綿菓子 2016-08-14 23:57:17 |
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初めて…?
(料理に集中する彼の顔もまた魅力的で惹きつけられていたが、程なくして料理が運ばれてくれば意識はいい匂いの元である其方に向かい。人間とは初めての試みでこんな完成度にまで達することができるのか…などと皿に盛られた料理をじっくり見ながら学者として興味を持ち、空腹だったこともあり勧められるがままフォークを持って。朝の出来事で学習したらしくサラダも邪険にせず最初に口にし、それからメインのパスタを食べてみれば予想以上の美味しさに、心で思っていても今まで一度だって素直に伝えたことのなかった「…美味い」という感動の言葉が口から溢れ)
…え、
(相手に出すのだから失敗はしていないつもりだが、ある意味試作品とも言える料理をまじまじと眺められるとつい緊張してしまい。恐らく相手が感想を口に出す事はないだろうと思いその様子を見逃さないようじっと見詰めていたのだが、思いがけず聞こえた言葉には反応が遅れて目を見開いたまま一瞬唖然としてしまい。かと思えば嬉しさに頬を上気させて其方に身を乗り出すと「え、ほんとに?美味しい?」と繰り返し問い掛けて)
ああ、美味い。
(己からして見れば毎回心の中で賛辞を送っていたため、さも当然のように素直な感想を繰り返し。身を乗り出す彼の姿が愛らしく思わず食事の手を止めて破顔すると、徐に携帯を取り出して「こういう時か…写真を撮るのは」なんて今までロクに使用してこなかったカメラ起動させれば彼の表情や上出来な手料理を連写し始め。しかし使いこなせているわけではないのでどの写真も酷く手ブレしており、写真を一瞥すると「この携帯…調子が悪いんじゃないのか?」と己の非を一切認めないような文句垂れながらテーブルの端に携帯を追いやって)
…そっか、良かっ──
(己の感じている感動や喜びは恐らく相手と共有するのは難しいだろうと判断し、ゆるゆると頬を弛緩させたまま頷くも不意に前方からシャッター音が聞こえてくるときょとんとして其方を見遣り。見れば目の前で携帯を構える相手の姿があり、その上連写されていると分かれば既に遅いと分かっていながら「何してるの!?」と声を上げながら慌てて顔を逸らし。まさか突然撮られるなんて思っておらず一言文句でも言ってやろうかと口を開くが、相手の不服気な声を聞くと思わず吹き出して笑ってしまい。あまり上手く撮れなかったのだろうと容易に想像でき、手を伸ばして相手の携帯を手にするとカメラを起動して相手の様子を写し。「悪くないよ、ほら」と悪戯っぽく口角を上げながら画面を相手の方へ見せ)
な…ッ、勝手に人を撮るんじゃない。
(カメラを諦めて食事を摂ろうとしていると、今度は向こう側からカメラのシャッター音が聞こえ。思わず片手に持ちかけていたフォークをテーブルに落としかけながら抗議をするも、己も先程彼を無断でカメラに収めてしまった張本人であるがゆえに強く咎めず。それよりも彼が撮った画像の鮮明さに驚いてしまい、己が撮ったものと同じ携帯で撮影されたとは信じられなくて。悔し紛れに「そもそもカメラなんてものは生物が進化していく上で…──」ときっと誰も興味がないだろう持論述べながら、数十分後には用意してもらった夕食を残さず食べ終え)
ごちそうさま。
俺が描いた方が綺麗だよ。
(そのまま言い返せてしまう相手の抗議に敢えて突っ込むことはせず、無意味な主張をしてからはパスタを口に運び始めて。己には難しくて理解しきれない事を延々と語っている心境を何と無く察してしまい、その姿が微笑ましく話は殆ど聞いていない為極めて適当な相槌を打ちながらも楽しげに頬を緩めていて。その間着々とパスタを食べ進めていたお陰で相手よりも少し前に食べ終えており、相手と同じタイミングで両手を合わせ「ごちそうさま」と口にすると席を立ち食器を片付け始め)
言われてみればお前のスケッチブックは見たことがない。
(自分の絵の方がと強気に出る彼に何も言えなかったのは、絵を描いている姿ばかりに惹きつけられており肝心の絵を見ていなかったからで。食事が終わるや否やすぐに片付けに入った彼を麦茶を飲みながら、今度機会を見て覗き見ようと密かに企み。良い機会なので「お前は何故、美大を選んだんだ?」と今まで触れたことのなかった未知なる領域へ話題を広げ)
…見せるようなものじゃないよ。
(これまで己の描いているものに全く興味を示していない風だったが、突然其方へ話題を振られるとつい一瞬動きを止めてしまって。相手に見られる心配が無いと安心している分、自分で自覚している以上に絵には相手への想いが描かれているだろう。そう思うとどうにも見せるのは憚られ、苦笑を浮かべながら呟くと食器を洗い始め。然程洗い物も多くなく手早く片付けていたところ、再度思いもよらぬ言葉が相手の口から紡ぎ出されると「なぁに、やっと俺に興味持ってくれたの?」と揶揄うように問い掛けて)
お前に興味が無い、という態度を俺が取ったことがあるか?
(“こんなにも惹かれているのに”と続けたかった本心言えるはずもなく、歯痒い気持ち抱いたまま静かに目を伏せ。興味の湧くまま根掘り葉掘り聞いてしまえば、面倒がられてしまうんじゃないかという多少の不安もあり今まで問えずにいて。何度体の繋がりがあっても足りない要素は、もう心で埋めるしかないこともどこかで気づいているのか「…お前のことを知りたいと思っている」と意を決して言葉続け。眼鏡の奥の瞳は、彼をまっすぐ見据えており)
──…もう十分知ってるのに。欲張りだね。
(揶揄うつもりで口にしたが相手から返って来た問いは予想以上の重みを持って胸元に圧し掛かり、蛇口から水が流れ続けるまま一瞬動きを止めてしまって。相手からの気持ちには薄々感づいていたような気もするし、未だにお互いお遊びの範疇だと思っているような気もする。自分の気持ちさえ上手く表現できていないのに続けられた言葉にはいよいよ戸惑ってしまい、謎の緊張感を覚えたまま言葉を次げずに居り。相手の言葉の意味を詮索すればこの曖昧な関係が良くも悪くも終わると確信していながら、何にも気づいていないふりをして辛うじて笑みを浮かべ呟き。作業を開始して間も無く食器を洗い終えると「デザート忘れてた。何か食べたい物あったら買って来るよ?」と唐突に話題を変えへらっと普段と変わらぬ笑みを浮かべるも、結局終始相手の目を見る事はできずに居て)
(/お返事が書けず時間ばかりが過ぎ、本当に申し訳なく思っております。多忙で暫く纏まった時間が取れそうになく…(泣)ロルを短めに返してもご迷惑じゃないでしょうか?本来ならばじっくりとロルを綴りたいところではあるのですが、文章を考えてしまうタイプそれに加えて遅筆な自分ではどうしても毎回時間を要してしまいそうでして…。もしお許し頂けるのであれば落ち着くまでは簡単なロルで進行できたらなと思っております。お話しできない日々が続くと、真冬君や理人君に会いたくて会いたくて震えだす(←)禁断症状が出てしまいそうで。
我儘ばかり申してすみません…!ご検討だけでもお願いします(深々))
(/お忙しい中ご連絡をくださりありがとうございます(深々)それはもう全然構いませんよ!此方こそ禁断症状が出そうでしたので(←)寧ろご配慮くださりありがたい限りです…。ただ、私が中ロル以上のやり取りの経験しかありませんので、纏めたとしても小ロルくらいになってしまうかと思います。背後様はどんなロルでも構いませんので、お気遣い無く回しやすいものでお願い致します!
我が儘だなんてとんでもない!ご多忙なようでしたらお体を一番の事に考え、無理はなさらないでくださいませ!)
(/ありがとうございます!私のロルの質が落ち(もとから質が良いわけじゃないのに申し訳ないです)短くなってしまうことが予想されたので、それについてご了承いただけるのでしたら本当にありがたいです。主様は無理なさらず、書きやすい長さで書いてくださいませ…!読むのは負担になりませんので!むしろ日々の癒しになっております!
それでは凝縮ですが、暫くは私の方は短めロルでやらせていただきますね。宜しくお願いします!体の心配まで…ありがとうございます(嬉涙)無理なくやりますのでご安心ください。明日も早いので本日はこれにて失礼します。真冬君、理人君へのお返事は明日以降、会いたくて震えだす前にお返しいたします(笑)おやすみなさい!)
(/何を仰いますか、背後様のロルはとても質が高いですよ。読みやすくて分かりやすいですし、息子様方の仕草や言葉選びにいつもキュンキュンさせて頂いております…!
私の稚拙なロルが背後様の癒しとなれるのでしたら幾らでも…!!ではこれからも変わらぬ量でお返しさせて頂きますね。
いえいえ、背後様が体調を崩されようものならそれこそ心配で体の震えが止まらなくなってしまいますから…← 了解致しました!ではそれまで首を長くしてお待ちしておりますっ。おやすみなさいませ!)
(/お待たせしました。主様のお優しい言葉、大変うれしく思います。リアルが落ち着きましたらすぐにご報告しますので、その時はまた真冬君や理人君とたくさんお話させてくださいませ!)
(十分知り得ているならきっと彼が目を合わせてくれない理由もわかるのだろうけど、今の己にとっては不安でしかなく。ぎこちない笑みで取り繕う様子を見ていれば、これ以上突っ込んで聞くべきか躊躇してしまい。いつもこういう話題に触れないように逃げてた自身を叱咤し、敢えて視線を逸らさないまま「デザートはいい。…真冬、こっちに来い」とリビングのソファーに移動して)
(/いえいえ、背後様のお心遣いこそ大変嬉しく思います!畏まりました、お待ちしておりますね!)
(流してしまえばそれ以上会話が続くことは無いとこれまでの相手の態度から勝手に思い込んでいる節があった為、恐らく今回もそれは変わらないのだろうと信じきっていて。故にリビングから相手の言葉が聞こえると咄嗟に一瞬動きを止めてしまい、戸惑いを露に視線を泳がせ。何が自らをそんなに困惑させるのかも分からないが、それでも拒否する理由も直ぐには浮かばず、時間を稼ぐように緩慢な動きで手に付いた泡を洗い流すとリビングへ向かい。いつも通りの接し方が分からなくなり一先ずソファの側まで歩み寄るも、そこで足を止めると「…どうしたの?」と視線を下方へ逃がしながら問い掛け)
(いつからか緊張感に包まれた空気に変わっていて、早く来ないかとキッチンの方を度々気にしながら視線流しており。暫くして寄ってきた彼の複雑そうな表情を見てみれば、それ以上言葉を紡ぐのは憚られ柔く手首を掴むと痛くないくらいに己側に引き寄せて。膝上に彼が座り込んだら、優しく両腕を回しぎゅっと互いの体を合わせるように力を込め)
(問い掛けにも返答は無く妙に重苦しい沈黙が流れる中、此方から言葉を次ぐ事もできずにひたすら口を噤んでいて。しかし突然引き寄せられると驚きのあまり声を上げる事すら叶わず、されるがまま半ば倒れ込むようにして相手の膝の上に腰を下ろし。驚く間も無く抱き締められると困惑ばかりしていたが、伝わって来る相手の体温が堪らなく愛おしくなってしまい背に腕を回して)
(結局あと一歩のところで不安は大きな恐怖へと変わり、彼のあの表情を見た上で問い詰める勇気も無く。ただ傍に居てくれるだけで幸せだと言い聞かせながら、反面もっと先の関係を求めている自分がいることも確かで。こんなにも脆く混沌としているみっともない感情を隠したくて、唇で唇を塞ぐと互いに話さなくて済むよう暫くキスをし続け)
んッ…、っは、涼介さん、
(相手の口からは何も語られる事無く時間ばかりが流れて行ったが、唇を寄せられると甘んじて受け入れ。普段と変わらないはずの口付けの感触に酔いかけた時、ふとこの行為の裏に隠れていた相手の中で揺れ動く物の存在を感じ。まるで何かを押し隠しているようだと感じてしまえば不思議と胸が苦しくなってしまい、相手の肩を押すとやんわりと離れ。このまま何も気づかないふりをして流されてしまえば良かった物を、行動を起こしてしまえば時既に遅く何と言えば良いか分からないまま「…眼鏡痛い」と苦し紛れに適当な言葉を口にして)
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