お主 2016-09-25 00:59:34 |
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すぅ……んー……。
(カーテンから差し込む心地よい太陽の光に気持ちよく眠って居ると音には敏感なのか重い玄関の扉の音がするとふと目が覚めて、聞き覚えのある低い声が聞こえるとまだ眠気が取れないのか軽く返事を返せばまた机に伏せってしまい。すると一緒にいた猫が自分から離れると代理と言わんばかりに相手をお出迎えしてにゃーと鳴き声を出しており)
ん、なんだ?お出迎えに来てくれたのか、サンクスだ(玄関を上がるものの中からの返答がなければ不思議そうにしていたが、足元に現れた猫を見るとまるで自分を出迎えてくれているようだと感じると嬉しそうに口元に笑みを浮かべて、腰を屈めて頭を一撫でしてからリビングに共に戻り、机に伏せている相手の姿に気付くと静かに袋をソファに置いてから近づくと傍らにあった毛布を肩に掛けてやり)松野先生は、どうやらお疲れのようだ…寝かせておいてあげよう。
…ん……。
(猫は相手についていくと寝ている自分と布団を掛ける相手を交互に見てから頷く代わりにの様にひと鳴きして。肩に少し掛かった暖かみに一層眠気が増すものの意識は少しある様で相手の声とこの毛布の感触にどうにも起きるタイミングを失ってしまい困り果てた末に狸寝入りをする事に決め、相手が台所へと行ったタイミングで起きる事にしすぅすぅと寝息を立てて)
…じゃあ、台所を拝借するとしよう。キミは先生の傍に居てやってくれ(相手が実は起きているとは知らずに小声で猫に話しかけるようにし、自分は袋を手に持ち直すと少し辺りを見回してから台所を発見しては食材を冷蔵庫に閉まっていき、卵の賞味期限を確認すると少し日は過ぎているが食べられなくはないと判断して、手を洗ってから食事の支度を始め)
…ん、はよ。何作るんだろうな…。
(狸寝入りを続けていると猫が此方にやって来て顔の前に来ると顔を自分の方に押し付けて来て、それを合図に目を開けては猫を撫でながら台所で音がするのを聞いてどんな食事が待っているのだろうと少し楽しみな気持ちを抑えながら猫と戯れて待ち)
(食材を切って置いてあった鍋で炒めてからお湯を入れるとぐつぐつと煮込みながら大量のカレーを作っていて、少し時間が出来たと思えば相手の居る部屋に顔を出して猫と戯れる姿を見つけ)あ、先生。起きたんですね、先生はカレー好きですか?
カレー?…うん、好き。
(戯れていると相手が此方に顔を出していてカレーが好きか問われると先ほどまでは気づかなかったがスパイシーな香りが漂っている事に気付きくんくんと匂いを嗅いでから一つ頷いては答え、その良い香りにお腹はぐんと空腹に変わっていきカレーを楽しみに思い)
それは良かったです、たくさん作ったから温め直して貰えれば数日は食べられますよ(好きだと言われると安心したように胸をホッとさせて、猫が此方に来るのを見れば褒めるように頭を撫でてやり)松野先生をちゃんと起こしてくれたんだな、グッドだ。あ、松野先生、この子はなんて名前なんですか?
態々どうも…。
(相手の配慮に感心しながらぺこっという頭を少し下げては御礼を言い、しかしもしも食べ切れなかったらと考えるとその時は相手に食べさせるかなんて思い。猫の頭を撫でる相手を眺めては突然名前があるのか聞かれ少し焦り) ぇ?…あぁ、そいつに名前は付けてないんだよね。お前とかあいつとかで呼んでるし……何だったら名前、付けても良いよ。あんたならこいつも喜ぶだろうし…。
(名前が無い、自分が付けて良いと言われると猫の頭を撫でたまま真剣に考えるように眉を寄せては自分なりに提案をして)そうなんですか…せっかくだから、キュートなネームがいいですよねぇ…。うーん…ねこ、キャッツ…にゃー…、……にゃんこ…あぁ、松野先生の猫だから、にゃんこ先生とかどうですかね?
にゃんこ、先生?……ぷっ…まぁ、いいんじゃない?
(真剣に考えている様子の相手にどんな名前が上がるかななんて楽しみに思いながら待っていればシンプルでいて変なネーミングセンスに少し吹き出して笑い、ただ相手が真面目に付けた訳で笑みを零しながらも頷いて了承し。)…でも、にゃんこ先生じゃ長いし俺は先生って呼ぶから。
(名前を告げると小さく笑った様子を見るとおかしかっただろうかと首を傾げたが、どうやら嫌がられている訳ではないと分かると嬉しそうに笑ってから再度猫の頭を撫でて)えぇ、自分は先生と言ったら松野先生になっちゃいますから。松野先生とにゃんこ先生でちゃんとわけないと。あ、松野先生食事食べます?
あー、その事なんだけどさ…。先生ってのは外せないのは分かったから…松野を変えてくんない?同じ苗字じゃなんかむず痒いっていうか…あんたも感じるでしょ。(猫を撫でる姿を眺めながら相手の強いこだわりを理解しつつ名前を変えて欲しいと思いそうお願いしては肩を竦めて、食事の単語を聞くと自然と腹は減り小さく自分の腹から呻き声が聞こえお腹をさすりながらひとつ頷き)…うん、食べる。
え?……あー、松野先生?確かに同じ苗字ですけど、自分とは違う世界というか…うーん…まぁ、でも…先生がそう言うなら、えーと…じゃあ、一松先生?(自分にとっては憧れの人物故に同じ苗字だと感じることもないのか、そう呟いたが本人が違和感を覚えているのだと理解すると少し考えるように悩んでから下の名前で呼ぶことにして、ふと聞こえた腹の虫に目を瞬くと小さく笑ってから立ち上がると台所の方に足を向け)オーケー、了解しました。じゃあ、食事を運びますよ、ソファに座って待っててください。
ん、それで良し。ありがと……えと、カラ松。
(相手が渋々した顔だったのでやはりこのお願いは聞いてはくれないかと思ったが名前呼びに変わると表情は変わらずとも何所か嬉しそうで小さくお礼を返すと記憶が定かではなかったが確か相手の名前だった筈と曖昧で相手の名前を付け足して。料理を運ぶと言うので大人しく頷いては手をひらひらと振ってソファに腰掛けて)ん…よろしく。
そんな…お礼なんて(憧れの人物から礼を言われて名前まで呼ばれると感極まったように目を輝かせるが、背を向けた為に振り返ることはせずに台所に入り、煮込んだカレーをご飯の上に盛ってから買ってきたサラダも添え、グラスに水を注いでからスプーンとフォークを置いてリビングに戻り、ソファ前のテーブルに配膳し)お待たせしました、色々と食器とか…勝手に使わせてもらいました。
別にいいよ、たいして数は無いし安物だし…。
(テーブルに置かれたカレーを見るといつものインスタントやレトルトとは違う丁度良い温かみと少しながら豪華なものだと感じられ思わず小さくおぉと感心する声が漏れ「いただきます。」と手を合わせて言うとスプーンを持って一口。程良い辛みとレンジではないしっかりと炊いて柔らかい米の食感、決して高級ではないにも関わらず今日のカレーはそう感じとれてもぐもぐと食べ進め。ふと顔を相手に向けると首を傾げて)…美味い。カラ松は腹空いてないの?
どうぞ、召し上がれ。…そんなことはないですって、ひとまず…生活に困らない程度に物はあるようで安心しました。人によっては本当に鍋も皿も無いような方もいますし(編集者という立場上様々な作家の部屋に訪れる機会はある為、何名かの人物を思い出しては苦笑いを浮かべつつも相手がカレーを食べている様子に、どうやら美味しいと思ってくれていると分かれば自然と嬉しそうに笑いながら向かい側のソファに座って、相手の問いに仕事だと伝えていると不意に腹部がぐーっと大きく鳴って、動きを止め)良かった…え?あ、自分はまだ仕事中ですし、お腹も空いてないので大丈夫ですよ。………あっ。
母さんが心配性で持って行けって煩いんだよね、それにアシスタントとかも来るから全く無いだと困るし。ふーん、そしたらあんたらも大変だね。
(食器類は母が引っ越す際に準備よく持たせてくれたので今更ながら感謝しては肩を竦めて苦笑いし、それに加え自分の担当のアシスタントはよく己の家で食事を共に食したりもするのでそれも理由に付け加え。定かでは無いがもし自分と同じ様に食事を作るのであれば困るのだろうと同情し。断る相手の腹の虫が聞こえるとぽかんと口を開けて数秒いるとその後くすりと笑って相手を見て)ぷっ……仕事って言っても今日は俺の所に挨拶でしょ?もし怒られるんだったら俺から編集長に言ってあげる。…それに作り置きしても食べきれる自信ないし。
はい、まぁ…それも仕事の内ですから(作家が気持ちよく仕事ができる環境を整えるのも自分の仕事だと思っている為にへらりと力なく笑って見せては、自分の腹部を押さえてバツが悪そうにしたところで相手からの申し出を聞くと驚いたように目を瞬かせるも、そういえば朝から何も食べていなかったことを今更思い出して)……そ、そんな、一松先生に手間を掛けさせる訳には行きませんよ。…えーと、じゃあ…す、少しだけ…ご一緒してもいいですか?うっかり、昼を食べ損ねていたんです。
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