ビターチョコレート 2016-07-27 23:53:39 |
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(/良かったです!そう言って頂けて安心致しました、ありがとうございます…!
問題ありませんので物語を始めていければと思っております。宜しくお願い致します)
(/此方こそ、不甲斐ない主と息子では御座いますが、今後何卒よろしくお願い致します。ロルにつきましては下記の通りです。読みにくい部分や気になる箇所等ありましたら、ご遠慮無くお申し付けください!)
──ただいまー…。
(前日に普段よりも早めの帰宅を伝えていた今日、様々な事情から気付けば早めどころかいつもと変わらぬ時間となってしまっていて。仕事を片付けるなり直ぐに相手へ帰宅の旨と謝罪の連絡を入れ、詫びの品を片手に逸早く帰路につき。ピークは過ぎ去ったのだろうがまだ帰宅ラッシュの時間帯、満員電車から解放されたかと思えば夜の空気に充満する夏の熱気に勤務中以上の疲労を感じながらやっとの思いで自宅の扉を開き)
(/とんでもない…!私には勿体無いくらい魅力的な主様と理人君で、この出逢いに感謝せずにはいられません。此方こそ背後共々宜しくお願い致します。素敵なロルに返信させて頂きますがロルにどうにも自信が御座いません故、相性が悪い等ありましたら遠慮なく仰ってくださいませ!これからとしては暫く甘々な流れで良いのでしょうか…?)
(数週間前は失敗に終わってしまったオムライスが今日は成功したようで、半熟の卵焼きをトロリと乗せて完成した頃彼の声が聞こえてくれば忠犬の如く玄関まで出迎えに行き。帰宅の旨伝える電話越しの声でさえ愛しさが溢れていたのに本人を目の前にすればその何倍も心が躍り。しかし疲労感じる表情を前に複雑な心境になったのか、彼が持つ鞄を新妻がする様な所作で持つと心配そうに顔を覗き込み)
おかえりィ。今日はいつもより疲れてる…?
(/そんな、恐悦至極に存じまする…!!() 此方こそ、まさか愚息がこんなにも愛らしい奥様を頂けるとは思わず…。素敵なご縁に恵まれ、感謝してもしきれない程で御座います。ロルに関しましてはご心配無く。とても読み易く分かり易いです!巧君の様子が目に浮かび、現時点で身悶えしております…!
そうですね、暫くはこのままのんびりと遣り取りしていければと思います。取り入れたいシチュエーション等は後々提案させて頂きますので、背後様も何か御座いましたらお声掛けください!)
…ん、これ。
(一言声を掛ければ直ぐに玄関へやって来た姿に柔らかく目を細めると、相手の細やかな気遣いに甘えて鞄を手渡しながら片手でネクタイを緩め。視界に移る表情に心配を掛けさせまいと問いに答えようとするのだが、相手の姿を見て疲れを忘れてしまったなんてベタな台詞を吐くのも憚られ、返答の代わりに手にしていた土産を目の前に差し出し。駅前の洋菓子店で購入したチョコレートは普段買うよりも高価な物で、徐に身を屈め頬に唇を落とすと惜しげ無く甘さをのせた声で「遅くなって悪い」と謝罪を述べ)
(/はい、わかりました。それでは何かあったら…無くても声を掛けてしまうかもですが宜しくお願い致します!(笑)主様もいつでもお声掛けくださいませ…!では背後は失礼させていただきますね)
これって…あの駅前の…?やだァもう、理人からの愛を感じるゥ〜!
(返事がないのを不思議に思いつつ差し出された品を受け取れば、目にしたことのある箱にぱぁっと表情に光が戻り。気軽に買いに行けない高級店だけに嬉しいのは勿論のこと、仕事帰りに立ち寄ってくれた彼の優しさが何よりの土産になり。更には頬に感じた温もりに完全に舞い上がって頬緩めては、甘い声が紡がれる彼の唇を己のものでそっと塞ぎ直ぐに離し「──ん、これでチャラよ」と茶目っ気たっぷりな笑顔を見せて)
(/用が無くとも大歓迎です、いつでもお声掛けください!!()では、此方も失礼させて頂きますね)
…何だよ、こっちじゃ足りなかった?
(チョコ一つで表情を変えてしまうのだから大概単純だと呆れる一方で、それ以上の愛おしさが募るのを自覚しており。恋人の喜ぶ顔を見詰めて充足感に満たされていた時、予想せず唇が重なると僅かばかり驚いて目を瞠って。見事にしてやられてしまい破顔しながら指の背で擽るように相手の頬をなぞり茶化すも、その返答を聞くつもりは無いのか次の瞬間には「すっげぇ良い匂い」と呟きながら先んじてリビングに向かい)
(足りないだなんてとんでもない、いつも彼には満たしてもらってばかりで。気持ち伝えようとするものの間も無く、頬撫でたかと思えば先に行ってしまう背を追い掛けてリビングへ。持っていた鞄をソファに置くと完成間近のオムライスが乗った皿に近づいて、卵の上にケチャップで“理人LOVE”と書けばドヤ顔で完成品を披露し)
じゃじゃァーん、今回は上手くできたのォ!
へェ、美味そう。
(リビングへ来て直ぐに目に入ったオムライスの腕前は以前より明らかに上がっていて、その上達っぷりには素直に感心し気の利いた褒め言葉の一つでも掛けてやろうと思ったのだが、口にする前に柔らかそうな卵の上に示された安直な愛の告白に思わず笑ってしまい。お陰で大したリアクションもできず心境を述べるに止まると、徐に相手の両手を包むように掴んで指先に注意を向け。時々料理後に絆創膏が貼ってあるが今日は見当たらず、満足げに笑んでは華奢な指先を戯れに絡め取り「俺も愛してるよ」なんてオムライスの上に綴られた言葉への返答を口にし)
ふふ…、ありがと。理人からの愛でお腹いっぱいになっちゃいそう。
(出来栄えの自慢より実は彼の反応が待ち遠しかったりしていて、美味そうと言ってくれたり次いで指先が触れ合ったりと些細なことでさえ簡単に心が熱を孕み。オムライスに書いた告白の返事がまさか今もらえるとは思っていなかったのか直後目を見開くも、じわじわと喜びで胸が包まれていき幸福感で満たされて。「デザートはこれ一緒に食べましょ?」と玄関で受取ったチョコレートテーブルに置き、オムライスやサラダも並べては準備完了とばかりに両手叩き合わせ)
早ェよ。これから食うんだから。
(言葉一つで分りやすく表情の色を変える相手を見詰め愛おしげに目を細めるも、夕食を目前にして満腹なんて言われてしまっては堪らずクスクスと喉奥で笑いながら指摘し。名残惜しげに手を離してからテーブルにつくと甲斐甲斐しく目の前に並んでいく料理を瞳に期待を灯しながら眺め、その後に相手の仕草に同調して手を合わせ。チョコレートは相手へのお詫びとして買ったのだから一人で食べてくれて良いのに、なんて考えながらも「そうだな」と頬を緩ませてしまいつつ頷いて。律儀な一礼と共に「頂きます」と呟いては早速スプーンを手にしてオムライスを一口口に運び)
美味しいかしらァ…?
(スプーンを手にしたものの食べ始めることはなく、感想が気になり喉を通らなかいのか黙って彼を凝視。喉元を過ぎ去ったのを確認してから聞きたいような聞きたくないような中途半端な気持ちから、少し視線彷徨わせた後細い声で問い掛けて。あれだけ上出来だと偉そうに胸を張っていたが、彼の口に合わなければ意味がないと自分が一番よく知っており下がった眉に不安が表れ)
んー…。
(オムライスを口に運んで味わうようにじっくりと咀嚼している最中、終始相手からの突き刺さるような視線を感じていて。余程感想が気になるのであろう事は様子を窺わずとも伝わってきて、それを察してしまうと悪戯心が働くのは不可抗力であり。胃の中に収めても直ぐには言葉を発する事はせず、気難しそうに眉間に皺を寄せて低く呻き。その後気が済むまで散々黙り込んだ後に柔らかく笑みを浮かべると「…すっげェ旨い。上達したな」と漸く感想を口にして)
──今回は上手く出来たと思ってたのにィい!
(待てども待てどもうんともすんとも言われず、恋人相手に“不味い”と打ち明けられずにいるのだろうと嫌な予感がして。一抹の不安は時間が経てば経つほど大きく膨らみ、無情にも時計の秒針の音だけが耳に入り時の経過に耐えるしかなく。暫くしてこめかみに手を当てて青ざめながら静寂を破れば片手でテーブルを叩いて悔しがり、彼の意地悪な考えも露知らずまんまと騙されてしまい。だがその後望んでいた以上に嬉しい声が掛かっては「…!もーーう、よかったわァ」と安堵の声を出して、張り詰めていた緊張が一気に抜け脱力したように右頬をテーブルに擦りつけ)
ちょっと意地悪したくなった。悪い。
(不意に相手の悔しげな声が静寂を突き破ると、驚きこそすれ笑いが堪えきれず吹き出してしまい。種明かしをすればあからさまに安堵した様子を見せられ益々頬が緩んでしまい、テーブルに突っ伏した相手の髪に指を絡ませ。梳かすように撫でながら悪びれた風も無く謝罪を口にして)
…──美味しいって言ってくれたから許すケド。
(安堵したのも束の間彼の笑い声にはムス、と不機嫌そうに眉を顰め。言葉だけの軽い謝罪に渋々許すと言うものの、ご機嫌斜めには変わりないらしく優しく撫でる手から逃れて顔を上げれば、味合わないままオムライスを口に次々スプーンで詰め込み)
…まだ怒ってるくせに。拗ねンなよ。
(許すとは言われても機嫌が直ったわけではないのは明白で、頬杖をついてまじまじとその様子を眺めて。不貞腐れた表情も中々悪くない等とこんな状況下で不謹慎な事を考えながら、眉を下げて僅かばかり困ったような微笑を浮かべて言葉を紡ぎ)
やァよ。たまにはこんな私も良いでしょ?刺激になって。
(詰め込んでいたオムライスがやっとの思いで喉元を通り過ぎるも、錠剤をたくさん飲んだら時のような気持ち悪さに見舞われて直ぐに後悔。不貞腐れているのがバレているのなら隠す必要性もなくなって頬いっぱいに空気を溜めて左右に首を振り、時々こんな一面を見れるのもマンネリ防止だと述べてみて。しかしそんな小学生レベルの態度はそう長く保たずふっと破顔すれば「ご馳走様の代わりにキスして」と願望を口に出し)
…何言ってんだか。常に刺激的だろうがよ。
(見事に此方の心中を見透かされたような返答に瞠目するものの、すぐに意識は頬を膨らませる相手の姿に傾き。己の目にはあまりに愛らしく映り滅茶苦茶に愛でてやりたい衝動に駆られるが、流石に雰囲気を察して欲動を抑えるように目を伏せながら言葉を返して。そこで予想外に相手の表情が綻んだのを見ると拍子抜けしてしまうが、口にされた言葉にはつられるように頬を緩ませ。良く言えば寧ろ褒美に近い懲罰ではあるものの、悪い方へ捉えれば食後まで相手への手出しは叶わないということでもあり「“待て”は得意じゃねぇんだけどなァ…?」と目を細めて何処と無く挑発的な視線を遣りながら意味ありげに述べ)
あらァ、私は待ってもらうの好きなのォ。
(もっともっと刺激的にと求めてしまうのはきっと恋人の新たな一面を見たいから。待たせるのが好きというわけではないが待つのが苦手だと言う彼にウィンクひとつ飛ばして、今はたっぷりお預けにすることにして。何食わぬ顔で食事の手を再開させると時折彼の顔色窺い視線を向け、本心では一刻も早く甘い時を過ごしたいが為に食べる速度は上がっていき)
悪趣味な奴。
(まさかこんな形で優位に立たれ焦らしを食らうとは思っておらず、口元を歪めて苦々しく笑い。しかしそれでも憎めないのは惚れた弱味とでも言うのだろうか。ぽつりと呟いた後に仕方無く再びオムライスに手をつけ始めると、折角相手が作ってくれたのだから今は料理を味わおうとそちらへ意識を集中させる事にし)
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