十六夜咲夜 2016-09-13 06:45:15 |
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主を支えそして…主を正しき道へ導くのが従者の…いえ…私めの役目なので…(抱きしめ返されると思わなかったのか驚きながらも優しく背中をポンポンと叩きながら呟き。)
正しくなくとも構わない。咲夜がいるならね。( 満足したのかするりと腕から身を抜けば悪戯ぽく舌を出す。やることがなければ退屈を持て余し、暫しの間椅子に腰掛け頬杖をついていたが、「面白みもない冬景色でも拝みに行こうか。」通り雨のような唐突な提案をふと口からこぼして。 )
ふふふ…私めには勿体ないお言葉でこざいます。(少し微笑みながら上記を述べ「冬景色…でございますか?ならば少々お待ち下さい。」と言うと主とマフラーと自分のマフラーを時間を止めて取りに向かい「お待たせしました。」と主の首にマフラーを巻き)
お待たせしました、か。お前が何をしているか私にはわからないところがね。さっ、......どこへ行けばいいのかしら。( 首元に感じる温もりとは反し冷えて固まる締め付けられるような心情を掻き消すためか明るい声を出す。たまには物珍しいナニカを拝んではみたいものの、探究心の強い己がそのようなものを見逃すはずもなく、となればやはり退屈な行き先ばかりで、指を顎に当て考え込んだ後従者に応えを求め。 )
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何を言い出すかと思えば。( きょとん。 )
私だって遅いんだ、気にすることないよ。
そうですね…まずは妖怪の山にでも行きましょう。(そう言うと、ある事を思い出し「すみません。忘れ物を取りに行ってきます。」と言い時間を止めると少し大きな籠を片手にぶら下げて元の立ち位置に戻り)
(ありがとうございます!)
妖怪の山になんか用かい、ってか。――ん。何だいその手荷物は。( くだらない駄洒落を溢し、防寒着をも貫く外気に身震いすれば、白く濁った息を吐き出す。飽きるほど見慣れた景色を横目に歩みを進めると従者の手荷物が目に入り訝しむようにして。 )
流石ですお嬢様。(片手に『お見事!』と書いた扇子を主に見せながら扇子を持ち。「こちらは暖かいダージリン・ティーが入った水筒とアップルパイが入っております。」と自分の首にマフラーを巻き)
......。はあ、よかったわ。そのくだらない玩具の類似品でも詰まっていたのならお前ごと暖炉にくべてやるところだったわよ。( 自ら招いた茶番にも関わらず、仏頂面を引き攣らせれば本音めいた調子でつらつらと。道理で甘い香りがしていたわけだ、納得すれば頭内は甘味の芳しさで満たされる。「ねえ。手、冷えた。」然しながらたった今満たしておきたいのは胃袋などではなく
甘えるようにして手を差し出し。 )
それなら、香霖堂の店主がよく燃えますよ?(と真顔で「これは香霖堂で茶葉を買いに行った時にオマケでくれた物ですし」と責任転換を言い「ふふふ…そうですね…。」と差し出された手を握り)
ふうん...いつか試してみようか。おまけ?ガラクタの間違いだろう。というか、何の躊躇いもなく握るのね。( なんだか火がつくまでの時間が長そうだ、などと物騒な思考を滾らせれば、呆れ顔を相手に向ける。人肌の温かみに触れて凍えも吹き飛んだところで、従者とはいえど、何の戸惑いもなく接せられると却って困惑を覚えてしまう。子供扱いされているのであれば自身にとって不服であり、主従の関係は保ちつつもどこか対等な存在であってほしい、そんな矛盾した考えを抱き。 )
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かまわんよ。何度でも間違えたまえ。( にたにた。 )
ハート撃ち抜かれて逆にスカスカになりそうだわ。( きゃっ。 )
躊躇ですか…
私とお嬢様は主と従者の関係なので…(と手に持っていた扇子を籠の中に入れ苦笑いを主に向けて言った後「…私はお嬢様となら…」と寒さで赤くなったのか、違う意味で赤くなったのか顔を赤面させて喋るが途中で言うのを止め)
(お嬢様!にたにたし過ぎです!( ˘•ω•˘ )
それならば、そのスカスカを私で埋めてあげましょう。)
主の言うことなら何でも聞く、忠実な犬だものね、お前は。......?( 紅魔館はとうに小さくなりて、安閑と構える山の麓に足を踏み入れれば軽口を叩く。哨戒天狗の世話になることは御免被りたいがために巡回する道を考え立てていれば赤ら顔の相手の様子が目に入り疑問を浮かべる。てっきり、手を繋いでいるところを見られることが厭わしいのかと勘を違えばわざとらしく何度もにぎにぎと掌握を繰り返してみて。 )
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咲夜をからかうことが楽しくてねェ〜。( 意地悪く笑い。 )
ほう、面白い。一体どうやって埋めてくれるのかしら。セメントかなにか?( 思案し。 )
はい。
私はお嬢様の忠実な犬であり従者ですから。(真剣な表情で主の顔を見る。何度も掌握を繰り返してくるので少し驚きながら「!…いや…えっと…なんでもありません。なので今のは忘れて下さいませ。」とマフラーで赤くなった顔を隠すように埋めて)
ちょっと、どうして隠すのよ。えい。( ますます訳の解らぬ従者の態度に半ば機嫌を悪くすれば、何気なく、体温のこもった布地にを人差し指をかけ顔を出させようとする。こうやって戯れている時間は煩わしいことを忘れていられる、冷えた大気とは反比例し心は温もりを覚えて。 )
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