綿菓子 2016-08-14 23:57:17 |
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お前が居なくなってから、部屋…随分汚くなってるが、許せよ。
(体離れてしまえば一層寒さを身に感じて、あまり直視されたくないだろうと片手だけ握り締め直ぐに体反転させて玄関に向かって歩き出し。扉開けつつ部屋の惨状をばつ悪そうに口にすると、靴を脱いで相手もそれに続いたのを確認してリビングに共に入っていき。食生活も乱れて居たのだろうコンビニ袋やビールの空き缶がゴミ袋に纏められて転がって、お世辞にも綺麗とは言えないくらい本来広い筈の部屋が狭く感じる状況に陥っており)
…俺が居なきゃ何もできないんだから。
(向けられない視線は寂しさを感じる物ではなく、己の態度を察して気遣ってくれているのだろうと思うと頬が緩んでしまい握られた手をやんわりと握り返し。久し振りに踏み込む相手の家、包み込むような相手の香りがすっかり忘れたと思っていた記憶を鮮やかに蘇らせて目を細め。しかし目の前に広がるのは以前見た景色とは随分と違い、何と無く罪悪感もあるが散らかった部屋はまるで己の居場所である事を感じさせてくれるようで。思わず吹き出してしまいながらも何処か嬉しそうに呟き)
こんな有り様じゃあ…否定も出来ないな。
(手近に転がっているゴミを袋に纏め入れながら、彼にどういう反応されるのか内心冷や冷やしており。言葉の内容に対してキツさは感じられず何処と無く優しい感じにも聞こえ、思わず全面的に認める発言返しては顔をくしゃっとさせて屈託無い笑み溢し。彼が居ない間止まってしまっていた時間は漸く動き始めたようで、だだっ広い部屋に彼が居てくれるだけで視界に見える全ての物が美しく見え。凍えた心が溶かされていくのを感じつつ、片付けの手も忙しなく動かしてリビングを歩き回り)
…それ、今じゃなきゃだめ?
(散らかっていようとも相手と一日の大半を過ごした部屋、目を細めて室内を見渡していたが、片付けを始める相手の背を見詰めると無性に居ても立っても居られなくなって其方へ歩み寄り。背後から相手の肩口に額を摺り寄せると、悩まし気に眉を下げながら問い掛けて)
すまない、俺の背後が忙しくしていて数日だけ本編の返事を待ってもらえるだろうか?少しでもお前と会いたくて俺の姿で来てしまったが…迷惑なら、背後を引っ張り出すから遠慮せず言ってくれ。
迷惑なわけないじゃん。こうして会いに来てくれて嬉しいよ。
背後さん、忙しいんだ。俺と背後の事は気にしないで。くれぐれも無理はしないで、体壊さないように気を付けてね。
馬鹿。気にしないわけないだろう。お前も背後さんも折角出会えた大切な人なんだから。…だが、気遣いは感謝する、無理せずだがお前と少しでも会えるよう努力していきたい。(頭ぽんぽんと撫でながら、愛おしい彼を優しく見詰め)
いつも、言っているだろう?(態とらしく言えば髪に指を差し込み梳かす様に撫で)…待たせてすまなかったな。遅くなったが本編にも返事しておく。
これは…反則だ。
(粗方片付いてきたものの細かいところを挙げてしまえばキリがなく、彼にはお茶でも飲みながら休んでもらって己は床掃除にまで手を出そうと考えており。しかし歩み寄ってきた彼から伝えられた言葉を耳にするなり予定していた事全て吹っ飛び、背中に腕を回すとそのままぎゅっと抱き締めて。可愛らしい仕草や言葉を立て続けに受けまったせいか、心臓はどくんどくんと早鐘打ち始め困った表情ながらも口許は緩く弧を描き)
んー…そうだっけ(白々しく首を傾げながらも心地良さに目を細め)大丈夫だよ。背後さんが落ち着いた時に来てくれれば良いからさ。
こういうの、弱いでしょ?
(もしかすると己の方が相手と会えなかった時間に参ってしまっているのかもしれないとぼんやり考えながら、相手の体温に包まれてじんわりと綻ぶように体が熱を帯びるのを感じて。決して確信犯だったわけでは無いのだが見栄を張って口角を上げるも、掃除に専念する相手に危うく放っておかれるところだった事を思えば一言文句を言ってやらねば気が済まず。直ぐに唇を尖らせて「酷いなぁ。久し振りに会ったのに涼介さんは俺より掃除なんだ」と不貞腐れながら呟き)
とぼける気か。(ふっと笑うと徐に耳朶あむあむと噛んで追い立て)最近寒くなって来たが風邪には注意しておくようにな。
弱い。お前にされたら、何でも可愛く感じる。
(強気な態度にさえも可愛げがたっぷり含まれているような気がして、惚れ込んでいる事を実感しながら素直に白状するとぎゅうと抱締める腕に力込め。掃除と彼を天秤にかけたならそんなもの答えは言うまでもないのだが、彼には全く伝わっていないらしく困り顔で頭を優しく撫で続け。ゆっくり肩を押し返して距離を開ければ「自分を見てほしいと素直に言ってみろ」と先程まで頭撫でていた手で今度は彼の魅力的な唇を弄りながら命令口調で告げて)
んっ…ずるいよそれ(肩を竦めながら眉を寄せて肩を押し)どっちかっていうと涼介さんの方が心配なんじゃない?ちゃんと寝なきゃだめだよ。
…調子狂うじゃん。
(まさか相手からそんなにも真っ直ぐな言葉を掛けられるとも思っておらず、驚いたように目を見開くもふいっと視線を逸らすと拗ねたような不服気な声で呟き。そこへ不意に互いの間に距離ができれば相手を見詰めるが、体の芯をぞくりと揺さぶるような命令口調での要求に鼓動が高鳴り。唇に触れる相手の指先に軽く歯を立てると「意地悪」と眉を寄せて文句を述べ)
一週間か…待たせているな。すまない。背後が職業柄冬の時期がどうしても忙しくなってしまいそうなんだ。それでも一緒に居てくれるか?勿論会える時には沢山会いにくるし、一言でも残していくつもりだ。だが、それだけじゃ埋められないこともあるだろう。お前を寂しくはさせたくない、だからもし無理なら無理と遠慮せず言ってくれ。
あ、涼介さんだ。久し振り(頬を緩ませて抱き着き)やだなぁ、無理なんて思わないよ。たまにでも来てくれたら全然寂しくなくなるから大丈夫。外寒いし、風邪引かないようにね。忙しいんだったら尚更、できるだけちゃんと寝てご飯食べなきゃだめだよ。
ううん、大丈夫立だよ。ほんとに大丈夫だから俺の事は気にしないで。ありがとね、忙しいのに顔出してくれて。すごい嬉しい。
俺の方は大丈夫だよ。防寒対策ちゃんとしてるからさ。涼介さんの方が心配。頑張りどころなのかもしれないけど、あんまり頑張り過ぎないでね。
真冬。明けましておめでとうが遅くなってすまない。もうかなりの時間が経ってしまったな。待っていてくれてるのか…俺には、分からない。長い間待たせてしまって悪かったな。この冬は本当に忙しくて、会社から帰って寝ての繰り返しだ。でも俺の心にはいつでもお前が居てくれた。だから頑張れた。ありがとう。
!…涼介さん…っ(ぱぁっと表情を明るくさせるなり駆け寄って抱き着き)待ってないわけないじゃん、お仕事お疲れ様。良かった、元気そうで…。元気、ではないのかな。涼介さん全然家の事できないから、一人で大丈夫かなっていっつも心配だったよ。体調崩してない?ちゃんとご飯食べてた?またちょっとだけ痩せた気がする(相手の肩に頬摺り寄せ)俺何もしてないよ、頑張ったのは涼介さんなんだから。えらいえらい。もし余裕できたんだったら、ゆっくり休んでね。
真冬…っ、待っててくれたのか。(温もり確かめるようにぎゅうっと抱き締め)心配ばかりさせて本当にすまない。体調も悪くないが…お前不足で、なんというか…その寂しい、な。(擦り寄ってきた彼の後頭部優しく撫でながらぽつり)前みたいに話せるようになるにはもう少し時間が掛かりそうなんだ。もしもお前の負担にならないなら、俺と一緒にいてほしいと思ってる。だがもしお前が寂しいだとか、待つのが辛いって思うならキャラリセしてくれて構わない。俺の我儘だけで繋ぎ止めておくわけにはいかないし、何よりお前の幸せが…俺の幸せだから。ビターチョコレートっていう彼にもそう伝えておいてくれ。
待ってるよ、涼介さんの代わりなんて居ないんだから(肩に頬を擦り寄せると目を伏せて)…なんか涼介さん可愛い。俺も寂しかったよ、ずーっと会いたかった。(髪を撫でられる心地良さに頬を緩めながら安心したような吐息零し)負担なんて何も無いよ。寧ろ俺が涼介さんの負担になっちゃってないかなー…なんて(力無く眉を下げるとへらりと笑い)待つのは全然辛くないよ。こうやって会えた時の事考えたらいつまででも待ってられる。それに俺は我儘言って欲しいなぁ?もっと繋ぎ止めて縛り付けといてよ。
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