで付いてくるならば拐われてもおかしくないと縫いぐるみの片腕を掴んで相手が離さないことを願いつつ歩き出して)


(/畏まりました。また何かありましたらお声掛け致しますので、話を勧めていくなかで質問などありましたらいつでも仰ってくださいませ。)

  • No.17 by 小糸  2016-10-06 19:38:18 

(今まで自分が何の違和感なく過ごしていた場所がどれ程までに恵まれており見たくない嫌な物を遠ざけて来たのか、嫌と言う程に見せつけられるこの空間。吸い込む息すら饐えた様な肺にストンと落ちてこない気味の悪さを与えるようで、通りすがりに浴びせられる値打ちをするような眼差しもまた然り。お化け屋敷にでも入り込んでいるのでは、そんな気持ちになる程にこの空間とは異形の集まり。自分にとって未知であり、恐怖を植え付けるには十分過ぎる。多くの人混みに紛れて風に乗り耳に届くのはぎゃんぎゃんと泣き叫ぶ子供の泣き声か、家畜のそれと変わらない程に命を懸けた必死の金切声に鼓膜が震えるようだと裾に触れるその手は力が籠り。不意に抱きしめる縫い包みが少しばかり軽くなったように感じて視線を向ければ縫い包みの手に続く彼の腕を見つけ、たったそれだけの事。それでも彼が自分の事を気にかけてくれていると知れば先ほどまでの犯される様な恐怖は薄れて、痛い程にドクンドクンと脈打つ心臓も心なしか休まる様に穏やかさを取り戻して。はぐれてしまわない様に、それは第一の注意として胸に置き「テディより、こいとの方が暖かいのよ。だからこいとと手を繋ぎましょ」一大決心と掴んでいた裾から手を離しては直ぐにその腕を伸ばして縫い包みを掴むその手に飛びつき、むぎゅ。と離さない様に先ほど縫い包みを抱きしめていたようなそんな懸命な様子で彼の腕にしがみ付いて「お化け屋敷みたいねぇ。慣れるまではちょっと怖いかも」触れる事で安心を得れば強張っていた顔はへにゃりと再び緩みを取り戻して、先ほど胸中に浮かべていた恐怖の例えを冗談のような他愛の無さを言葉尻に含ませつつ伝えて「こんなところが有るなんて、初めて知った」彼に触れた事で少しは周囲に目を向ける余裕が生まれて、それが油断と言ってしまえばそれまでだが。嫌な物は隔離して見てこなかった街並みと同様、此方の世界が有る事すらも隠されて育てられたのか、時折ちらり、と見上げるように彼を覗きつつ言葉を添えて)

  • No.18 by 鋪  2016-10-06 20:37:55 


(無駄に活気だけのあるそれは上品とは言い難く、汚染されているであろう空気は決して体に良いものとは言えずそれでもこの狭い空の下では明日は我が身で、懸命に他人を蹴落としてでも生き延びていく者ばかりで。雑音は喧騒でそれも随分と長いこと住んでいれば慣れてくるものもあり、縫い包みの腕を掴んで人混みを掻き分けながら進んでいけば不意に、温かいからと自身の片手へと飛び込んできた他人の体温に思わず少しだけ体が強ばるが僅かに視線を落とし、この常に冷え切っている手に伝わる火傷のような体温は何故だろうか懐かしいようにも感じて。それでもすぐに視線を前へと向けて早すぎないよう調節しながら、幼子を、人とぶつけないようにしながら歩いて行き。安心しているのか、その声色からは少しだけ緊張の糸が抜けていて“知らなかった”と、慣れる云々の前にその言葉に眉間へ皺を寄せ)
……お前は知らなくて良い場所だ。
(冷たく他人を拒絶するような、それでいて何処かで哀しい怯えているとも見えようかその瞳を眼下で懸命に歩く幼子へと向け瞳同様冷たい言葉には本当に小さな優しさを乗せており。幼子の返事を待たずに視線を逸らすと、小路へ入ろうと体を反転させようかとした所で声を掛けられては、それを止めて目の前には身長はそこそこだが無駄に横にでかい巨漢が3人、目元を細めて。行き交う人々も足を止めてまるで野次馬のように囲まれては巨漢等の下品な笑みとその視線の先に自身の手を握る幼子へと向けられているのに気付くと舌打ちを零して。右手に持った杖に刀は仕込んであるが左手が塞がっている以上抜刀はできない、しかし手を離してしまえば3人もいるうち1人にでも隙を見せてしまえばこの幼子は拐われてしまうだろうと頭の奥で考えて「失せろ……“喰われたくなかったら”な」空気に乗せてその殺意は重く息苦しいほどで、鋭い眼光はまるで銃弾のようで重い一言、周りに視線を向けながら告げるとそのまま先程向かおうとした小路へと手を引きながら歩いていき)

  • No.19 by 小糸  2016-10-06 23:07:34 

(知らなくていいと述べるその言葉の単語だけを汲み取れば冷たい物と思うかもしれないが、どうにも冷酷とは思えずに彼の言葉の裏にひっそりと隠されるような優しさを見出して。そんな優しさに茶々を入れるつもりなんて無く、かと言って何をどう返せば良いのかと頭の内で考えていたその所で目の前に対峙するような大きい三人組にパチクリと瞬きを行って、まるで絵本に出てくるモンスターのような大きなその身体つきに呆然と、それでも目の前の巨漢が自分にとって良い人か悪い人かと言う事は想像する間もなく理解が出来て。警戒をするようにギリと奥歯を噛みしめつつ掴んでいたその腕に引っ付く力をぎゅうと込め、不意にビリビリと襲い掛かるような冷え付いた空気が周囲に振りまかれると何よりもその原因である彼が再び歩き始めたので連れられるように歩みを再開し。すっかり怯えるように、彼の持つ強さに動く事すら儘ならない三人の男へ少しだけ振り返り両目をギュっとつむっては"べー"と舌を目一杯に伸ばしてあっかんべをして見せて。ふふん、と鼻を鳴らすように自分は何も凄い訳じゃないと知っているがそれでも彼の事が誇らしくて仕方なく長い髪を風に靡かせながらあんなにも威圧感を出していた三人の男性が彼の言葉一つで(本来は言葉だけが原因ではないが)叱られた犬のように尻尾を垂らすのだから面白いと我慢できずにくすくすと小さく笑い声を零し「――お兄ちゃんのこと、いとは何て呼んだらいいのぉ」結局先程問いかけたときに誤魔化された彼の呼び名を問いかけるように隣を懸命に並んで歩きながら今一度問いかけて。「お兄ちゃんはとっても強いんだ、いとも。いとも強くなりたい!」最初は言葉にすることで自分の中の確認のように、続けては先程から見て来たこの世界で両親が迎えに来るまで生き延びなければと思い自分が強くなりたいと言う意思を言葉で表して)

  • No.20 by 鋪  2016-10-07 13:43:18 


(所詮群れてでしか力を示せないならば無駄に時間を使いたくないので歯向かってもらっても正直面倒なだけで、あそこで刀を抜いて首を落としても良かった、残骸はその新鮮さはなんの肉かも関係ない周りの人間が“持ち帰る”だけで、言わば共喰い。この狭い世界では人間ですらも食事のひとつでしかしその光景が慣れていないこの幼子へ見せてしまえば一生消えない心の傷になってしまうだろうにそれだけは避けたくて。静かに小路を進んで、郊外へと向かっていき広い森の入口までやって来て)
……鋪だ。好きに呼べば良い。
(一度立ち止まってから静かに答えるとそのまま森の中へと入っていき。強くなりたい、と意気揚々と話すその幼子へ一瞬視線を向けるがすぐに逸らして。少し歩いたところで川の近くにある滝壺のような開けた所へと出てはここだけは空気が澄んでいて一番呼吸しやすく、ひとつ息を吐いてからその滝壺へと近付いていき「…風呂だ。ここは俺以外知らない場所だ。大人しく入っていろ……タオルを取りに俺は戻る。戻ってくるまで動くなよ。」あの薄汚い街の中にも男女混浴だが一応大浴場があるのだが正直入りたいとも思わないし、この幼子を入らせるわけにもいかない。自分の家の風呂は水しか出ないため、たまに使うこの場所へと連れてきて傷口も熱いお湯で消毒してやれば少しは違うだろうし、薄汚れたままでもいかないだろうと相手から手を離すと少し促してやりタオルだけは定期的に内側の街へ清潔なものを買いに行っており、相手に背を向けては忠告するように告げては先程きた道を戻り。)

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