匿名さん 2016-09-06 19:07:00 |
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ーーああ…忘れてたわ。お腹が空かないんだもの
(ワインを1杯あおれば、ぐでりとテーブルに上体を預けて頰を緩め。答えとしては半分嘘で、思い出しはするものの食欲はなく。血さえあれば食べ物を摂らなくとも生きていけるもののそれもご無沙汰で、服を脱げば肋が浮いている程。)
……、そうね…今度あなたの手料理を食べたいわ……。
(元々お酒に強い方ではないものの、疲れがたまっていたのか眠気が出てきて。ゆっくりと瞼を閉じれば、テーブルに突っ伏したまま眠りそうになっていて。)
もう、ルチアナってそんなにうっかりさんだったかしら? 忘れるなんて。いくら吸血鬼が人間よりずっと丈夫でも、きっと限度があるはずよ。
(その元来の素直さから相手の言葉を間に受けて。しかし食事をするのを忘れられるほど相手が体調万全ではないことも薄々は気づいていた。実際には食事が喉を通らないような状態であるかもしれない彼女にどうにか食事をさせたくて静かに諭すが、そうしながらも効果があるとは思えなかった。“友達”にできることはそう多くないのだと実感して少し悲しい顔をして)
(酔いの回った相手がいよいよ睡魔に襲われたのかテーブルに突っ伏してしまったことに気がつくと自らが羽織ってきた黒いケープを相手の背にふわりとかけて。夢うつつの彼女の言葉を聞き取れば「もちろんよ! 任せて」とにっこり微笑んで言い。それからの行動は自分に酔いがかなり回っていたからなのかもしれない。そっとルチアナの紺色の混じった艶やかな黒髪を指で撫でながら、意識が有るのか無いのか分からない相手に最早独り言のように語るでもなく語りかけて)
わたし、貴女にだったら血だってなんだってあげるわ……。
…………、
(混濁した意識、その暗闇の中にリナリアの声。髪に触れるリナリアの手はどこにあるのか何となく分かり、手を伸ばせば重ねるように握り。にぎにぎと感触を確かめるように触れば、何か満足して意識を手放し寝息を立て始めて)
ーーふぁああ……あれ、私……
(ふと目を覚ませば、眠い目を擦りながら身体を起こして。いつの間に寝てしまったのか記憶がなく、今はいつでどこなのかと頭を巡らせて)
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