俺の名前はからまつ。
このパジャ松研究所に生体の研究対象として暮らしているクールでナイスなウルフさ。好物はからあげ(研究所の人がたまにくれる。)、夢はビューティーな番をもちキュートなベイビーに囲まれながら幸せに暮らすことさ。だからこのふあふあな尾を今日も必死で毛繕いし、研究所の仲間を探すのさ。一日に一時間だけお部屋の外にいていいお散歩のじかんに素敵な他のパジャ松の仲間を探すぜ。研究所のみんなはやさしい。お座りとかお手も教わったし、ジャーキーとかもくれる。みんなは俺のことをこぞって犬というが犬ってなんなんだろうな。新しい肉のごはんかな。今日も研究所の中庭にあそびにいくぜ。庭仕事の担当のおねーさんがお花をたまにくれるからな。将来はここの花で素敵なブーケを作り、ハニーにプロポーズするんだ。だからおねーさん花束の作り方を……んん?おすわり?いま?おやつくれるのか?肉?肉?え、違うのか?
あ、奥からおにーさんもきたぞ?
「成体のパジャ松が六体になりましたね。」
「ええ。そろそろ番にさせてその生活を見ましょうか。」
「異種のパジャ松の子ならきっと新種が生まれるかもしれませんね」
「三組出来ますね。」
「からまつ、およめさんができるよー。いいー?いきなり飛びついちゃ嫌われちゃうからね?」
「おおかみ型のパジャ松は頑なに自分が子を生むのをいやがりますからね…」
「もうきっと脳みそでは自分がパパ側のつもりですねこいつ」
およめさん!!!!?????!
その待ちわびた夢にしっぽが引きちぎれそうなくらい揺れ始めてしまう。
ごにんもいるのか!おれのほかにも!おとなのパジャ松が!
きっと素敵なハニーがいるに違いない。
目がハートになるがかっこいい俺でなければ!
ぱんだ型、かえる型、こうもり型、きりん型、うさぎ型か…………いいフレンズやハニーになってくれるといいな。ん?んん?ぱんだ型がたちあがっっ
「よーっし!じゃあ今からおまえらみーんな俺の番な!子沢山に飯沢山!!」
!?
「はあ?なにいってるわけ?ぱんだ型はこれだから困るよねえ…ていうか異種のパジャ松となんかおかしいから。僕パスする。」
!!??
「……はらへった、だれかのませて。血………………あ、番になんなきゃなんないんだっけ。じゃあいーやめんどい。」
!!!???
「みんなやきう!?やきうしにあつまったのー?!」
!!!!????
「えー、肉食型ばっかでこわーい。僕もぱーす。…僕も立場雄の方がいいし。」
!!!!!?????
「ちょっ、ちょ、ええ!?」
「あらどうしたのからまつ、そんなに鳴いて。うれしいの?」
違う!ちがぁぁう!みんな乗り気じゃなくて俺だけ浮いてるんだがおねーさん!?
あとこいつらオトせる気がしないぞ!?
俺も首噛みたくならなかったし!
むしろいまから戦争でも起きそうな…………
「なーなー」
「ひぇっ!?」
「うわっ!?」
「五人がダメなのはわかったからじゃあ自意識高そうなけろちゃんとひびりそーなうさぎは俺の番になんない?」
「ふっざけんな!だれがなるか!」
「やだぁあ!怪力ぱんだはやだぁあ!」
「…あんさん首ながいでんなあ」
「せやろかー!?」
………んん?
あれ?なんか意外とみんな溶け込んでるんじゃ…………
「ちょちょ、ちょっと!…あ!そこのあおいの!助けてよ!おまえ発言まだだしまともそうだから!」
「おおかみじゃん!!?僕のことたべないでこのぱんだ食べてよね!」
「扱いひどくない!」
「……おおかみねえ。番にするとき首を強く噛むんでしょ。イイな……」
「おおかみつよそー!やきうー!」
!!!!!!!
一世一代のチャンス!!!!いまだ、かっこつけろ!
いいぜハニー達!俺の求愛行動を…………
「「「…………」」」
「……………えっ?」
※おおかみ型のパジャ松は求愛行動をするとき、なぜか布団に誘おうとします。
拝啓おねーさん。
俺のあだ名が変態松になりました。
れすきん。