主 2016-09-17 23:51:53 |
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・・・わかったよ、全く面倒臭いって思ったんだろ
(コーヒーを飲みながら朝刊を読んでいるとポタリと自分の頭上から一滴の雫が落ちてき上を向くとタオルをこちらに向けてくる相手が目に入り大きくため息をつきタオルを受け取り立ち上がっては少し強めに髪を拭き始め
ん..(この間よりも乱雑なな拭き方に不満そうな声を出して相手に抗議の目を向け。"もういい"と相手の手を掴み止めさせて、先程よりも随分と水分の無くなった髪の毛を動物の様に軽く振ってから満足そうにし
そんな顔するなら今度から自分で拭くことだな、さてこれからどうする?
(拭く手を止めタオルを相手に渡し何処と無く満足気な表情にやれやれと椅子に座り直し残りのコーヒーを飲み干しこれからの予定を考えようと
俺達の新居を見に行くんじゃないのか?(表情こそ無いものの巫山戯たような口調で述べて首を傾げ。相手の空になったマグカップに目を止めると自分も何か飲もうと冷蔵庫を漁って、冷えたミネラルウォーターで喉を潤しつつ相手の前に座り
あぁ、そうだった。
(頭から離れ掛けていた用事を忘れかけていたという表情をし手を叩き「朝食は着替えたから食べに行こう、君も着替えてこいよ」相手の格好を上から下まで眺め指を指し
ああ、わかった。後でな(相手の視線を受け改めて自分の格好を見直しては納得したように頷いて、椅子から立ち上がるとひらりと片手を振って相手の部屋を後にし。服装といっても自身には対した拘りも無いため、義手を隠すための長袖のパーカーとジーンズというラフ過ぎる格好に深く黒いキャップを被れば準備は完了し
あぁ、また後で。
(相手を見送ると部屋を見渡し少しだけ片付けをしてからジーパンと白のシャツに焦げ茶色のジャケットを羽織り年のためのサングラスをかけ、今から見に行く物件のコピー用紙をズボンのポケットにしまい相手の部屋まで足を伸ばし
(部屋から出ると丁度廊下の奥から歩いてくる相手の姿が見え、現代の服装に疎い自分でもわかる程にお洒落に着こなしている相手に自分のまるで逃亡者の様な格好に気が引ける思いを感じ。逃亡者というのも強ち間違ってはいないのだけれどと内心苦笑いを浮かべながら"ヒーローは目立って大変だな"と相手のサングラス姿に笑いかけ
プライベートなの時にヒーロー扱いされるのは流石に嫌だからね
(部屋から出てきた相手に軽く手を振り上記を述べながら肩を竦め、見慣れた格好の相手を見ては「君にはそれが似合ってるよ」と冗談めいた言葉をかけさぁ行こうかと手招きをし玄関に向かい
そうか(思いがけない相手の言葉に目を見開いたあとむず痒い感情に襲われて帽子のつばを下げて顔を隠すように更に深く被り。相手の数歩後ろを歩くといった形で相手の後について行き。"ここから遠いのか?"距離がある為か少し張った声で尋ね
そうだな、ここから歩いて10分のところだ。
(ポケットから用紙を取り時間を確認し玄関を出れば印された場所の方向に体を向け人通りが多い通りに歩いて行けばちゃんと着いてきているか後ろを確認しながら足を進めて
...(俯きがちに歩きながらも人混みの中を人とぶつかる事も無く歩く事は自分にとってなんの苦労も無く、一定の距離を保ちながら相手の後について行き。"..っ、すまない"その時大通りの横から勢いよく飛び出して来た少女とぶつかり、相手が転ばないように慌てて身体を支えるもその際義手の腕で触ってしまったからか、不審者のような格好の男とぶつかったからか、とにかく泣き出してしまった少女に困ったように眉を下げ
どうしたんだ?
(人混みの中聞こえる女の子の泣き声に振り向くと困惑気味の相手とその前で泣いている子が目に入り慌てて二人の元へ駆け寄り、子供の前にかがみ「ケガは無さそうだね‥、君も大丈夫か?」後ろに立つ相手を見上げてはそう述べ
..平気だ(容赦なく突き刺さる周囲の視線を受けて今すぐにでもその場を立ち去りたい衝動に駆られるが、泣いている少女を置いてゆく理由にも行かず。少女から見えなくなるよう義手を隠しながら、もう一度"すまなかった"と謝罪を述べ
このお兄ちゃんも悪気はないんだ、見た目は怖いだろうけど本当は優しい奴なんだ。
(女の子の頭を優しく撫でながらなだめ、遠くで女の子の名前を呼ぶ声に「ほら、ママが呼んでるよ。気をつけて」女の子の体を声のする方へ向け姿見えなくなるまで見届け
悪かった..(小さくなる女の子の後ろ姿を見つめたあと、相手に視線を移して罰が悪そうに顔を俯け。居心地が悪いこの場を早く立ち去ろうと上記の言葉を述べた後にその場に相手を置いてスタスタを歩き出し
おい、待てよ・・
(腰を上げるといる筈の相手が自分の先を歩き始めており慌てて駆け寄り同じスピードで横に並び「気にすることない、すぐに収まるさ」顔色を伺い言葉を選びながら肩を抱き
別に、気にしてない(相手の方に視線を合わせようとせず、前だけを向いてズンズン進み。昨夜ちらりとみただけの新しい家への道のりを頭の片隅から引っ張りだして、曖昧な記憶を整理しつつ思い浮かべるように時々視線を彷徨わせならがも確かな足取りでその場に向かい
それならいいが…
(大丈夫だといわれ少し心配になるも相手から少し離れた後ろの位置からついて行き「あそこの角を曲がったレンガ造りの家だ、鍵は大家さんから預かってるよ」指を指し
懐かしい雰囲気だな..(都会の喧騒から少し離れた通りにある古臭い煉瓦造りの家の壁に触れ、昔を懐かしむように頬を緩めて2、3度壁を撫でて。鍵がかかっていないドアノブを回してから、相手の方に首だけを向け"入っても?"と首を傾げてみせ
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