此処は、ジョウトとカントーの間を少し切り崩した形で突然発見された島の上にあるアカツカ地方。主に出るポケモンもジョウト、カントーの両方に生息するものが多い上に、他地方や稀に外国であるはずのカロスやイッシュのものまで見られる不思議な島。
もちろんこの島もひとつの地方として認可され、ジムやリーグを置かれている。そしてこの島は土地の大きさがあまり広くないため、ジムが六つしかないのだが………。
この島のジムはなんと、全員が兄弟。六つ子なのであった。六人ともがバトルに精通し、天才とも呼ばれている。ジムリーダーだけではない。長男は次期チャンピオンの候補生。次男はコンテストの王者。三男はポケモン医の現研修医兼任。四男も一級ブリーダーの資格を持ち。五男はポケスロンの優勝者。六男はカロスに何度も赴く名のあるポケモン専門のコーディネーター。
このアカツカ地方において最も有名な六つ子であるが………六人共通してダメな所もあり………。
「あーもううちの子かわいい!すげーかわいい!」
「ノンノンノンおそまーつ?俺のさくらの方が可愛いだろう?」
「名前はねー。僕が大事にしてる子達の方が超絶かわいいよぉ」
「…ひひっ、どこ目線それ。なに基準それ。悪いけど俺の子達のが天使だし」
「うるさいうるさいうるさーい!!僕のみんなのがかわいいよ!」
「もー、みんな冗談言って許されるのは十四松兄さんだけにしてよね。僕の子達が一番だよ」
「あ?やるか?」
「あ?いいぜやるか?」
「何?やる気?」
「…ひひっ、やるんだ」
「やるきやるきー!」
「へえ…?いいよ?」
「「「どのこがいちばんか決めようじゃねーかァァァァアあああ!?」」」
……総じてポケモン親バカなのであった。
れすきん。