シンゴジは良いぞ 2016-08-10 19:23:04 |
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公開二日目に見てきて周りは誰も見ていないという悲しさ。
シン・ゴジラ良かった!終の文字が出た時に劇場のどこからか拍手の音が聞こえてきて釣られて拍手してしまった。今までのゴジラの要素を取り入れて入るが全く新しい作品のようにも感じた。どこかのブログで見た感想だけど、「60年前の映画館で当時の日本人はこれを見たんだ。」っていうのを見てたしかにと納得した。わたしはこの瞬間初めて【ゴジラ】をみたんだなぁって。
もうわたしのアタマが悪いせいで言葉に出来ない。誰かがこのシーン良かったよねって言ってくれるとやっとそれに合わせて話ができるんじゃないかと思うくらいに伝えたい事が湯水のように出てきて頭のなかをかき混ぜていく感じ。
あー!本当に良かった!今週末もう一回見に行きます!
手元にパンフレットがあるのでそれを見ながら本編を思い返して感想を書こうと思うよ。
シンゴジラはとにかく序盤は会議シーンが長い!でもテンポが凄まじく良くて、気がついたら置いてきぼりになってしまうんじゃないかってくらい、それくらい濃密な時間だったと思う。でもそのシーンが有ったからこそわたしはゴジラという災害の当事者になれたんだと思う。
だってわたしたちはなにか巨大な災害にあった時に政治家が何をしているのかなんて全く知らないんだ。だからこそわたしはゴジラという災害の被害者として混乱のなかに放り込まれたんだと思う。多分二回目以降見ると後の展開から「あぁ、あの時の会議はこういうことを決めていたのか」とか「あのときのシーンはこういう意味だったのか」ってわかってくるんじゃないかな。
たぶん、一つ一つのシーンに無駄なものなんて一切ないんだと思う。あの会議のシーンのセリフ一つ一つが後の作戦のシーンの伏線になっておるというか、その会議のシーンの一つ一つの積み重ねが後の作戦のシーンになるんだと思う。だって必要ないシーンは全部カットするって最初の会議のシーンでわかるんだもん。あんだけでっかく中略ってだすんだったら、後の会議でもいらないシーンは全部カットされてるってことだから。
ゴジラの初上陸シーン、あれはびっくりした。「予告とぜんぜん違うじゃないか!あれはなんだ!」って。思い返せば、初代のゴジラは【未知の恐怖】でもあるんだと思うんだ。そしてその様をそう見だすためにあれが必要なんだと思う。だってゴジラ以前、というか円谷英二さんが【怪獣】という概念を創りだすまで日本には【怪獣】がいなかったんだ。たぶんわたしの受けた衝撃はこの【初めて見る怪獣】を再現するためにもあった演出が【進化】なんだろうね。
水生生物だった第一形態(尻尾だけ見えてたアレ、パンフによるとおたまじゃくしみたいな形状らしい)から両生類のようなえらと足を持つ台に形態へと進化させる。これはゴジラが短時間で進化、もしくは成長するといった【強大な生物】と【神秘性】をうまく両立させていると思った。
時折ゴジラとウルトラ怪獣を比較してる人がいるけどナンセンスだと思うね。
だってウルトラ怪獣にはウルトラマンっていう守ってくれる存在があるんだ。だからウルトラマンという怪獣に対抗できる存在がいるからそれに合わせてウルトラ怪獣をどこまでも強くさせることができる。
それとは逆にゴジラにはそれがいないんだ。モスラとかラドンとかキングギドラとか、そういったゴジラに対抗できる存在はその後に生み出されるけど、ウルトラマンと違ってその対抗する存在もまた人類を滅ぼしうる存在である場合がほとんど、モスラとかジェットジャガーみたいな例外もいるけど。
だからゴジラは【人類が総力をあげたらなんとか太刀打ちできる強さ】である必要があると思う。
「しっぽ?」
「ええ、尻尾ですね。」←この人はMOGERAのパイロットではない。
はい、私も見て参りました。かれこれ四回も見ています。
この映画の魅力を伝える言葉が、地球上にはあまりに少なすぎる!そう、「シン・ゴジラはいいぞ」としか言えないくらいに!
あのシーン周辺のフラグを立てては回収する流れは良かったです。
総理「巨大不明生物の上陸はありません」→上陸
ゴジラへ攻撃→「やったか!?」→やってない
そのあとの悔しそうな様子がまた良いんですよね……
机バンする防衛大臣とか、特科大隊はまだ射程圏内です、のとことか。
あと最初の防衛出動のシーンの、「まだ人がいる、射撃の可否を問う!」のリレー、これが大好き。
細かいところでは、蒲田のあいつが上陸した日にちが劇中で「11/3」だったのが地味な感動しましたね。
「えぇっ!? 今決めるのぉ!?」
……総理大臣がミサイル投下の許可をとられているシーン。
あれは笑えました(笑)
「総理、ここは苦しいところですが……どうかご決断を。」
大河内総理、そんな狼狽するシーンが目立つかと思えば、「自衛隊の弾を国民に向けることは出来ない!」とか「都民を見捨てて我々だけ逃げるわけにはいかない!」とか、ある意味政治家向きではない人格者ぶりも魅力でしたねえ。
だからこそ例のシーンが「クる」んですよねぇ……。
笑ったシーンとしては「え?動くの?」「そりゃ生き物だからな。」の掛け合いとか、巨災対結成時の「出世と無縁な霞ヶ関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児……」のくだりもいいですが、やっぱり……
尾頭「まさか核分裂……?」安田「冗談っぽいですよ尾頭さん、あり得ませんよ?(笑)」⇒安田「あ゛ーっ!わー!ああ……こんなんありかよ!」⇒矢口「尾頭さんの言っていたことが正しかったわけか……」安田「……ごめんなさい。(汗)」
笑うシーンはここが最高ですね。
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