僕には色々と感情が欠落している。
それは子供の頃から変わらない。
身近な人が亡くなってもずっと飼っていた世話をしていた愛猫が亡くなっても何も感じない。
僕はいつもと変わらない感情が動かない。
僕は生き物の体の中が
知りたくなって
野良猫を拾い餌をやり
手懐けてから
僕はカッターで腹を引き裂いた。その時僕は5歳だった。
部屋で血まみれの僕を見て悲鳴を上げた母親。
父親は僕を叱りつけた。
『こんなことは二度としてはいけない』
『何故?こうしないと
わからないのに…』
僕は父親に殴られた。
気を失うまでずっと。
僕は悟った。
“両親の目の届く場所ではしなければ良いのだ”…“この人達が居る前ではいい子にしていれば良いのだ”と。
その日以降僕は殴られる事はなくなった。両親はよく笑い褒められるようになった。
周りからは
“なんて仲の良いご家族何でしょう…なんて出来た息子さん何でしょう”と言われるようになった。
僕は中学三年生になった。その頃には僕は人体に興味を示していた。
人間の体の中はどうなっているんだろう?教科書の知識は本当なんだろうか?
確かめたい…。この目で見てみたい。
僕に好意を寄せてくれた女の子がいた。
彼女を意のままにするのは簡単だった。
誰も来ない灰ビルへ彼女と向かう。
僕は彼女を適当な所へと座らせる。
そして僕はきちんと消毒したナイフを取り出す。
そして__
僕は警察に捕まった。
殺、してはいない、腕を
切りつけた所で取り押さえられたのだ。
僕が未成年だと言うことと彼女が僕を庇ったから
精神科医をつけると言う条件で僕は何のお咎めもなかった。
すぐに会う気にならず僕は担当だと言う精神科医に会ったのは高校二年生になった頃だった。
印象は穏やかで優しく、聖母という言葉を体現したような女性で僕より7つ上だった。
『僕はいつか人を殺、してしまうんでしょうか?』
『殺、したいと…思っているの?』
『わかりません。殺、したいとも殺、したくないとも思っていないんです…』
彼女は優しすぎる。彼女との出会い、語らいは
僕を歪めていく。
『…今は人を殺、したい…?』
『…殺、した後自分がどうなるか見てみたいです…』
気づけば僕は20歳になっていた。
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