黒猫 悠華 2016-07-27 20:46:22 |
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わからない。わからない。わかりたくない。でも、わからないともう、一生といっていいほど今の主の玩具にされることになる。いやまぁ、そこはどうでもいいけど。
ただ自分を不幸にするだけの人間となぜこいつは一緒にいようとする?俺にはわからない。離れれば、離れてくれれば、この胸のチクチクは存在しなかったはずだ。体験しなくてよかった。こんなことならさっさと殺せばよかった。殺されとけばよかった。
「···それはね、私がるあーといたいって思ったからだよ」
「···だから、なんで、俺、なんだよ」
ユウキは俺の方へ、一歩近付いた。少し身構える。
「···一緒にいたいって思ったからだよ。一緒に1日を過ごしあー
って、笑いあって、」
「ヒー、ロー···?なんだよそれ」
「うーん、私の心強い味方!」
ユウキは、また一歩、足を動かした。
「···味方?ふざけてんの?」
俺は一歩、足を後ろに動かす。
「いいか、俺は、お前を、殺したんだぞ。お前は、ほんとは、俺といちゃいけないんだぞ」
俺がそういうと、ユウキはうつむいた。もう折れたかな、そう思った。これじゃ意味がないじゃないか、とも思った。
「···そんなの···そんなの誰が決めたの」
ユウキは顔をあげ、俺の方へずかずかと歩み寄る。ユウキは俺の後ろに壁を作っているらしい。俺はまだ使い方を十分にわかっていないからなにもできない。
「だって、だって君は、その分泣いてくれた。後悔してくれた。何度も自分を責めてた。それが嬉しかった。ある人は私と君が会わなかったらよかったのに、とか言うかもしれない。ある人は君を私が殺せばよかったのにとか、ある人はさっさと君が私を殺しておけばよかったのにって言うかもしれない。でも私はそんなの嫌。今までの出来事があったから私と君はまた再会できた。今までの出来事があったから私は君に出会えてよかったって思えた。今までの出来事があったから君は君に、私は私になれた。そして何よりも、君はまた、心のピースを手にいれることができた。私はこれでよかったと思う。私はヒーローに出会えた。ありがとう。るあー」
わからなくって
わかりたくて
わかってほしくて
わかってほしくなくて
もうどうでもいいや
もうなにもしたくない
だるい
よる、いつもどおりねたら
そのままめざめなければいいのに
そしたら
らくなのに
わらわなくていいのに
つよがんなくていいのに
さびしがらなくていいのに
つらくないのに
あさがこなくてすむのに
ごはんたべなくていいのに
だれともせっしなくていいのに
はなさなくていいのに
なにもかんじなくなるのに
また、あしたがやってくる
ようしゃなく
つぎからつぎへと
ユウキはぺこりと頭を下げた。
俺に、こんなことするやつがいていいのか。この、血にまみれた殺人鬼に、感謝なんてもの、いらない。
「···はっ···」
「え、るあー?」
俺は適当に鎌を想像してみた。
柄が長く、鋭利なもの。それこそ俺の2つ名にふさわしい、死神のような鎌。人の腹部にすっと通すとすぐに斬れるような、すぐに消えるような、そんな鎌。
「ユウキ···今まで、俺が誰だか知ってて一緒にいたのか?」
「うん。最初から私を殺すために私の前に現れた、ほんとは心優しい殺人鬼さん」
「あぁ、だいたい合ってる。それをわかってるのに、どうしてなんだって聞いてるんだよ。俺はひーろーとかそんな生ぬるいものじゃ、ない。人を殺して快感を得る、ただの餓えた、腐ったくずだ。いいか。お前は、なんで」
「だからいってるでしょう?私はるあーと一緒に、いたいの。それだけ。わかったらその鎌を、なおして」
俺は鎌を構える。
自分でなにがしたいのかわからない。こいつと会う前まではこんなこと、全くといっていいほどなかったのに。
なんでとかどうしてとか、いろんなぐるぐるする。気持ち悪い。最近人も殺してないからすごくイライラしてるのに。
なにぃぃぃいいい?!急にぃぃぃぃいいい!
僕が放置してたら君らくるのぉぉぉしらないよぉぉおおほっとけよぉぉぉ
うわぁぁぁぁあああああああああああ
あれ、なんてかいたっけwww
でもあれですよ
ほんとに病みまくっててやばいんだって
病み期終わらねぇんだけど、、
ふわあああぁぁぁぁぁあああああ(荒)
ではこちらで訳しておきますねw
Mann sagte mit einem Lächeln, das ich liebe
訳:男は、私が大好きな笑顔で言いました
ジャキっと鎌が音をたてる。ユウキの肩がびくっと動いた。
「はっ···やっぱ怖いんじゃねぇか···。なめた口きくなよ、あほ。もう一回きく。なんで俺と」
「何回聞いたってあなたの望んでいる答えには辿り着かないよ。私はるあーと一緒にいたい。そう思ったから。それ以外の何でもないんだよ」
こいつって、こんなだったっけ。
こんなに頑固だったっけ。こんなに怖い顔、するっけ。
わからない。わからなくなった。
鎌を、ゆっくり、ユウキの首の横へ。
「···あれ、また、消すの?」
「···怖えの?」
「怖くないとでも?私、また殺されてもここに戻ってくるからね。絶対。私は、君の呪いだよ」
右へスライドする。その瞬間、ユウキはすっと消えた。
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どういう経路でバレたのかが
すっごい気になるんですが、、
あと、むやみに誘ってごめんなさい
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Google先生に言ってください。
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