彼らは兄姉の失敗を間近に見て、反面教師にすることができるから。
兄姉は失敗をしたとき、弟妹のそういう視線にも耐えなくちゃいけない。
親に叱られているときの弟妹の視線や、自分が席を外れた後に、親がその失敗を弟妹に教訓として教えているとき、自業自得だけどものすごく辛くなる。
親は初めての子である長子の子育ては手探りが多く間違えることも多いけれど、下の子の子育てのときは、上の子の経験である程度ゆとりがあって、より良い選択肢ができるように思う。
一般に長子の方が教育費をかけてもらえるというけれど、少なくとも自分の場合、学校選びは「前の失敗経験を生かして、より良い環境を」と、弟妹は良い環境に行くために引っ越してもらえたし、進学のときも、弟妹の学費を残すために自分は受かった第一志望を諦めることになった。
もちろん、弟妹が生まれる前の自分は一人っ子だったわけだから、それまで親からもらう全てを一身に享受して独り占めできたわけだし、長子であるからこそ得られる弟妹にはない特権も、たくさんあるのだとわかってる。
でも長子の、特に最初の部分は、本当に辛い。
ちゃんと自分の失敗を反省しなきゃいけないと思う一方で、自分の過ちや親に叱られる情けない姿は、弟妹がよりミスを犯さずに生きられるようになる材料になるのだと思ってしまう。
自分はそんな手本や参考材料なんてないのに、ときちがいな考えに至ってしまう。
頭がおかしいのは一応自覚しています、でも吐露せずにいられなかった。泣き言、愚痴、ごめんなさい。