匿名さん 2016-09-22 13:38:57 |
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(ヒナタ。)
…いえ!、大丈夫です。お気遣いありがとうございます、
(彼が来てくれた、それで十分ではないか。これ以上心配をかけさせてはいけないと総考えを完結させて。口が悪くとも、気遣ってくれたのだろう、かけてくれた言葉に微笑みながら感謝の言葉を。お菓子と聞いては、とたんに目を輝かせた彼も所詮はまだ子供、可愛いなぁと思えば彼のもとへ先ほど話をしていた女の子が。どうしたんだろうと思えば、飛び出してきた言葉に目を丸くさせて頬は林檎のように赤く。「も、もう…、ほら、早く部屋に戻って手を洗っておいで。今日はお姉ちゃんの作ってきたクッキーを出してあげるからね」困りつつも、笑みを浮かべてそういえば、嬉しそうにやったと告げた女の子を筆頭に手を洗うために建物の方にかけていく子供たちを見つめ。ふと、我に返り彼の方へ向けば、「…えと、ごめんなさい」どこか気まずそうに笑いながらも、何の意味を示すのか謝罪を口にして、)
(グリーン。)
これでも、充分そのように接してるつもりだけどな。…そういうのとを望むんだったら、本当に好きな奴に頼め、
(所詮、自分は無愛想な男。こんな奴にかかわらず、彼女ならばもっと相応の奴がいるだろうに。その思いからか、どこか突き放したような口調をしてしまい。事務室へと続く扉を開けて、きれいに掃除された廊下を歩きつつ、台所のある部屋へと向かい。部屋の中に入って、設置されている小型の冷蔵庫と覗き込めば、パスタと、そのレトルトのソースのみ、「レトルトソースのパスタになるが、それでも平気か」中へとは一滴いるだろう彼女へと、そう問いかけてみて、)
【ゴールド】
おう。それに、お前は嫌なことがあれば嫌って言えよ?(やっと、満足な言葉が聞けたと思えば微笑みも付いてきてドキリとしつつ、目線を子供たちに外し。こんな大人数を今まで大変だったろうに。もっと早く来れば良かったと後悔に駆られながら上記を述べて。きっと、彼女のことだから大丈夫とか答えるだろうがそのときは頑張り過ぎだと言おうと。偶々、耳に入った手作りという単語に過敏に反応し、料理出来んのかと。つい、エプロンを身に付けた相手の姿を想像してしまい。ごめんなさいと言われてはなんのことだか分からないが頭を撫でながら「よくあることだ、気にすんな」と)
【チナツ】
全然なってないわ。グリーンは紳士としては失格ね!......あと、グリーンは私が好きな人が出来ても良いって言うの?
(今までのことを振り返るように思い返してみるが思い当たる節は一つもない。正直に失格と言って悪戯に笑うがそんな彼だからこそ良いのかもしれないと。最後に聞いた相手の言葉には真剣に返して、自分だったら絶対に嫌だと。頭の良い彼の事だからもしかすれば先程の言葉を聞いて自分が相手に少なからず好意を持っているのがバレるかもしれないと俯き。この関係を壊したくないからこそ言わないがつい言葉が出てしまい、何てね、冗談よ!何て作り笑いとバレバレで述べ。パスタと聞けば大好物であり、「グリーンの好きなようにして良いわよ」と)
(ヒナタ。)
…ふふ、ゴールドさんは優しいですね。でも、大丈夫ですよ。ここでお手伝いしてるのも、私が好きでやっていることですから、
(見た目や口の悪さから想像できない優しさ。意外にもこの人は心配症なのかもしれないと、その気遣いが暖かく、くすぐったくて。大変な時もあるけれど、その分達成感が帰ってくるのは経験から知っている。それも兼ねて大丈夫と告げ。ふと感じた頭を撫でる感触に、少し恥ずかしげに、頬を赤らめるが、純粋に嬉しいという思いもあり、抑えきれない笑みをこぼし。先に行った子供たちの、おなかすたー、という声を聴けば、少し名残惜しいと思いつつもぱっと、顔を上げて、「子供たちが待ってます、早く行きましょう」さりげなく手を取れば、建物の方へ向かって歩き出して、)
(グリーン。)
じゃあ、お前の言う紳士的な態度とは、どんなものなんだ?、
(相手の言う紳士のような人物とは、お嬢様である彼女からすれば今まで幾度なく接したことがあるのだろうか。失格という言葉が少し引っかかり、ふ、と口角を上げつつ問いかけ。先ほどの会話よりも、真剣味のました言葉。ずっと、たくさんの好意を受けてきたこともあるからか彼女が向ける自分への思いもなんとなくはわかっていて。自分もまた、彼女に周りの女性以上の思いを持っているのも確かで、それはこうやって訪ねてきても追い返さなかったり、結局は自分が折れてしまうところだったりと、それでも、きっと彼女にはもっといい人がいるだろうと、「…お前に好きな人がいようがいまいが俺には関係ない」と冷たい言葉を返して。帰ってきた返事に、そうさせてもらおうと告げれば冷蔵庫から、パスタとソースを取り出せば簡易的なキッチンに立ち、慣れた手つきで調理し始め、)
【ゴールド】
......?優しくした覚えはねぇけど。まぁ、お前は頑張りすぎなんだ。だ、だから、その。今度どっか一緒に行かねぇか?(ふと疑問に持ち照れ臭いのか頬を掻いて。自分らしくなくはっきり言えず自分に苛つきを覚えると同時によく言えたぞ俺、と。手を取られれば主導権を向こうに取られてしまっているようで本当に調子の狂う奴だと心の中で思い。手を繋いでいるからか周りの子供たちはきゃっきゃっと喜び照れるようにお前らも早く行くぞと促して)
【チナツ】
へ?あ、嗚呼そうね。例えば手を取ってエスコートするとかかしらね(予想外の相手の言葉に変な声を出しながらも、紳士を頭に浮べて。まぁ、相手に手を取られるなんて想像も出来ないからふっと笑ってしまい。相手の口から聞いた言葉にショックだったのかスカートを握りしめ。「そうよね。ご、ごめん。変なこと言った。って何でだろ悲しくなんて無いのに涙が止まんないわ」と溢れる涙を吹きながら必死に言って。漂ってくるパスタの匂いが香ってきて自分の空腹を再度確認し)
(ヒナタ。)
え…、あ…、い、いいんですか?
(まさかの言葉が飛び出してきたことに、一瞬にして頭の中が真っ白に。どこかにお出かけ?、私と、彼が?、と、彼の言葉を思い出すかのように頭の中で繰り返し。突然の事に驚いて、言葉がつっかえつっかえになりながらも、やっとのことそう問いかけて。まだ子供たちが残っているというこのに気づかず、自分たちが手をつないでることに笑い声を上げているのを見て、顔を赤くさせ、「もう、早く手を洗わない子にはお菓子上げないからね」と告げると途端に駆け出す子供たちに困ったような笑みを。建物の前までくれば、名残惜しいと思いながらするりと手を離し、靴を脱いで中へと入り、「ゴールドさんは先に部屋の方に行っててください。直ぐに持ってきますので」簡易的な台所へ行くために足を進めながら、そう告げて、)
(グリーン。)
そうか…、例えば、こんなふうにか。
(予想外の言葉に驚いたのか、どこか動揺した声をこぼす彼女の反応が思いのほか楽しく。紳士という元はどんなかという回答を貰えば、彼女の自分よりも細く白い手を取ってみては。泣き声に、驚いてわずかに目を見開きながら振り向き。流れていく涙を拭き取ってやりたいと思うも、泣かせた原因である自分にそんなことができずはずもなく、伸ばしかけた手を引っ込めればそのまま爪が食い込むほど握り締め。てきぱきと作業を進めていき、そこまで時間もかからずに出来上がり、二つの更にそれぞれパスタを乗せ、その上にソースをかけたものを近くの机へとおいて、)
【ゴールド】
良いに決まってんだろ、こっちから誘ったのに断るわけねぇし(一瞬、塾で忙しいのでお断りします何て言われたらどうしようと我ながら女々しい事を考えたが、その心配はいらないようで上記を述べ。「行くなら、どこ行きたいか決めとけよ。俺、プランとか何とか嫌いだから」と折角のお出かけもといデートは失敗したくねぇしと心の中で付け足して。子供たちを叱る様子に何だか母親じみたものを感じ、お前なら良いお嫁さんになれそうだなと。手を離されては同時に感じていた相手の体温もなくなり寂しさもあるが、おうと短く返事をしては手料理を心待にし)
【チナツ】
や、やらなくて良いわよ。やっぱりグリーンはそのままが良いわ(動揺しながらも顔を赤くして、いつものままが良いと首を横に振って。自分が泣いているせいで相手が困っている何とかしなければと思うが上手く頭が回らず漏れるのは嗚咽のみ。心配そうにブラッキーが寄り添ってくるがそれすらも気付かないくらい混乱していて。持ってきたハンカチで涙を拭いては「グリーンのせいじゃないから」と涙声で呟き。流石と思いできた料理に感心しつつ、もしかしたら自分よりできるのはと危機感を覚えて)
(ヒナタ。)
じゃあ、予定のない日をまた教えますね、
(どうして誘ってくれたんだろうということは考えず、今はただ彼の好意を素直に受けることにして。塾の手伝いもあるため、また予定のない日を確認しておこうと決め。確かに、彼は計画とは苦手そうだ、と密かにくすりと笑い、「わかりました。…といっても、私も得意というほどでもないのであまり期待はしないでくださいね」恐らく自分が普段よく行くところになってしまうかもしれない、と控えめに笑い。台所へと付けば、作ってきたクッキーを小分けにしてラッピングしたものを詰めた籠を持ち、また部屋へと戻り、「それじゃあ、配るね。順番に並んで取りに来て」と告げればわらわらと集まってくる子供たちに、次々とお菓子を渡し。結構な量を作ってきたため、足りなくなるということはなく。余ったうちの一つを手に取って、彼の元へ行けば、「ゴールドさん。今日のお礼です。…手作りになっちゃいますけど」照れくさそうに笑いながらも、手に持っているそれを差し出して、)
(グリーン。)
最初に言い出したのはお前だろう?…でも、そういうのならば何時も通りで行かせてもらう、
(見るからに動揺する彼女の反応が、予想通り楽しく。いつもお仕掛けられている分のお返しだと言わんばかりに。面白げに、笑いをこぼしながらも彼女の手を離して。どうしたものか。このまま放っておいては、彼女の親友でもある青い瞳の少女になにか言われるのは目に見えており、そうなるのも色々と面倒。聞こえてきた声に、何もできない自分に呆れ返りため息を、「…いや、俺も言いすぎたな。悪かった」謝罪ぐらいはしないと気がすまないと、言葉だけを伝え。彼女の向かい側にあるソファに腰を下ろし、「シャワー室なら、廊下の突きあたりだ。ブラッキーは、俺のポケモンを回復させている間にブラッシングしておく」なんだかんだ、自分は彼女に甘いのかもしれない。ふ、と僅かな笑みをこぼしながらそう思い、)
【ゴールド】
おう。あ、クリスには内緒にしとけよ。色々、うっせぇからな(少々というかあからさまに上機嫌になるがふと思い出したかのように釘をさして。あいつにバレたら何を言われるか分からないし、終いには説教に変わる可能性がある。そんなの御免だと苦い顔をして。「お前と行くなら何処でも良いぜ」と相手に圧が掛からないように言ったが、何となく恥ずかしい思いになり頭を掻いて。子供たちにお菓子を配る姿をぼんやりと見詰めては手渡されたクッキー。旨そうだなと思い、早速頂いても良いかとお腹を擦りながら何も食ってなくてよぉと)
【チナツ】
はぁ。してやられた感満載だわ(軽くため息をつけばいつもとは立場が逆で面白げに笑う相手にやれやれと首を振り。相手の謝罪の声が聞こえては思いっきり自分の頬を自分の手で叩き「気にしてないわ、もう大丈夫」と赤くなった目を擦りながら柔らかく笑って。シャワーは向こうと聞かれ、早速立ち上がって気分さっぱりさせて来ようかしらねと早々と向かい。何だかんだで優しいからずるいのよと熱い水を浴びながら深くため息を付いて)
(ヒナタ。)
分かりました。…なんだかんだ言って、ゴールドさんとクリスさんて仲がいいですよね、
(説教される様子でも思い浮かべたのだろうか、苦い顔へと表情を変えた彼にくすりと、笑みをこぼすもやっぱり仲がいいんだ、と思い知らされたようで。知り合ったのも、一緒にいるのも自分よりもはるかに長いふたり。羨ましいなぁと思いつつも、変に悟られないようにわざと明るめに告げ、「そ、そうですか…」そう言われると更に悩んでしまう。さてどこに行こうかな、と軽く案を頭の中で練り始め。本当に、尾長がすいているのだろうか、ふわりと笑い、「はい、どうぞ。…でも、子供たち用に少し甘めに作ってるのでお口に合うかどうかわかりませんけど…」もし、合わないようだったら彼専用にまた作ってきてもいいかななんて思ってみたりして、)
(グリーン。)
日頃の行いのせいだな、
(やれやれと首を横に振る彼女を横目に見て、これで日頃どんなに大変なのかを思い知っておけばいいと思いつつも、普段は見られない姿を見れたことにどこか上機嫌だが、それを表に出さずポーカーフェイスを装い。「そうか」痛々しい赤い目に、す、目を細めて。少し冷たい自分の手が役に立つだろうかと、彼女の目元に軽く自分の手を当ててみて。早速とシャワーへと向かった彼女を見送り、近くの機会でポケモンたちを休ませている中、再びソファへと座り残っているブラッキーを己のそばに呼べば普段使っているブラシで毛並みを整えてやり。時々聴こえてくる気持ちよさげな鳴き声に、ふわりと頬を緩めて、)
【ゴールド】
そうか?んま、知り合ってからの時間はなげぇな。それは、シル公も一緒だけどよ(仲が良いと言われれば否定も肯定もせずに欠伸をしながら興味なさげに。というか、何故そんな事を唐突に聞くのだろうと不審に思いつつ、相手のわざと明るくしたような不自然な声に疲れてんのに話し掛けて無理させたのかと暫く口を閉じて目を閉じ。そうしているうちに眠気というものが襲ってきて。ラピッングをもどかしそうに外せば甘い香りが鼻孔に入ってきて直ぐ様に口に放り込み。サクサクとしているクッキーは甘く相手が作ったからか更に美味しく思え、「お菓子屋でも開いたらどうだ?以外と売れるかも知れねぇぜ」と咀嚼しながら喋り少々マナーというものには欠けるが旨かったぜと満面の笑みを浮かべ。また、食べたいなんて少々図々しいかなと思いつつ今度も作ってくれると嬉しいななんて考え)
【チナツ】
そうねぇ。たまには逆転も良いかもしれないわね。たまにはね!
(逆の立場を経験するのも良いかななんて思いもするがやはり私はいつもの方が良いわと。目元に当てられた手に一瞬肩を震わせるも冷たくて気持ちいいなと。手が冷たい人は心が温かいと言うけれど彼にピッタリの言葉だなと。そんな風に言えば彼はきっと否定するだろうけどなんだかんだで優しいのよねと心の中で呟き。シャワーを浴びて外に出ればヒヤリと室内が寒く感じソファーに縮こまって。髪からはいつもとは違うシャンプーの匂いがしてまるで自分が変態みたいと可笑しく思え。慣れた手つきで髪を一つに纏めればかなり伸びちゃったしそろそろ切ろうかしらと独り言のように言い。膝の上に乗ってきたブラッキーを撫でながら良かったわねと)
(ヒナタ。)
…なんか、そういう関係が今でも続いてるのっていいですよね。ちょっと、羨ましいです
(改めて彼の口から聞かされるからか、胸がつきりと痛み。あの人たちは、自分よりもずっと前からこの人のことを知ってるんだ。羨ましいと思い気持ちもありつつ、どこか妬ましい思いもあって。ふと、目を閉じている彼に気づいては、名前を呼びつつ自分よりも背の高い彼の顔を覗き込むために、踵を上げてその端正な顔をしたから覗き込み。本当に美味しそうに食べてくれるものだから、いやでもそれは本心だということを表していて、ありがとうございます、と感謝の言葉を述べた後、少し迷うように視線を彷徨わせて、再び視線を戻せば、「あの…ゴールドさんって、甘さ控えめの方が好きなんですか?、それとも、今みたいな甘いものの方が好きなんですか?」せっかくだしもう一回作ってこようかという考えのもと好みを聞いてみて、)
(グリーン。)
そうか、俺としては、結構楽しかったけれどな、
(たまには、という言葉を強調するところから彼女にとってはさっきのできごとは不満なようで。でも、さっきのように珍しい、自分にしか見えない一面が見られるのならばたまにはこういうのもいいかも知れないと、ふ、と笑い。「…腫れないようにちゃんと冷やしておけよ」自分の手も抜くん出来たところで、手を離し。心配そうな台詞を言いながらも、どこか素っ気な言い方になってしまい。彼女が戻ってくることには、ブラッキーの毛並みは綺麗に整えられていて。彼女のもとへ駆け寄るブラッキーを見ていれば、漂ってくるシャンプーの香りが自分と同じもので。なんだか妙に恥ずかしくなり、頬に熱が集まっているのを隠すように片手で多い、顔を下へと向けては盛大なため息を、)
【ゴールド】
そういうもんかな?お前には居ないのかよ。ずっと助け合ってきた仲間とか(自分からしたら大したことのない話だが相手が予想以上に喋ってくるので少し照れながらもそう言い。思い返してみれば色んな事があったもんだぜと昨日のように鮮明に浮かんでくる出来事。旅とか冒険も好きではあるがこうしてのんびりするのも悪くはないなと思えるようになったのは隣にいる彼女のお陰。隣にいると落ち着くんだよなとしみじみ思いつつ、ふと相手はどうなんだろうと。自分は相手の事そんなに知らないなと思い問いただして。名前を呼ばれれば意識が若干戻るが起きる気にはなれずんーとだけ返事して。甘さ控えめかそれとも今くらいかと聞かれては別に美味しければ良いぜと述べて)
【チナツ】
そうね、何処かしら上機嫌に見えるわ(普段はあまり笑わない癖に今日は何度か笑うなと見つめれば、いつもこうだと良いのにと。「まぁ、不服だけど笑ってくれて何よりだわ。ずっと無表情だと老けやすくなるらしいわよ」と余計な言葉を交えつつ笑って。冷やしとけなんて言われれば首を縦に振ることしか出来ず、離された手を名残惜しそうに。片手で顔を隠し、うつ向いてしまった相手にどうしたのよと訪ねようと。見れば少し紅潮している相手の頬。らしくない彼にクスクスと笑えば、「あら、どうしたの?仕事疲れで風邪でも引いた?」とわざとらしく近寄り相手のおでこと己のおでこをピッタリくっ付けさせれば問題なさそうねとのんきに答え)
(ヒナタ。)
私は…生憎、旅というものをしたことがなくって、
(まさか自身のことを聞かれるとは思ってもおらず、少し言いにくそうに苦笑しながらもその言葉を紡いで。冒険といっても、エンジュとキキョウの間を行ったり来たりする程度。だから旅仲間なんていないし、そもそもこの性格のせいで友人もあまりいない。だからこそ、多くの人に囲まれている彼が素直にすごいと思うし、眩しくもあり。「ここで寝ちゃダメですよ」くすくすと小さく笑い声を立て、そのあどけない顔を可愛いと思いながらもそのまま彼が眠りに落ちてしまわぬように体を軽く揺すり。出来れば彼の好みに合わせたかったのだが、どうやら惜しければそれでいいタイプのようで、「わかりました。…じゃあ、次会うときにマフィンでも焼いてきますね」さりげなく次に会う約束を取り付けつつ、そう告げて、)
(グリーン。)
それは、余計なお世話だな。
(よく笑うと指摘されればそうだろうか、と疑問に思うがそれはきっと彼女の隣が心地いいからかもしれない。しかし、余計な言葉をかけられた際にはきっぱりと言い切って。ため息をつきながら、頬の熱を冷めるのを待っていたが、いつの間にか近寄ってきた彼女が無防備にも額を合わせてきたのに驚いて、次の瞬間には両肩を掴み己から離し、「別に、大丈夫だ」ふい、と顔を横に逸らしながらそんな言葉を、)
【ゴールド】
.....は?おまっ、旅したことないのか!?(相手の言葉にひどく驚いた様子で。相手くらいの年齢とあれば誰でも旅をするのが当たり前だと思っていたのでつい声を出してしまい。きっかけはそれぞれであってもこの塾に来ている子供達はいずれ旅に出ていくだろう。それなのに彼女は旅の楽しさを知らずに生きてきたのかと。寝ちゃ駄目と言われても眠気の限界が訪れようとしていて揺すぶられた手を引っ張って腕の中に抱き止めれば良い抱き枕だと。相手の言葉を聞けば「マフィンやらマフィアだが知らんが楽しみにしてるぜ」と笑い)
【チナツ】
老けたグリーンか。ふふふ、きっと厳しいお爺ちゃんね!(悶々と将来の事を考えては笑いを堪えきれずに笑って。例え、お爺ちゃんになったとしてもこの関係が続いていれば良いのになと。両肩を掴まれれ離されては「以外とウブなのねぇ。からかっただけじゃないの」と面白可笑しく笑い。くしゅんと一つくしゃみをしてはまだ髪が完全に乾いて無いことに気付いて、ドライヤーとかないのと問い。タオルで乾かすのも良いのだが何しろこの長さを乾かすのは時間もかかり腕が痛くなるのだ。だからと言って、流石にジムにドライヤーはないわよね、自然乾燥するのを持ちましょうかと)
(ヒナタ。)
は、はい、そうです。…あんまり、バトルは得意ではありませんでしたし…、旅に出る理由も思いつかなかったから、
(突然飛び出した大きな声に、びくりとし、驚いたせいで早くなった動悸を感じつつも簡単ではあるが旅に出なかった理由を告げ。でも、やっぱり旅に出ていないのは損しているのかな、なんて思うがひとり旅なんて今更無理だろうなという確信もあって。ひたすら体を揺するが起きる気配はない、困り果てたときいきなり手を引っ張られ気づいたときには彼の腕の中、「ご、ご…ゴールドさん!?」状況に頭がついていかずプチパニックに陥って。「ふふ、楽しみにしててください」その言葉を聞けば、よりをかけて作らねばと意気込んで、)
(グリーン。)
笑うな。……しかし、将来はどうなってるんだろうな。おじいちゃんみたいに博士を目指すのもいいな、
(遠慮することを知らず笑い声を上げる彼女に少しではあるが、眉を寄せて、眉間にシワを作り。でも、将来と言われてふと、自分はこの先何を目指していくのだろうかなんて考えてみたり。顔の近さに、動揺した理由に彼女は気づいているのだろうか。気づかないでいて欲しいと思いながら、「お前こそ、無防備すぎだ。簡単に男に顔を寄せるな」肩から手を離しては、そのまま腕を組んでソファの背もたれに体重をかけて。くしゃみの音に顔を上げ、問われれば、「ないな」ときっぱりと告げて。けれど、自然乾燥というものどうだろうかと。このままでいたら風邪でも引きそうだと。なにか手はないかと考えて、)
【ゴールド】
旅に出る理由......か。(そう呟いたときに自分はなんだったかなと。ただ、がむしゃらだったことは記憶していてよく頑張ったよな俺、と。旅により得られたことは沢山あったし、バトルを除いても色んな面で強くなれた気がする。是非とも彼女にもそれを味わせてあげたい。色んな景色を見せてやりたいと「いつか連れてってやるよ、旅」と。プチパニックになっている相手に構わずのんきに欠伸をしてみせ「安眠効果ってやつかぁ」と述べ。楽しみにしてろと言われ、「なぁ、それって俺だけにくれるやつ?」と。もし、そうだったら嬉しいなと聞いて)
【チナツ】
博士か。それなら、もっと笑わなきゃ。博士っていうのは子供からの人気が高いんだから(博士と言われれば、白衣姿も似合うんだろうなと見つめ。ふと、自分は何をしているのだろうと。無理やり見合いをさせられて好きでもない男と結婚するのかなと。つい、最近、縁談の話を持ってこられ即断ったが将来はどうなるか分からない。気が重くなるようなため息を漏らし。無防備何てそんなことないと笑いながらそんじょそこらの男に力では負けないわと。ないときっぱり言われては仕方なく予め持っていたタオルで我慢しましょうと渋々拭いていき)
(ヒナタ。)
いいんですか?…きっと、足でまといになっちゃいますよ?
(憧れの人である彼女から聞けば、適当そうに見えるけれどその実力は本物だと聞く。それにロケット団やらとの戦いも聞かなくても人々の口からこぼれているのを聞いたことがある。彼とともに旅ができるというのも嬉しいが、バトルや旅に不慣れな自分が迷惑をかけてしまうのは目に見えていて。「も、もう……」羞恥心からか早くここからに抜け出したいと思うも体に触れる温もりは離れがたいもので。それに、呑気に欠伸なんかしているのを見れば怒る気も怒らず、困ったように言葉をこぼすもその顔は仕方ないなぁ、と笑みを浮かべていて。「…?、はい、そのつもりですけど」彼の質問の意図がわからずきょとりとしながらも答えて、)
(グリーン。)
そういうものなのか?…しかし、急に俺が愛想よくしても違和感しかないだろう?
(自分の叔父は確かに多くの子供たちから憧れているし、自身もとても尊敬している。でも、無愛想と自覚しているが上に急にそんな態度をとれば周りからは心配されそうだなとも思い。聞こえてきた溜息に、そういえば彼女はどうするのだろうと思い。ジムをめぐっていたことは知っている。けれど、己のライバル同様バトルを極めようとしている素振りもないし、ただここに訪れに来ているだけ、「…チナツ、お前にはなにかしたいこととかあるのか?」気づけばそんな事を聞いている自分がいて。無防備だと忠告したのに聞き入れない相手、でも、そう言えるということは他の男とそんなことはないということも示していて、密かに安堵しつつも彼女のこういうところはどうにかしなければなとも考えていて。「それで乾くのか?」タオルで髪を拭き始めた彼女を見つめては問いかけて、)
【ゴールド】
足手まといなんて、俺が考えると思うか?それに、冒険はバトルだけってわけじゃねぇぜ(控えめな相手に大丈夫大丈夫と軽めに返せば「コンテストってやつに参加する奴もいれば、捕獲をメインにする奴もいる。まぁ、人それぞれだな」と頭に手を置きあんまり深く考えすぎんなと。それに、旅をすれば格好いい姿をより見てもらえるし、朝昼夜と彼女の手料理がついてくる。足手まといなんて、とんでもないくらいのオプションで是非とも来てほしいと。仕方ないなという相手はすっぽりと自分の腕の中に抱き止められていて守ってあげたい衝動に駆られ。「お、おう。そうか、俺だけの特別なんだな」と照れながら言えば俺もなにかお返しを考えなければと)
【チナツ】
それはそうね。うーん。これからは定期的に公衆の面前でも笑えば良いんじゃないの?時期に皆慣れるわよ(相手の返事にそれもそうだと。若干冗談混じりで上記を述べるもそんなことをしたら子供のファンよりも女性ファンが増える可能性があるとやっぱりさっきの無し!と首を振って。「したいこと?特に無いわね。強いて言うならこのまま自由に過ごしたいわ。近頃は親が縁談じゃなんやで嫌なのよね」と思い出したくもない事を口にして。実際母も見合いだったらしく仕方のないことなのかもしれないが。「時間はかかるけどね。ピジョンのかぜおこしなら最速で乾くわ」と冗談らしく笑い)
(ヒナタ。)
そうなんですか…、…うん。じゃあ、いつか私に…今までゴールドさんが見てきた景色を見せてください、
(彼の言う通り自分は少し考えすぎてしまっていたのかもしれないと気づいて。それに、きっと彼と一緒なら絶対に大丈夫という確信もあり。来て欲しいと告げる彼に、表情を和らげてはいつかのことを思い描きながらお願いを。改めて自分を抱きしめる体が逞しいことに気づいて、やっぱり男の人なのだと自覚しては、頬が熱くなるのを感じ。そのまま顔はやや下に伏せたままで。特別という言葉にぴくりと反応し、「……はい、特別です」どこか照れくさそうにしながらも、その言葉を大事にするように繰り返し、)
(グリーン。)
なんだ、提案しておいてすぐに取り下げて。…まあ、言われてもやろうとは思ってなかったから別に問題はないんだが、
(冗談交じりに告げられたであろう言葉に、ふぅ、とため息を一つ。今のこの態度が既に自分にとっては普通で、できれば必要ではない限り疲れることはしたくない。けれども、直ぐにその提案を取り消す彼女を不思議に思いながらも、元よりするつもりはなかったと改めて告げて。縁談という言葉に、らしくもなく動揺しかけるも、表に出さぬように装い、「縁談か、…お前ほどの家になるとそう言うのも普通なのか……」ポツリとつぶやくように告げ。ふいに、ポケモンの回復を知らせる音が鳴り、「ほぉ、…俺は今ピジョットを連れているが試してみるか?」なんて、珍しく相手の冗談に乗ってみたり、)
【ゴールド】
任せとけ(己の胸に手を当てて大船に乗ったつもりで来いと。表情を和らげる相手に変な気を起こさないようにしなければと唸って。「約束と言えば指切りげんまんだろ?」と小指を差し出し。顔を赤くして下に顔を向ける相手に「もっとこっち見ろよ」と相手の頬に自分の手を添えて。特別何て言ってくれて嬉しさを感じつつ、「特別何てそんなことを他の男にも言うんじゃねぇぞ。普通の男は期待するんだからよ」とらしくもない嫉妬をし)
【チナツ】
いつも通りのグリーンが良いってことよ(する意思は無いように見え、安心して。しかし、自分の前だけでは笑ってほしいな何て我が儘な事を考え。「そうね。面倒くさいのよ、見合いって。正装してつまらない話を聞かないといけないのよ?それが、結婚して毎日続くのなんて絶対やだわ」と吐き捨てるように。もっと自由になりたかった何て叶うはずないことを言えば、誰かと駆け落ちすれば良いのよと我ながら閃き相手をじっと見つめ。「そんなことしたら私まで飛んでいっちゃうわ」と珍しいこともあるものだと笑って)
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