黒猫 悠華 2016-07-27 20:46:22 |
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これを幸せじゃないのならなんて言うの?ねぇ、私。
幸せだもんねー。人生幸せになったもん勝ちって言うじゃんね。
やア。久しぶりだネ、元気にしてるかイ?チェシャ猫だヨ。
時間が空いたかラ、こっちに来ちゃっタ。ちょっとだケ、付き合ってくれル?
ンー、そうだナァ……。君、最近どウ?友達とカ、増えちゃったりしてんノ?
……僕?僕はいつも通りだヨ。アリスとお菓子食べたリ、アリスと紅茶飲んだリ、たまに13番目の魔女さんと遊んだリ……ここは賑やかだかラ、することが絶えないんダ。それなりに幸せだヨ。まァ、僕はアリスがいれバ、それでいいんだけド。
そうダ、アリスの話をしよウ。それト、僕のお仲間モ、少しだけ紹介してあげるヨ。
じゃア、アリスのお話、するネ。アリスは僕のヒーローなんダ。こんな年になっテ、ヒーローだなんテ、恥ずかしい話だけどネ。僕、嫌われ者だったんダ。今の派閥リーダーであるアリスは僕を救ってくれたけド、前の派閥リーダーは僕を毛嫌いしててサ。酷い扱いを受けたもんダ。途方に暮れていた時二、小さいアリスに出会っタ。可愛い女の子だったヨ、僕のいる木の前でいきなりずっこけたんだかラ。それで泣いていたアリスヲ、僕が手当てしてあげたのが僕の始まりだったかナ。それからアリスは僕のいる木二、毎日来るようになっタ。アリスが毎日僕のところに来テ、その度に僕は森の果物をあげてタ。アリスがだんだん大きくなっテ、その果物が僕の周りの木から見当たらなくなったくらいかナ、ぱたりとアリスが来なくなっタ。アリスにも僕は嫌われたんだって思ったヨ、気が狂いそうだったネ。そしてそれから何日も経っテ、僕が木から降りて散歩してた時だっタ。前の僕を毛嫌いする派閥リーダーにばったり出くわしちゃってサ、とても一人では追い返しきれなくてボコボコびされてタ。その時のアリス、カッコよかったナァ……横から出てきたアリスが僕を助けてくれたんダ。そしてアリスは言っタ、私についてきてくれる?ッテ。帰ってきたアリスはいつの間にか、新しい派閥のリーダーになってたんダ。大きな鎌を持っテ、振り回す姿には驚かされたけド、僕はもちろんイエスで返しタ。今では立派な青の派閥のリーダーダ。僕はその姿を一番近くで見てル、誰よりも近くデ。僕はアリスの右腕、その名に恥じぬよウ、僕はこれからもアリスと走り続ける覚悟サ。ちょっと照れるけどね。
さっきから派閥派閥言ってるけド、派閥というからには仲間だって沢山いるんだヨ。その仲間の一部を紹介するネ。
やべ、最後失敗した。
てか今pcでやってんだけどさ、めっちゃタイピング早くなったくね?指は汚いけど。まぁ早けりゃいいっしょ(こうだとこれ以上は早くなれないことはわかってる)
ぴくんみたいになってみてぇよ……
曖昧になるのは嘘に怯えるから
またね 遠く灯が揺れる
ここで愛情を問うにはあまりに遅いから
聞かなかったことにしよう
ついにあたまおかしくなったひとやん
もおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
こんなことならどこまでさがってるかみればよかったあああああああああ
いや違うんだ、トピあさってたらバルーンさんいたから
おおおおっと思ってコピペしたらこの始末だよ
あああああああああああああああ
「なぁ、グルさん」
「なんや?」
「俺やっぱここがいいわ」
「……当たり前だろ、急にどうした?」
「だってなぁ……最近色々あったやんか?俺がグルさんに連れてこられた時も思ったんや。それにな、みんなでわちゃわちゃすんの、楽しいねん」
「……あぁ、せやな。俺も楽しいわ」
「やろ。皆グルさんに拾われたり、そのメンバーが拾ってきたりして集まったやん。ここ作ったんはグルさんやし、皆あんたに感謝しとる」
「知ってる」
俺がそれに対して即答すると、トントンはふっと息を漏らした。
「知ってる、か。グルさんらしいわ。……俺、グルさんについてきててよかったわ」
「……そうか。俺も強いコマがいっぱいあって楽しいゾ」
「……俺が怪我した時、一番気にしてたんはあんたやったやろ」
「それは知らんな」
それを聞いたトントンは控えめに笑って、一息つく。
「……俺ら、いつ死ぬか分からんもんなぁ」
「……明日死ぬかもしれんしな」
「おん。やから今言っとくわ。ありがとな、グルッペン。これからもコマとして、大切に使ってくれや」
トントンがそう言って俺に微笑む。俺もそれにつられて目を細める。
「お、グルッペン泣いてんの」
唐突な声が振ってきた。見上げるとそこには緑のパーカーを羽織った男がぶら下がっていた。
……俺の目に溜まっているのは水であって、塩水ではない。絶対に。
「……何を言ってる。俺に涙などないが」
「え、なに?グルッペン、照れてんの?」
「はぁ?!」
ゾムが笑って、トントンの笑い声も響く。それからノックもされずに俺の部屋の扉がガバッと開いて、別の声もどんどん聞こえた。
「え、ま?グルちゃんの泣き顔とか、めっちゃレアやん」u
「よぉし、せっかくやし写真撮ろーや!」rb
「うわあ……心無いのに思い出残そうとしてるの、ホラーすぎるやろ」c
「チーノ、それは言えてる。あ、カメラ持ってきたけど」h
「ひとらん、プロかぁ?勝ったな……」k
「ちょっと、コネシマさん邪魔」syp
「ほらほら、俺が撮るからみんな並んで」si
「お、さすがしんぺい神。気が利く」ni
「兄さんも、私の隣にどうぞー」em
「おいハゲそこ俺のとこ!ほらエロ小僧はこっちやって!」sh
「はぁ?またエロ小僧言うてんとちゃうぞシャオロン!」z
「ほら、お二人はこっちやで」os
オスマンが俺とトントンへ向かって手招きをする。
俺はそちらの方へ、一歩踏み出した。
その時の写真は机の上に飾っている。ずっと、このままの笑顔でいられたらよかったのにな。
「死んでくれ」
お前は静かにそういった。俺が両手を上げるも、彼は容赦なく発砲する。
俺の視界はぐらりと揺れ、そのままフェードアウトした。
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