綿菓子 2016-08-14 23:57:17 |
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理解できないな。俺は作れないから、食えれば何でもいい。
(嫌々ながらも食べていれば新鮮なな野菜の旨味も少しずつわかってきて、トーストやベーコンエッグに手をつけつつも確りサラダの皿を平らげ。料理のしない己には全くわからない気持ちを告げられて何も考えずぶっきらぼうに答えてしまうが、勿論他の食事や外食なんかよりも彼の手料理は美味しく思っており。ただそれを出会ってから今まで一言も口にしていないがために少々誤解を与えてしまいそうな発言をしたことに気づいておらず、ゆえに彼が食事に手をつけずに待ち望んでいる“何か”を知る由もなく一口コーヒーを飲むと再び食事進めて)
…そっか。まぁそうだよね。
(多少の邪な思考を抱きながら相手が己の手料理を食べている姿を見詰めていたが、返ってきた言葉には刹那僅かながらも表情に翳りを見せ。元はと言えば己が勝手に始めた事である為にそう思われていても仕方無く、必要とされているならばそれで良いと思い直し。笑みを浮かべて頷くと朝食に手を付け始め)
(食事進めながらも気になるのは彼の反応だけで、少し暗くなってしまった表情に心当たりのあり過ぎる己は何を改めればよいかすぐには見当つかず。笑顔を浮かべてはくれたものの若干元気がないように見え、ありがたく用意してもらった皿に盛られていた料理を綺麗に食べ終えては「ごちそうさま」と手を合わせ。暫しの沈黙の後ゆっくり席を立って彼が座る向かい側に歩いて行き隣の椅子に座り直して「俺は言葉も行動も器用な方じゃない。何か気になる所があるなら言ってくれ…」こう伝えてもまだまだ思いの丈を打ち明けられた訳じゃなく、言葉に表現できない愛しさが胸の中で燻っており。まだ食事途中の彼のことを考えてあげる余裕もないのか、そのまま両腕伸ばしては優しく抱きしめて)
(声が聞こえた先に目を遣れば全て綺麗に完食されており、嬉しそうに頬を緩めた矢先立ち上がった相手が隣の椅子に座ると不思議そうに一度食事の手を止めて。神妙な面持ちで告げられた言葉に驚き大きく目を見開いたが、次の瞬間には相手の腕の中に包まれうっとりと目を細めては箸を置き同様に相手の背に腕を回して。「無いよ。不器用でも俺の事ちゃんと見てくれてるでしょ。涼介さんのそういうとこ、大好き」と相手の肩に頬をのせながら素直な心境を口にして。しかしその傍ら己の中の相手の存在が不特定多数の中の一人と変わらない事に微かに胸が痛んだのも確かで、相手に嘘を吐いてしまっているのだろうかと自問し)
そうか。それならいい。
(抱きしめ合うだけで不安などどこかに飛んでしまって行ったように錯覚し、向けられる嬉しい言葉が例えば彼の気の迷いだったとしても今はただ幸せに浸っていたくて。不安が言葉の端々に出てしまわないよう短く言葉を返すと、抱きしめた腕に更に力を込め。体を離してしまう前に触れ合うだけのキスを唇にすれば「たまには私が片付けでもしてみるか…」なんて感謝の気持ちでも表したいのだろうけれど、それなりのリスクも伴う発言を飛ばし)
…あ、いや、良いよ。涼介さんは仕事しなきゃ。
(与えられるまま甘受していた温もりが離れる直前柔らかく互いの唇が触れると頬を緩めて穏やかな陶酔に浸っていたが、相手の言葉を聞くなり一気に意識が現実に引き戻されやんわりと断りの言葉を告げ。勝手にしている事だと言うのに家事を手伝わせてしまうのも忍びなく、何より手先の不器用な相手が陶器を割り怪我でもしてしまったら、とそれなりに失礼な事態を考慮しての判断で。微かに尾を引いている熱を蒸し返すように指先を相手の指に絡めると「さっきは俺が邪魔しちゃったし」と悪戯に口角を上げて)
参ったな…。どうやら俺は、お前に邪魔されるのが好きらしい。
(日常生活の世話もそうだが仕事のことにまで気配りしてくれる彼に感謝しているからこそ、眼下で絡められた指先の誘惑に必死で抗おうとし。少しでも早く仕事或いは断りを聞かなかったことにして洗い物に取り掛かるべきなのだろうけど、指先から伝わる体温を逃したくない独占欲に掻き立てられ。せめて彼が食事を終えるまでは我慢せねばと己に規制かければ、やはりその間少しでも洗い物済ませてしまおうと要らぬ気遣い発揮してするりと指を解き。席を立つと使用済みの皿を何枚か重ねて持ち「仕事は午後からやる」とそれまでは一緒にいたいと暗に伝える発言しては皿を落とさないように慎重すぎる足どりでキッチンに向かい)
…ダメだよ、ちゃんと止めてくれなきゃ。我慢できなくなっちゃう。
(半ば拒絶されない事を期待しての戯れではあったが、まるで“邪魔”を容認するかのような相手の言葉には困ったように眉を下げて笑い。しかし言葉とは裏腹に指先は解かれ、無意識ながら僅かに眉を下げ立ち上がる相手を見上げて。そこへ相手が手にしたのは数個の食器。その手付きを見るとあまりに心許なく咄嗟に椅子から立ち上がりかけるが、耳にした言葉の意味を直ぐに察するとつい頬が緩んでしまって「ん、分かったよ」と頷いて見守る事にし。それにしても心配は尽きず、なるべく早く食べ終えてしまおうと食事の手を勧めて)
(シンクに皿を置き水を出せば勢いよく出てきた流水の跳ね返りを早速浴びてしまい、眉顰めながらも何とか手だけはだらだらと動かし始めて。ぎこちない動きでスポンジで洗ってみても、当然洗い残している部分も多々あるわけで。やがて不慣れ感たっぷりの指先のせいで食器がシンクに滑り落ち、けたたましい音はしたが割れることはなく思わず安堵の息をつき。一向に洗い物は進まず途方に暮れた目つきで「何故だ…。何故、俺にはできない」と肩を落として)
涼介さん大丈夫!?
(漸く朝食を食べ終え手を合わせた刹那、突然聞こえた陶器が落下するような音に慌てて立ち上がりキッチンへ向かい。しかし皿が割れた痕跡は無く相手も怪我はしていないようだと分かると安堵に胸を撫で下ろし、一度リビングへ戻って重ねた食器を手に相手の隣に立ち。こうして相手が本当に家事に向いていないのだと実感する度にどうしようもない庇護欲と己の存在意義を見出しているのは確かで、不謹慎だと分かっていながら今この瞬間も例外で無く。相手の手からするりとスポンジを抜き取りながら「良いんだよ。その代わり涼介さんは他の人にはできない事ができるでしょ。…それに、涼介さんが家事できたら俺が此処に居る意味無くなっちゃうよ」と眉を下げて笑みを浮かべ作業を引き継いで食器を洗い始め)
…すまない。
(己の生活力の無さに落胆していると気を利かせてくれた彼にあっさりとスポンジ奪われて、それに加えて己の価値を見出してくれる優しい言葉がやさぐれた心に沁み。その場を退いて彼と入れ替わると大人しくテーブルへと戻り、キッチンがよく見渡せる席に腰を降ろして。少々恥ずかしくはあるものの、この流れを逃しては二度と口にできないと考え重い口を開き「お前がいないと生活もままならない。だから…できるだけ多く来てくれ」と皿洗いに取り掛かる彼の邪魔にならないように小声で告げ)
(元々あまり多くない量の洗い物を手早く片付けていたところ、流水音や食器がぶつかる音に掻き消されて危うく聞き逃してしまいそうな声量で伝えられた言葉は思い掛けない物であり。視線は手元に向けたままつい動きが一時停止してしまって、じわりと体温が上がるような感覚を振り払うように作業を再開し。暫し沈黙が続いたが洗い物が終わったのは思いの他直ぐで、布巾を濡らしリビングのテーブルを拭きながらあくまで片手間を装い「…じゃあ、その分たくさんご褒美くれる?」と口元に笑みを浮かべて問い掛け)
(少し手が止まっただけで何も言葉交わさないまま皿洗い続行する様を見ては、声が届かなかったのだろうと安堵と少しの虚しさを覚えて。やがて手際よく一仕事終えてテーブルを拭きに来た彼に何と声を掛けていいかわからず、少々戸惑った表情浮かべていたもののさっきの己の発言が聞こえていたであろう返事に息を飲み。何の気なしに聞かれる問いにふっと破顔すれば「褒美のリクエストは?」と彼の手によって綺麗になったテーブルへ頬杖つき)
…休憩してる時間は俺の事考えててほしいな。
(リクエスト等考えるまでも無く相手に関する事ではあるのだが、何分仕事をしているのを考えるとそれを邪魔する事もできず。考えるふりをしながら布巾を濯ぎリビングに戻って来ると、後ろから相手の首元に腕を回し本心に反して奥ゆかしい要求を耳元へ囁き掛け)
それで褒美になるなら、幾らでも。
(後ろからの抱擁と予想もしてなかった願いに一瞬きょとんとするも、今でも休憩時間は…否仕事の時だって彼への想いが心の大半を占めていて。そんなことで褒美になるのならとくすりと微笑めば首にある彼の手に己のものをゆっくりと絡めて、尋ねられた時と同じ甘い声で己からも言葉を返し)
(直ぐ耳元に相手の吐息を感じて、その擽ったさと弱々しくも甘ったるい刺激に首を竦め。貰った言葉が愛おしくて堪らず、自然と頬を緩ませてしまいながらその体温を欲するように僅かに露出した首筋へ擦り寄り。それでも午前中は思いの外短い物、そうでなくともその間にしか相手と触れ合えないのだから時が経つのは一層早く思えてしまい。甘い時間を求めて急かすのも品が無いとは思うのだが、そう考えていると勝手に焦れてしまい「…ねぇ、お昼になっちゃうよ」と腕を解き体勢を戻しながら告げ)
(/下記文章に確定描写があります故、不快な思いをさせてしまったら申し訳御座いません…!そう言えば苦手なロルはありますか?最初に聞いていなかったもので少し気になりまして…。全部終止形でなければ此方は多少の確定ロルや小説ロルなど何でも大丈夫です!)
(人間とは神秘的で謎が深く好きな部類に真っ先に入るのだがその中でも彼だけは別格な存在として己の心の中で光っていて、首元に擦り寄ってくるただそれだけの行動で心が擽られ胸踊り。彼の言葉で現在の凡その時刻を知るも今となっては時間など気に留めることもなく、席を立つと傍に居る彼の手首を掴んで「お前のことだけ考えていたら……変な気分になってきた」と述べれば一秒さえ惜しいのか手を引いてリビングから寝室へと向かい。ベッドサイドにある時計を伏せると二人を邪魔するものはもう何も無くなり、昼間から盛ってしまう己の欲に内心自嘲しながらも止めることは叶わず宝物を扱う手つきで静かに彼をベッドに押し倒し)
(/これくらいの確定描写でしたら全く気になりませんのでお気になさらず!此方も極端な終止形描写ばかりでなければ気になる事は御座いませんので…!現在回してくださっているロルも非常に分かり易く楽しませて頂いております(敬礼)ただ、此方がどうしても心情ロルが多くなりがちで…そこは大丈夫でしょうか…?)
…どうしたの?今日は余裕無いね。
(不意に手首を掴まれ驚いたように相手を見遣るも、告げられた言葉からははっきりとその意味を感じる事ができ。寝室へ連れられながらいつに無く求められているのが伝わってくるが、それに反して相変わらず手付きはこれまで体を重ねてきた誰よりも優しく。伏せられた時計を見詰めて薄く開いた唇から漏れ出すようにポツリと問い掛けた後、視線を相手の方へと流すと口角を上げて述べ)
(/本当ですか!よかったです。なんと嬉しいお言葉を…!ありがとうございます。私も主様の素敵なロルと息子様たちに日々楽しませて頂いております…!心情ロルは私も使用することがありますし、何の問題もありませんので気にせず使ってくださいませ!)
…気のせいだろ。
(相手を知っていく分だけ愛情は深くなっていき、それに伴って余裕が無くなってきていることは己が一番よく知っていて。図星を突かれると何となく敗北した気になってしまい、あくまでも彼の思い込みだと意地を張って口をへの字に曲げ。そう伝えながらも眼下の愛しい彼を前に身を引くことなどできず、吸い込まれるように顔を寄せては唇を重ねて)
(/あああ此方こそそう言って頂けると大変励みになります…ありがとうございます!!(拝)それを聞いて安心致しました。では変わらず遣り取りさせて頂きますね!他にお話しする事が無ければ背後は一度失礼致しますが、何か御座いますか?)
そうじゃない方が嬉しいんだけどな。
(不服気に曇る相手の表情を目の当たりにして見当違いな事は言っていないのだろうと察する事ができ、思わず笑みを零しながら呟いて。しかし互いの距離が縮まって行くと軽口を叩くのを止め、目を閉じて唇の触れ合う感触を甘受し。薄く唇を開いて舌先を相手の唇に這わせる一方、手探りで相手の手に触れると指を絡め)
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