八咫鴉 2016-08-27 17:34:53 |
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(/ そうですか、それは良かったです…、あとはこの通りに演じることができるかが問題ですね、…精進します。私もそんな感じの始まり方かなぁ、と思っていたので大丈夫ですよ!、
あと、世界観について少し質問があるのですがいいでしょうか?、何度も見返していまいち分かっていない部分が二つほどあるのですが…、一つは巫女の役目について。巫女の役目は世界を救うことのようですが、何から世界を救うのかなどの、詳しい巫女の役目について聞きたいのと、二つ目は、世界観というか背景ですね。此方の陽哉と、主様の息子様が生活していく場所、小さな祠の簡単な内装といいますか、どんな作りになっているのかというところをお聞きしたいです、)
(/説明不足にて申し訳ないです。
まず一つ目が不定期ながら現れる妖を食らい村を守る八咫烏ですが、巫女がいることで生気を保ち存在が出来る為巫女が存在しなければなし崩しと八咫烏も消える事となり妖が蔓延り村は消滅すると言う流れとなります。
二つ目は、一般的な祠が大きく作られてる形作りをイメージとして、いくつもの石階段を登った先に小さい鳥居を一つ潜り存在します。御殿と言うには大きすぎる殿舎で、障子を使い幾つか部屋で区切られた物。どの部屋も木造りで古臭く現代的では無い作り。生活を送るのに不備は無いが娯楽が無く長くいるには苦痛がある。生活用品等は食事の配膳の際に手鞠に伝えれば次の配膳時に持ってきてくれる。
説明べたの為、分かりづらいことと思います(><)ここを詳しくと有りましたらまたお伝えくださいませ!)
(/ いえ、わかりやすい説明ありがとうございます!バッチリ理解いたしました!、今のところわからなかったのはその2つだけなので、とりあえず大丈夫です。もし、やり取りしている中でわからないことが出てきたらまた質問をすると思いますので、その都度お世話になります、)
(最後に巫女を見掛けたのはいつだったか、残暑とは言えまだ暑い日差しの中布団に入る姿の頼りなさ、こけた頬が若かりしあの日を思い出させて一層と胸を痛ませる。それを見るのが嫌で、結局は楽な逃げる道を選択し心僅かと罪悪感を薄める為に宵宵生まれる妖を食らうばかり、今夜とて、天狗下駄をカラコロと鳴らして飾り紐を揺らし妖が力を大きくするその前に喰らい尽くして来た帰り道。あの坊ちゃんは今は何処にて生きているのかと雲に揺れ霞むまん丸の月を見上げふと思う。殿舎に戻れば泡沫の夢、瞼を落とし自由に浸る。幾つかの時間をそこで捨て置き、賑わう声と懐かしき香りに瞼を上げ、喉の奥をゴクリと鳴らす。黒い羽織を首元で固定し腕を通してその匂いの元を辿り姿を表して、驚きのない想定していた姿がそこにあれば一瞬程悔しみか哀れみか、悲しみか、混じる感情に表情を歪めて俯かせ。直ぐに面を上げればその顔には人当たりのいい笑みを浮かばせ「よく来たな巫女殿。あぁ、まだ巫女のなりぞこないか。」からから、笑い声を挙げながら意地悪を一つ、近づくにつれ浴びるほどの懐かしさに押し潰されそうになりながら、成長したその姿を瞳に写し「巫女殿に寄り添うか、その命を頂くか、何方にせよ長い付き合いになるだろう。八咫烏がこの俺だ」背の羽を大きく広げては大雑把な説明しか受けていないだろう彼へ自身の存在を告げ)
(/そう言って頂けて安心しました!もちろんです。分かりかねる所が有ればお気軽にお申し付けくださいませ!
それではキャラを出してみますが、絡みづらければ出し直しますので…!)
(頭の中で鳴り響く鈴の音に導かれるようにして帰ってきた故郷。幼い頃から生活していた村は全く変わりなく、大きく変わってしまったのは自分だけのようで。数年前、飛び出すように出てきた手前、家族と気まずくなってしまうのは覚悟していたがそれは思いのよらない形で裏切られ、手厚い歓迎を受けることに。どこか違和感を感じつつもその歓迎を素直に受け取り、懐かしい実家でひと時過ごした。その深夜、祖母に連れられてやってきたのは祠のような場所。どこか懐かしいような、そんな感覚で鳥居に足を踏み入れた瞬間、空気が張り詰めるような感覚を感じる。振り返ると先ほどとは全く違う冷たい祖母の顔。なにかがおかしいと祖母の方へ向かおうとするも壁のように阻まれてそれ以上進むことができない。そんな自分に掛けられた身内からとは思えない冷え切った言葉にただ祖母の顔を見つめるばかり。結局多くは語らず、祖母は去っていった。追いかけることもできないままその後ろ姿を見つめ、壁のような透明なものに手を付いたまま呆然としていれば後方から下駄の音が。突然起きたことに状況がついていかずその正体はなんなのかとか深く考えず、真っ白な頭のまま振り返ると、自分よりも幾分か背の低い少年、だがその背に生える羽を見れば人間とは言い切れず。巫女だ、八咫烏だ、今はもうほとんど忘れてしまった言葉はさらに頭を混乱させるばかりで「…なんや、それ。…――ああもうっ、ばあちゃんは俺を置いて帰るわ、人間なんか、鴉なんかよう分からんチビっこがおるわ、ほんま意味わからんのんやけど!!」耐え切れず、頭を抱えてその場に蹲るようにしゃがみこみ、)
(/ 了解いたしました!
いえいえ、むしろ主様の素晴らしすぎる文才に私がついていけてない現状…、こういう時語彙力のなさに後悔します。こちらは、既に祖母に置いて行かれた直後の場面で絡ませていただきましたが、大丈夫でしょうか?、)
__!?(向けられる視線は戸惑いに霞むか慄きに怯えるか、幼き頃の思い出は蓋を閉じ心の奥底へ沈めているだろうに自分の事など幼少期が見せた思い出の夢と改変した現実に過ぎないと、閉じ込めたそこに現れる禍々しき自分の姿に事実を受け止められるか。それは杞憂に過ぎず、何よりも自分にとって禁句であるその一言を交えた発言に両方の瞳を大きく見開き、よもやいきなりそこを突かれるとは思っていなく瞳を丸くしながら"な"だの"あ"だの言葉にならない詰まる言葉を繰り返し"わなわな"と体を無意識の内に微かに震わせて「ちびっ子ではないな!!」堪えることができずにぎゃんと吠えたてる声色で即座とそれを否定して「待たずとこの場で食らってやろうか」ぎりり、と歯ぎしりをするように顔をくしゃとし蹲るその背後へ歩み寄り。我に戻るように"ふん"と一度鼻息荒く息をついてから偉そうに両腕を組み「__意味が分からないなら理解をするしかないな。巫女殿にできるのはそれだけだ。…生きたければ巫女であることを心から受け入れて、俺の贄になると己の意思として決める他ない」立ったまま見下ろし目線を逸らすことなく記憶の中とは少し違うその姿を捉えてから短い呼吸として酸素を吸い込み肺を膨らませ凛と伝える言葉は平たくしてしまえば彼の今後の自由を全て犠牲とすること、それを踏まえるため普段以上に背筋は張りつめ体に力が籠り。「巫女殿が生きるか死ぬか、生憎と期日は余り残ってはいないみたいだな。__現巫女様は日を追うごとに生気が薄れている」自分が存在するために感じる生気は微々たるもの、若き頃を知るから猶更なのか。見るからに混乱している彼に多くの情報を与えたところで逆効果と分かっているが、それでも黙っていることは不得意で。背の翼を閉じてこじんまりとすると「__失礼な巫女紛い。名は…あぁ、そうだ!そう。思い出したぞ――ハルヤ」胸元で組んでいた腕を解き、合わせて張りつめる空気を緩めれば途中彼の名を思い出すように記憶を巡らせて、ピンと閃くと手をポンと叩いてから彼の名を口にして)
(/大丈夫です!とても情景が掴みやすい綺麗な文章に心惹かれております…!それでは背後は一度消えますが、また何かありましたら直ぐお呼びくださいませ!)
あぁ?どう見たってチビ―…、た、食べ…!?、ちょ、待ってや、落ち着け、俺が悪かった!
(現実から目をそらすように、目の前の存在から目を背け、頭を抱え込み地面を見つめ。これからどうすればいいのだろうか、こんなわけのわからない場所で、正体不明の男と一生を過ごす羽目になってしまうのだろうかと、唸り声を上げ。急に吠えるような聞こえてきた声にびくりと体を震わせて、後頭部に回していた手をどけ地面から目線を上げると、わなわなと震えているその体。己の発言を否定する声、だが足元の下駄は10センチほど高く、それでも自分からすれば小さいものは小さく。混乱によるイラつきもあるのか、ぶつける様に言葉を言いかけるが、その次に聞こえてきた食らう、という物騒な声に言葉をぴたりと止め。近づいてくる姿にさっきの威勢はどこかへ行ったのか、途端情けない声を上げながら透明の壁に当たるまで後ずさりを。怯えよりも焦りを含んだ表情で顔を見上げて、事の行く末を見守り。やがて男の怒りが収まったのか聞こえてきた鼻息に助かったと安堵の息を吐いて。次に耳に聞こえてきたのは、またもや理解のできない言葉、しかし先ほどの一通りの騒動があったせいか最初よりは落ち着きも取り戻しているようで、すんなりと男の紡ぐ言葉が頭の中に入ってくる。それでも、男の言葉どこか古臭いこともあってか全ては理解できていないようで、「…えーっと?難しいことはわからんのやけど、つまり、俺にはもう自由がないっちゅうことでええんか?」いくら知識がほとんど薄れてしまっているとしてもここに閉じ込められている時点で、自分にはもう自由などないのだということはわかる。顔を伏せ思考に浸っている間、先代巫女――おそらく、祖母のことだろうか、生気が云々言っているところで祖母の命はもうないのだということも悟り。でも、ようやく村を出て自由を得て未来予想図も具体的な形を描いていたところなのに、こんなところで人生を終わりにしてたまるか。地面におかれていた両手を握り締め、勢いよく顔を上げて「生きるか死ぬか、先代とか期限そんなん知らんわ。俺はここから出るで。自由をなくすなんて絶対に嫌や」見下ろすように自分を見つめる視線に、力を入れて見返して。そこには先程まであった戸惑いも混乱も、何もなく、ただ強い意思が。先程まで張り詰めた糸のような空気だったのに、目の前の男はそれをすぐに緩めさせ。なにか考え事をしている男を、なにしてんだと怪訝そう見つめ。様子を見守っていれば男は、なにか閃いたように軽い音を両手で出せば告げたことのない自分の名前を口にし。それに今度は目を丸くさせるように見開き、「え……、なんで俺の名前知っとん?言ったことなかったはずやけど」何度も瞬きを繰り返し、ただ驚きを顔に出すばかりで、)
(/ 本当ですか?そうだと嬉しいです…。はい、了解しました!、ではこちらも失礼させていただきますね、)
(夏が揺らぐ、夜風が秋の訪れを一足二足早く告げるように冷たくて、諦めを一層と強く胸に落としてしまいそうになる。自由を代償に命を得るのか、命を代償に自由を得るか、両極端である二択の淵にいる彼はどちらを選ぶのだろうとその返答に耳を澄ませ、戻るのは怯えを一つと孕ませない強い意志の滲む第三の選択肢で。(ならば、どうして)ここへ戻ってきたのか、そう言いかける言葉はのど元までせり上がるが直ぐに留めて瞳を細め。交わる視線の目力が、夢語りのそれを現実にしてしまう不思議な力を持っているように錯覚を与えるから性質が悪いと瞳を逸らしながら肩を揺らし力を抜くように笑い声を一つ「口でならなんとでも言えるな。無駄にでかいその体が独活の大木だと知るのも時間の問題だろ」伏せ逸らした瞳を再び開き、意地悪くカラカラとした笑い声を続ければ基盤として、彼の可能性を端から諦めているからだろう。素直にそれを応援できなければ、一番の最善の選択肢として彼を巫女として意識させるように仕向けなければと頭の端に置き挑発するような言葉を向けて。記憶を手繰り寄せて向けた名が正解だったと知れば得意げににまぁ。と口角を緩めて笑みを強め「この蝶藍様にわからない事など無いな」どやぁ、と自意識過剰の自己愛が滲む必要以上の堂々たる口ぶりで隠していた訳じゃないがポロリと零すように自身の名を落とし。カランコロンと下駄の音を鳴らしながら彼の周囲を歩いては、彼が此処に戻ってきたことを悔やむ感情は確かに一つ、それでも幼子だった彼を見届けていれば半分ほど親のような心境があるのも事実で、再会出来たことを喜んでしまうのも又一つ、どこかご機嫌と時折羽を揺らしては革手袋を嵌めた手を彼へ伸ばして「その面はちびっ子の頃と変わりがないな」キョトンと動揺を見せる驚きの表情をよく見るため、伸ばした手で頬を掴めば確り自身に向けさせて両方の目じりをスルリと細めつつ懐かしさに浸るような思い出を語るに似たしゃべり口で呟いて)
(どこからか虫の声がする、夏が過ぎたか秋を感じさせる寒い風が吹く。彼の言葉も、意地悪く笑ってはいるものの冷え切っているように感じた。巫女のことも、目の前の男のことさえ、詳しく覚えていない。それは、幼い頃の祖母の教育を怠ったせいでもあるのかもしれないが。ほぼ無知といっていいほどの自分が、偉そうな口で第三の選択肢を唱えるのは、自分よりも全てを知る者からしては馬鹿らしく映るのだろう。でも、だからこそ何も知らないからこそ新しい選択肢を見つけれるかもしれない。自分の目からそらされるように背けられた目を見据え、「そりゃ、アホな考えかもしれへんけど。でも、やる前から諦めるなんて嫌や。――端っから諦めムードのあんたと違ってな」ふ、と目元に込めていた力を弱めて、からりと口角を上げ。さっきから男の諦めを含んだ表情が頭にこびりついて離れない。男のことも何も知らない、八咫烏と言われてもいまだ思い出せない。何も知らぬままこんな事を言うのはケンカを売っているとしか言えないが、それでもお前とは違うのだと、そう伝えたくて。得意げに緩まれる頬、それは先程から見ていた質の悪い笑いではない。身長も合わせればもはや可愛らしい少年にしか見えない。だが口にしたらどうなるかは既にわかっているため口はとじ。耳に届いた名前らしきもの。どこか懐かしさを感じさせる響き。頬に伝わる革手袋特有の肌触り。真正面からそれも、近くから見つめられ緊張を感じたのか体を固まらせ。自分を見つめるその表情が何かを懐かしむように見えて、「なぁ…、えっと、蝶藍だっけ。あんたは俺のこと知っとるんか?」左右で違うその瞳、頬に施された刺繍、後ろに見え隠れする濡れ羽色の羽。どう見ても人間とは思えない彼を見つめ、ただ純粋に興味からその問い掛けを、)
(両の手を上げ降参と、誰に言われた訳でもないが決められた当たり前の現状を受け入れ諦めていたにも関わらず、夢語りと無茶無謀に打破する言葉、意図せずとも脳裏を締め上げるのは遥か彼方と置き去りにした覇気を色付ける、単純簡潔に馬鹿げた物言いで目尻の羽を瞬きに揺らめかしてから「__ならば、その行く末を見させて貰おうか」受けた発言に感じるのは苛立ちではなく一縷の希望、それでも真に受けるには時が早いと煽るような返事を一つ。頬に触れる柔らかい頬の感触を手放すと少しだけ、ほんの少しだけ頭を拉げて田舎を捨て都会に染まる彼が記憶に鍵をかける事など火を見るより明らかと傷つくことなくからりと笑い「お前の事だけじゃない。この村の事ならなんでも知ってるな」紡ぐ言葉は何処か得意とした雰囲気で「まぁ、俺の知るあのちびっ子は随分と華美で可愛げが無くなったものだ」くつくつ、と喉奥を震わせるような掠る笑い声に交えて当然だが成長し素敵な青年となった彼の変化振りに触れれば「あの頃はこんな明るい髪をしていなかった」伸ばす手は今度は頬ではなく流れるような艶めく髪に伸ばされて、指に小さい束を挟み滑らせるように触れて。パッとその手を引き戻すと「一番奥にある右手の部屋だけ入らなければ、後はお前の好きに使うといい。なぁに、男二人だ遠慮することなく過ごせばいい」一先ずはめぐるめくように淡々と物事が過ぎてしまった彼へこの邸についての説明を、言葉にするより目にした方が早いだろうと、終わりには冗談を交える様に軽い声色で付け加え)
(返事は、まだ己の言葉を鵜呑みにしたようには感じられない。だが、そういう反応が返ってくるのも想定のうち。けれど、必ず第三の選択肢を探し見つけ、その自分よりも余裕そうなその態度を抜かしてやりたいと、座り込んだ状態のまま顔を見上げるように上へ向け、「おう、よーく見とけや。ここから俺が自由になる時を!」にぃ、と口角を上げ、挑戦的な笑みを見せつけて。自分を見つめ、笑い声を交えながら自分の幼き日々の事を語る男。頬ではなく、すっかり色を変えた髪へ滑らせせる男。以前は一体何色だっただろうかと、もう覚えのない元の髪を思い返し、「俺なりの反抗、やな。縛られたくなかっていうか…、」しかし、男に頬や髪やらと、こんなに触れられるだなんて思ってもおらず、けれど己の体は抵抗することなく心は穏やかで、もしかしたら自分が忘れておいてきた記憶の中でこうやって男に触れられたことがあったのだろうかと、頭を撫でる感触がよほど心地よいのか目を細め。離れて行く手にどこか寂しさを感じながらも、それを止める声も出さず。立ち上がり、手と衣服についた砂を払い。目の前に佇む邸を見据える。十分住める建物、けれど今まで暮らしてきたところに比べれば、改めてこれからここでくらさなければならぬだと思い知らされたように感じる。おいてきた都会での生活が既に懐かしく思うが、今更しょうがないことは承知の上、これから自分が考えるべきものは都会の暮らしを懐かしむことではない、自由になる方法を探すこと。己よりも身長の低い男へ体を向き変えて、「_多分、あんたのいう巫女とかの話は、ばあちゃんから聞いてたと思う。けど、すっかり忘れてしもうてな。だから、あんたの口から教えられるだけのもん、全部教えてくれ」自由になるためには、今のままでは知識が不十分。頭がいいほうだといえるわけではないけれど、とりあえず今できることといえばこの男から知識を吸収することのみ。否を言わせない強気な口調で告げ)
(俄かに信じがたいが煽りに乗り根拠のない自信に満ちる彼を見ていると犠牲も厭わないと一時の現実逃避に至り。普通普通と有触れを表現することは良きとしないが、それでも普通ならば久しぶりに戻る故郷で唐突と閉じ込められてその先に人ならず物が存在していれば恐れに慄き恐怖に溺れる事は予想が出来て、近づいても尚、この手でその肉の柔らかさを触れても尚、眼を見開く事も無く阿鼻叫喚の渦を作る事も無く現状を受け入れ、そして壊そうとする彼に興味を持つなと言う方が難しく革越しとは言え十二分と伝わる柔らかさの余韻を握りつぶす様にぎゅうと掌を握りしめ、落ち着きに一晩でも二晩でも時間を要するかとも思えたが。流石巫女候補と言うべきか、見縊ったことを胸中に考えを改め「無償で教わろうとは図々しい奴だ。__丁度良い、自分の目でそれを見届けろよ」最初にはからかい交えた意地悪を一つ、しかし右往左往と外に現れただろう妖の存在に気が付けば悪戯と愉しげに両の目を吊り上げ飢えを滲ませ唇を舐めり外へ繫がる引き戸へ手をかけて、彼の進むことのできない外の世界へなんの障害一つなく踏み込むと音を潜めるようにヒタヒタと草を踏む軋み一つ上げ無い様に黒く影を纏った禍々しいそれへ近づいて。大きな月光を背負えば逆光に紛れ喰らいつき呑み込むよう、あっと言う間に背丈ほどかそれ以上の影を吸い込んで。「巫女の力が弱い影響で、直ぐにこれらが沸き立つ。喰らっても喰らっても、終る事無くまた生まれる。ちびっ子、お前が結び目の見えない記憶の糸をさっさと解かなければ…巫女がいなくなりゃ俺も共に消える。残るのは――」リンリンともカナカナとも聞こえる虫の音を遮るように最後には云わなくとも理解が出来るだろうと答えを伏せて。時折ゆらりと吹く温い風に羽を揺らしつつ今度は音だけは愉快と下駄の音を鳴らして「いっそ、両の四肢を捥いで眼を刳り貫き舌をちょん切る。何一つ自分じゃ出来ないほど不自由なそれが自由だと思う程、身勝手な欲に選ばれたのがちびっ子、お前だよ」一度この地を捨てる程自由に焦がれる彼ならば此処に閉じ込められるそれは違い無いと色の違う二つの眼で彼の事をじっと見つめ、再び邸へ戻ると虫の音を遮る為パタン、と後ろ手に扉を閉じて)
(知りたければ自分の目で確かめろと、笑いながら目の前の男は言う。教えてくれと頼んだはずなのに見ろとは一体どういう意味だろうか。眉を上げて言葉を紡ごうとした時、ざわりと外から嫌な気を感じ、言葉を紡ごうとした口を止め。嫌な気といっても、どうなものだと聞かれたら答えることはできない。ただ、自分にとっては良くないものには違いなく、肌に鳥肌を立たせ続けるほどの恐ろしい存在だということは確かだ。引き戸を開けられた瞬間に見えた、黒い影のようなもの。恐怖か、なにかか、口を開くも声が思うように出せずひゅ、という息が喉からこぼれたぐらい。自分を閉じ込めるように立ちふさがる壁のようなものをすんなりとすり抜けていく男は、その怪物をあっという間に、喰らうように体を吸い込む。その光景を瞬くのも忘れ、目を見開いて見て。改めてその男は――いや、それは自分とは違う次元のものなのだと確認させられたような気がした。しかし、今の光景を見たと言うにも関わらず男からは先ほどの影と同じような恐ろしさは感じない。会話の中で見え隠れしていた男のあきらめを含んだ表情が頭から離れないせいなのか、月を背負う後ろ姿がどこか切なげに映る。虫の音で遮られた言葉、それがわからないほど己も馬鹿ではない。もし、ここからできることが出来たとして村へはとどまらず、都会へと戻ってしまえば、この村は、この男はどうなってしまうのだろうか。一気に現実を突きつけられて、未だ夢物語のような第3の選択肢が霞んで見えた。扉が閉められ突然訪れる静寂。この村の状況を見せられて、先ほど語った言葉も現実になるか難しいこの状況下、未だ思うのは今まで過ごしてきた自由の時間で。自分もかなり、自分勝手な人間なのだと自嘲気味な笑みを浮かべ、「なら、俺がまずせなきゃあかんのは、昔の記憶を引っ張り出すことやな」とりあえず、今できるのはそれだけ。自由になる前に、さっきの影のようなもの喰らわれてしまうのは嫌だ、ならばそれに抵抗するために力をつけなくてはいけない。厳しかった祖母のことだ。幼い頃に聞かされた話の中に、きっと巫女に近づけるヒントがあるのだろう。「とりあえず…、今日は寝るわ。今日はいろんなことがいっぺんに起きすぎて疲れたわ。睡眠不足じゃ、戦はできぬ、…なーんてな」先ほどの堅い雰囲気を崩すかのように、何気ない冗談を述べてけらりと軽快な笑みを。どこでも使って良いとのことなので、その言葉の通りに使わせてもらおうとは思うが、布団がなければ寝ることもできない。というよりもこんな場所にそんなものがあるのだろうか。きょろり、と辺りを見渡し)
(百聞は一見に、とは良く言ったもの。瞼を抉じ開け直視した現実を受け止め、その上で語る言葉の重みと蠢くほどの悪い思考とどう向き合うのだろう。いっそのこと、共に消えようかと安易な優しさで手を差し伸べたくなるほど彼の境遇たるものは哀れでならない。状況整理の為か、これが夢と信じたい為か、尚々と陽だまりのように明るい雰囲気を崩さない彼が床に就くと語れば「子守唄でも謡ってやろうか。ねむれねむれと、」幾度と巫女候補が此処に閉じ込められていれば部屋は幾つとあれ、使われる部屋は不思議と決まっており。今回もきっと、布団やら机やら、そう言った類が固まるその部屋を使う事だろうとその部屋を頭に浮かべつつ彼の冗談に乗りかかるようからかいを一つ交えて”ついて来い”と彼の前を歩くよう足を進ませて。とは言えそんなに長い距離を歩く訳でもなく、近くの障子を開けば「此処ならばゆっくりと休めるだろう。足りないものが有るなら食事の配膳の際に伝えると良い、次に来るときに持ってきてくれる」立って並べば自分よりも高い背丈がより一層と伝わり、記憶の中の小さい小さい幼子の彼が少々翳んでしまうと何だか不思議な感覚に浸り。それでも自分にとっては彼の軽口も無謀な発言も失礼な振る舞いも全てが幼子口遊んだ戯れの一つ、ゆるりと口角を上げて慈しみさえ滲ませた親の様に微笑を。唯でさえ高さを誇る天狗下駄の上に背伸びをすれば手を伸ばし、彼の後頭部へその手を絡めぐい、とその身を抱き寄せるように腕へ力を込めてから「おやすみ」夢だけが現を忘れられる唯一だと知る為、彼を其処へ誘い素敵な夢をと語りかけるよう挨拶を一つ。直ぐに手を離し表情には先ほど同様意地悪を含む笑みに変化させ「起床時間が遅ければ、運ばれる朝食は頂いてしまうからな」からから、と豪快に笑い声を交えつつ言葉を添えてトンとその体を部屋の中へ押し入れてしまい障子を閉じて。彼に必要なのは知識と記憶、それらを手に入れたその先に待つ物は無情な人身御供。ぎりり、と下唇を噛み締めればそれでも尚消える事を恐れる自身の弱さに瞳を細めてから、彼を押し入れた部屋の傍に有る奥の間。自身の住まうその一室に足を進ませ、今夜は何時にも増して虫の声があぁ煩いと頭の中に蛆が這うゾワゾワとした錯覚に気味の悪さを感じつつ目を伏せて、夜を明かし)
(重苦しかった雰囲気を壊すように、明るく振舞って冗談を言ってみたりしたものの、それは強がりに過ぎない。本当は、本当はと何度本心を言いたくなったことか。それで逃げ出しても意味がないことは分かっている。自分でどうにかするしかないのだ。落ち着きを取り戻したとは言え、気を緩めば気が狂ってしまいそうな自身を保つためにも敢えていつもどおりの自分を繕い。そんな状況化で、自分の冗談に乗ってくれるこの目の前の男の存在はありがたかった。例え、人間ではなかろうが誰かいれば心強いことは確かで「アホか。俺は、そんなんなくても寝れるっちゅーの」軽く口答えしながら、歩いていく後ろ姿についていき、それほど時間もかからずたどり着いた一室には机やら布団やらと一応生活できる空間になっている場だった。して、どこか生活感が漂う部屋に、以前自分よりも前にここに閉じ込められる人がいたのだろうかという考えにいたり、また謎は深まるばかり。食事という言葉に、ふと、そういえばと思い出し、詳しく問うためにも隣の彼へと目線を落とすと、見たことのない穏やかな微笑があった。何も言えず、動けずにいれば後頭部に伸びた両腕に驚き抵抗するまもなく男と距離が近づく。聞こえた声は、どこか安心させてくれるような声だった。あぁ、こんな声を聞いたことがある気がすると、ぼんやりと思っていればいつの間にか男との距離は下へ戻っており、目の前にいるのは変わらずの意地悪いものを滲ませる笑み。冗談か、もしくは本当か定かではないことを述べられたあと強制的に部屋の中へ押し込まれ。急であったことで、そのまま畳へと顔面衝突してしまい文句を言おうと体を起こすも、障子は既に閉められており。仕方ないとため息を一つこぼし、「…おやすみ」聞こえてはないと思うが、虫の音に遮られながらも小さな声を紡ぎ。疲れで立ち上がることも面倒になったか、そのまま地面を這いながら進み、布団の場所へと。仰向けになり背中に柔らかい感触を感じつつ、天井を眺め。暫くそうしていれば、まぶたがだんだんと重くなり、いつの間にか夢の中へ――。障子から漏れてくる朝の日差しに導かれるように目を少し開ける。どこからか聴こえてくる鳥の声に、朝だということを認識すれば重い体を起こし、ふと、昨日の男の言葉を思い出す。そういえば、食事はどうするのだろうか。そんな時外からもの音が。あの男だろうかと立ち上がり障子を少し開けて隙間を作り、そこから覗き込むとその先にいたのは、食事らしいものを抱えた10歳ほどの少女の姿で、)
(/ 此方で、勝手に朝にさせていただいたのと、手鞠ちゃんを登場させたのですがよろしかったでしょうか。あと、手鞠ちゃんは、結界を出入りできるという前提で書かせていただいたのですが、問題ないでしょうか?、)
(年を重ねたせいか不思議と朝焼けと共に目は開き、昼過ぎまで寝過ごすと言う事も無く気疲れか少しだけ怠さの残る体を起こし。目覚めるからだと眠い眠くないは別であり、起き抜けのもう少しだけ布団に籠りたいと言う甘えに沿い大口を開ける欠伸を一つ。のそのそ、と今一しゃんとしない動きで体を使い朝日を確りと浴びた所で眠気を捨てて。簡易ながら身支度を整えると身嗜みと机の上に放られる皮手袋へ手を伸ばし、指先まで確り嵌めて羽織こそ未だだが浮世離れする井出立ちは整って。部屋に一人で有ればそう騒ぐことも無いかもしれない、喋り声の届かない部屋に無意識の内耳を澄ませて。そこで不意に聞こえる外の音、気づけば朝食の時刻を迎えていたのかと今更ながらに思いつつカランと突っかけるように下駄に足を置いてから障子を開き「手鞠、巫女の様子は__。驚いた、まさかもうお目覚めとは」障子を開く動きに合わせてそこにいるだろう少女へ状況を伺う問いかけを、然しその先にもう一人の人影が見えれば昨日の今日であればそう早くは起きれまいと勝手に決め付けていた為、驚いたように言葉を続けて。自室の扉を後ろ手に閉じてから昨夜同様に室内にも関わらず下駄をはいた状態でカランコロンと音を纏い先ずは少女の隣へ並んで「紹介はまだだろう。…名は手鞠。陽哉、お前を唯一外の世界と繋いでくれる娘だ」自分は外に出られるとは言え外との交流は無に等しい、実際に力になってくれるだろう少女の紹介をその少女の頭をポンポンと軽く撫で触れながら簡易ながら行って。その手を離せば薄く開いていたその扉を勝手に開き。黙ったまま真っ直ぐに視線を向ける少女が盆を落とさないよう気を配りつつ小さく礼を行えば『巫女様、力不足ではありますが手鞠が食事の配膳を行わさせて頂きます。何かご入用の際にはこの手鞠に何でもお申し付けください。』確りと教育は受けている、それでも初の大舞台とも言える状況に緊張を滲ませた雰囲気で挨拶を行うと今一度礼を行って。そんなやり取りを眺めていれば畏まるその様子にカラカラと笑い声を上げて「良い夢は見れたか」笑みはそのまま表情に残して視線は彼へ、少女はこれから嫌と会うのだ緊張している状況に長居させるのも酷だろうとその手に持つ盆を受け取って本家へ戻ることを促し、代わりに他愛のない声色で彼へ話しかけて)
(/時間を進めて頂きありがとうございます!その解釈にて問題ないです!本当に拙い情報ばかりで申し訳ないです><><)
(襖を開けたあと、見えた姿にぽかんと静止。少女がこちらに気づき、何も言わず見つめてくるのに対して己も何も言わず只黙りこくる。一体、目の前に佇むこの少女は何者なのだろうか。昨夜はあの男しかいないと思っていたのだが、ほかにも住んでいるものがいたのか。はたまた、外の世界からやってきたのだろうか。声をかけることも動くこともできずにいれば襖が開く音とともに現れたあの男。簡易な紹介と、少女のどこか緊張のある声を聞き「手鞠、か。…よろしゅーな。俺相手にそんなに緊張せんでもええからな」自分以外の人間がいるという事実が不安に満ちていた心が少しだけ安心に満ちたような気がして、口角を上げ普段の活発げな笑みとは違う柔らかな笑みをたたえつつその触り心地の良さそうな髪を軽く撫でてやり。男に戻るように促され、もう一度丁寧な礼をした後この場を出て行ってしまった少女の姿を見送った後、男の方へ視線を戻し「いい夢なぁ…正直、昨日ちゃんと寝れたかどうかもわからんのよなぁ」布団に倒れこみ、瞼を閉じた後直ぐに奥深いところまで沈んでいってしまったようで、先ほど起きた時もあまり起きた心地はしなかった。それでも、昨夜よりかは頭がすっきりしているため休めれたのは事実なよう。これなら昨夜よりも、何かいい考えが浮かぶだろうと思った矢先ぐぅ、と静かな空間に響く腹の音。それが自らのものだと知れば、恥ずかしげにちらりと視線をずらさせ、頬を少し紅潮させながら乱暴に己の髪を混ぜ返し「と、とりあえず、飯食わへんと始まらんわな」先ほどの腹の音をなかったことにするように、視線を合わせぬまま彼の持つ朝食の乗った盆をさらりと奪い、反転すればこれから先自室として使うであろう部屋へ戻り。小さな机の上にそれを置き、畳の上へ正座。いただきまーす、と声を上げてば欲のまま空腹を満たすように即座に食べ始め。夢中で食べ進める中、不意に自分の分しかないことに気づき、茶碗を左に、箸を右手に持ったままくるりと振り返り、「そーいや、蝶藍の分はないんか?昨日は、なんか…変なもん食べとったように見えたけど」昨夜の薄気味悪い影、告げると同時にその時の記憶が蘇りぶるりと寒気を感じつつも、それを喰らうかのように体へ吸収していたの脳裏に浮かべながら、)
(/ なら良かったです!、それで、これからの展開なんですけど…とりあえず陽哉はこのまま、巫女として覚醒するために動いていくということでいいんですよね。で、その覚醒がどのような感じが覚醒と呼ぶのか、その条件とか決まっていることとか、思っていることを教えてくださると助かりますー。そうすれば、この先どうやって動かせていけばいいのかわかると思いますので、)
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