立花瀧 2016-09-01 22:45:28 |
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あー…今でもそのニュース見るな。彗星が落ちるのを予言してたかのように町人が避難してたっていう不思議なやつ
(ニュースの文面をなぞるように見ながらテレビで見た映像を重ねていき最初は特に気にはしていなかったのだがやがて「そういえば……少し前に糸守に行ってたような」とポツリと呟く。何故か自分が彗星が落ちて間もない日に糸守に来てたこと。その時の記憶は殆どなくあるのは何故かその町にとても興味を持ってたことと行った時、何故か自分は山の山頂付近で眠っていたことであり今でも不思議な出来事だったと遠くを見るようにして)
糸守、来たことあるん?(観光地でも無い糸守町に来たことがあると言う相手に驚いた様に目を丸くし「もしかしたら何処かですれ違っとったかもね」と小さく笑い声洩らし。ちなみに、とスマホの写真アプリを開き以前撮ったことのある写真を遡っていくとサヤちんとテッシー、そして自分が写った写真を見せ。正直、東京に引越しが決まる前の糸守町での生活は所々欠けてしまっているところがあり、それもつい最近のことで。記憶の無い日の翌日は妹である四葉や、サヤちんにかなり心配されたがあれは一体何だったのだろうか。)
何でなんだろうな。なんか妙に興味を持ってて……
(それからしばらく相手が見せてきた写真などを見て一人考えてみるもあと少しのところまで出かかっているのに結局これと言ったものが出てくることがなく「あー……わっかんねー…」と気が付けばパフェも食べ終わりコーヒーも飲み終えてしまい結局何も思い出せないまま机に突っ伏す形になり)
あ、もしかして…これとか?(ハッと思い出した様に髪を結っていた組紐を解き、突っ伏してしまった相手の前に置くと起きろと言わんばかりに頭を軽く叩き。組紐は毎度祖母と妹と作っていた物。いつか誰かに渡して、そしてまた持っていてくれと頼まれた気がする。当時に比べると多少伸びた髪を手ぐしで梳きながら、少しずつではあるが思い出される記憶に首を捻り。)
確かに……初めて見るようで、どこかで見たことあるような
(普通の紐とは違うそれを見て口元に手を添えて再び考える。見たというよりは身につけていたことがあるというか、誰かに一度渡されてそれから自分が持っていたような、そんな気がしてきたのだがやはり肝心なことは思い出せずにいて)
…これね、君に似た男の子に渡したような気がするんよ。それが本当かは曖昧なんやけどね。(苦笑しながら先程まで気にならなかった相手の手首が気になるようになり、何も着けられていないことに少しの寂しさを感じ。「早く大事なこと思い出せたら良いんやけど」と呟くとぼーっと窓の外眺め、糸守とは違う風景ではあるが何故だかこの風景を知っている気がして。)
うーん……取りあえず一旦外に出ないか?気分変えるのもいいだろ
(店に入ってどれほどの時間が経ったのか分からないが見てみると自分が頼んだコーヒーもパフェもすでに全部済ませているのでそれほどの時間が経ったのだろうと理解をすると机の下に置いていたカバンを確認して「君はどうする?」とカバンから相手へと視線を移して問いかけ)
あ、せやね。君の分も纏めて支払っとくから先に外出ててええよー。(窓の外から相手へと向き直ると小さく頷き。鞄と伝票を取り席から立ち上がれば年上として振る舞おうとするが、先程彼が高校生であると聞いたことを思い出し少々疑問に感じ。現在自分も高校生、確か彼とは3つ年が離れていた気がするのだが気のせいだろうか。そんなことを考えながらレジへと向かい。)
じゃあ後で自分の分も払うから
(自然とレジに向かう相手に思わずこちらも自然と返したのだがこの場合誘った自分が払うべきなのではないかと思ったが時すでに遅く諦めたかのようにため息をつき。先に店の外に出てみると全身を駆け抜けるほどの寒さを感じ秋であるにも関わらずもうすでに冬の訪れを実感するかのように外を眺めて)
(別に大丈夫、と言いかけたところで相手が外に行ってしまい小さく溜息を吐きながら支払いを済ませると受け取ったレシートを財布にしまい。店内から外に出ると気温差にぶるり、と体震わせるとこの寒い中で待たせてしまった相手の首筋に自分の冷えた手をくっ付けては「お待たせ。」と笑みを浮かべ。糸守町程の寒さでは無いとは言え、東京も段々と冷え込んでる事に季節を感じ。)
悪かったな。本当は俺が払う予定だったんだけど
(改めて相手に払わせてしまったことへの謝罪の言葉を述べて、秋であるにも関わらず吐くとわずかではあるが白い息が見え今日の寒さを再び感じると先ほどの会話のことを思い出し「東京来たばっかりなら案内しようか?俺の住んでいる付近になるけど」と提案をしてみるも自分の住んでいる方面だと都心からややずれるのでいいのかなと不安にもなり)
気にせんで。今度君に会った時は君に奢ってもらうから!(冗談混じりに言葉放つと立ち止まったままでは指先や足先等、末端が冷えていき相手の数歩前を歩き。「本当!?こんなに広い所に住むの初めてやから不安やったんよ。」くるり、と後ろ振り向き髪靡かせながら嬉しそうに頬緩ませては東京なら何処の案内でも構わんよ、と付け加え。)
じゃあ……俺の家の近くとかかな
(この近辺を歩いたりしているとクラスメート等に見られる確率が高くそうなってしまった場合は翌日尋問を回避することができず実際その事を想像すると背中に激しい悪寒が走りゾクゾクと体を震わせ「取りあえず行こうか」と自分の家に向かうべくまずは電車に乗るべく駅に向かって歩き始め)
…東京の電車って人多そうやよね。さっきは新幹線乗ってたから座れてはいたんやけど。(きっと前を歩いていると迷子になってしまうだろう、と密かに思い相手の後ろから歩くことにすると、自分に比べ相手は結構背が高いことが分かり。そう言えばあの男の子もこれくらいの身長だった様な気がするが、名前や顔をはっきりと思い出せず。「学校行く時、ドア開けたら綺麗な景色とかあるん?」と何の意味もなく尋ねてみて。)
綺麗な景色なー……まあ確かに家から見るあの景色は何か違うな。
(家の扉を開けると東京らしく高いビルとそれに反して緑も同じくらい存在する不思議な感じがする景色はどこか自分も気に入っている所がありその旨を伝えると、帰宅ラッシュなのか人が多くこのままだとはぐれてしまう可能性が生じて「ごめん。少しの間だけだから」と相手の手を引くように握って先導して歩き)
…き、君の手は私より大きいんやね。(相手の話を聞き、東京に対する気持ちがより一層強くなっていると不意に手を握られ驚いた様に目を丸くし次第に顔全体を赤く染め上げては、表情を悟られないようにと顔を俯かせ。しかし相手に握られていると何故だかとても心地よくて安心し、そっと握り返し。いざ人混みを目にすると驚きはあるものの、現在は違う事をかなり意識している様で。)
そ、そりゃあ俺だって男だし……そっちも小さくてその…可愛い感じがするよな
(はぐれないようにと変に意識しないように心の中で言い聞かせてきたのに相手の言葉にそんな努力も徒労に終わる結果になってしまい恥ずかしげに顔を赤く染め無意識の内に言葉を滑らせてしまう形になり更に顔が赤くなっていき速足で駅のホームへと向かっていき)
か、可愛…!?(今まで男子にそんなこと言われた事があっただろうか、先程よりも顔は赤くなりまるで茹でダコ。しかし人は更に増えていくばかりで、相手と歩調合わせるのに必死になると邪念を追い払う様に首を左右に振り。「何でこんなに人多いん…!」とつい弱音を吐くと人混みに流されないように強く手を握り。)
……っ。ごめん!
(一人でいるには気にならないラッシュ時の駅も誰かと一緒にいるのかとなるとかなり気にするところも多く進みづらい。手を握ってもこのままだとはぐれそうで最初は躊躇いもしたがやがて一言謝罪をして、相手を体ごとこちらに引き寄せそのまま強引に進んで電車の中へと入っていき)
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