ビターチョコレート 2016-07-27 23:53:39 |
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んー…。
(オムライスを口に運んで味わうようにじっくりと咀嚼している最中、終始相手からの突き刺さるような視線を感じていて。余程感想が気になるのであろう事は様子を窺わずとも伝わってきて、それを察してしまうと悪戯心が働くのは不可抗力であり。胃の中に収めても直ぐには言葉を発する事はせず、気難しそうに眉間に皺を寄せて低く呻き。その後気が済むまで散々黙り込んだ後に柔らかく笑みを浮かべると「…すっげェ旨い。上達したな」と漸く感想を口にして)
──今回は上手く出来たと思ってたのにィい!
(待てども待てどもうんともすんとも言われず、恋人相手に“不味い”と打ち明けられずにいるのだろうと嫌な予感がして。一抹の不安は時間が経てば経つほど大きく膨らみ、無情にも時計の秒針の音だけが耳に入り時の経過に耐えるしかなく。暫くしてこめかみに手を当てて青ざめながら静寂を破れば片手でテーブルを叩いて悔しがり、彼の意地悪な考えも露知らずまんまと騙されてしまい。だがその後望んでいた以上に嬉しい声が掛かっては「…!もーーう、よかったわァ」と安堵の声を出して、張り詰めていた緊張が一気に抜け脱力したように右頬をテーブルに擦りつけ)
ちょっと意地悪したくなった。悪い。
(不意に相手の悔しげな声が静寂を突き破ると、驚きこそすれ笑いが堪えきれず吹き出してしまい。種明かしをすればあからさまに安堵した様子を見せられ益々頬が緩んでしまい、テーブルに突っ伏した相手の髪に指を絡ませ。梳かすように撫でながら悪びれた風も無く謝罪を口にして)
…──美味しいって言ってくれたから許すケド。
(安堵したのも束の間彼の笑い声にはムス、と不機嫌そうに眉を顰め。言葉だけの軽い謝罪に渋々許すと言うものの、ご機嫌斜めには変わりないらしく優しく撫でる手から逃れて顔を上げれば、味合わないままオムライスを口に次々スプーンで詰め込み)
…まだ怒ってるくせに。拗ねンなよ。
(許すとは言われても機嫌が直ったわけではないのは明白で、頬杖をついてまじまじとその様子を眺めて。不貞腐れた表情も中々悪くない等とこんな状況下で不謹慎な事を考えながら、眉を下げて僅かばかり困ったような微笑を浮かべて言葉を紡ぎ)
やァよ。たまにはこんな私も良いでしょ?刺激になって。
(詰め込んでいたオムライスがやっとの思いで喉元を通り過ぎるも、錠剤をたくさん飲んだら時のような気持ち悪さに見舞われて直ぐに後悔。不貞腐れているのがバレているのなら隠す必要性もなくなって頬いっぱいに空気を溜めて左右に首を振り、時々こんな一面を見れるのもマンネリ防止だと述べてみて。しかしそんな小学生レベルの態度はそう長く保たずふっと破顔すれば「ご馳走様の代わりにキスして」と願望を口に出し)
…何言ってんだか。常に刺激的だろうがよ。
(見事に此方の心中を見透かされたような返答に瞠目するものの、すぐに意識は頬を膨らませる相手の姿に傾き。己の目にはあまりに愛らしく映り滅茶苦茶に愛でてやりたい衝動に駆られるが、流石に雰囲気を察して欲動を抑えるように目を伏せながら言葉を返して。そこで予想外に相手の表情が綻んだのを見ると拍子抜けしてしまうが、口にされた言葉にはつられるように頬を緩ませ。良く言えば寧ろ褒美に近い懲罰ではあるものの、悪い方へ捉えれば食後まで相手への手出しは叶わないということでもあり「“待て”は得意じゃねぇんだけどなァ…?」と目を細めて何処と無く挑発的な視線を遣りながら意味ありげに述べ)
あらァ、私は待ってもらうの好きなのォ。
(もっともっと刺激的にと求めてしまうのはきっと恋人の新たな一面を見たいから。待たせるのが好きというわけではないが待つのが苦手だと言う彼にウィンクひとつ飛ばして、今はたっぷりお預けにすることにして。何食わぬ顔で食事の手を再開させると時折彼の顔色窺い視線を向け、本心では一刻も早く甘い時を過ごしたいが為に食べる速度は上がっていき)
悪趣味な奴。
(まさかこんな形で優位に立たれ焦らしを食らうとは思っておらず、口元を歪めて苦々しく笑い。しかしそれでも憎めないのは惚れた弱味とでも言うのだろうか。ぽつりと呟いた後に仕方無く再びオムライスに手をつけ始めると、折角相手が作ってくれたのだから今は料理を味わおうとそちらへ意識を集中させる事にし)
悪趣味だなんて失礼ねェ。
(心外だと呟き零すも彼に言われるとどれもこれも愛しく思えてしまって、直ぐに頬綻ばせては食事に集中することにし。暫くして食事が終わった合図に「ご馳走様」と両手合わせればお土産にもらったチョコレートの箱を片手で弄りながら、密かに楽しみにしている彼とのキスを待ち遠しく思っているらしくちらりと向かいの席に視線流して)
(時々送られてくる視線の意味に気づいていながら何も口にする事無く食事を終え、“ご馳走様の代わりに”との要望だったのを思うと食後の言葉は無しにテーブルの上の食器を簡単に纏め。立ち上がってそれらをキッチンへ運ぶ途中、向かいの席の相手の頬へ軽く唇を落とすと「旨かった」と囁き。勿論それだけで終わらせるつもりはないものの、面倒事は先に片付けてしまうに越したことは無いとキッチンに立つと手早く食器を洗い)
(待ち望んでいたその時が来たのに求めていたものよりも淡白に終わってしまい、頬に微かな熱を帯びたは良いが当然この程度で満足できる筈もなく。食器洗いを開始してしまった彼に堪らず席を立てば背中にすり寄って抱きつき「ねェ、足りないんだけどォ…」と甘ったるい声を掛けながら大きな背中へ服越しにキスを落として)
“待て”ができねぇのは巧の方か?
(背に寄り添う体温を感じると、口元に薄く笑みを浮かべながら問い掛けて。そこで丁度洗い物を終え、水を止めてタオルで手を拭い。しかしこう抱き着かれてしまっていてはろくに身動きも取れず「ほら、構ってやっから」とやんわり手を解かせながら振り返り様に相手の髪に指を通し)
待たせるのは良くても、アタシが待つのはいーや。
(自己中心的な発言をしながらも一向に離れる気配を見せていなかったが、片付けを終えてくれた彼が振り向いてくれれば視線は自然と整った顔に注がれ。構ってくれるという嬉しさと髪を撫でられる心地よさに瞳細めつつ「片付けありがとォ、のキスしていーい?」とお礼を伝えると共に自分の欲望も満たせる提案しては、ゆっくり顔を近づけて至近距離で返事を待ち)
…まだだァめ。
(近づく互いの距離に己とて然程余裕は無く、問い掛けに答える事無く此方から軽く唇を触れ合わせて。しかしそれ以上を求める事はせず理性を働かせてそっと体を離すと、悪戯に口角を上げながら甘さを絡ませた声で返し。身を翻して食器棚からグラス二つとワインを取り出して小脇に抱えると、テーブルに置かれていたチョコの箱を手に取りリビングへ向かい。ソファに腰を下ろしワインの栓を抜きながら相手を見遣ると「来いよ」と片手で手招きし)
"待て"は出来ないって言ったでショ?
(重なった唇は一瞬だけでまた胸の中に熱が燻るだけに終わってしまい、不満気に口先尖らせて待つのは不得意だと伝え。だがそれも本気で不貞腐れているわけではなく軽い駆け引きのつもりで、ワインとチョコという相性の良い組み合わせに惹かれてリビングまでついて行き。大好きな彼とチョコ、それにワイン、来るなと言われたとしても無理な話で誘いに嬉しそうに頷けば、寄り添う様にぴたりと隣に座り)
開けて。
(隣へ座る相手にチョコの箱を手渡すと、短く囁いて己はワインをグラスに注ぎ。相手に開けて欲しい理由というのも、恋人に贈るものだと伝えれば店員が気を利かせてラッピングしてくれたようで、更に言えば箱の中身もハート形やチェック柄のものと上品な愛らしさのあるチョコをカスタマイズした為であり。さてどんな反応をするだろうかと、口元を緩めながら横目に相手の様子を見詰めて)
はァーい。
(いつかは開けなければならないと知っていても丁寧に施された包装が崩れてしまうのは勿体なく思え、ただそれ以上に中身が気になって仕方がないのも事実で。少々間を置いた後素直に返事をすれば、まずはジッとラッピングを見てから極力破らないようにそっと包みを外していって。高級そうな箱を開けてみると様々な形のチョコレートがまるで宝石でも並べるかの如く綺麗に整列されてあり、ふっと瞳細めてはひとつひとつ個性的なチョコに視線を移していきながら「とっても綺麗」と恍惚とした表情で呟き。一番心惹かれたハート型、ピンク色から察するにストロベリーチョコと推測されるものを指して首を傾げ)
これ、食べていい?
良かった。
(相手の様子を見ていれば包装を解いてしまうのを惜しく思っているらしい事は容易に想像でき、思わず頬を緩めてしまいつつワイングラスを二つ手に取り。片方を相手へ差し出しながら告げられた一言に満足げに笑んで言葉を返すと、己のグラスの口を相手のグラスへ軽く当て。問い掛けに「ん、好きなの食え」と頷きながらワインを一口煽り)
(グラス同士が当たる軽い音が部屋に響くとチョコレートより先にワインを一口、最初は苦手だった味も歳を重ねるごとに好ましくなってきたと感じながら味わって。そこで漸く狙っていたチョコレートを摘むと買ってきてくれた彼に頬を緩ませ「いただきまァす」と告げると可愛らしいチョコを噛むのは勿体なくて、ぱくんとそのまま口に入れゆっくり溶かしていくことにし。甘酸っぱいイチゴとチョコの組み合わせが程よく、ワインの仄かな香りも合わさって絶妙な味になり幸せに浸って)
…買ってきた甲斐あったな。
(口元に持ってきたグラスを揺らしてワインの香りを楽しむ傍ら、横目で相手の様子を窺うことは忘れず。疲れの所為で酔いが回るのが早いのか、もしくは己の中に持て余したままの熱の所為か、チョコを食む唇が妙に官能的で目を細め。同時に視界に入る相手の表情が期待以上にその心境を物語っており、柔らかく微笑を浮かべて擽るように頬へ指先を滑らせながら呟き)
すっごく美味しい。理人もイチゴの食べたかったァ?
(こんな幸福感が得られたのも彼が気を利かせて買ってきてくれたからこそで、チョコを舌の上でころころ転がしつつ頬を滑る指先に目を細め。もう溶けてなくなってしまう頃ふとイチゴ味はひとつしか箱に入ってなかったことを思い出し、頬の上の彼の指先を包み込むようにして握れば未だ残るチョコを分け与えたいがためにそんな質問を。ゆっくり顔を近づけ「──食べたいでショ?」と語気強めては彼が避けなければそのまま唇重ねてしまおうとして)
チョコなんか興味ねぇよ。
(何処か挑発的とも取れる口調での問い掛けにその意味を察して口角を上げると、握られた手を指を絡ませて此方から握り返し。近付く距離に抵抗はせず相手の瞳を覗き込むようにじっと見詰めると、揶揄するような口振りで言葉を返して。あくまで己の関心が向いているのはチョコではなく相手の方であり、軽く目を伏せ啄むように唇を重ね)
そんなこと言わないでェ?甘くて美味しいんだから。
(涼しげな目に炎が灯ったような熱い視線で心までも溶かされそうで、見つめ返す自分の瞳にも恍惚の色を滲ませ重なり合った手にも無意識に力がこもり。チョコに興味を持ってほしいと言いながら啄むキスに焦ったさを覚えたのか、優しい触れ合いを何度かすると深い交わりを求めてチョコが染み付いた舌を彼の口内にそろりと入れて)
(口内に控えめながら舌が差し込まれたのを感じると、いよいよ軽口を叩いている暇も無くなり掬い上げるようにして絡ませ。その際気紛れに相手の舌へ痛みが無いよう加減しながら軽く歯を立て、仄かに感じる甘さに不思議な感覚を覚えて一度僅かに離れ。口角を上げて相手を見遣れば「…あっま」と舌先に甘味を感じながら呟き)
…ッ、
(絡み合う舌はただでさえ甘いのにチョコレートの甘さもプラスされ思考までも溶けてしまいそうで、何も考えられないでいると柔く噛まれる感覚にぴくんと肩を跳ね上げ。痛みとはまた違う痺れる快感が舌先から全身を伝うように走り、僅かな隙間さえ作らぬよう彼の唇を捕えて。互いが少し離れると彼からの感想にふ、と頬を緩め「私からしたらチョコよりも、理人とのキスの方が甘いわよ?」と言葉通り欲情に濡れた瞳で囁き)
…機嫌取りの土産なんか要らなかったな。
(己に翻弄されて相手の体が震える様が愛らしくてならず、口付けの余韻に浸りながらも甘美な響きを伴って紡がれる言葉に目を細めて。その調子では己の身一つさえあれば十分に相手に詫びる事ができそうだと呑気に考えながら呟くも、隣り合っていては僅かにできる隙間が気に食わなかったのか徐に自らの膝をぽんぽんと軽く叩き。口角を上げて「こっち」と短い要求を述べ、同時に拒否することは許さないとばかりに握ったままの相手の此方へ手を引き寄せ)
チョコで機嫌とろうなんて…!子供じゃないんだからねェ?
(お土産で喜んでしまったのは事実に違いなく強くは否定できないものの、物で機嫌が直る年齢じゃないと不機嫌に訴える様もまさに子供じみていたりして。膝上に誘われれば今すぐにでも飛びついてしまいたい気持ちは山々なのだが、昨晩乗った体重計の数字がふと頭を過れば思わず身を引いて「…イヤ」と力なく首を振り)
そのわりには随分ご満悦に見えたけどな。
(相手の言葉が真実だったにせよ先程の甘い雰囲気の中でチョコはそれなりの役割を果たしていたように思え、それを指摘しながら甘美な口付けを思い出させるように軽く唇を重ね。珍しく拒絶を見せる相手の様子は明らかに普段と違って見え、握ったままの手を口元へ運び指先に唇を触れさせながら「俺の膝の上は不満?」と問い掛け)
(/素敵な理人君にいつもキュンとさせて頂いております!息子はこんな接し方で大丈夫でしたでしょうか?イメージと違うだとかもっとこうしてほしい等ありましたら仰ってくださいね…!オネエを扱うのは初めてでして、毎度毎度緊張しながらロルを作っていますので自信がなく…(笑)
綿菓子君のお相手様は…もう直ぐリセットなのですね(涙)そこでもし…もし主様さえ良ければ!という前提の話なので軽く聞き流す程度に捉えてくださっていいのですが……此方からもう一人息子を提供させて頂くことは可能でしょうか?差し出がましいかと思い悩んだのですが…オネエとは別のキャラにて愛を育んでみたい欲求もあり、可愛らしい綿菓子君ともお話ししてみたい衝動に駆られてご提案させて頂いた次第に御座います!勿論主様のお考え第一優先ですし、お断り頂いても大丈夫です。まだ彼方のお相手様リセット期限まで時間がありますのでのんびりと、お返事お待ちしておりますね)
好きなチョコと理人にタッグ組まれたら…大喜びに決まってるじゃない…。
(結果的に喜んでしまっている状況は理解していたが改めて口にされると言い返す言葉も見つからず敗北した気になってしまい、キスされた唇の熱辿るように人差し指で触れながら目線逸らしてごにょごにょと言葉並べて。指先に掛かる吐息にもうっとりしてしまったけれど彼の整った容姿のせいもあり、まるで王子様に出会えたように錯覚してしまい「不満じゃないんだけどォ、理人がこっち来てくれない?」思わず誘いに乗ってしまいそうになるのを堪えては自分の膝上叩いて)
(/わわ、背後様…!此方こそ、息子がいつもお世話になっております!性格上どうしても嫌味を言ってしまいがちで、ご気分を害されてらっしゃらないかとびくびくしております…。
息子様に関しましてはご心配なく。本当に、愚息には勿体無いほど素敵な息子様です…!オネエ様にお相手して頂くのは此方も初めての経験でしたが、想像を大きく上回る愛らしさと色気に息子共々打ちのめされながら楽しくお話しさせて頂いておりますので!
さて、綿菓子についてですが、大変有り難いご提案を頂き恐縮に御座います。まさかそちらも見初めて頂けているとは思っておらず…本当に、嬉しい限りです。現時点ではまだはっきりとしたお返事を申し上げることはできませんが、是非とも検討させて頂きたく思います!どうか今暫しお待ちくださいませ…!)
…良い子。素直に言えたからご褒美にまたなんか買ってきてやるよ。
(此方から見れば唇に触れる仕草なんて官能的で堪らないというのに、表情と物言いはまるで分が悪くなった子供のようで。双方に板挟みにされ悩ましげに目を伏せるもそれは一瞬のことで、徐に髪を撫でれば敢えて幼子を宥めるような口調で囁き。どういうわけか相手から突然同じ要求を返して寄越されると不思議そうに目を瞬くが、断る理由も無くするりと軽い動作で相手の膝を跨ぐなり向かい合わせに座って。そのまま流れるような仕草で肩に腕を回し体を寄せると、そこらの女性よりも滑らかな首筋へ唇を付け感触を堪能しながら「…巧」と惜しげなく甘さを孕みながらも何処と無く高圧的な口調で名前を呼び。無論相手の態度の理由を問う意図のものであるが、口にせずとも察するだろうと判断した上で一度体を離すと相手を見詰め)
(/嫌味なんてありました?というくらい全部愛の言葉に脳内変換されておりますのでご安心くださいませ!ぶっきらぼうな理人君が堪らなく可愛くて可愛くて…!
あああ…!本当ですか!そう言ってもらえて安心しました。オネエ冥利に尽きます(笑)これからも独特な子ではありますが宜しくお願いします。
はい、勿論ですとも!いつまでもお待ちしております。数ある中の選択肢のひとつ、というくらいの軽い気持ちで受け取ってもらえたらと思います。主様がやりたいように進めていただけることが一番ですので…!
此方は纏めて蹴ってしまって構いません。久しぶりに本体様とお話できてパワーをもらえました!ありがとうございます!引き続き本編にてお相手お願いしますね)
良い子とか、ご褒美とか…やっぱり子供扱いにしか感じないんだけどォ?
(歳上相手ではなく年齢層の低い者に向けられるであろう態度を取られると、どうにも素直に喜ぶことができないのだが内容が嬉しいだけに完全拒否もできなくて。髪撫でられる心地良さに癒されていることもあり、強くは言えずに最後まで中途半端な反抗で終わってしまい。躊躇なく座ってくれたはいいが彼の重みがあまり感じられず、余計に自分が上に乗る方じゃなくて良かったと密かに安堵して。名前呼ばれると理由はわかりきっているのに「なァに?」と知らない振りをするものの後ろめたさから視線逸らし)
(/ではお言葉に甘えて纏めさせて頂き、ご挨拶だけ…!!
日々巧君には癒しを頂いております。本当に素敵なパートナーに巡り会えたと感謝するばかりです…。今後とも、不束な息子共々何卒よろしくお願い致します!)
(あからさまな子供扱いを感付かれないはずが無く、不満げな様子を見せられると堪えきれずに小さく笑みを溢し。実際に否定できないのは此方も同様で、その心境を口にする事はせず唇を食むような口付けで誤魔化して。素知らぬ風をしているが視線を逸らすのは暗にそれがわざとだと明かしているようなもので、「隠し事は好きじゃねぇんだけど」と呟きながら相手の行動を咎めるように首筋へやんわりと歯を立てて)
あー笑ったってことはやっぱ…、っ──。
(笑われるということは子供扱いの事実を容認したようなもので、むっと唇尖らせるもキスひとつで簡単に心は彼へと持って行かれてしまい。諦めたように微笑み浮かべては惚れた弱みと自覚しながらも、軽いリップ音と共に数回口づけ返して。さっきの優しい感触とは違う少し鋭いものに変わった刺激にさえも甘さ見出してしまいそうになりつつ、心は追い込まれているのかうっと言葉詰まらせた後渋々口開き「…体重、少し増えてたからァ」と白状して)
…そうやって怒る顔も嫌いじゃねぇんだけどさ。
(重なる柔らかな唇の感触に酔いしれてそちらに意識を傾けているが、その時間は僅かなもので離れる直前相手の下唇へ舌を這わせ。先程視界に捉えた幼く見える顰めっ面ださえ己の目を楽しませてくれるのだから敵わないと苦笑を浮かべ、互いの額を合わせながら視線を上へ向けて相手を見詰め。漸く口にされた理由も相手の性格を考えれば何と無く見当がついていたことで、「へぇ」と他人事のような相槌を漏らせば、徐に相手の服の中へするりと手を入れしなやかな腰のラインをなぞり)
アタシとしてはあんまり見せたくないわァ……。
(彼からの言葉だけで嬉しくなってしまうのか、下唇這う舌を自身の舌で絡め取るとちゅむと優しく吸い付いて。30を越えているというのに子供扱いを受け、その上膨れっ面を見られたのだから展開としては好ましくはないのだが、至近距離で見つめられとそんな悩みもちっぽけに思えるくらい彼のことで頭がいっぱいで。あまりに反応が薄かったために「ちょっとォ…さっきの話聞いて──…っん、」と確認途中、服の中忍び込んできた指先に小さく肩跳ね上げ)
かァわいんだけどな。甘えられてるみてぇで。
(舌先がじんわりと痺れるような甘い刺激に目を細めるが、頭の片隅では仕事に従事する昼間の顔とのギャップに思いを馳せており。際限無い充足感が押し寄せうっとりと溜め息を吐きながら相手の方へと凭れ掛かると、首筋に頬を擦り寄せながら呟いて。体重が少し増えたところで体型は変わらないだろうと確認してやるつもりが、いつの間にか括れを撫でる指先は明らかに肌の感触を楽しんでおり、相手の反応の良さも相俟って益々手を止められないまま「こんなイイ身体して体重も何もねぇだろ」と口元に笑みを浮かべ相手を見遣り)
いつも、甘えさせてもらってるから…たまには理人も甘えてェ?
(首筋に寄せられた頬に熱を帯びているのを感じ取ると、愛おしそうに背中に両手を回し抱きしめて。そのままトントンと赤子あやすリズムで背中を叩きながら、歳上としての役割果たしたいと願い出ては眼下にある服を指先でずらし鎖骨にキスを落として。止まらない手の動きに弄ばれてばかりではいられない、腰を滑る男らしい手を掴むとそのまま口元へ持っていき「もっと良い体になりたいのォ」と全ては恋人の為と考えられる向上心口にしては手の甲に頬寄せて)
(/背後から失礼致します。先程、綿菓子のお相手様とのやり取りを打ちきりにさせて頂く旨を決定させて頂きました。そこで以前ご提案くださった綿菓子のお相手についてですが、背後様さえよろしければ是非ともお願いしたく思います!心変わりが無いようでしたらお返事が頂け次第別のトピを立てさせて頂きますので、よろしくお願い致します!)
ん…痕付けて。
(甘え方なんてろくに心得ておらず相手からの要求に口を閉ざすも、鎖骨辺りに触れた柔らかな感触が擽ったく咄嗟の事に吐息を漏らし。しかしそこでふと芽生えた願望を伝えることが己なりの甘えになるだろうかと思案して、相手の耳元へ唇を寄せると僅かに掠れた声で囁き。体型やら体重に関してはそれなりに神経質なんだろうとは理解しているものの、あまりストイックになられると多方面で心配が生じてくるわけで。「変な虫に付かれんのも困る」と眉を寄せ低い声で呟き)
(/わわ…!本当ですか。嬉しいです、ありがとうございます。ぜひ宜しくお願いします。理人君も勿論のこと、綿菓子君へも精一杯愛情注がせて頂きますね!移動してからキャラのご相談などさせて頂ければと思います。因みに…既存のトピへ移動でも私は構いませんのでどうぞ主様のご負担にならない方をお選びくださいませ!)
──めちゃくちゃ可愛い…。
(耳元で伝えられた小さな願いの内容は勿論、甘く響いたその声にさえも反応し心臓は早鐘打って。己に残っていた余裕もなくなりつつあるのか、普段の陽気なものとは違う切羽詰まった低い声色で返しては鎖骨に唇押しあて、痛いくらいにきつく吸い上げることで彼を求める気持ちをぶつけ。嫉妬を思わせる発言にふと頬緩ませ「虫が寄りつかないくらい、いつでも一緒に居て?」と無茶のある願望を口にしながら皺の寄った彼の眉間をさすって)
(/此方こそ、綿菓子のお相手まで申し出てくださり本当に嬉しく思います。ありがとうございます…!勿論、巧君への愛情に負けないくらい深い愛情を持ってお相手させて頂きますので、よろしくお願い致します!
お気遣いくださり恐縮です…!しかしながら、背後様と作り上げる物語はまた新たな物にしたく思いますので、別にトピを立てさせて頂きました。Cotton candy melt in love.[ 非募集 ] の題で作成致しましたので、そちらへの移動をお願い致します!)
っ、こら、加減しろ馬鹿。
(普段とは違った声色での聞き捨てならない台詞が耳を掠めたが、それを指摘する前に想像していなかった小さくも鋭い痛みを感じると眉を寄せ。離れる事はしないながら一言言ってやらねば気が済まず、細やかな暴言と共に小言を口にし。それなりの不機嫌さを持って掛けた言葉に対して返された願望にはすっかり毒気を抜かれてしまい、諦めの滲んだ溜め息を漏らして。徐に身を屈めて距離を詰めると、何も口にしないまま耳朶に弱く噛み付き)
ん…ごめん、綺麗に痕ついたから許してェ?
(声が掛かると吸い付くのを止め僅かに唇離し、紅い小さな花が鎖骨に出来上がっているのを恍惚とした表情で見つめて。悪びれのない謝罪口にしては出来栄えに免じて許してほしいなどと後付し、時間が経つほど赤らんでくる痕に比例して愛おしさも増していき。一緒に居てくれるのかどうなのか、返事されなければどちらともわからず有耶無耶な状態のまま耳朶に走った感覚に「……ん」と熱孕んだ声が溢れ)
俺からじゃ見えねぇよ。
(気の無い謝罪も咎める気にならないほど気付けば充足感に満たされていて、自然と頬を緩ませてしまいながらも痛みを感じた辺りに触れ。己の位置からでは目視することは叶わずぽそりと呟くものの、そこに相手が付けた痕があると思うだけで体が熱くなるような心地がし目を細めて。相手の要望に応えたいのは山々だが実際にはそう引っ付いてもいられず、ふと思い当たり相手の首元へ抱き付くと「なぁ…ピアス開けてくれよ」と甘さを帯びた声で強請り)
…ね、アタシにもお揃いの、お願ァい。
(位置が位置なだけに彼から見えないことも尤もだと思いつつ、愛おしさのあまりその周辺から手が離せずにおり。しかし痕に触れる彼の指先を己の鎖骨に導くと、視線合わせた先の瞳覗き込んで同じものを欲しがり。首元に緩く巻かれた体温が心地良く幸せ感じていたものの、簡潔に言うと体に穴を開ける行為は正直恐怖でしかなく「やだァ、痛いでしょ〜?」と今日は付いていないが彼の左耳のピアスホールを不安げに見つめて)
…ん。
(要求に応え相手の鎖骨へ顔を寄せた刹那、ふと“どうせなら見える場所に付けてやりたい”と邪な欲が芽生え。しかし幾らなんでも教諭という立場は考慮し、首筋へ唇を付けるとワイシャツを羽織れば辛うじて隠れるであろうと思われる場所にきつく吸い付いて。薄々予想はできていた反応に笑みを漏らすと、片腕は首に回したままもう片方の手は布越しに相手の身体に触れ「耳なら痛くねェって。…コッチよりは」と胸元から臍までをなぞり)
ッ、…ちょっとォ。
(彼と対照になるように鎖骨に要求したはずなのに痺れる甘さがくだされたのはあろうことか首筋で、焦って肩を押し返すも既に遅く。己では正確な位置が掴めないゆえに心配で、力無く眉を下げては恨めしげに彼の目を見つめ。開けたことのない身では知ることの出来ないヒントに言葉詰まらせ、言動からして完全に揶揄われてると悟れば身体なぞる手をめっ、と僅かな力で叩いて「その比較、全く参考にならないわよ!」と態と叱る口調で告げれば額を彼の肩に押し当て)
大丈夫だって。服着ちまったら見えねぇから。
(予想通りな相手の反応に思わず笑みを漏らしてしまいながら、痕を付けた場所に触れると一応配慮はした旨を伝え。体の部位の中では圧倒的に痛みは少ない箇所だと思うのだが、己のフォローでは不服があったようで制止されれば大人しく手を引っ込め。肩口にある相手の髪を優しく撫でながらそちらへ頭を傾けて混じり合う体温に心地良さそうに目を伏せると「…開けてくンねぇの?」と再度問い掛けて)
そういう問題……!、…もうッ。
(見えそうで見えない所に付けられたことに若干の興奮覚えてしまい、思わず隠れていれば済む話じゃないと否定しそうになるものの最終的に痕が出来た嬉しさが勝り諦めたように笑って。相当悩んでいるのかあーとかうーとか唸り声を暫く続けてからそっと顔を上げては「ちょっとだけ考えてさせてくれない?」と少々時間要しそうな旨を正直に伝え)
仕事中見られたらなんて言い訳すんの?
(相手の様子からして許しを得たようだが、その矢先収まりきらない悪戯心が沸き上がってきて。己が付けたにも関わらず、相手は無垢な生徒達に見られた場合何と説明するのだろうかと興味もあり問い掛け。思ったよりも決断を思い悩んでいるらしいが、此方とて折れるつもりは無く。問い掛けに頷いて応じるものの、ゆるりと口角を上げると「巧は開けてくれると思うけど」と呟き)
見られないように首に包帯巻いてくわ。
(見られたとして教え子たちに嘘で誤魔化すのことはしたくなくて、だからと言って馬鹿正直に言うのも憚られ。痕の残る位置によっては、包帯で隠していくことも視野に入れた大胆な発言を真顔で言ってのけ。何処か自信さえ感じられる反応に困ったように笑えば「悔しいけど……アタシもそんな気がするゥ」と最終的に愛しい恋人の願いは受けてしまうだろうと予想して)
ンな事したら余計に色々聞かれるだろ。
(首に包帯等巻いていれば注目を集めてしまうに違い無く、その現場も容易に想像できてしまい苦笑を浮かべて指摘し。相手も同じ考えならば承諾と相違無いように思われ「なら開けちまって良いんじゃねェの?」と決断を催促しつつ再度相手の耳元に手を遣り耳朶を撫でて)
確かに。
(大真面目に考え込んでいたが御尤もな指摘に目を見開き、安易な考えだった己に笑こみ上げてきて。遅かれ早かれイエスの返事をするのは目に見えていて「理人がやってくれるゥ?」と彼の作り出す空気に早速流されかけており)
名前/宇高 涼介(ウダカ リョウスケ)
年齢/34歳
性格/根拠のない自信があるらしくいつも上から目線。癖のある人物で頑固で人の言うことを聞かず我が道を行き、人間関係もまともに築き上げてこなかったため友人は少ない。ちょっとしたずれなんかが気になってしまうのも神経質であるがゆえ。興味のある対象以外には関心が低いのだが、綿菓子君だけは特別視していて彼にだけ過保護になる。
容姿/黒髪のウルフカット、長い前髪は右から斜めわけ。外出が少ないせいで色白の肌、ひょろっと細っこく見えるものの意外に筋肉質。切長の一重は黒色でやや吊り目、視力が悪く黒縁のボストン眼鏡を愛用中。在宅で仕事することが主なのに何故かジーンズTシャツの上から白衣を着る。私服センスはひどく外に出るのも億劫なので、そもそも服の数が極端に少ない。身長183cm。
備考/生物学者。動物全般に興味があり、人間は一番興味深くあるのだが一番苦手な対象でもある。こんな性格ながら綿菓子君と出逢ってからはすっかり惚れ込んでしまったようで、頑固ながらも綿菓子君からの言葉だけは聞き入れようと努力している。曖昧な関係でいてはいけないと思いつつ行動を起こして離れていってしまわれるのが怖く現状維持。研究一筋だったために家事はできず、流行なんかにも平気で乗り遅れている。
(/おっと…!身長書き忘れてたので再提出させていただきます!)
せめて絆創膏くらいにしとけよ。
(相手につられるようにくすくすと小さく笑いながら、包帯よりはましだろうと在り来たりな隠し方を進め。相手からの問い掛けを聞く限りはもう殆どピアスホールを開ける事を許してもらったようなもので、少しずつ己の思う通りに事が運んでいるのを感じながら耳元へ唇を寄せ「ん、できるだけ痛くねぇようにするから」と囁いた後弱く耳朶を食み)
あ、そォだ。買ってから使ってなかったハート柄の絆創膏貼ろうかしらァ。
(彼の言葉で思い出したように手をぽんと合わせて、可愛さに一目惚れして購入したは良いものの使う機会のなかった絆創膏の出番だと嬉しそうに語り。ここまで来るとそろそろ覚悟を決めなければならないとう段階にまでなってきて「──痛くしたらお尻ペンペンだからァ」と耳朶から伝わる熱に軽く身を捩りながら母が子に言うような内容を口にし)
ん、そうだな。
(何だかんだと言いながら前向きなのか何なのか絆創膏から細やかな喜びを得たらしく、その表情が嬉しそうなものに変わるのを目の当たりにすると思わず肩を震わせクスクスと笑ってしまい。そのあどけなさに庇護欲が掻き立てられるのを感じながら愛おしげに目を細めると、ぽんぽんと相手の頭を優しく撫でて。相手の返答を聞くなり口角を上げて笑むと「俺も右開けるから、同じのする」と未だピアスを開けていない右耳に手を遣りながら断言し)
理人も見えるとこに痕付けたら、ハートの絆創膏貼ってくれるゥ?
(見守ってくれるような温かな表情と頭に乗せられた掌の重みに和みながら、彼の首筋に指先押し当てると冗談などでなく本気で実行するつもりで囁きかけ。何故いきなりピアスの話題になったのか探ろうとしなかったものの、同じものをしてくれると言う発言で合点がいったように笑みを咲かせ。右耳にある彼の手に己のも重ねれば「ん、嬉しい。お揃いってやつゥ?」と耳の縁をつぅー、となぞっって)
見えるとこに付けられんのは大歓迎だけど、その絆創膏は貼んねぇ。
(後々を慮る事が己の欲求を満たす妨げになるならば一切気にしない質であり前半部に関しては何ら問題ないものの、ハートの絆創膏を貼るというのには応じる事ができなさそうで。頭を撫でていた手を下ろすと穏やかに笑みながら首を左右に振り。耳元を這う指先が擽ったく肩を竦めながら避けるように首を傾けると「そ。そしたら俺の事いっつも考えてられるだろ」と口角を上げ)
なんでよォー、ピアスと同じ感覚でしょ?お、そ、ろ、い。
(十中八九断られるのは承知していたが、己も耳に穴をあける覚悟をするのだから彼にもハート柄を受け入れて欲しいと駄々をこね。しかし既に本気の勢いはなくなっており、冗談ぽい口調でおそろい感を強調してみたり。彼の言葉に年甲斐もなく胸がときめいてしまい「もうっ、理人ったらロマンチストなんだからァ」と赤く染まる頬をぱたぱた両手で扇ぎ)
お揃いはコレで十分だろ。
(感覚こそ同じであれどもハートの絆創膏では身に付けられる人間の幅が大いに限られ、文句を言われようが承諾するにはあまりにもハードルが高く。意地悪く口角を吊り上げた笑みと相手の首筋にある痕に触れる事で誤魔化すと、説得というよりは言い包めてしまおうという魂胆で強ち間違いでもないと思われる言葉を口にし。仄かな赤みを帯びる頬が相手の心情を最も如実に物語っており、緩んでしまう頬をどうにもできないまま柔らかく唇を重ね。触れるだけの口付けの後僅かに顔を離すと、至近距離のまま「好きだろ?そういうの」と笑みを浮かべて問い掛け)
消えたらまた付けてねェ?
(絆創膏を諦めきれない気持ちはあるものの、お揃いの痕の他に未だ強請ってしまうのも欲張りな気がして。素直にこくんと頷けば、次回も付けて欲しいとハードル下げた願いへと変え。ロマンチストという言葉も相手が彼だからこそ意味を持つ気がして「ん、好ーき」と笑顔を返し。もっとワインとチョコを楽しみながら彼との時間を過ごしていたいのだが、瞼が重くなってきたのを自覚しては「…眠くなってきたわァ」と小さな欠伸零して)
さっきまで怒ってたくせに。
(相手からの要求は此方からすれば非常に好都合な事ではあるのだが、一度はあまり良い顔をしていなかったのをにやりと意地悪く口角を上げながら指摘し。相手が眠気を訴えるのを聞けば隣へ座り直し、仕事に対し真面目な上小学生を相手にするというのだから己よりも疲れが溜まっているであろう事を考慮して「寝るか、そろそろ」と言葉を掛けながら優しく髪を撫でて)
(/確定っぽくなってしまった部分もあり申し訳ないです…!取り敢えず一日が終わる方向へしましたが大丈夫でしたでしたかね…。理人君に癒される巧が羨ましくて仕方がない(笑)この後は翌日にするか、それとも数日後とかまで飛ばしてしまいましょうか?)
(痛いところを突いてくる意見には柔和な笑みで誤魔化して、優しく撫でられると欠伸をまた一つ。膝上からそっと退いてくれる彼に最後にまた唇にキス落とせば、それから二人でお風呂に入ったり歯を磨いたり寝る前の準備をして。あとはもう寝るだけの状態で寝室にやって来ると先にベッドに潜り込み「理人のことぎゅってして寝ていーい?」と両手を広げて待ち)
(/いえ、お気になさらず!寧ろ進めて頂けて助かります…!此方こそ流れが受け身のようになってしまい申し訳御座いません…。そんな、癒されているのは理人の方です…!散々巧君に粗相をしてしまいまして…場所代わってほしi(( そうですね、一度終えましょう!次回どんなシーンからでも始められるようにと考えると数日後が良いかと思っております。大まかな展開だけ決めておきましょうか。巧君の耳にピアスホール開けちゃうシーンもやりたいのですが、それ以外に何かご希望のシチュエーションが御座いましたらお教えくださると幸いです…!)
(相手と共に就寝の支度を終えて寝室へやって来れば、先んじてベッドに身を沈める相手の姿に微かに口元を緩めて。布団の中で手を広げる姿は問い掛けの返答に選択肢を与えられるものではなく、無論拒絶する理由も無ければ喉奥で笑みを漏らし。しかし夏の夜はやはり気温が上がりエアコンで室内の温度を調節するにしても暑苦しく、「暑いだろ」と口では呆れたように呟きながら相手の隣に横になるとその腕の中に収まるように相手の肩口へ頭を預け)
(/受け身に感じた所は御座いませんよ!毎回楽しい方向に話を進めてもらっているので、いつも感謝しております…!ピアスホールは開けてもらいたかったので、ではこのまま数日後に飛ばしその流れにしますね。やりたいシチュとしては…今すっごくラブラブなので、喧嘩しちゃったりするのも楽しいんじゃないかなと考えていたりします。仲直りしてまた絆が深まる的なことを妄想していたり←)
(気乗りしないことを言いながらも、腕の中にやって来てくれた彼を緩い力で抱きしめ。リモコンに片手伸ばせば照明の光りを限りなく弱くして、僅かな明かりの中で慣らした瞳孔で彼を見つめ。抱きしめるだけじゃなくもっと熱く交わりたいと願う気持ちがあるのに、その日は“おやすみ”も伝えられないまま眠りに落ちてしまっていて)
(/そう言って頂けると非常に励みになります…ありがとうございます(拝)喧嘩!そうですね、一度入れてみましょうか!妄想すると非常に萌えますしね← 絆を深めるならばほんのりシリアスな展開を織り交ぜられたら良いかなぁなんて思うのですが…如何でしょう?あまりゴタゴタさせるより軽いものの方がよろしいでしょうか?)
…おやすみ。
(実際相手の体温に包まれようが暑さ等感じておらず、室内が暗くなれば相手の首の下から腕を通し髪を撫で。相当疲れが溜まっていたのかそれから言葉を交わす事も無く寝息を立て始めた相手の寝顔を見詰めて笑みを浮かべると、額に口付けを落とし静かな声で囁いて眠気が訪れるまで頭を撫で続けており)
(/シリアスな展開は大好物です。主様も大丈夫でしょうか?確か募集板ではひたすら甘々な…という内容での募集だったかと思います。もし、主様が本当はこのまま甘い流れがいいのに、私に合わせてということでしたら本当に無理なさらなくていいですからね…!こうした甘い流れでもとても楽しませていただいているので!)
(結局は愛しい彼の願いが何より大事なようで、次の休日にでもピアスホールを開けようと約束してしまい。数日後の休みの日、昼食を終えて一緒にソファで寛いでいたのだが意を決して口を開き「例の約束したやつ…お願いできるゥ?」と折角のお揃いなら同じ方に付けたくて耳に掛かる邪魔な髪を後ろに引っ掛け右耳を出し)
(/シリアスに関しては大丈夫です。寧ろ大好物です!あくまでベースが甘々であればたまにシリアスを挟むのは良い刺激になると思っておりますので!鬱々とした雰囲気よりは普段はバカップルな二人が見せる不意なシリアスが好きなんです…!
では、喧嘩の原因はどうしましょう?定番は女性関係から来る誤解による喧嘩かな、とは思っているのですが…)
…そっちで良いのか?
(二人の休みが一致した久方振りの休日をのんびりと堪能していたところ、何と無くそわそわと落ち着きの無い相手の様子に気付き。何か物言いたげだがどうしたのだろうかと横目で様子を窺っていたが、少々言い難そうに口にされた言葉を聞けばその心中は容易に察する事ができ。最終的に己の思う方向へ事が進むと満足げに口角を上げるも相手が出したのは右耳で、己は既に左耳にホールを開けている為気にならないものの相手は右耳にピアスをする意味を果たして理解しているのだろうかと疑問を抱き。しかしそれはそれで面白いと思え、笑みを浮かべながら念の為首を傾げて問い掛け)
(その気持ちわかります!これだけ甘々バカップルな二人だからこそ、シリアスさせてみたくなるんですよね…!チャラ男がふとした瞬間に見せる真面目な顔、みたいな感じの良さがあります(違)
別々の仕事をしていることもありますし、どちらかの仕事が遅くなりすれ違い生活が始まって…からの女性関係とか如何でしょうか?すれ違うところから長々やると大変、というかすぐにイチャつきたくなっちゃうので(笑)既にすれ違い生活が暫く続いている状態から始めた方がいいかなと考えていました。理人君が残業だとか、接待などで女性絡みのお店に行かなければならないとかでも一波乱ありそうな気がします!巧は女性と居ても自然な気がしてしまいそうで(笑)主様はどういった感じがいいと思いますか?)
うん。だって理人も右に開けるのよねェ?
(ピアスの位置によって意味合いが変わってくることなど露知らず、ただ彼と同じ位置に開けたいという意思だけで頷き。体の一部に穴を開けるのだから慎重になっているのか庇うようにして右耳覆い「…右耳だとダメなのォ?」と戸惑いにより揺れる瞳で問い掛けて)
(/大丈夫です、その例えで間違いありません好きです(錯乱)
では、ピアスのくだりが終わりましたら早速すれ違い生活始めてしまいましょうか!そして素敵なご意見をありがとうございます…!では女性絡みのお店展開でよろしいでしょうか?流石に接待とは言え息子も巧君には隠してしまうと思いますので、それもまた巧君を怒らせる要因になるかと…!その日に限って接待が急に入ってしまって、本来ならば巧君との予定が入っていた、とか…。巧君にお詫びの電話をしている最中にアクシデントによりその場に居る女性の声が入ってしまったり、帰ってきたら香水やらお酒の匂いがしたり…妄想が止まりません←)
俺は左にもう開いてるからな。こっちは巧と同じのしか付けない。
(相手からの問い掛けによって右に開ける事を所望する理由が分かり思わず頬を緩ませてしまいながら、己が右耳にピアスホールを開ける理由も明かし。しかしあまり面白がって警戒させてしまっては相手の方が心変りしてしまいそうで「ダメじゃねェけど、からかわれるかもな」と危険な事は無いと述べながらもその真相は告げず、相手の決心がついたならば手っ取り早く開けてしまおうと立ち上がり)
(/同じ感性をお持ちの主様で安心しました(失礼)
わわわ!いいですねそれ!少し焦ってしまう貴重な理人君も見れそうで楽しみです。付き合った記念日とかどうですか?理人君としては記念日の約束の時間に間に合わせようとしてくれたんだけど、どうしても仕事絡みで行けなくなってしまうという。なんて美味しい設定…!女性の声なんか聞いたら嫉妬の炎メラメラですよ←)
じゃあ右にお揃いでつけようねェ?
(からかわれると言う理由がいまいちよくわかっていないものの、同じピアスがつけられるならそれで良しということにしておき。まさか彼が真実を隠しているとも知らず呑気に「痛くないようにお願いしまァす」と軽く両手合わせ、一刻一刻やけに長く感じられる準備の時間を大人しく待つことにして)
(/記念日…!大事な日に女性とお酒飲んでるんですね!最高です← では、大まかな流れはこれくらいにしておきましょう!後は二人の流れに任せるということで…。他にお話しする事がなければ背後は失礼させて頂きますが、よろしいでしょうか?)
ん、分かった。
(結局相手は何も知らないままなのだろうが、気にしていない様子であるのを見ると此方も何も言わない事にし。一瞬で終わるならばやはりピアッサーが良いだろうと用意していたものと薬箱を持ちリビングに戻って来ると、それらをテーブルの上に並べて薬箱から取り出した脱脂綿に消毒液を染み込ませ。それを耳朶に当てて表面を消毒すると、ピアッサーを素早く耳に当て流れ作業の如く一気に針を押し込み姦通させ)
(/あとは理人君と巧がいい感じに揉めてくれることでしょう← 了解しました。では此方も失礼しますね!)
(初めてのことに身構えてしまい体が硬くなり、消毒液の匂いが漂って来ればいよいよなのかと目を閉じて。消毒される冷たさ感じたかと思えば次の瞬間には聞き慣れない音がして、激しい痛みはないが時間が経つにつれ少しずつ鈍い痛みを感じてくるとゆるゆる瞼上げ)
…終わった?
ん、終わり。そんな痛くなかっただろ。
(針を刺した際に思っていたより反応が無く、恐らくはあまり痛みを感じなかったのだろうと見当をつけて一先ずは安堵し。問い掛けに微笑を浮かべ小さく頷いて応えると、労るように相手の髪を撫でながら「今付いてるやつは暫く外すなよ」と相手の耳にある透明のピアスを擽るように指先で触れながら忠告して)
不思議と痛くなかったァ。ん…でもちょっとまだこわァい。触ったりしていいのォ?
(耳に意識が集中しているせいか痛みというよりは熱っぽさを感じていて、鏡を見てみたいような気がするも怖さもあり。己も耳に手を伸ばしてみるが勇気がなく途中で手を止めて、彼からの忠告に素直に頷き「何日くらい?」とピアスについてわからないため首を傾げ)
良いけど、あんま弄んなよ。
(中々良い出来栄えだと満足げに笑みを浮かべた後、テーブルに広げた道具を片付けながら問い掛けに頷いて答え。薬箱を元の場所へ戻しつつ、再度の問い掛けに「一ヶ月以上は寝る時も風呂入る時も付けたままにしとけ。あと風呂入った時にちゃんと洗えよ」と淡々と答えながら片付けを終えると再度相手の隣に腰掛け)
ん…。
(軽く頷いてはそっと耳に触れ、こりっという今までなかった固さが耳朶にあれば本当に開けたのだと実感が湧いてきて。しまわれていく道具を訳も分からず見つめ、片付け終わった隣の彼の肩にこてんと頭を預ければ「わかったァ。お揃いのピアスつけれるのは一ヶ月後ってこと、だよねェ?」と待ち遠しそうに呟き)
ん、そう。
(ソファに座れば肩に心地良い温もりと重みを感じ、其方に視線を向けると額に口付けを落としながら小さく頷き。緩慢な手付きで相手の髪に指を通していたが、ふと約一ヶ月後に迎える記念日の存在を思い出すと二人で付けるピアスをプレゼントしようかと考え始め。相手の反応を思い浮かべて自然と笑みが浮かんでしまい、それを隠すように目を伏せ)
一か月…長く感じるわァ。
(暫くお揃いのピアスがつけられないと思い寂しそうに呟くも、額に落とされた温もりに癒されたのか気づけば表情は笑顔に変わっていて。ふと覗いた顔が翳っていること、そして視線が落とされているのを不思議に思いながらも「耳、開けてくれてありがとね」と己の右耳に触れながら改めて礼を言い)
(/再び背後から失礼致します…!多忙な雰囲気を出しつつそろそろ場面を変えようかと思ったのですが、よろしいでしょうか…?)
別に。開けろって言ったのは俺の方だし。
(相手の綻ぶ表情を見ればキス一つで笑顔にできる立場にあるのだと喜びと安堵が混ざり合った甘やかな思いに満たされ、つられるように笑みを浮かべながら感謝の言葉に応え。しかしそこで不意に何処からかか細い電子音が聞こえてくると、傍に置いてあった鞄を引き寄せて中からスマートフォンを取り出し。画面に映った上司の名前に嫌な予感を抱くが無視するわけにもいかず「ちょっと悪い」と謝罪を告げておきながら相手から離れようとせず片手で頭を撫でたまま通話を始め)
(/呼び出されなければ理人君の格好良さに鼻血出してしまいそうだったので、寧ろありがたかったです← 電話来ても離れないとか反則じゃないですか!?キュンキュンが止まりまs(自重)場面変更ですね。問題ありませんので宜しくお願いします…!他に確認事項がなければ、此方の文は全て蹴ってもらって大丈夫です!)
(相変わらず優しい言葉を掛けてくれる彼にまた今日も“好き”が増え、心に収まりきらない気持ちをどうやって伝えようかと思案していれば着信音が鳴り響き。電話が掛かってくることは珍しいことではないのだがここ数日頻度が多いような気はしていて、それでも不安にならないのは不自然にせずこうして近くにいる状態で通話してくれるからであり。頭の上を撫でる手に甘えるようにして自ら擦り寄りながら、彼が気を遣わず会話に集中できるようにひとり気儘に時間潰して)
(通話の傍ら相手が掌へ擦り寄って来るものだからつい意識が少しばかり逸れてしまって、相手の肩へ腕を回し距離を詰めると頭に頬をのせて控えめに其方へ重心を掛けて凭れ掛かり。一方空いた手では悪戯に相手の耳元やら頬やらを擽っており、お陰でまだ本題の前置きにすら突入していないであろう上司の愚痴を機嫌良く聞き流していて)
(更に縮まった距離に密かに胸高鳴らせつつ、耳や頬を撫でる手つきに翻弄されて。通話メインの片手間に遊ばれているだけとわかっているのに胸の鼓動は強くなるばかりで、顔に熱が集中するのを感じながら戯れてくる手を片手で捕まえてしまい。もう一方の手は携帯で塞がれているのをいいことにそのまま彼のシャツの裾を持ち上げれば、男らしく腹筋のついた腹部へ顔寄せ反撃とばかりに軽く吸い付き)
(手を掴まれたところまでは何を思うでもなく電話の向こうの受け答えに応じていたものの、不意に服を捲られたかと思えば突然襲い来る擽ったさに思わず一瞬声を詰まらせてしまい。しかし自らの話に夢中になっている上司はまるで気に留めていない様子、それから間も無くして思い出したように伝えられた用件に眉を顰めながらも承諾の返答をしてから通話を切り。「こォら、悪戯が過ぎンじゃねェの」と咎めるような言葉を掛けながらも仕返しとばかりに耳朶に軽く噛み付き)
(/いつもお世話になっております。私生活が忙しく、お返事が遅れてしまいそうであるとご報告に参りました!来週にはお返事できるかと思いますので、少々お待ちいただければと…!一週間の決まりはありましたが、こんなにも期間を空けることは今までなかったので事前にご報告させていただきますね。理人君にも真冬君にも早く会いたいです。愛のお土産持参で帰還しますね…!←
背後のみですみませんでした。それでは失礼します!)
(/此方こそ息子様方や背後様にはいつも癒しを頂いており、感謝してもしきれない程です…!
ご報告くださりありがとうございます。背後の方まで気遣ってくださって、お陰様で不安無く遣り取りを続させて頂いております!息子様方が恋しい気持ちは一切引けを取らないと自負しておりますが(←)のんびりとお待ちしておりますね。お土産ですか…!息子共々楽しみにしております(尻尾ブンブン)
いえ、寧ろありがとうございます!ご無理はなさらず、体調にはくれぐれもお気を付けくださいませ!)
(/ただいま戻りました!長らくお待たせしてしまって申し訳ありません…!
理人君にはハート型のビターチョコレート、そして真冬君にはハートの綿飴のお土産ですっ(土産袋手渡し)イチャイチャ不足ですので、主様の息子君たちに存分に甘えてもらいたいです!ハグしたi←
すみません…久々に戻ってこれた嬉しさでおかしくなりかけてます(笑)ただいまと、愛していますのご報告でした…!此方の会話は蹴るなり煮るなり焼くなり、何でも大丈夫です。これからも宜しくお願いします!)
暇だったからつい、ね。
(鍛えられた腹部をまったりと堪能していたものの、そんな時間もそう長くは続かなかったようで。通話終了と同時に体勢を戻そうとしたが、刹那耳朶に微弱な電気が走るような感覚すれば思わず体強張らせ。両手伸ばしてぎゅっと抱きつきながら、こんな悪戯をしてしまったのも彼が相手をしてくれなかったせいだと言わんばかりに寂しさ孕ませた声で毒づき)
(/わああお帰りなさいませ!!
ご丁寧にお土産までくださってありがとうございます…(ぺこぺこ)息子達はきっと巧君や涼介君と一緒に食べると思いますが(笑)それはもう存分に甘えますし甘やかしますとも…!!ついでに背後もご要望にお応えして…(むぎゅ←)
ああああ愛しているだなんて…(照)此方こそお慕いしております。今後とも何卒よろしくお願い致します!!
ついついお返事してしまいましたが、此方の会話は蹴って頂いて大丈夫ですので…!)
…ごめんな、寂しい思いさせて。
(相手の口調から伝わって来る寂しさが胸を締め付けるようで、微かに眉を寄せながら互いの隙間を埋めるように加減しつつも強く抱きしめ。最近は特に相手と居る時間があまり作れていないのも事実であり、片手で髪を撫でながら耳元に囁きかけ。しかしこうしている間にも家を出なければならない時は刻一刻と迫っていて、出来る限りはこうして傍に居ようと時間を気にしつつも優しく髪を撫で続け)
ん…一緒にお風呂入ってくれたら許すゥ。
(寂しくないと言ったら嘘になるがこうして休日は居てくれるからこそなんとかやって来れている現状、休みの日だけでも彼を独占したくて髪を撫でられる心地よさに目を細めつつ共に湯船に浸かろうと願い出て。まさかこれから彼に予定が入っているとは知らず、肩に凭れかかるようにして呑気に寛ぎ)
…じゃあ明日、絶対一緒に入ろうな。
(相手の要望に応えたいのは山々だが流石にこれ以上はのんびりしていられず、苦々しく表情を歪めながらそっと相手の肩を押し離れつつ呟き。相手の反応を思うと口にしたくない思いが増すものの、猶予は無く何とか笑みを浮かべながら顔を覗き込むと「悪い、今電話で…職場行かなきゃなんねぇんだよ。なるべく早く帰るけど、もし遅くなったら先寝てて良いから」等と最近何度口にしたか分からない台詞を口にしてゆっくりと立ち上がり)
…今からァ?
(甘いムードが続くと思ってばかりいたからか離される体の意味がわからず間抜けな表情を見せていたが、先ほどの電話の内容を聞くと愕然としてしまい。ここのところ何度も同じような出来ごとが立て続けにあり二人の時間もまともに取れておらず、今日は久しぶりにのんびりできると期待していただけにショックは大きく。だがここで駄々をこねて困らせるほど子供でいられる年齢でもなく、己も立ち上がればクローゼットに行き仕事用の服を一式用意して彼のもとへ持って行き「…ん、着ていくでしょ?一緒に寝たいから出来るだけ待ってるからァ。行ってらっしゃい」と我慢に我慢を重ねて聞き分けのいい恋人を演じて)
(/再び背後から失礼致します!この後記念日の日に飛ばしてしまおうかと思うのですが、よろしいでしょうか?)
…ありがと。
(今度こそは怒声の一つでも浴びせられるだろうかと覚悟していたが、予想に反して立ち上がった相手が持ってきたのは通勤時の服で。気の利き様と聞き分けの良さに何とも言えない寂寥感のようなものを感じるがそれはあまりにも自分勝手な心境で、礼の言葉と同時に服を受け取るとその場で素早く着替え。鞄を手にして準備を終えると振り返って触れるだけの口付けをし「行ってくる」と微笑んで短く告げた後に仕事へ向かい)
(/あああ…!呼んでくださりありがとうございます!どうしても主様を抱きしめ返したかったので嬉しいタイミングでした(むぎゅう←)
場面転換、承知しました。巧は一人で寝せておくのでお好きな場面から始めてください!此方への返事はスルーで大丈夫です…!)
行ってらっしゃァーい。
(仕事に行く朝のように軽いキスの後努めて明るい声を出して、本当に出て行ってしまった彼の後姿をいつもより長く見送っており。最後まで一度も此方を振り返らずに姿が見えなくなってしまえば、普段より重々しく感じる玄関の扉を閉めそのまま扉に凭れて俯き。彼を困らせたくない一心で陽気に振舞っていた反動で表情曇らせ「…寝て元気出さなきゃ」と独り言呟くと力ない足取りで寝室に向かって。ベッドに寝転がると不安な気持ちに襲われて思うように寝付けず、ごろごろと寝返りを打っているうちに眠りに落ちていて)
(/わああそんなご丁寧にお返しくださるなんてそんな(スリスリスリスr←)
健気な巧君が愛らしくてもう堪りません…今すぐ引き返して一緒に寝たい…。しかし此処は心を鬼にして接待の現場まで飛ばしますね!
すみません、またもついついお返事してしまいましたが此方は蹴ってくださいませ…!)
(長く続いた多忙な期間も漸く終わりを迎えて間違いなく仕事が終われば即帰れると判断して記念日は一緒に過ごそうと約束したにも関わらず、当日に上司により無理やり接待の場に引き摺りだされていて。しかも最悪な事に店内には女性が溢れ、接待相手は鼻の下を伸ばしている始末。“スケベ親父め”と心中毒づきながらも引き攣った笑みを浮かべて応じていたが、時計を見れば相手に伝えていた帰宅時間はとっくに過ぎていて。その上今の雰囲気では抜けられそうになく、散々葛藤した末に一度席を立ち幾らか静かな場所へ移動して相手に電話を掛け)
(待ちに待った記念日はいつもより学校での仕事も気分が軽く、やることを済ませて早めに切り上げると盛大にお祝いしようとスーパーで買い出しして帰宅。壁掛け時計を見てまだ約束の時間までは余裕があると思い、早速ここ数日密かに練習してきたケーキを作ろうと意気込んで。特訓の成果もあってかうまい具合に4号の生クリームケーキを作ればその上に付き合った数だけのイチゴを飾り付け、完成したケーキを皿に乗せた状態で冷蔵庫に入れておき。大切な日だからこそ落ち着いてまっていることはできなくて、部屋の掃除をしたり忙しなく動いていると約束の時間が過ぎていたことに後から気づき。信頼している彼のことだからこそ無断で遅れている現状が心配でならず、携帯をもってうろうろしていたところに着信音響くと直ぐに通話に切り替えて耳に当て)…もしもしィ?
…あ、巧…悪い、今日帰んの遅くなる。
(相手に何と言い訳すれば良いのかと悩ましげに眉を寄せるが、思いの外早くにコール音が止むと結局は用件のみを短く伝えて。しかしやはり何も言わないままでは居られず、ついでに今居る店の事も後で言うのは良くないだろうと判断して「急に接待入っちまって、それで今…」と状況を説明しかけた時、店から出てきたのは先程まで同じテーブルに居た女性。此方が電話を掛けているのに気付かなかったのか腕を絡められ甘えたような甲高い声で早く戻るよう強請られると、思わぬ声の大きさに慌てて女性を振り払い一旦その場を離れ)
(/わああすいません途中で送ってしまいました…!付け足させて頂きます!)
…あ、巧…悪い、今日帰んの遅くなる。
(相手に何と言い訳すれば良いのかと悩ましげに眉を寄せるが、思いの外早くにコール音が止むと結局は用件のみを短く伝えて。しかしやはり何も言わないままでは居られず、ついでに今居る店の事も後で言うのは良くないだろうと判断して「急に接待入っちまって、それで今…」と状況を説明しかけた時、店から出てきたのは先程まで同じテーブルに居た女性。此方が電話を掛けているのに気付かなかったのか腕を絡められ甘えたような甲高い声で早く戻るよう強請られると、思わぬ声の大きさに慌てて女性を振り払い一旦その場を離れ。今の声は間違いなく相手にも聞こえてしまっただろうと再度スマートフォンを耳に当てると「あ、巧、今のは…」と言葉を紡ぐも完全に頭で整理していた順序がこんがらがってしまい、何処から説明すれば良いのかと考え込むあまり言葉に詰まってしまい)
(/途中で送信されたとは信じられないくらいの素敵描写でした!正直何の違和感も感じなかったです(笑)再投稿ありがとうございます!此方は蹴ってく頂いて大丈夫ですので…!)
──…、あ……うん。わかった。遅くなるのね。
(心配していただけに声を聞けただけでも安心して頬を緩ませ、次いだ遅くなるの発言には今月だけでも何十回と聞いた同じ台詞に残念そうに肩を落とすも彼に伝わらないように声だけは明るく。文句の一つでも言って少し困らせてやろうと考えていたところに、電話の向こうから女性の甘ったるい声が聞こえてくれば途端に頭は真っ白になってしまい。聞きたいことも沢山あるし言いたいことだってあるのに真実を明かされるのが恐怖に思え、数秒間を置いてから精一杯のわかったふりをして返事をすれば「じゃあね」と一方的に通話を切り。沸々と怒りや嫉妬にまみれた黒い感情で心が蝕まれ持っていた携帯をリビングの壁に向かって思い切り投げつけ、冷蔵庫からケーキを取り出すと感情に任せ皿ごとゴミ箱に投げ入れて)
(この状況ではあらぬ誤解を招くのも当然で、早く何か言わなければと考えれば考える程言葉が出て来ず。せめて相手が文句の一つでも言ってくれれば気が楽だったのだが、重々しい沈黙の後に聞こえてきたのは妙な程に聞き分けの良い言葉で。それが相手の感情を如実に表しており、何を言えば良いかも分からないまま取りあえず言葉を発しようとするが、無情にもその前に通話は切断され。暫し呆然と画面を見詰めてその場に佇んでいたが、現実に返れば接待相手を放り出しておくわけにもいかずこのまま帰ってしまいたい気持ちを必死に抑え込みながら店内へ戻り。それから数時間後、漸く場がお開きになると慌ててタクシーを捕まえ帰路につき)
(もしかしたら事態を察して飛んで帰ってきてくれるかもしれないと待ってみるも時間は虚しく過ぎ去っていき、時が経つに連れ負の感情は膨らみ制御できない程になっていて。クローゼットに向かってふらふら歩いていけば大きめの鞄を引っ張り出し中に次々衣類を詰め込み、暫くの間仕事や私生活を送るのに問題ないくらいの準備を終えたなら思い切り投げた携帯を床から拾い上げポケットに入れて。部屋を出て行く前に一度だけ振り返ると彼との思い出が溢れ、それが涙となって目から零れ落ちないうちに走って家を飛び出し。彼が乗るタクシーが家の前に着いた時には己は既に反対側に向かって宛てもなく歩き進めており、まるで世界でたった一人きりになったような沈んだ気分で暗い夜道を歩いて)
(相手が家を出て行ったとも知らず慌てて玄関の扉を開けるが、空間が帯びる静けさを感じると一気に胸騒ぎがし始め靴を脱ぎ捨ててリビングに向かい。案の定相手の姿は何処にも無く、ひたすら焦燥感に駆られて家中の部屋を見て回り。ゴミ箱の中のケーキの残骸を目に留めて額に手を遣りながら表情を歪めるが、感傷に浸っている暇は無くクローゼットのある部屋へ向かい。開け放されたままのクローゼットの中は妙に物足りなく、その奇妙な感覚の理由に直ぐ様気付くと思わず鼓動が一際大きく脈動し眩暈を覚え。一瞬呼吸すら忘れて呆然としていたが、弾かれたように家を飛び出すと行く先の宛も無く何も考えずに闇雲に走り出し、片手で携帯を操作し相手に電話を掛け)
(夜と言っても季節柄寒さは感じないものの、心の孤独さからか体の芯は冷え切っている感じがして。ただ前を見て一心不乱に歩き続けていたが目の前に大きな公園を見つけると落ち着ける場所を求めて入っていき、隅の方に設置されてあるベンチを見つければ重いバッグをそこに下ろし己も腰掛け。やっと正常な脈に戻りつつあった頃ポケットから着信音と思われる不協和音が流れ始めて、きっと投げつけてしまったせいでどこか壊れたに違いないと苦笑い浮かべるも、液晶には異常がないようで“ダァーリン”と表示されたそこを考えるように数秒見つめた後通話に切り替え)
──はい、
巧…、…今何処に居る?
(最悪応答が無いかもしれないと思うとたった数秒が何時間にも思え携帯を握る手に力が込もるが、それから程無くして相手の声が耳に届き。思わず安堵の滲んだ声が溢れ出し一度足を止めると、整わない呼吸の合間に居場所を問い。しかし相手が家を出た原因が自分にある手前、あくまでも詰問口調にならないよう配慮して)
……ごめーん。今友達の家に遊びに来てるんだァ、また後で連絡するねェ?
(電話越しに彼の声を聞けば感情は不安定に揺れ、何と言葉にしていいかわからず口を閉ざし。今頃帰ってきたのかとぼんやりと考えながら、彼の陰にあの甲高い声の女の存在がどうしてもチラついてしまってきつく眉寄せ。詮索されないように平然を装い嘘を並べ立てれば、最後までいい子の仮面を被ったまま通話終えようとして)
…なら、迎えに行くから。何処に居るんだよ。
(幾らなんでも状況を考えれば相手の言葉が嘘であるのは想像がつき、恐らくは何処かで一人で居るのだろうと考えられ。己の失態を悔やみながらもどうにか居場所を聞き出さねばならず、無闇に相手の言葉を疑ってかかりはしないものの暗に今すぐ迎えに行くという意思を込めて再度問い掛け)
…会いたくない。──理人に、会いたくない。
(彼が後ろめたいことを隠したいからこんなにも優しいのではないかと余計に疑いを重ねてしまい、携帯握る手に力を入れると一度深呼吸して。果たしてこれが愛しいはずの恋人に向けて言ってしまっていい言葉なのだろうかと悩むも、結論が出るより先に口から拒絶の声は零れ落ちていて。どこか自分にも言い聞かせるようにもう一度会いたくないと繰り返した声は、今までにないくらい細く暗い声がやけに響き。彼からの返事が聞きたいような聞きたくないようなそんな気持ちで耳を澄ましていたが、すぐにプツリと音がして慌てて携帯を見てみればどうやら電池が尽きてしまった真っ暗な画面を虚ろな瞳で見つめて)
──…おい、巧…っ、
(これですんなり居場所を教えてくれるとも思っていなかったが、告げられた言葉は想像を上回って心に重く圧し掛かり。こんなにもはっきりと拒絶の意思を持った言葉を相手の口から聞いたのは初めての事で、まるで思考が停止してしまったように何も考えられず。意識が現実に引き戻されたのは微かに通話が切断される音が耳に届いてからの事、咄嗟に相手の名前を呼ぶが返事が聞こえるはずも無く。再度電話を掛けるがどうやら電源が切れているようで、いよいよ闇雲に捜し回るしか手段が無くなってしまい。それでも気付けば足は勝手に動いており、ひたすら前へ前へと先走る気持ちに乗じて走り続け目線では相手の姿を探し)
(すれ違いばかりだった最近のことを思い返してみればこのタイミングで電池が切れたのもどこか納得できてしまい、少し距離を置いて考えてみるのも良い機会だろうと鞄を持ちベンチから立ち上がって。役に立たない携帯をポケットにしまいながら公園から出ていけば、なるべく街灯の多い道を選びながら進んで行き。暫くしてとあるビジネスホテルの前に辿り着くと大雑把な準備だけで資金のことまで頭が回っていなかったため、やや不安そうな面持ちで財布の中身を確認し始め)
(殆ど無意識に走り続けていつの間にか街の方へ出ていて、分かれ道を前にして何方に向かおうかと視線を周囲へ向けた刹那息を詰めて動きを止め。距離にして数十メートル先にあるビジネスホテルの前にあるのは紛う事無き恋人の姿で、これまで散々走ってきた疲れも忘れて駆け寄ると勢いのままに相手の手首を掴み。あまりの呼吸の乱れに会話もままならないが、体を折って肩で呼吸をする合間に辛うじて「…ッ、待てよ…」と声を絞り出し)
(通話も途中で切断されてしまったため己の居場所を知らない彼がまさかまだ探してくれていたとは考えておらず、近づいてくる足音にもすっかり気を抜いている状態では気づくのに時間が掛かってしまい。突如として手首掴まれれば「え…ッ?」と驚きで手から滑り落ちた財布が地面に落ち、しかし今はそれよりも目の前にいる存在が幻じゃないかと視線は彼に釘付けで。喧嘩だとかそういう状況はすっかり忘れて、今はただ息を切らしている彼のことが心配で堪らず「だ、大丈夫?」と動揺見せながらも背中を優しくさすり)
──…悪かった。
(一先ず相手が見つかった事で安堵すると共に疲労が一気に押し寄せて、安否を問う相手の言葉にさえ返答できない程息を切らしており。漸く呼吸が落ち着いてきて間もない頃、顔を上げて相手を見据えると謝罪の言葉を告げて。今更謝罪も言い訳も意味を成さないが、せめて事実は知っていてほしいという気持ちが逸り「急に接待が入って帰れなくなった。それで先方が店を希望してきて、…だから、さっきのは店の女だ。個人的な関わりは何も無い」と相手が少なからず気にしているのは女の声の事だろうと判断した上で一息にそれに関わる事実のみを告げ)
(開口一番に謝罪されるとその後に続く言葉が怖く胸がはち切れそうで、財布を拾い上げながら話を聞かないふりをしようとわざと涼しい顔を作って。しかし告げられた内容は己が想像していた最悪の事情とは掛け離れており、かと言って仕事という理由だけでは納得できない我儘な自分も居て。聞き分けのいい恋人でいなければ嫌われてしまうかもしれないと今まで何度も何度もブレーキをかけてきた心は最早自分でも制御不能で「──やだよ。仕事でもそういう子と一緒にいてほしくなかった」といつもなら言えないであろう本音を告げれば、ぎゅうっと鞄を持つ手に力を入れて顔を逸らし)
…悪い。
(仕事を理由にして片付く問題ではないのは理解しており、ただ謝る事しかできない己が情けなく。それでも何か口にせずにはいられず「できる限りこういうのは断るようにしてたんだけど、今回のは断り切れなかった」と正直な心境を吐露し。口にする程“仕事だから仕方がない”と最終的には流されてしまった己に嫌悪感が募っていき、眉を寄せて「傷付けて、ごめんな」と再度謝罪の言葉を口にして)
理人が悪くないことは頭ではわかってるつもりなんだけど…、
(謝罪される度に心が苦しくなりきつく眉を寄せて、理解しているはずなのに心が言うことを聞いてくれない悶々としていた期間に比例して自分の本心を隠していた時間も長く。きっと精一杯両立しようとしてくれた彼が悪いわけじゃない、そして我慢しきれなかった己が悪いわけでもなく。少しずつ少しずつ崩れていってた関係にいつの間にか大きな溝ができていたのかもしれないと、やけに冷静な結論に至れば「最近は会えない時間が多くて、辛かった。でも理人のせいじゃないことも知ってるから…余計辛かった」と心の奥に抱えていた言葉を吐き出していき)
…巧が余計な事考えて我慢しなくて良い。いつも約束破ってたのは俺だろ。
(相手の気持ちは薄々理解したつもりでいたが、実際に本人の口から聞くとどうしようもなく胸が締め付けられ。何度も約束を破ったのは自分の方で相手を待たせてばかりいたというのに、この期に及んでも尚責任を己ばかりに向けまいとする相手の態度を見ているとあくまでも口調は穏やかながら咄嗟の言葉が自然と口を衝いて溢れ)
…余計、ってなに?アタシだって自分なりに──…も、いいや。
(今までの己を全否定された気になって、眉間にしわを寄せてつい言い返してしまい。彼も悪意があって言ったわけじゃないとも知っており、途中で勢いが失速すれば緩く首を振って。事態を大きくしたくはないのに今は棘のある言葉しか出てきそうにないと判断しては「ごめん。やっぱり一人で頭冷やす時間ちょうだい」と時間要する胸を告げ、足早にホテルの中へと姿を消して)
(止める間も無くホテルの中へと入って行ってしまった相手の背を見詰めるが追い掛けるべきではないと己の冷静な部分が判断して、こんな状況に置かれても無力な自分自身に嫌気が差し額に手を遣って溜息を吐き。流石にこのままいつまでも留まっているわけにはいかず、居場所が分かっているだけでも十分だと踵を返して自宅へ向かい)
(自分から一人で考えたいと言って離れたくせに引き止められなければそれはそれで切なかったりする女々しい己がおり、沈んだ様子でチェックインを済ませるとその夜は疲れきってしまったのかそのままベッドに倒れ込むように寝てしまい。翌日は普通に仕事はこなしていたもののふとした時考えてしまうのは愛しい恋人のことで、何度も“会いたい”と文章を作ってはそれを破棄することを繰り返し。そんな生活が三日も続けば用意していた替えの服もなくなりホテルの精算を済ませると財布の中身も底をつきて、帰れる場所は一つしかないのにまだ素直になりきれない部分もあり夜の街をほっつき歩き。金曜日の夜ということで周りの食事処や飲み屋は人で溢れており、大勢の人が笑顔なのにまるで自分だけ切り取られた別世界にいるような気がして虚しさに襲われ。こういう時に一番に頼りたくなるのは勿論彼以外には居らず携帯を取り出せば“寂しい”と短いメッセージを送り)
(相手との関わりを絶って過ごす等、いつぶりだろうかと考えても思い出せない程前の事で。仕事中はまだ気が紛れても一人になって考えるのはいつも相手のことばかり。今何処に居るのか、きちんと食事は摂っているのか、体調を崩してはいないだろうかと心配が募ってろくに寝付く事もできず三日間は酷く長く感じられて。仕事ぶりは普段と変わらずとも終わった時には普段の何倍も疲れ切っており、そんな己の様子を慮ってくれたのだろう同僚の誘いをやんわりと断って真っ直ぐに帰宅し。無駄に広く感じる家の中が益々気持ちを空虚にさせていた中、携帯の着信音にぼんやりと画面を見遣り。そこに表示されていた“巧”の文字に目を見開いてメッセージを確認すると、数分と経たずに“何処に居る”と短い文面を送り返し。そうしている間にも家から飛び出すと逸る気持ちのままに相手の姿を探して)
(突き放してみたり求めてみたり自分勝手な己の行動にもかかわらず、すぐに返してくれた文面を見ると感動して。気づけば去年の記念日に来店したレストランに自然と脚が赴いており、その店の前で立ち止まっては“去年一緒に行った○○のとこ。覚えてる?”と店名を伝えてきゅっと携帯を握りしめ)
(相手の居る場所が何処なのかは分からないが、取りあえず足は先日のホテルへ向かっていて。しかし手の中で携帯が振動すると一度足を止めて文面を確認し、それを見るなり返信する暇も無く相手の言うレストランへ向かい走り出し。今年も予約しようかと散々悩んだが結局都合が合わずに断念した場所を忘れるはずが無く、焦燥感に掻き立てられるまま走り続けて)
(それから握りしめていた携帯が鳴ることはなく、一抹の不安を胸に抱えながら歩道の端っこに寄って。もし店を覚えていなかったらそれまでだが、此処に駆けつけてくれたとしたらそれはそれでどういう顔で再会したらいいかわからず。普段は大胆なくせにここぞという時に勇気が持てない己に苦笑いしつつ、物陰に身を潜めながら待機していて)
(走り続ける内前方に相手の言っていた店が見えてくるが、その前に人影を確認する事ができず。てっきり見れば分かる場所に居るかと思っていたが、まさか間違っていたのだろうかと己の記憶を一瞬疑い。しかし近づいてみればやはり見紛う事無いその店で、息を切らしながら店の正面に立ち軽く周囲を見渡して。するとパッと見では視認できない物陰に相手の姿を見つけ、歩み寄ると「もっと分かり易いとこに居ろよ」と息を切らしながら力無く笑みを浮かべ)
(少しするとホテルに来てくれた時と同じように息を切らした姿の彼が見え、あの日みたいにまた走ってきてくれたのだろうと不謹慎だと思いつつも嬉しく思ってしまい。近づきたいのに足が竦んでどうにもならないでいると、彼の方が早く気づいてくれて久しぶりの再会に思わず「やっぱり理人かっこいい…」と距離を置いたせいもあるのか初めて出会った時と同じような緊張感覚え)
…帰って来てくれる気になった、って思って良いか?
(たった三日間離れていただけで相手の姿が酷く懐かしく思え、つい手を伸ばしてしまいそうになるも自制して一定以上距離を詰める事は無く。短い文面とは言え素直に気持ちを吐露してもらえたのは良かったが、それが相手の決断をそのまま表すものとも言い切れず暫しの間どう切り出そうかと逡巡して足元を見詰めており。その後視線を上げて相手を見据えると、結局上手い言い方も思い付かず率直に問い掛けて)
…うん。帰りたい。
(何とも言いがたい空気感に押し潰されそうになりながらも、今回ばかりは素直に縋ろうと思っていて。しかしどう話を切り出していいかわからず言い淀んでいると、思いもよらない彼からの優しい言葉に何度も頷き。狭かった物陰から数歩踏み出せば、安心感と嬉しさで微かに震える手を彼の手にそっと重ねて)
──良かった…。
(こんなにも緊張したのはいつ振りかと、思わずそんな疑問が脳裏を過ってしまう程鼓動が早鐘を打っていて。相手の目を見詰めて静かに返答を待つ間も耳には鼓動の音ばかりが届いているような心地がしていたが、その返答が聞こえた刹那一瞬時が止まったような錯覚に陥り。情けない事に言葉も次げないでいた中、相手の震える手が己の手に重ねられるとグイッとその手を強く引いて抱き寄せ。咄嗟の判断で人目を避けるように物陰へ踏み込んだ後相手の背に腕を回すと、深い安堵の溜息と共に呟き)
…ごめん。
(久しぶりに触れた彼の体温や抱き締められる強さが嬉しくてたまらず、背に腕を回し返すと首筋に顔を埋めて数日振りの彼の匂いを吸い込んで。自分勝手な行動悔いるように声潜めては、ぽつりと謝罪の言葉呟き)
何で巧が謝んだよ。
(耳元で微かに聞こえた謝罪の声に笑みが漏れると、片手で相手の髪を撫でながら言葉を返して。離れていようとも決して忘れられずに居た体温が腕の中にある事を確かめるように抱き締める腕に力を込めると、相手の肩に顔を埋めて「ごめんな」と改めて謝罪を告げ)
迷惑掛けたからァ。
(理由がどうであれ勝手に出て行ってしまって一方的に接触を絶ってしまったことは反省しているのか、ばつ悪そうに眉を下げれば堅かった口調もいつも通りの柔らかなものに変え。謝罪をしっかり受け止めた上でわざと「仕事とアタシどっちが大切?」なんて唐突に意地悪な質問を)
…巧が大切。けど俺も男だから、好きな奴は自分の手で幸せにしてやりたいって思う。その為には仕事も適当にできねェんだよ。
(不意な問い掛けはあまり想像していなかった物で、驚きから一瞬黙り込むも勿論返答は決まっていて。それでも気持ちだけではどうにもならないのが世の常であり、一度体を離して相手を見詰めると己の思いを正直に伝えて。しかし今回の事ばかりは言い訳のしようも無く「…今回は仕事に傾き過ぎちまったけどな」と決まり悪そうに首の後ろに手を遣り)
──理人はアタシのこと考えてくれてるって理解してるつもりだったの。…頭では。
(こういった回答をくれるとどこかで信頼していた筈なのに寂しさに耐えられなかったことを後悔し、真っ直ぐな視線に自信なさそうに揺れる瞳で見返して。離れて過ごす中で何が一番に大切なのかわかった今、彼を手離したくないと以前よりも強い思いに突き上げられ「仕事頑張ってくれてる理人も大好き。全く不安じゃ無くなるって言ったら嘘になるけど…でももう、疑ったりはしないから」と空いている彼の片手を両手で包み込み)
…帰るか。
(握られた手の温かさと相手から向けられた言葉を噛み締めるように片手を相手の手に添え、此方からも緩く握り返し。程無くして気の抜けたような小さな溜息を共に笑みを漏らすと短く呟いて。許されるならばこのまま手を繋いで帰路につきたい気持ちもあるのだが、通りの多い通りではそうするわけにもいかず、その上己よりも社会的立場が影響を及ぼすであろう相手に迷惑を掛けてしまう事になり兼ねず名残惜し気に手を離すと通りへ出て)
うん。行こ。
(短くだがどこか幸せそうな表情で返事をすると、距離のできた体に寂しさ感じるも彼の意思は汲み取っている様で不安な顔つきはせず。彼の一歩後ろを歩みつつ、会えなかった数日間の話を互いにしながら帰路に着き。マンションのエレベーターに乗り込んだくらいからそわそわ落ち着かないでいれば、部屋に入ったと同時に思いが爆発し「ただいまァー」と玄関で抱きつき)
(数日前は普段と何ら変わり無い日常だった今が酷く懐かしい物に思え、終始頬を緩ませたまま他愛ない会話をしながら歩いて。その内何と無く相手に落ち着きがないのを感じ横目で様子を不思議そうに見詰めているも、家に入った途端抱き付かれるとその理由を理解し。思わず小さく吹き出しながら相手の背に腕を回すと、加減をしながらも強く抱き締め「おかえり」と耳元に唇を寄せて囁き)
(/お待たせしてすみませんでした。漸く生活ペースが安定してきたのでこれからは定期的に来れそうです!…の、ご報告と、今後の話の流れをご相談できればと参上した次第でございます(深々)巧と理人君は無事仲直りもでき、これからはどういう方向に進めましょうか?一波乱あったことですし暫くは、お揃いピアスをしてイチャついたり、ほのぼのして過ごすのもいいのかなーと考えてニヤニヤしてました(←)難しいのは涼介と真冬君の方でして、この二人どうしましょう?(ど直球)焦ったくて早くくっつけてあげたい気持ちもありつつ、まだ現状維持しながら更に思いを募らせたい気持ちもあるのが本音でして…。主様で何かお考えがあれば教えてくださいませ!)
(彼から伝わる温もりが久しぶりだったから、少々強めに抱きしめてもらえた方が満たされる気がして心地良く。耳に掛かる声で容易く理性が崩れると、持っていた鞄を手離して彼の服をしっかり掴んで握り。会えなかった時間を埋めるようにじっくり顔を見詰めては、額や頬そして唇に何度もキスを落としていき。今は彼しか眼中になく此処が玄関だということも忘れ、二人の愛を確かめるかのように長い口づけを交わしながら夢中で熱を求めて)
…ん…っ、
(/お帰りなさいませ、お待ちしておりました…!!(ガバッ←)それは良かったです!引き続き、無理の無い程度にお付き合いお願い致します!
今後についてですが、理人と巧君は背後様のご提案通り暫くはイチャイチャさせるのが良いかと思います!二人の雰囲気と流れに身を任せましょう(笑)真冬と涼介君の方は私も背後様と同じ心境ではあるのですが、今後暫くは現在のようにギクシャクしていながらも惰性的に現状維持してしまうような状況を続けられたら良いかなと思っております。間にちょこちょこ波乱を挟んだりできれば物語に抑揚もできますし、その方がより深みがでるんじゃないかと思いまして…!)
(しっかりと相手の背に腕を回し隙間無く体を寄せて体温を分け合っていたが、鞄が落ちる音を皮切りに相手の雰囲気が俄かに艶を帯びたのを感じると目を伏せて柔らかな感触を一身に甘受し。どちらからともなく唇を重ねれば早急に舌を絡ませ、求める気持ちが先走って眉を微かに寄せながら無遠慮に相手の口内を蹂躙し)
(/優しく迎えてくださりありがとうございます!無理なく、でもたくさん愛情を注いでいくつもりでおりますのでよろしくお願いします(ぶっちゅうぅ←)
話の流れ了解しました!巧と理人君は流れで甘々。涼介と真冬君は暫くこのまま進めながら途中にいざこざを入れましょう。主様の仰る通り深みも出て楽しくなりそうですし…!いつも相談に乗っていただき、ありがとうございます!)
…ッ。
(絡まる舌は激しさを増していき息継ぎも忘れて没頭し、荒々しくも繊細に口内侵されていくといつになく乱れた熱い吐息が漏れ。彼の舌を時折刺激しながら甘い刹那を過ごして、やがて口に溜まったどちらのものとも言えない唾液をこくりと飲み込めば呼吸の隙間で冗談ぽく言葉並べ)
…は、ぁ……此処で最後までシたら、外に声…筒抜けよね。
(/熱烈な愛情ありがとうございます…(照←)此方も負けずに惜しみ無い愛を注がせて頂きますので、どうぞ受け取ってくださいませ!(敬礼)
いえいえ、ご相談はいつでも大歓迎ですよ!寧ろ今後進める上での参考になりますのでありかたいです…!またいつでもお声掛けください!)
そうだな。我慢しろよ?
(何処か現実離れしたような夢見心地な状態で甘い時を一心に貪っていたが、不意に唇が離れて告げられた言葉に口角を上げ。この場で最後までというのも如何な物かとは思うものの、だからといってベッドまで移動している余裕も無く。此方も冗談めかした口調で返すと、相手の首筋に唇を付けながら服の下へ片手を滑り込ませ)
(/熱烈過ぎてドン引きされやしないかと冷や冷やしておりましたが、主様の寛大なお心遣いに救われました(感涙)ありがたく沢山の愛情を搾り取らせていただきます…!←
ありがとうございます!こちらは蹴ってくださって大丈夫ですので、また何かありましたら宜しくお願いします!)
ふ…ッ!──…我慢、無理ィ。
(流石に場所を考えて中断されるものかと考えていたのだが、予想に反して続行の選択をしたような発言を聞けば楽しそうに目を細め。服に入り込んで来た手と首筋に触れる唇の熱を敏感に感じ取り、僅かに残っていた余裕すら無くなり声押し殺そうとする気持ちとは裏腹に直ぐに甘い声が漏れだして。こんな場所で…と背徳感もプラスされいつもより興奮してしまうのか服の裾を引っ張ると、蕩けきった表情で声を抑えられそうにないと訴え)
…なら手伝ってやるから。
(相手の様子を見るに本当にあまり持たなさそうだとは思うものの、そんな考えに反して表情は無闇に加虐心を煽るもので。抑え込まれながらも漏れ聞こえる声や裾を掴む仕草にぞくっと背筋を這う昂りに口元を歪めて笑うと耳元に囁き、唇を重ねるなり舌を割り込ませながら半ば強引に再度服の下へ片手を入れ。滑らかな肌に指先を這わせて腰の辺りを撫でてやりつつも、一方では思うままに相手を求めて深い口付けを繰り返し)
手伝うって…、んっ…!
(意図が理解できずきょとんとした顔を見せていたが、何か企むような妖しい笑顔に好奇と少しの期待を抱いてしまい。唇塞がれると深いキスに此方からも応えようとするものの、腰撫でられれば思考さえ蕩けてしまいそうになり思わず甘い声が鼻から抜けて。それを皮切りにどんどん声が溢れていき、ついには腰にまで力が入らなくなると壁に凭れて唾液の糸を引きながら唇を離し「…意地悪」と文句を言うも快感に溺れ切った声では何の凄味もなく)
っ…こォら、声我慢しろって。
(唇を重ね肌の感触を堪能する度漏れ聞こえる声に益々煽られ貪欲になっていくのを感じていたが、歯止めが利かなくなりかけていた頃唇が離されると寸でのところで踏み止まり。弱々しい文句は昂った気持ちに火を点けるばかりで、ゆるりと口角を上げるとまるで相手に非があるかのような口振りで告げ。細い首筋を食んで肩口に薄い痕を残しながらもいつまでも遊んでいられる程余裕がある訳ではなく、小さく息を吐くと「…俺もそろそろ持たねェな」と低く呟き)
ひっどォーい。
(声を我慢できなくなったのは彼にも一因がある筈なのに、まるで全ての原因が自分だと言われてる気分になると拗ねたように呟き。しかし首筋に甘い痺れを感じては再度身体中に熱が巡り、子供じみた不満そうな顔つきは直ぐにまた艶めいた色を持ち始め。てっきり自分ばかり乱されていると思い込んでいたのだが彼の呟きを聞くと可愛く思えて仕方なく「ねェ、部屋入ろ?」と誘えば靴を脱いで一足先に上がり、優しく手招きするその先は勿論寝室の扉で)
…そうだな。
(非難の声が上がれば可笑しそうに笑みを漏らすも、直ぐにまた艶を帯びる相手の雰囲気に中てられてしまい。そんな中で部屋に入るよう言われると素直に頷いて応じ、促されるまま靴を脱いで部屋に上がると相手の手を引いて寝室へ入り。相手と共にベッドに腰掛けると然程間を置かず唇を重ね)
(手を引かれるまま共に寝室に入り少し間を置いたこともあってか幾分余裕が生まれたらしく、今度は彼の唇に積極的に吸い付いていき。やがて舌を割り入れて深いキスへと移行しつつやんわりと肩を押して彼の身をシーツに沈ませ)
(心地良く深まる口付けに半ば身を委ねながら此方からも深めていく最中、肩を押されれば抵抗する事無くベッドの上に横たわり。一度唇を離して相手を見れば悪戯っぽく口角を上げ「今日は随分積極的なんだな」と茶化すような言葉を紡ぎ)
色々と溜まってるから…ね?
(彼を求め過ぎてしまったせいか茶化されてしまうと文句の一つも言い返せずに、数日愛しい恋人に会えなかったことにより欲求は溜まりに溜まっているようで。それを恥ずかしがる様子もなく打ち明ければにんまり口元に弧を描き、片手を彼の額に当てがうと緩やかな動きで頬から顎先へと優しく撫で)
…俺も溜まってんだよ。
(妙に相手の指先に意識が傾き焦れったくなってくると、片手を緩慢に擡げて相手の髪を撫で。笑みを浮かべながら一言呟くとそれまで髪を撫でていた手に力を込めて此方へ引き寄せ、甘く唇を食み舌先を割り込ませ)
それなら、溜まってるモノ全部吐き出して。
(髪を撫でられていたかと思えば今度は強く抱き寄せられて、先の読めない行動も普段よりやや余裕なく見える様子も今の己にとっては興奮へと繋がり。己に向けて全て発散してほしいと囁いたのを最後に、深い口づけへと夢中になっていき。入り込んできた舌を柔く吸ったり噛んだりしながら、久しぶりの甘美なひと時を味わい尽くして)
(これだけ長い付き合いになれば己の事等粗方理解されているのだろうが、愛撫のような口付けは快感を感じる場所を正確に刺激する物で。煽られ昂らされるまま深く舌を絡める最中、片手は先程の続きをせんと服の下へ潜り込ませ。腰から胸元へと男性にしては引き締まって線の細い体型をなぞり)
(服の中を滑る手に翻弄されて先程の熱が再び燻り始め、堪らず腰をくねらせるとキスの合間に甘い吐息を漏らし。己も服の裾から手をそっと忍ばせては、腹筋のついた逞しい腹部をなぞって)
巧…。
(相手の指先が体を這う度そこがじんわりと熱を持つような感覚に陥る一方、しっかりと相手の存在を感じる事ができて。口付けの合間に一度唇を離すと熱っぽい視線で相手を見詰め、壊れ物を扱うかのように繊細な手付きで頬を撫でると自然と唇からは相手の名前が溢れ。僅かに上方へ体をずらし起き上がると、相手の首元に顔を埋め舌先を這わせ)
…んッ。
(熱っぽい視線が絡み合い丁寧に頬に触れられながら名を呟かれると必然的に鼓動が早まり、同じく彼の名前を口にしたいのに首元を這う舌先に意識が集中してしまい。巧みな動きで舌が動く度それに呼応する様にぴくんと身体震わせ、全身の力が抜けそうになるのを堪えながら甘い声をあげて)
(腕の中で震える体と鼓膜を震わす甘い声は紛れもなく愛しい恋人の物で、片手を頬に添え肩口まで撫で下ろしつつ細い首筋にやんわりと歯を立て。空いている手で感触を堪能するようにゆっくりと内股を撫でながら胸元に唇を寄せて軽く吸い付き。ベッドに移動してしまった手前加減する必要も無く、昂るままに歯止めが効かなくなるのを感じながら慈しむように緩やかな愛撫を続け)
ン…っ、ぁ…。…理人。
(優しいだけじゃなく緩急つけた巧みな触れ方に全身が性感帯になってしまったような感覚を受け、最初こそ抑えようと努めていた声もこうなってしまっては止める術もなく。熱はその温度を内に秘めていき、焦ったそうに時折彼の髪に指絡めたりしながら己に向けられた愛撫全てを受け止め。強い快感に肩で浅く呼吸繰り返しては愛しい名を口にし、今度は自分の番だと言わんばかりにこれまで燻っていた熱を彼の身体に口づけという形にして吐き出して)
…なぁ、そろそろ我慢すんの無理。
(このまま相手が身を委ねてくれていればもう少し理性を働かせていられた物を、只でさえ自制心が揺れ動いていたところへ吐息混じりに名前を呼ばれた上に体に相手の唇の感触を感じると僅かに眉を寄せ。唐突に相手の腕を引き体を反転させると自らの下へ組み敷き、熱の籠った視線を向けて口元に弧を描き。耳元に唇を寄せて声を顰めながら囁くと、素早く相手の衣服を肌蹴けさせ)
…ッ!
(これからたっぷりと時間を掛けて愛撫返そうと目論んでいたものの、上下逆転されてしまえば急な出来事に一瞬声を失って。上側の方が色々と仕掛け易く利点が多いのだが、熱を帯びた視線には敵わずそのまま大人しくしており。耳元に吐息混じりの訴えがあればゾクリと背筋に快感走り、服に手をかけ緩慢な動きで自ら一糸纏わぬ姿になって「シよ…?」と身を寄せて誘い)
(相手が艶っぽく身に纏った衣服を脱いでいく指先を見詰めていたところ、互いの距離が縮まると共にかけられた魅惑的な誘い文句に目を細めて優しく唇を啄み。時折焦らすようにしながら決して性急には及ばないものの余裕があるわけでは無く、鼓動は速まり体温が上がっていくのを感じて。求める度に撓り震える身体が愛おしく、漏れ聞こえる甘い声に更に煽られるまま深く身体を重ね)
(途中から聴覚も視覚も彼に釘付けになっていき二人きりの世界に入り込み、求められる度に自分の声かと疑う程の甲高い声が漏れ。時間が経つにつれ身体に熱がこもり、何度となく深く繋がり合うことでその熱を発散させて。数日分の愛情を彼に注ぎ切ったところで精神的にも落ち着き体力面でも疲れが見えれば、ベッドにぱたりと倒れ込むようにして意識手放し)
(体を重ねてそれまで燻っていた想いを散々相手に注いだ後、相手が意識を手放すと深い息を吐き隣に横たわり。汗ばんだ額に貼り付く前髪を雑に掻き上げながら暫く相手の寝顔を見詰めていると、ふと記念日の日から鞄に入れたままになっていたピアスの存在を思い出し。果たして目覚めた相手が気付くかは分からないが、ほんの悪戯心もあり床に放ってあった鞄を拾い上げると中から用意していたピアスを取り出し。相手を起こしてしまわないよう細心の注意を払いながらそれまでしていたピアスをそっと外すと、シンプルなシルバーのピアスを代わりに付け。自らの耳にも同じものを付けて満足すると、微笑んで額に唇を落とした後両手で相手を抱き締めながら目を閉じ)
(熟睡という言葉がしっくりくるくらい久し振りにぐっすり眠ってしまったようで、質のいい睡眠がとれたおかげか早朝にすっきりと瞼を開けて。夢の中でも彼に優しく触れていてもらった様な不思議な心地よさ抱きながら、隣りで未だ夢の中にいる彼の頬へそっとキスを落とし。起こしてしまわないように注意しながらベッドから抜け出すと、新しい衣服を身につけて脱ぎっぱなしだった二人分の服を持ち洗濯済ませようと洗面所へ。洗濯機回しつつ何気なく見た鏡に見慣れぬものが映っており思わず二度見してみれば、耳に輝くシルバーピアスに「…え、え!嘘、いつの間に!?」と驚きのあまりついに一人で喋り出し)
(相手が先に布団を出たとも知らず呑気に寝入っていたが、それから暫くして目を覚ますと既に隣に相手の姿は無く。枕に顔を埋めて昨夜の事をぼんやりと思い出しながらピアスには気付いただろうかと思考を巡らせていたところ、不意に微かな声が聞こえると何と言っているのかは分からないが恐らく今気が付いたのだろうと思わず笑みを浮かべ。さぞ驚いた事だろうと想像しながらも中々布団から出るのは惜しく、只管相手の様子を想像しており)
(ピアスにそっと触れながら付き合った三年間思い返し、楽しいことばかりではなかったけれど今でもこんなサプライズをしてくれる彼のことが大好きで仕方なく。頬がゆるりと緩んでしまうのを自覚しつつ、洗濯が終わる間に朝食の準備してしまおうとキッチンに向かい。久しぶりに立つキッチンを懐かしく感じながら簡単な朝食を作り終えると冷めないようにラップを掛けて、丁度洗濯終了の音が聞こえてくれば干すのも済ませてしまおうと洗濯物纏めて日差し照りつけるベランダへ)
(目覚めて数分後は布団の中でぼんやりとしていたものの、程無くしてそうして時間を過ごすのにも飽きてしまいのろのろと起き上がり寝室を出て。リビングには陽光が満ちており柔らかい風が吹き抜けるのを感じると、其方へ視線を移し。朝日の眩しさに目を細めながら洗濯物を干す相手の後ろ姿を見詰め、三日間殆ど家事をしていなかった事を思い出しながらも足は自然と相手の方へ歩み寄っていき。背後から腰の辺りへふわりと両手を回し抱き締めると、相手の項に唇を付けながら「…はよ」と些か夢見心地のような気怠げな声で囁き)
(照りつける日差しはまるで二人の再開を祝福してくれるようなそんな暖かさに思え、鼻歌うたいながら気分良く物干し竿に洗濯物を並べていき。気分が高揚していたせいだろつか、背後かから来る彼の存在には気づかず抱きしめられたことで漸く状況理解し。項へ触れる唇に身を軽く捩っては手にしていたハンガーを手離し、彼の両手に己のを絡め「おはよー。ピアス…ありがとォ」と一番に伝えたかった礼の言葉を述べて)
ん…気に入ったか。
(相手の香りに包まれるような感覚に浸っていたところへ二言目には礼の言葉を告げられてやはり気付いていたのかと頬を緩めると、頷くついでに首筋へ顔を埋め擦り寄りつつ数ヵ所に口付け落とし。相手の体温と柔らかい日差しに加え、時折心地好い風が吹けば直ぐにまたうとうとと微睡んでしまいそうになる中抑揚に欠いた声で問い掛けて)
やァん、理人ってばワンちゃんみたいでかーわい。
(気に入ったこと示す様に頬緩めては二、三度首を縦に振り、キスに擽ったそうに肩を上げじゃれ合いながら後方に手を伸ばし彼を犬に見立てて髪を撫で。ふと未だ夢の中にいるみたいな彼の声に気づくと覚醒させるべく振り返り「…ね、アタシがいない間買い出し行かなかったでしょ?冷蔵庫の中殆ど空っぽだった」と朝食の調理の際愕然とした状況嫌味ったらしく告げてみて)
…買い出しくらいはした。
(相手が喜んでいるらしい事が分かれば“犬”と言われようとも受け流す事ができ、何も言わずにそのままの体勢でいたがふと投げ掛けられた問いに一瞬言葉を詰まらせ。正しくその通りだが何と無く素直に肯定するのも憚られ、居心地悪そうにしながらもぼそぼそと返答し。とは言え買ったものと言えばアルコールの類いばかりなのだが、それでも買い出しと言えば買い出しだろうと開き直った結果であり。追求を避けたい気持ちが相手を腕の中から解放させ、ふらりとソファに向かうと深く腰掛けて)
ふゥ〜ん?ほんとォ?
(予想に反して買い出しを実行したとの答えに一瞬目をぱちくりとさせ、しかし即座に腕の中から解放されればその行動をきっかけに疑い始めるのも当然で。実際の所嘘でも本当でも構わないのだが、彼を精神的に追い詰めるのに僅かに楽しさ見出してしまい。何も気にしていないふりしつつ洗濯物を干すのを再開させ、ソファに身を委ねて彼が気を抜いた頃にすかさず「…で、何買ったの?」と妙な圧力を感じさせる微笑み浮かべて問い掛け)
…ビール、とか。
(気が緩み油断していたところに見事なタイミングで圧を掛けられると、やはり相手の目を欺く事はできなさそうだと諦めざるを得ず。小さな溜息の後些か言い難そうにソファの背凭れに頬杖をついて相手から顔を逸らし、尚も躊躇うような間を置いた後渋々ながらも正直に白状し)
(言いにくそうに呟かれると不思議とその言葉に疑心は持たなくて、本当にビール類しか購入しなかったのだろうと想像すれば不謹慎ながらも愛おしく思えてしまい。洗濯物全て干し終えれば風に揺られて気持ち良さそうな服を眺め、心が穏やかになっていくのを感じつつ部屋に戻って。用意していたトーストと目玉焼きにベーコンを添えた皿、そしてコーヒーを二人分準備するとダイニングテーブルに並べ、彼と目線の高さ合わせるようにして背を屈めてソファに歩み寄り「今日は一緒に買い物行こ?」と両頬包み込んで)
…ん。
(一度相手の姿が視界から消えたかと思えば戻ってくるなり視線を合わせられ、買い物の誘いに小さく頷いて応じ。不意に相手の後頭部に手を遣り此方へ引き寄せると柔らかく唇を重ね、その手で軽く頭を撫でながら立ち上がると「腹減ったー」と呟いてテーブルに歩み寄り)
(買い物に応じてくれただけでも満足だったのに、キスというオマケまでもらえば胸がきゅんと幸せな鼓動を刻み。彼を追う様にして立ち上がると一緒にテーブルに着いて「一緒のご飯、久しぶり」としみじみ呟けば両手を合わせてトーストに手を伸ばし)
そうだな。
(己に至っては朝食を摂ったのさえ三日振りで、久しく遠退いていた見慣れた風景に目を細めて頷き。相手と同様に手を合わせコーヒーを口に含むと温かさに包まれるような穏やかな時が流れるのを感じ、目を伏せて一つ息を吐き出して)
なんかさァ、こうやって一緒に朝ご飯食べられるだけでこンなに幸せなのに…こういう気持ち、すっかり忘れちゃってたなァ。長く居たからどんどん好きになって、もっともっとって欲求ばかり増えてた気がする。
(和やかな雰囲気での朝食は久しぶりで、今思ってみれば喧嘩する前は“今日は何時に帰ってくる?”だとか余計なことばかり考えていた気がして。少しの時間だけでもこんなにも幸福感に包まれることを、いつの間にか忘れてしまっており。程なくして朝食を終えれば、頬杖をついた姿勢で彼の様子をじっと見つめて密かに幸せな時間過ごし。)
…お互い様だろ。俺だって巧の事考えてるつもりで寂しい思いばっかりさせてたんだし。
(不意に相手の口から聞こえた言葉に笑みを漏らすと、手元の食事を見詰めながらぽつりぽつりと言葉を返し。こうして結果的に互いの気持ちが寄り添い合う事となり良かったと思う反面、やはり相手が離れていく時の空虚さは二度と経験したくないと思わざるを得ず。先に食事を終えた相手からの視線を感じると、其方を見て視線が合うなり「なんだよ」と破顔してしまいながらも食事を続けて)
もうアタシ我慢しすぎるのやめにするゥ。理人に嫌われたくないって思ってたけど、そのまんまのアタシを好きになってもらわなきゃ意味ないって…今回学んだしィ。だから理人も何かあったら言ってね?
(照れ臭そうに崩れた表情がとても愛おしく感じ思わず触れたくなる衝動抑えては、自分の空いている皿をシンクに持っていき洗い始めて。てきぱきと片付けながら大喧嘩で学んだこと清々しい顔で告げ、「あ…でも“最近太ったな”とかデリカシーない言葉はやめてよォ?」とストレートに言ってきそうな彼に面白半分で釘を刺し。暫くして彼の食事終わったの目視確認すれば、シンクから両手広げて伸ばし“持ってきて”の合図)
…何言ってんだよ。巧が太ってた事なんかねぇだろ。
(思わず食事の手を止めて相手の言葉に聞き入っていたが、茶化すように釘を刺されると頬を緩めて言い返しつつ残り少なくなった朝食を食べ進めて。程無くして食事を終えると相手の元へ重ねた食器を持って行き、さり気無く背後に回り込むなり首筋に唇を付け)
あるしィ、理人が気にしなかっただけでショ。
(記憶手繰り寄せてはたっま数百グラムの誤差とも呼べるほどの増量思い出し、かなり厳しく判断しているのかそこらの女性より体型維持気にしている発言さらりと。受け取った食器洗いながら不意に後ろに感じた温かさに肩竦め、今すぐ振り返ってじゃれ合いたい願望一旦引っ込め手の動き心なしか早めて)
気になんなかったからな。
(己の言葉をもってしても相手の意思を曲げられない事は分かり切っており、諦め半分で短い言葉を返し。言葉での応酬を終えれば相手の作業を邪魔するに徹するだけで、唇で相手の耳朶を食みながら相手の腰に腕を回し)
…ッ、アタシの悩みよりも、理人は自分の欲ばっかりー。
(食べても食べても太らない彼の事が羨ましく半分僻みになっていた悩みの話題すぐに終わってしまうと、ぶーぶー文句言いながら耳に感じる熱にほんのり頬染め。彼が近くにいると彼の事だけで頭がいっぱいになってしまう恋愛脳であると自分がよくしっているからか、少しでも対抗しようと皿洗いに余計に集中して取り組み)
仕方ねぇだろ。巧が居ない間わりとそういう事ばっか考えてたんだし。
(尤もな指摘をされても構わずに邪魔を続けるばかりか平然と軽口を叩き、無論冗談の範疇ではあるのだが強ち間違っても居らず。終には服の下に手を入れながらも耳元で「それに俺が何言ったって巧は気にしてんじゃん」と何処と無く拗ねたような口調で囁き)
…ね、一人でシた?
(離れていた時も自分の事を考えていてくれたのだろうか、自惚れかもしれないが無意識に顔が綻んでしまって。遠回しに聞く事もできたのだが遠慮なしに単刀直入に問えば、答えが気に掛かるらしく返事を待つ間だけピタリと手を休め。侵入してきた手に軽く身を捩りながら「気になるの。巧にずーっと好きでいてほしいからァ…」と不意に振り返った先の顎のラインにちゅっと音を立ててキスし)
…何を?
(思いもよらない問い掛けを唐突に投げ掛けられると面食らって一瞬返答に詰まるも、密かに口角を上げると意味なんて分かりきっているにも関わらず白々しく問いを返し。相手の言葉と柔らかな唇の感触に一度手を止めると、片手を相手の頬に添えて此方を向かせやんわりと唇を重ね。「俺が好きなのは見た目だけじゃねぇんだけどな。まぁ最初は顔だったけど」と以前の事を思い出しながら笑みを浮かべて呟き)
もォ、馬鹿。真昼間からそんな事聞いてこないでよねッ。
(イエスかノーで返ってくるとばかり思っていたので質問に質問重ねられれば今更照れ臭そうな笑み溢し、自分が発端だった事は棚に上げ彼に全責任押し付ける様な言い回しで述べて。優しく重なった唇が離れると貪欲さが顔を出し、少しばかり物足りなさそうに舌舐めずり。気を取り直して前を向き終盤だった皿洗いを再開させては「懐かしー。アタシも最初は理人の顔だった、あのバーで一番イケメンだったからァ」と当時の記憶思い返しながら穏やかな口調で語り始め)
どっちが聞いてきたんだよ。
(はにかむ笑顔に変わらず鼓動は跳ね、甘ったるい雰囲気に中てられながらわざとらしく呆れたような口調で言い返し。一瞬目に映った官能的な相手の表情に思わず背筋が粟立つが、そこで相手が作業を再開してしまうとまるでお預けを食らったような気分で。しかし返って来た言葉は思いの外意外な物で、可笑しそうに目を細めては「へぇ、ノンケを誘って来たわりには随分浅い理由だったんだな」と冗談半分に指摘し)
…因みにアタシはシたよ。一人で。理人の事考えて、いっぱいシた。──なァんて言っても、何の事か分からない理人には関係ない話かァ。
(ご尤もな指摘に反省の色の無いへらりとした笑みで返し、一通りの洗い物終えてはタオルで手を拭きシンクの縁に背を預けて相手の方を振り返り。会えなかった期間の自分の行動振り返り白状したのだが、事情を察していないのなら仕方ないとばかりに話切り上げると態とらしく口角吊り上げて。額から頬にかけて何度か指先往復させて撫でながら懐かしむ瞳すぅと細め「顔って割と其の人の雰囲気滲んでるし、なんとなくこの人タイプぅ!みたいな感じだった。ノンケでも何でも絶対落としてみせる〜ッて意気込んでたしィ。でも気づいたらアタシの方が理人に落ちてたわ」と肩竦めて見せて)
…そうだな。
(振り返った相手から告げられた言葉に驚いたように僅かに目を見開き見詰めるも、直ぐに口元を歪めて笑むと短い同意の言葉のみ述べて。相手の言うままを想像してしまえば容易く崩壊し兼ねない脆い理性に心中苦笑しながら、その発言を紛れも無い誘い文句と受け取るとシンクの縁に両手をつき軽く啄むだけの口付けをし。余裕綽々と言った様子で近付いてきた当時の事を思えば、そんなにも意気込まれていたとは露知らず此方は完全に一度だけ遊んでやろうと非情なまでの不誠実さで接していたのが些か気を咎め。決まり悪そうに頭を掻くと「巧がそんなに本気だとは思わなかったな」と眉を下げて笑い)
それだけ?…つまんなァい。
(もう少し何か言葉で返してくるのかと思っていたがあっさり容認されてしまい、肩透かし食らったような間抜けな顔を見せ。柔い触れ合いだけで終わってしまったキスの事かそれとも淡々と返ってきた返事についてなのか、彼の腰に腕を回しては不満げな声で訴えながら胸辺りに頬擦りして。一度だけの肉体関係でも良かったが其れだけで済まなくなってしまったのも事実で「本気も本気。こんなにハマった相手なんて…理人だけ」と自然と表情緩ませては、彼の頭に手を伸ばし指通りのいい横髪に触れ)
俺だって結構我慢してんだよ。朝っぱらから盛ってほしくなかったらあんま煽んな。
(胸元で不服げな声を上げる相手に苦笑を浮かべて頭を撫でると、機嫌を直すよう懇願する意を込めて額に唇を寄せながら告げ。心地好く髪を撫でる手に自らの手を重ねて緩く握り込みそこへ頬を擦り寄せ、相手につられるようにして口元に笑みを浮かべると「…まさか巧に惚れるとは思ってなかったけどな。俺も今までに無いくらいハマってる」と相手を見詰めて囁き。そのまま互いの距離を縮めれば優しく唇を重ね)
盛ってほしー…ケド、一緒に買い物行きたいから我慢する。
(本当は今すぐにでもまた愛を確かめ合いたくて、だが其れと同じくらい久し振りのデートに期待も高まっており。控えめな額へのキスに渋々と言った感じで返すと、甘える様にすりりと鼻先で彼の頬を擽りながら身体の火照り抑えようとして。「これから、ずーっとハマってなきゃだァめ」唇触れ合う寸前に執着心包み隠さず表せば、何度も唇重ねながら背中に腕を回し)
ん、えらい。
(擦り寄って来られると擽ったそうに肩を竦めるも、愛らしい仕草はまるで愛猫からの愛情表現のようで愛おしげに頬を緩め相手の頬へ再度唇を付け。つい癖で子供を褒めるような言葉を口にしてしまうが一切気付いた様子は無く、ぽんぽんと頭を撫で。唇が重なろうとした時相手の言葉が耳に入り一旦動きを止めて其方を見遣るも、口元に笑みを浮かべると唇を重ねて。されるがまま繰り返される口付けを甘受しながら、此方からもゆっくりと口付けを深めていき)
…ん、ダメ。止まんなくなっちゃう。
(子供扱いでも彼にされるのは気に障らないらしく、文句も言わずにただ笑って受け止めて。我慢しようとしても行為が止まらず、舌同士ねっとり重ね合うもハッと我に返れば唾液の糸引きながら唇離し。すっかり熱帯びてしまった頬を手の甲で冷やしながら自分に言い聞かせる様に言うと「そろそろ、出掛けよっか?」と照れ臭そうな笑み浮かべて)
…そうするか。
(相手の心境に反して此方は然して止めるつもりも無く無遠慮に口内を蹂躙していたが、我に返った相手が離れて行くと大人しく開放してやり。目に映るはにかんだ表情に鼓動を高鳴らせて最後にと軽く唇を重ねると、小さく頷いて出掛ける用意をするべくクローゼットへ向かい)
今度はバーにも久しぶりに行ってみなァーい?
(最後のキスには乙女のようにキュンと胸高鳴らせながら、彼の後追いかけていけばクローゼットの中に並べられた服を各々選び。懐かしい話をしていたらどうしてもまた行きたくなってしまった場所を次回のデート場所として提案すると、ニィとウィンク付きで笑ってみせて)
別に今日でも良いぞ?
(選ぶほど服に拘りも無く、仕事以外で外出する際に着る当たり障りのない選択をすると早々に着替え始め。相手の提案を背後に受ければ頬を緩めて顔だけ振り返り、何も後日に回さずとも今日中に行ってしまって構わないと笑みを浮かべて問い掛け)
良いのッ?それじゃあー、時間的にモールをぷらぷら歩いてから、バーでいい?
(思いがけない返事がくればキラキラ瞳輝かせ、嬉しそうに深く頷くとさっさと着替え済ませてしまい。部屋の時計はお昼前を示しており、まだバーに行くには早過ぎるかと考えては時間を潰してから行こうと話し。外では自由に触れられなくなるからと着替え終わった彼の腕に自分の手を絡ませ、寄り添うようにして玄関へ向かい)
ん、今日はとことん付き合ってやるから。
(相手の嬉しそうな顔を見ればついつい頬が緩んでしまい、頷きながらぽんぽんと頭を撫で。互いの準備ができた所で玄関へ向かおうとした矢先、腕を絡められると不思議そうに其方を見遣るも何と無く意図を察すれば何を言うでも無く歩みを進め。靴を履いてしまうと外へ出る前に再度優しく唇を重ね)
こっちでもロル回しとく。久し振りで慣れねェとこはあるが…まぁ、大目に見てくれっと助かる。久し振りだな、巧。
(“空港に着いた。今帰る”と短いメッセージを送ってタクシーに揺られること1時間程、約一ヶ月間の海外出張を終え、久し振りに戻った家は懐かしい香りに溢れていて。安堵と心地良い脱力感に身を委ねながら緩慢な所作で靴を脱ぎ)
理人。久しぶりィ。会いたかったー。んーん、お互い様。アタシも自分のこと思い出すのに何度もロル読み返したけど、まだ不安だし(苦笑)
(性格が滲み出ている短文のメール受信すれば、思わずふっと小さな笑い溢れて。“待ってる。早く会いたい”と、ハートマーク付きで返してからどのくらいの時間が経ったか。意味もなく部屋をうろうろしていたが、扉が開いた音を聞きつけると急ぎ足で玄関に向かって)
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