〔ｷｬﾌﾟﾃﾝｱﾒﾘｶ〕君と〔冬兵士〕

なんだ、ベトベトのまま行くつもりだったのか？
（前を向き嫌そうな相手に苦笑いを浮かべては施設内の廊下を数メートルほど進みシャワールームと書かれたドアを開け「使い方はわかるか？」）

彼処を捻れば良いんだろう..？(ｼｬﾜｰﾙｰﾑを開けた時に押し寄せて来たもわりとした空気に眉を寄せ。ｼｬﾜｰのﾊﾝﾄﾞﾙを指差して確認するように相手を仰ぎ見て

あぁ、そうだ。僕は隣にいるから何あったら呼んでくれ。
（使い方がわかると安心したように頷いて隣のカーテンで仕切られた個室を指さし手を軽くふり）

わかった。(こくりと頷いて相手を見送り。ｼｬﾜｰﾊﾝﾄﾞﾙに手を伸ばして捻るも、捻る方向を間違えたのか酷く冷たい水が頭の上からかかると思わず「..な、」と声を洩らし。暫く経てば温水になるのだろうかと頭から冷水をかぶりながら待ってみるもならず、諦めてそのまま冷水を使い

ハァー・・・
（温水を浴びたら自然とため息が出てしまうことに気がつき僕もさすがにとしだな・・と思い始め頭と全身を洗い終わればタオルを腰に巻き出ていき）

..(ｼｬﾜｰを浴び終わりｼｬﾜｰﾙｰﾑから出てみてもまだ相手の姿が見えなかったので椅子に座って待ち。髪の毛を拭いていないせいかﾎﾟﾀﾎﾟﾀと服や床を濡らしてしまうも気にも止めず。暫くして相手が出てくると顔を上げて「減った」と再度訴え

・・バッキー・・ちょっと待ってて
（出てきたすぐ相手の姿を見るなり大きくため息をついて先にズボンを履き座っている横にあるタオルで相手の頭を覆いわしゃわしゃと頭を拭き）

わ、何をする..やめろ(他人に頭をぐしゃぐしゃと触られる事に慣れていない為嫌だと緩く首を振り、頭の上の手を剥がそうと相手の手首を右手で掴んで

・・・っ！すまない...
（突然手首を掴まれ目を開いたて驚くがすぐに申し訳なさそうにし頭から手を離して）

いきなり何をする(ぺたりと張り付いた髪の毛が気に入らないのかふるふると頭を横に振って、先程よりも不機嫌そうな顔で相手を見上げ

いや、君ちゃんとタオルで拭いていなかっただろ？それに服も床も濡れてるじゃないか・・悪かったよ、もうしない
（拭いていたタオルをそのまま相手の頭に乗せ髪型から垂れた滴で濡れた服を指し。不機嫌にする相手をなだめ）

...拭くと言ってから拭け(何処かしゅんとしたように見える相手に視線を横に逸らして暫く逡巡し。あくまで自分で拭く気は無いのか、仕方ないというように上記を述べ。

・・・拭くよ、それか自分で拭く？
（ちょんちょんと頭に乗るタオルを指で叩き首をかしげ）

拭け(相手の気遣いもお構い無しに、急かすように仰ぎ見。相手が拭きやすいように少しだけ頭を項垂れて

わかったよ、拭いたらドライヤーで乾かすから。
（やれやれと肩をすくませ相手の前に立ち髪を拭き。先にやることを言っておかないとまた不機嫌になるそう考え口にだし）

ﾄﾞﾗｲﾔｰ、やらないとﾀﾞﾒか？(相手に頭を預けたまま特にやる事も無いので自分の左手をｷﾞｭｲｷﾞｭｲと動かし暇を潰していたところ、入ってきたﾄﾞﾗｲﾔｰという単語にあからさまに顔を顰め。

君が嫌ならやらないが・・まぁ、冬でもないから別にやらなくていいかな。
（丁寧に頭を拭き嫌そうな声を聞くと近くにあったドライヤーを意味もなく相手に渡しどんな反応するかと面白がり）

これをすると..近くの音が聞こえない。敵が来ても気付く事ができなくなる(渡されたﾄﾞﾗｲﾔｰのｽｲｯﾁを意味もなく付けたり消したりを繰り返しながら答え。だから嫌なのだと相手にﾄﾞﾗｲﾔｰを押し返して。

そうだろうね、でも少し気にしすぎじゃないか？たまにはのんびりするのもいいだろ？
（返されたドライヤーを元の場所に戻せば終わったよとつげて。この所闘ってばかりだから休息も必要だと提案し）

良くない。何時、誰が、攻撃してくるかわからない。(首を横に振り、ふと顔を上げた先に見つけた施設の鏡に映る自分をじっと睨み。