黒猫 悠華 2016-07-27 20:46:22 |
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がちゃんッ
またお皿を落としてしまった。足の上へと、落ちた。破片が刺さったのか、少しばかりいたい。
少しあとずさって、破片を拾う。まるで綺麗なものを扱うかのようにゆっくりと新聞紙にくるんでゆく。
小さなものまで拾い終わり、腰を上げる。
「...結構、気にいってたのに、なぁ」
誰もいない部屋でぽつりとつぶやく。音の余韻を感じ、少し寂しくなる。
こんなとき、あいつがいたら。時々思う(本当は思ってもすらいけないのだが)。あいつがいたら、笑ってくれただろか。心配してくれたのだろうか。
そんなことを考えていると、自然とため息がでる。
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気分転換と題し、外へ出た。朝方なので空気が清々しい。自分には似合わないくらいに。
伸びを一つと欠伸を一つ。久しぶりにオールしたからか、ものすごく体がだるい。今日は昼寝でもしようかと独りでに決める。
少し歩くと出勤している方々が見えた。自分が情けなく思えてくる。
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