砂さん 2016-08-06 00:20:34 |
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「くそっ! さとるお前なにいってやがんだよ! メリーは俺の彼女だっ! 何かってに近づいてんだっ!」
(青春ドラマ風
「く、くそ! メリー、覚えてるだろ俺のこと……。なぁ、メリーっ! 答えてくれよメリーっ!」
電話に向かって叫ぶ彼。しかし、無情にも電話は切られてしまった。
(続く)
彼は拳を硬いアスファルトの床へと叩きつける。
(思えば……君との出会いは本当に奇跡だった)
--------(回想)-------
「もしもし、私メリーさん。いまね、あなたの家のタンスの中を物色してるの」
「怖っ!?」
「もしもし……私メリー。あのぅ……お花……受け取って?」
「あ、ああ……」
-------------
続いていた平穏。幸せな日常。
彼は……再び立ち上がった!
(続く)
(まだだっ! よく考えろ俺っ。少なくともメリーと過ごしたあの"日常"だけは本物のはずなんだっ!)
貞子と伽倻子の戦いで無茶苦茶になった東京の街を、彼は走る。
……とその時。彼の頭上から運悪く崩壊しかけのビルの瓦礫が降ってきた。
瓦礫と言ってもここは東京。その一つ一つの大きさは田舎なんかとは比べ物にならない。それに気づいた彼は思わず目をつむり……
……数秒後。襲いかかるはずの衝撃はやってこなかった。代わりに聞こえてきたのは……
「またせたな。助けにきてやったぜ」
パンチで砕かれた瓦礫が地面に落ちる。その声の主は彼もよく知る人物。
赤い服におかっぱ頭。そう、助けにやってきたその少女とは……
「花……子……」
(続く)
「回想に浸ったってお前にはなにもないんだよ」
まだ幼さの残るあどけない顔を歪めてさとるは言葉を発する
なのに、
なのに相手の顔は焦りを感じるものの一向に崩れようとしない。
それを不愉快に思うさとるは行動にでる。
「なぁ、知ってるか?俺の都市伝説」
ぶぅぅぅぅぅん。
(トイレの)花子が運転するバイクに乗った彼は、さとるの都市伝説を思い出そうとする。……が……
(なんだっ!? 思い出せないっ! なんでだ、なんで……)
彼は頭を抱えて必死に思い出そうとする。さとるの都市伝説……を。
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