_ 2016-09-07 21:53:15 |
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(ずっと、だとか永遠に、なんて言葉が真実になることがないということは分かっていた。それでも、彼の口からその言葉が聞きたかった。ただ一言、いや、頷くだけでもいい。それを肯定してくれたなら、未来を視ることができると思った。けれど彼は、頷くでもなく、首を横に振るでもなく、ただ悲しそうに口元を歪ませるだけで)
(また、同じ夢だ。汗だくになりながら目を覚ますと、隣で寝息を立てる相手を見て安堵の息を吐き。この男が、遠いところへ連れて行かれてしまう夢。どんなに叫んでも、どんなに腕を伸ばしても届かず、距離はただ開いていくばかり。そんな夢だ。だけど、それは決して幻想などではなく、未来の現実の話。それも、そう遠くない。そんなことをぼんやり考えては再び溜息を吐き、体を起こして、サイドテーブルに置いてあるペットボトルの水を口に含むと、一緒に置いていたタオルで額の汗を拭い)
(寝ているはずの相手が動く気配で意識が薄らと現実に引き戻されるも、瞼は重いままで開くことができず。暫くそのままで居ると、溜息が二回。一度目はきっといい溜息。二度目はきっと悪い溜息。耳で感じる相手の呼吸音とシーツが擦れる音に神経を集中させていると、いよいよ起き上がった気配に目を開き。「どうしたの」なんて白々しいだろうか。理由はきっと、以前酔った時に話してくれた夢だろう。相手は話したことなど覚えていないかもしれないが、その時の悲痛な表情が、俺の頭からは離れない。分かっていながら、相手を見上げたまま問いかけて)
独り言言ってなんぼだろ。吐き出すのも大事だし。空気読んで来るから安心して吐き出せ。
個室と言うかもう二人部屋みたいになったがな..俺が居るから。
それでも一人になりたい時もあるだろ。そん時にちゃんと言ってくれんなら大人しくしてるから、遠慮せず言えよ。言うなら気にせず居るからさ。
いつ結婚したよ。まぁ、そんな感じだけど。
ん。わかった
でも、折角しいちゃんが来られるときに受け入れ体制万全じゃねーと寂しいから、独り言は朝方に呟くことが多くなるかもな。あと向こうが賑わってるとき
あの記念すべき日を忘れたのかい、はにー。
それなら俺は朝の仕込みとかしてるから来れねぇな。丁度良いんじゃね。向こうは夜から凄いからな。そういう時は俺がこっち来るから寂しがんなよ。
ハニーになった覚えね-し、どっちかと言うとお前がハニーだろ。
それに記念すべき日っていつだよ..
しいちゃんいつ寝てんの
寂しくねーから。お前こそあっち行ったりこっち行ったりさせて大変なんだからほどほどにしとけや
蜂蜜は好きだよ、俺。
いつにしようか……
七時から九時の二時間か、仕込み前に二時間程かな。
え、お前と話したいから何処にでも行く。
此処をメインにしてもいいくらい。
都合悪くなったからって話しすり替えたな。
それくらい考えとけよ。
え、超しょーとすりーぱーじゃん。俺もそっちよりだけどさすがにエブリデイ二時間は無理だ
愛の告白ー?
そんなんしたらあの二人が泣くからやめておけ。笑
おっ、よく気が付いたな。さすが
じゃあ今日でいいよ、ぞろ目だし。きゅうちゃんの日だし
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