綿菓子 2016-08-14 23:57:17 |
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…やめられないよ。涼介さんみたいに綺麗な人、他に居ないし。
(相手から声が掛けられても暫くは鉛筆を動かすことに集中していて何も応えずにいたが、ふと視線を上げた先の相手が読書を中断したらしい事に気付けば己もスケッチブックを閉じて。此処へ来るようになってから幾度となく告げられた言葉には同様に幾度となく口にしてきた言葉を返し、緩慢に腰を上げると椅子の上にスケッチブックを置き。静かに歩み寄って背後に回り込むと徐に片手をTシャツの袖口から覗く相手の鎖骨に這わせ、空いている手で輪郭を撫でるように顎を持ち上げ視線を合わせるようにしながら「それに、描くのやめたら涼介さんの邪魔ばっかりしちゃう」と今にも唇が触れそうな程顔を寄せ悪戯っぽく口角を上げて囁き)
(/勿体無いお言葉、ありがとうございます…!此方はもう涼介君の眼鏡を外す仕草を想像して勝手に吐血しそうで…← 大歓迎です!存分に振り回してやってくださいませ…!最後まで尽くさせて頂きますので!では、背後は一旦失礼致しますね。何かあればまたお声掛けください!)
“邪魔”の内容によっては、時間を割いてやらないこともない。
(いつもと変わらぬ声が返ってくればやれやれと肩竦めるも、心の何処かでこの普段と変わらない流れを楽しんでいる己も居て。後ろに来た彼の行動が見えずどうしたものかと考えていればあれよあれよという間に、鎖骨や顔の距離感までもが彼の思うままにされてしまい。間近に迫る整った顔に思わず息を飲み片手に持っていた眼鏡をそのまま机に置くと椅子をくるりと回転させ、この行動によって互いの身体は一旦離れてしまったが正面から向かい合える形になって。酷く回りくどい言い方で二人きりの甘い時間を欲すれば、隙を狙って彼の手首を掴んで己の膝上にやや強引に引き寄せ)
(/初っ端からのドキドキな展開に必死で、本体会話を忘れてしまいました(笑)真冬君に萌えまくりでs←
わかりました!では此方も失礼しますね。何かあったらお声掛けします!)
っ…仕事、もう良いの?
(視界の端に眼鏡を置く指先が映ればゆるりと口元の笑みを深めるも、相手の体の向きが変わると不可抗力的に互いの間の距離が開き。こんな僅かな間でさえ焦らされたような気持ちがして口をへの字に歪めた刹那、予想せず引き寄せられると感嘆の声さえ詰まらせながら抵抗できずに相手の膝の上に乗り上げ。鼓膜を震わす甘やかな言葉にうっとりと目を細め相手の頬を撫でつつ問い掛けるも、ふと頭の片隅でまた何も食べていないのだろうと思えば朝食を作らなければならないと思案して)
後でやる。
(目の前の青年と比べしまえば、仕事なんて優先順位的には低く。思惑通り膝の上に乗ってくれた彼の体重と温もりによって満たされていく心の鼓動が自然と早まり、頬は好きに触らせながら己の両手を背後に回して抱きしめて。裾から忍ばせた指先で腰をそっと撫でては「今はお前に“邪魔”されたい気分なんだ」と最早頭の中は彼でいっぱいらしく溢れ出る欲望のままに囁きかけて)
んっ…。
(相手の返答に己を欲してくれているらしい事がはっきりと伝わってきて、温かな愛おしさが際限無く胸中に募っていくのを感じ。他の人間と触れ合っていても決して得ることの無い妙な心境に微笑の裏で一縷の戸惑いさえ感じていた最中、不意に腰を撫でられるとひくんと背筋を震わせ。ほんの僅かな刺激であったにも関わらず相手の指先が官能的に肌に触れると、堪らなく熱に浮かされるような甘美な感覚が内に溜まり。朝食の事等一気に思考から消え去ってしまい、鼓膜を柔らかく擽る誘い文句に引き寄せられるように唇を重ね。濡れた音を立てながら数回繰り返し唇を食んだ後、互いの間に微かな距離を開けると「名前呼んで…涼介さん」と甘える声で強請り)
……真冬。
(唇逃さぬように繰り返し求めてより深く重なり合いたいと舌を伸ばしかけた矢先、ほんの少しではあるものの離れた距離に寂しそうに眉下げて。名を欲しがる願いを聞けば愛しさだけが募り、数秒の間を置いてから艶っぽい声で応えて。滑らかな肌から離せずにいる手は腰に添えたまま熱い視線絡ませ「舌出せ」と軽い口づけの合間に呟き)
…やーらしい声。
(望みの通り名前を呼ぶ艶めいた声は脳を甘く溶かすようで、再度背筋に震えが走るのを感じながらも平静を装った揶揄するような口振りで呟き。言葉はそれ以上続く事無く互いの唇が触れ合う感触を密に感じ取っていたが、不意な要求に刹那ぼんやりと惚けたように相手を見詰め。しかし直ぐに口元を綻ばせて微かな笑みを浮かべると、薄く開いた唇の隙間からちらりと舌を覗かせ誘うように下唇を舐め)
どう考えたって真冬の方がいやらしい。
(名前を呼んだ時の声をおちょくっているのだろうが、そんなこと気に留めないくらい血色のいい唇に夢中になってしまっており。希望通り真っ赤な舌が出てきたかと思えば、艶かしく下唇濡らしていく姿がやけに魅力的に映って。誘われるがままその舌を己のもので絡め取ると、卑猥な水音立てながら舌先に吸い付いたり彼の口内に押し入れて侵食していき)
(己の仕草に対して尤もな言葉が返って来れば心中笑みを漏らすが、そんな余裕があったのもそれまでの事。絡められた舌先からじんわりと熱が上がり、はっきりとした意識の中頭には靄が掛かったような心地良い感覚に身を委ね。微かな水音は鼓動を高鳴らせすっかり雰囲気に中てられてしまい、「ん…っ」と時折熱の籠った声を嗚咽のように漏らしながら舌先を絡め)
(何度深く唇重ね合わせても埋まらない一抹の不安は、名前のない不確かな関係のせいだろうか。時折届く熱っぽい声や、応えてくれる舌先に理性は容易く崩れ始めていき。どちらのものともわからない唾液をこくりと飲み込めばゆっくり唇離し「…っ、随分と慣れてるな」と決して己だけと交わっているのではないだろう彼に嫉妬の気持ち入り混じった言葉を至近距離で掛けて)
ん…、だって涼介さんとたくさんしてるもん。
(目を閉じ与えられる快感に感じ入っていたが、程無くして互いの間に僅かな距離が生じると視線を上げて相手を見詰め。そこへふと漏らされた言葉に然したる反応を見せる事も無く、何を言おうが相手以外の人間との関係を隠す事はできないのだろうと分かっていながら平然と虚言で答え。しかし何故だか最近はこの手の話題を避けたいと感じるようになっていて、手を伸ばし机の上に置かれた相手の眼鏡を取るとそれを掛けてやり。まだ内側に溜まる熱が燻っているような感覚を引き摺りながら、名残惜しむようにゆっくりと膝の上から退きつつ「朝ご飯作るね」と微笑んで告げ)
ああ…頼む。
(事実ではないとわかっているのに、そう言ってもらえるだけでも内心喜んでしまうくらい彼に惚れ込んでしまっているようで。失ってしまうくらいなら何人かの内の一人でもいいと思うのと同時に、少し寂しくもあり。大人気ないと思いつつも表情曇りかけたその時、眼鏡が着けられ視力のよくなった目で彼を直視できず顔背けてしまい。朝食について淡々とした返事をすれば、またくるりと椅子を回して机に向かって)
(合わない視線に一体どんな意味が含まれているのか相手の心中は察する事はできず、心に妙な引っ掛かりを覚えたまま再び研究に戻るのであろう相手を邪魔しないようにとそっとキッチンへ向かい。此処に来る途中で調達してきた食材を簡単に調理し手早くトーストとベーコンエッグを完成させると、栄養面を考慮し少々量の多めなサラダを用意して。それらをテーブルに並べてコーヒーを淹れ朝食の支度ができると、相手の書斎へ続く扉をノックし「涼介さん、朝ご飯できたよ」と控えめな声量で声を掛け)
(書斎で一人きりになった途端深い溜息をつき、ちょっとしたことで研究にも手がつかない程に心が乱れてしまっていて。一応本は捲るものの頭に入ってきておらず、意味のない數十分間を過ごしており。ノックによりハッと顔上げれば「わかった、今行く」と努めて普段通りの声で返して。彼と一緒にキッチンダイニングにやって来ると、テーブルに並べられた手料理にいつもながら感心しつつ椅子に腰を下ろし)
…いつも悪いな。食べていいか?
うん、たーくさん食べて。
(感謝の言葉を掛けられ擽ったそうにはにかみながら、問い掛けに小さく頷き。相手の正面の椅子に腰を下ろして両手を合わせ「いただきます」と律儀に呟くも、直ぐに手をつける事は無く毎度の事ながら相手の反応を微笑を浮かべながら眺めて)
いただきます。
(先ずは冷めないうちにコーヒーを一口、いつもの味と温度にふぅと息をつくが見慣れないサラダの量に言葉詰まらせ。偏食だからこそ食べなければならないと頭ではわかっているもののどうしても気が進まず、サラダの皿だけテーブルの端っこに避ければ素知らぬ顔でトーストに手を伸ばし)
こーら。ダメだよ野菜もちゃんと食べなきゃ。
(無言で眺めていればサラダを避けるというまるで子供のような相手の行動に思わず小さく笑みが漏れるが、此処で見て見ぬふりをするわけにはいかず眉を寄せて指摘し。しかし不意ににやりと口角を吊り上げると「俺に食べさせてほしいの?甘えん坊だなぁ涼介さん」と言われてもない事を勝手に口にし、椅子から腰を浮かせると本気で食べさせてやろうというのか相手のサラダの皿に手を伸ばし)
一人で…食える。
(野菜に手をつけなければ遅かれ早かれ指摘されるとは予想していたもののまさか食べさせる行動に出るとは思っておらず、トーストから慌てて手を離せばサラダの皿を彼の手から遠退けて。渋々それに手をつけ始めれば彼の食事が進んでいないことに気づき「お前も食え」とこれ以上心配掛けないようにサラダを集中して食べ続け)
なーんだ、残念。
(予想通りの反応であったが肩を落として大袈裟に気落ちしたような様子を見せると、大人しく手を引っ込めながら独り言のように呟き。体勢を戻してからも暫くは食事に手を付けず、相手が野菜を口に運ぶ様を頬を緩めて眺めていて。そこに短い指摘が飛んでくると笑みを浮かべながら「なんか良いよね、涼介さんが俺の手料理食べてくれるのって」とまるで相手の言葉等聞こえていないように平然と共感を得られないであろう発言を漏らし)
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