天下一振 2016-09-29 22:55:54 |
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ふふっ、流石は乱だな。一振の心を読んだかのようだな。
(此方に気付いた一振がにこり、とした微笑みを浮かべたのを見れば此方もくすり、と微笑み、近くに寄り茶などを置いていたお盆を置くと粟田口の弟達がお盆を見ているのに気付き食べていい、と言えば一つずつ手に取って食べ出したのを見て多く持ってきてよかった、と思いふふっ、と笑い。乱の言葉を聞きほんのり、と顔を赤く染めた相手を見ていちもあぁだったな。と思い返してしまい、話に入るように上記を述べて)
(/それならよかったです!)
流石は我が弟…とでも言っておきますか。この天下一振、必ずや貴方を私の妻にします。お覚悟を。
(三日月の持ってきた菓子を美味しそうに食べる弟達を見ては微笑ましく思い柔らかな表情を浮かべて。そうしてそれを同じように見ている三日月の方を向いては凛とした表情でそう述べ、またも恥ずかしい素振りを見せずに相手の手を掴んだと思えばそのまま自身の口元へと運び口付けをして)
そうだな。
…!…あぁ、惚れさせる自信があるのなら掛かってくるといい。俺はそう簡単には心は上げぬぞ?
(粟田口の弟達を見ていると自身の兄弟刀である四振と父の弟子の刀である一振の事を思いだしその思い出に浸りつつ微笑まし笑みを浮かべ。相手の言動に驚きつつもこういう所は似るんだな、と思いつつふっ、と口角を上げると上記のように言い)
ははっ、確かにこれは時間が掛かりそうですね。しかし私も負けませんぞ
(ここまでしてもやはりどこか余裕そうな相手に苦笑を浮かべるも、ここで折れるのは早過ぎだろうとそう言うとまあ焦ることでもないかと今はこの幸せな時間を過ごすことにして)
……ふふっ、手加減無用だからな。じじいとて負けわせぬ。
(くすくすっ、と袖で口元を隠しながら笑いつつも目は真剣そのもの、相手の気持ちを弄んだりしない、と心に誓い上記を呟くように言うと持ち前のマイペースさで茶を飲みはじめて)
(三日月と弟達との時間をゆっくりと過ごしはじめて半刻が過ぎ、自身の膝を枕に眠る五虎退の柔らかな髪を撫でつつ彼らが知る兄ではなくともこうして受け入れてくれたことに安堵し)
…しかし、弟達の心が広く助かりました。これで兄ではないと言われたらどうしたものかと悩んでましたので…。
…ふふっ、そんな事言わんと俺は思うが?
(いきなり相手が言い出したことに最初は放心するもくすりっ、と笑い短刀達を見つめてから相手に視線を寄越し上記を述べて。ソレに続けるように『それに、例えお主が“一期一振”でなく“天下一振”だとしても短刀達にとっては同じ粟田口の兄なのだからな。』と側にいた秋田の頭を撫でながら言い)
そうですね、ありがたいことだ。
(彼らの知る自分であっても兄は兄、そう捉えて接してくれたこの子達にはきっと敵わないだろうと微笑みながらそう述べるとこの天下一振、愛する者と主だけではなくこうして可愛い弟達のためにもいち早くこの身体になれ強くならねばと思い)
そうだな。
(相手の言葉を聞くと『(これは弟の方が兄より強いと、ふふっよきかなよきかな)』とにこにこしながら上記を述べて。やはり守るべきものがあるのは美しいことだ、と思いつつ一人謎の自問自答を繰り返してしまい)
さて、三日月。明日からでも今からでも構いません
一度手合わせを願いたい。
(相手の方へ視線を向け、本来なら戦場へ出た方がいいのかもしれないがまずはこの手に刀を持ちそれに慣れてから言えることだろうと思うとそう言ってどこか不敵な笑みを浮かべ)
………?、手合わせ?俺は構わないが手合わせ部屋が空いているか……。
(此方に視線を向けて手合わせをしてほしい、と言う相手に少しの間ポカーン、とするもハッ、としてそう言うと手合わせ部屋が空いていたか、と顎に手をおき考え出して)
それなら話が早い、早速手合わせと洒落込みますか
(いつの間にかまた元気よく庭で駆け回り出した弟達を見ては微笑ましく思いながらすっと立ち上がっては相手へと手を差し出し)
……まぁ、いいか。
(考えることを止めて顎に置いた手を膝に置き短刀達を見ていると早速手合わせをするようで先に立ち上がった相手が此方へと手を差し出したのを見てくすりっ、と一つ笑いを溢すと『すまんな』と言いその手を掴み立ち上がって)
いえ、これくらい構いません。
(にこりと笑みを浮かべては先程三日月が教えてくれた手合わせ部屋の場所を頭の中で思い出しては「では、行きましょうか」とその手を握ったまま歩き出して)
いや、助かった。
(相手の言葉に上記のように返し行こう、と言った相手が自分の手を握ったまま歩き出したのを見て急いで足を動かし相手に付いていき)
ここですね。さて…三日月、手合わせよろしくお願い申し上げる。
(相手の歩幅と歩くペースに合わせながら歩いて手合わせ部屋へと着けばここでは木刀を使っているようで壁に掛けられた2振りを取れば相手へと1振り渡してそう述べ)
あぁ、手加減はせんぞ?
(手合わせ部屋につけば空いていたのか、と思いつつも相手が木刀を一振渡してきたのを受け取り相手の言葉に返すようにそう言い木刀を両手で握り)
ははっ、構いません。私とて手は抜かぬつもりです!
(例え相手が愛する者だとしても今は手合わせをしている。それならば本気でぶつかり合うことがまずは相手への敬意だとそう述べると木刀を握る手に力を込め、踏み込めば相手へと向かっていき)
そうかそうか。
(相手の言葉を聞き上記をにこにこ、としながら言うと何時ものふわふわ、とした雰囲気から一変真剣な雰囲気を出して。踏み込んできた相手を迎え撃つように少し木刀を下げて)
(手合わせだとしてもこうして刀を降ることは刀の本懐としてやはり高揚するものがあり。好戦的なのか、やはり一筋縄ではいかないとわかればもう一度攻撃を仕掛け)
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