反対同士。 ／ 非募

んー...男にっつーか誰であれ頼られるってのは嬉しいもんだろ

いや無理って俺に言われてもな、まあ時と場合によりけりだろうけどそんなもん。(いきなり吹き出す相手にビクッと肩揺らし。しかもなんで今赤くなるんだ早すぎだろと不思議に思いながら。)

ふうん…やっぱ俺、筋肉つけよっかな( 頼られたいがためにそんなことを呟き。)

わ、わり、取り乱した、なんでもねえから( ぎこちない笑みを貼り付けると顔の熱を冷まそうと手を扇いで風をおこし。暫く経つと己の不器用さに勝手に落ち込み始め。)

お兄様がムキムキに...？ぶはっ、いいんじゃねえの？(相手が己の弟ほど筋肉をつけた姿を想像して吹き出し)

そうか？ならいいんだが。(落ち込む相手に何か言葉をと思案して"ゆっくり何時でもいいから取り敢えず振られる前に想いは伝えるべきだぞ"とつい先程できた自分の教訓を)

なんで笑うんだよ、どうせ無理だってか？( むむ、)

振られる前に…、うじうじしてる間に彼女出来たら嫌だしな( その言葉を聞くと背中を押された気がし、決心を決めたのか深呼吸してから真剣な顔つきでじっと相手を見つめ。)

いやいやいいと思うぜ！(笑いこらえながらもぐっと親指月だし)

そうだな、.........ン？
(はは、と乾いた笑み浮かべながら同意の意を示したものの相手の言葉を疑問に思い相手の視線にきづくまえに考え込んでしまい)

めっちゃ笑い堪えてんじゃねえか。( じと目、)


あのさ、ずっと伝えたいことがあってさ。あー、あ、なんか考え込んでるけどいいか？( そわそわと落ち着きがなくなり、考えてる相手の顔の前で手を軽く振って。)

だってお兄様のムキムキ姿だぜ？似合わねーよ(ゲラゲラと笑うも悪気なし)

...え、あ、...おう、続けてくれ(ちょっとまて彼女が出来たら嫌って事は、いや確かにお前の女の話はしていたがその言い方じゃまるで男。プラスこの流れ、さっき己はボロカス言われたので除けるとするとこの流れでお兄様の好きな男を暴露される？！と頭の中でグルグル)

ちっきしょー！このやろー、ムキムキは諦める！( ぎりぎり唇を噛み )


…俺、ギルベルトのことが好き。( 相手から視線を外さず、緊張で喉が乾くのを感じながら一言一言をはっきりと告げ。)

大人しく頼ってろよお兄様(ニヨニヨ)

...は？...ちょ、ちょっと待て(取り敢えず状況把握を、と片手で顔覆い固まり。そ間も体温はぐんぐんと上がっていて。)

精々アントーニョの次に役立つように頑張るんだな( 腕を組み嫌味ったらしく言い放ち。)

お前が好きだ、ギルベルト、好きだ。( 静止の声も聞かずに追い討ちをかけるかのように何度も何度も繰り返し。)

まあアイツにかなわない事は分かってるしな、なんせアイツはお前のマンマだからマンマ(半分馬鹿にしたように)

おい人の話を聞けって！だってお兄様俺の事ボロカス言ってたじゃねえか(訳が分からないとばかりに。顔こそ顔色は変わっていないものの耳がほんのりと紅色に染まっていて)

マンマって呼んで何が悪い、馬鹿にすんなこのやろー( ちぎぎ )

俺が素直にお前のことを褒められると思うか？( 耳が赤くなってることに気付くと手応えを感じ、すすすとさりげなく距離を縮めて。｢それとも俺じゃ駄目？｣とわずかに眉を下げて訊き。)

別に悪くはねーけどちびっ子みてえだとは思ったな(どうでもいいところで素直)

だ、...駄目な訳ねーだろ(その手口は反則だろなんて思いつつ上記述べ。だはーと色々な想いを息として吐き出し)つかお兄様があんなにボロカス言わなきゃ今頃俺がかっこよく告げてたのによ

マンマ以外に思い付かねえんだもん。他に何があんだよ( 後ろで腕組み考え始め。)

本当に？( 信じられないといった顔でこぼれんばかりに目を丸くし｢じゃあ、今告白してみろよ、聞くから！｣と期待するような、縋るような瞳で相手に詰め寄り。)

あー…まあ確かに(少し考えてみるが確かに一番しっくりくるものはそれであり)

はぁ？！もう無理だって、こんなカッコ悪い告白シチュエーションだぜ？(ぶんぶんと首を横に振り。相手の視線から逃げるように顔を背けて)

ほら。それに強いて言えばってだけだからいつもはマンマなんて思ってねえよ( 謎に勝ち誇った笑み )

格好悪さでお前のこと失望なんてしないって、な？( どうしても気になるのか両手を顔の前で合わせ、おねだりをし。 )

えぇ…と、ロヴィーノの事、誰よりも愛してるしこれからも愛してやるからずっとそばに居てくれ(迷うもお願いされてしまっては仕方がないと少々気恥ずかしそうに述べ。"って言おうと思ってたのにこのお兄様は勝手に先に言いやがってよ！"恥ずかしくて死んじまいそうだぜとしゃがみこんで)

はは、お前が俺に言ったんだろ、振られる前に告白しろって。( 嬉しさで頬が緩むのを抑えつつ自分もしゃがみこみ相手の手を取り絡ませ、所謂恋人繋ぎにして｢よろしくな、恋人さん｣と今までに見せたことないくらい幸せそうに笑い。)

それはお前が…まあいいけどよ(言いかけるが小さくため息ついて。相手が手を繋いでくると少し驚くがすぐに、にっと満面の笑みで"おう、こちらこそ"と)

そうだそうだ、結果オーライだろ( けらけら笑って軽く流し。立ち上がる途中相手の頬にキスをすると｢これ、結構恥ずかしいな｣と顔をほのかに赤く染め、隠すように手をもパッと離し背中を向けて。)