※!!!要注意!!!※
・映画「シン・ゴジラ」未視聴者閲覧禁止
・映画「シン・ゴジラ」未視聴者閲覧禁止(二回も言いましたよ?)
※その他の注意※
・艦これ
・ドンパチ主体注意(マイケル・ベイのパブリックイメージ感)
・↑につきオチなしの可能性大
・クロスオーバー注意
・知識不足注意
【以下、本編】
序章:「哨戒」
海はよく澄みきり深い蒼を水底に湛え、また雲ひとつない空を写し取り一帯は「青」に支配されていた。そんな海を切り裂くように、白く泡立つ航跡が二本揃って進行する。船舶と変わらぬ形状のそれは、しかしそうではなく人の姿より引かれていたのだった。
「くぁ……ったく、なんで俺達が出なきゃならねんだよ?急ぎの用事ならもっと適任がいるんじゃねえか?」
「あら?最近体が鈍って仕方ないって唸ってたの、誰かしら?」
「そうだけどよう……。たかだか哨戒だぜ?無駄たぁ言わねえけど俺達の仕事じゃねえよ。」
粗暴な言とおっとりした言は、共に女性の声であり、また航跡の主であった。
両者は共に水上スキーめいて、しかし牽引は一切なく自走していた。全身には小型の砲台や魚雷発射管が外付けされ、またそれらは現実の古き艦船のそれと同じ形状であり、さながら艦船そのものに人の姿が与えられたかのようであった。
(続)