匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(励ましになっただろうか。こちらの囁きに対して顔を上げて不安そうな表紙から一変柔らかな表情に戻るともっとつけて欲しいという願いに対して「それは…保障しかねる…」とあれではまだ満足できていないのか、少し呆れたようにため息をつくようにそう言って。相手が自分についてくるように湯船に浸かるとやはり来た。胸に体をくっつけながらキスをねだってくると、このままだとまたキスに没頭しかねない。しかし拒絶してしまえばまた今朝のように暴走してしまうかもしれない。フレンチに収めるしかないと思うとこちらから唇をつけ触れるだけのキスに止めてすぐに相手から離れて)
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(相手の呆れたような声色にも気付かず、曖昧なことを言っていてもきっと一度始まればまた抱きしめて、あちこちに口づけをして、相手の匂いでいっぱいにしてくれるに違いないと想像すればお湯のせいだけではなくほんのり頬を赤らめて。じっと見上げて待っていると落とされたのは短いフレンチキス。深いキスも好きだけれど、触れるだけの優しいキスもくすぐったいような幸せな気持ちになるから好きだと嬉しそうに微笑んで。しかし今度は自分から、と手を伸ばそうとした時、するりと相手の体が離れてしまうと温かい心地は驚きと寂しさに掻き消されて「どうして離れるんですか…?」予想外の出来事にぽつりと問いかけることしかできず)
(湯船のせいか照れ臭さのせいか、どちらのものかわからない頬の赤らみはまるで恋する乙女のような雰囲気を醸し出しており、じっと待っている相手に触れるだけのキスを施せば嬉しそうに微笑むも、すぐに顔を離せばそのことにぽつりと問いかける相手に「え?えーっと…」お前に襲われそうだからなどと言えるはずもなくしばらく答えに困っていれば「ほ、ほら、長引いたらのぼせたり風邪ひいたりするかもしれないしさ…」と苦し紛れに出た言い訳は見破られるだろうか。それでも先日、本当にのぼせかけたので半分は本当のことなので仕方がない。「それに、話も早くしたいしな」と思い出したように言えば湯船から上がろうてして)
(沈黙が長引けば長引くほど消えかけていた不安がまた膨らんできて、微笑みも消えてしまった表情を曇らせるがやっと聞けた理由は確かに正論で。いつか湯船で互いの傷に触れ合った日の、のぼせてふらふらしていた相手の姿を思い出すとそれ以上何も言えずに頷く他なく「…そう、ですね…なら、早くお食事とお話を済ませましょう」焦らされているような感覚がもどかしいものの、ぎゅっと自分の体を抱いてそんな気持ちを宥めながら答えると自分もすぐに湯船から出て。それほどまでにしたい話とは何なのか、相手の口ぶりから嫌な想像ばかり広がりそうになるのを抑えるべく無意識のうちに"早く終わらせてほしい"と口にしたことにも気付かず、脱衣所へ向かうと丁寧に相手の体を拭いて)
(脱衣所から出ればもう何も言わずとも当たり前のように体を拭いてくれる相手に「ありがとう」とシンプルに言って。そういえば、相手に色々としてもらって尽くして貰えたことにこれほどまでにちゃんと感謝の言葉を述べたことはなかったはずで、それを思い出せば自然と上記のような言葉が出てきて。しかし、それとこれとは話が別で今までの暴走したことについて叱るところは叱らねばと頭の中では切り替えて、体が吹き終われば着替えて先に台所へと向かえば冷蔵庫の中身を吟味して。先日、一緒に作ろうという約束を思い出しながら冷蔵庫の中身の食材を取り出して)
(色々と思考を巡らせながらタオルを動かしていたせいか、ふいにかけられた言葉に驚くと手を止めて相手を見上げ。当然のことをしているだけなのに、相手は自分にもっともっとたくさんのことをしてくれているのに体を拭くだけでもお礼を言ってくれるその優しさが愛おしく「稜様…」その愛しさを声に滲ませて名前を呼び、腕を伸ばしかけるが相手がそんな素振りにも構わずさっさと着替えて行ってしまうともどかしさに唇を噛み。仕方なく一人で体を拭き、シャツを着て後を追うと「あの…約束してくれたこと、覚えていますか…?」相手にはまだ休んでいてもらいたい気持ちもあるものの、料理の仕度をする背中を眺めていればふと心配になってそっと尋ねてしまい)
(脱衣所から出るとただお礼を言っただけではあまりにも無愛想すぎただろうかと心配になり、それでも少しは冷たくしなくてはと心を鬼にして。冷蔵庫の中身からいくつか食材を取り出すと心配そうに背後から問いかけてくる相手に気づき、後ろを振り向けば「そうだな、覚えてるよ」と微笑んで「覚えてるからこっちに来な」と手招きすれば食材を並べていき。じゃがいも、にんじん、牛肉、その他諸々の食材が並べられており、今晩の献立は肉じゃがを作ろうかと思い、「シュアン、まずは皮むきだ」とニンジンとじゃがいもを洗えば相手にピーラーを渡して皮を剥くよう指示し)
(約束を"覚えている"と言いながらようやく向けてくれた微笑みに心配もたちまち消え失せて、先ほどから喜んでは落ち込んだりと自分でも忙しなく心が動いている自覚はあるものの、また懲りずに口元を緩めながら「はい…!」と声まで明るくして招かれるまま隣へ向かい。どこかそっけなく見えたのは自分の気のせいだったんだ、そうニコニコしている所へ渡されたのは包丁ではなく安全なピーラーで、お陰で指を切ることもなくすんなりと用意を進めると「…やっぱり、稜様と一緒に作るほうが上手に出来ますね。…昨日は…結局一人で作ってしまったので、あまり上手く行かなくて」アドバイスしてくれる相手もおらず、結局一人で夕食を作ろうと奮闘した昨日の夜を自然と思い出し、苦笑いしながら切り傷の残る指で剥き終えたニンジンを相手に渡して)
(隣にくると、ニコニコしながら喜んでピーラーとニンジンを受け取る相手がいきいきと皮を剥くと昨夜、結局飲み会で帰るのがかなり遅くなって相手の料理を食べることがなくて、その用意をしてくれていたこと意味する言葉を述べれば「そう、か…悪いな、お前の料理食べれなくて」とこの季節、1日たったものは冷蔵庫で保存しない限り保たないだろうと食べずじまいで申し訳なくなり、上記のように謝って。ニンジンを手渡されれば相手の指に多くの切り傷があることに気づき、「あまり無理はするなよ」と労うような言葉をかければこちらもじゃがいもの皮むきが終わり、続いて切る作業に入れば「シュアンは包丁の持ち方どうしてるんだ?」と指に切り傷が入るのは持ち方が悪いせいかもしれない。一度相手の持ち方を見てみようとそう言って)
(昨夜の事を思い出せば、つられて蘇るのはあの甘ったるい香水の匂い。つい歪みそうになる表情を隠すために俯くが、不用意な言葉で相手を謝らせてしまうと慌てて首を振り「良いんです、あんまり美味しくなかったし…稜様には、ちゃんと美味しく出来た料理を食べてもらいたいから」実際完成した料理は美味しく食べれられるような出来ではなかったため、むしろ相手の口に入らなくて良かったかもしれないと考えながら微笑んで。そのやり取りだけでも優しい気遣いに胸が温かくなるのに、その上労いの言葉までかけてもらうと「…そんな風に言われたら、もっと無理したくなっちゃいます」この大好きな優しい主人にもっともっと尽くしたいと耳をほんのり赤くしながら呟いて。とはいえ今出来ることは料理の手伝いだけ、数本のニンジンをまな板の上に並べていけばふと尋ねられた質問に包丁を握ってみせ「包丁は…ええと、確かこうやって…」右手で包丁を持ち、左手をぺたりとニンジンの上に置いて指先を掠める刃にびくびくとしつつ切り始め)
(何かと思えばなぜか俯向く相手が慌てて首を横に振ると料理の出来が悪かったと述べると微笑む顔を見て、尽くしてくれてるなと感心しながら「じゃあこれから上手くなろうな」と微笑み返しながらそういえば「んで、美味しいご飯食べさせてくれよ」とあたかも新婚夫婦のような会話になってしまい。耳をほんのり赤くしながら無理をしたくなるという相手に自分に尽くそうとしてくれることはわかっているつもりで、それでも自分のために傷つくのは言い換えてしまえば自分のせいで相手が傷ついてしまうことで「ありがとう。でもな、俺のためにお前が傷つくのは嫌なんだよ」肉を切りながらそういえば渡されたニンジンを乱切りにしていき。言われた通りにニンジンを切ってみる相手の切り方はやはり危なっかしく相手の背後に回って相手の両手に自分の両手を添えれば「こうするんだ」と手はグーで、そうやって切っていくことを教えて)
(何かと思えばなぜか俯向く相手が慌てて首を横に振ると料理の出来が悪かったと述べると微笑む顔を見て、尽くしてくれてるなと感心しながら「じゃあこれから上手くなろうな」と微笑み返しながらそういえば「んで、美味しいご飯食べさせてくれよ」とあたかも新婚夫婦のような会話になってしまい。耳をほんのり赤くしながら無理をしたくなるという相手に自分に尽くそうとしてくれることはわかっているつもりで、それでも自分のために傷つくのは言い換えてしまえば自分のせいで相手が傷ついてしまうことで「ありがとう。でもな、俺のためにお前が傷つくのは嫌なんだよ」相手の気持ちを汲みながら、無理をさせる理由が嫌だということをのべて。肉を切っていけば続いてじゃがいもを一口大にしていき。言われた通りにニンジンを切ってみる相手の切り方はやはり危なっかしく相手の背後に回って相手の両手に自分の両手を添えれば「こうするんだ」と手はグーで、そうやって切っていくことを教えて)
(まるで家族のような、というより夫婦のような会話に勝手に胸がときめいてしまうと微笑む頬まで赤く染め上げて「――はい。稜様が早く帰って来たくてたまらなくなるくらい、美味しい夕食が作れるように頑張ります」夕方になったら真っ先に自分の所へ帰ってきて、自分が作った料理を美味しいと褒めながら一緒に食べてくれる。そんな日々を想像してはうっとりと目を細め「…こんなもの、傷のうちに入りません。それに怪我をしたって…稜様が治してくれますから」小さな切り傷程度で幸せな日々が手に入るならもっと怪我をしたって構わない、そう考えながら相手に安心してもらえるような言葉を伝え、いつか切った指を舐めて治療してくれたことを思い浮かべては嬉しそうに付け足して。ニンジンを切っていく手を後ろから支えられればぐらついていた包丁も安定し、代わりに心臓がとくとくと小さく高鳴り始め「…稜様は教えてくださるのがお上手ですね。あの時と同じ…」相手は覚えているだろうか。初めてこの家にやって来た日、こうして箸の持ち方を教えてくれたことを。もう遠い昔のようなあの日を回想しながら零すとつい余韻に浸って手を止めてしまい)
(何を思ったのか頬を赤く染めながらうっとりと眼を細めると、美味しい夕食を作るというと「はは、楽しみにしてるよ」と微笑み返し、いつかそんな日がくるだろうかとを夢見ながら相手の頭をポンポンと撫でて。こちらが嫌だと言うのに頑なに練習を続けようとするも、治してもらえると保険があることを言うと「それもそうなんだけど、あまり怪我をしないでくれよ」と相手の頑固さに折れてしまい、上記のように言って。「ただ普通に教えてるだけだよ、それにシュアンの飲み込みも早い」と自分はきっかけを与えるだけでそれで実行する相手が飲み込みが早いことを伝えて)
(頭へポンと手のひらが置かれると、何だか随分久しぶりに撫でてもらったような気がして気持ち良さそうに目を閉じながら小さく笑い声を零して。怪我をしたら治療してくれる、そのことは否定しなかった相手に一層笑みを深めては「…はい、稜様がそう仰るなら気をつけます。料理に血が入っても困りますし…」自分もこれ以上我が儘は言わないことにしてようやく頷き、納得した証としてそれらしい理由も述べておき。再び手を動かし、ニンジンをバラバラにしながらちらりと相手のほうを見ては「そうでしょうか…?…もう少し、飲み込みが遅いほうが良かったかもしれません」褒められた喜びに声音を明るくしつつ、飲み込みが遅ければもっと相手に教えてもらえたのに、と冗談っぽく言った時にはニンジンは既に切り終えてしまい)
(こちらの手に反応して小さく笑い声を零す相手に、どうやらこのスキンシップが気に入っているようだと気付いたようで。こちらが折れたことによって相手もこれ以上は我儘を言わないと折れてくれたようで「ん、よろしい」とこちらも微笑み返しながら頷いて。ニンジンを切りながら冗談っぽく自分に教えてほしいことを暗に意味する言葉を述べれば「それだと俺が困るけど、それもいいかもな」と自分にとって面倒になるかもしれないがその分相手と触れ合える時間が増えるかもしれないと感づけば最後の方はこちらも冗談っぽく言ってみて。こちらもじゃがいもの処理が終われば「よし、じゃあやるか」と本格的に肉じゃがの調理を開始して)
(/ごめんなさい、肉じゃがの作り方がわからないのでスキップさせてもらいます!)
(相手に構っていてもらいたいけれど困らせたくはない。そう考えれば冗談めいた声色にも気付かず相手の言葉を真に受けて「あの、嘘ですから、すぐ覚えられるように頑張りますから…!」慌てて首を横に振りながら困らせるつもりは少しもないと律儀に訂正をくわえ、きちんと相手に包まれた両手の形を覚えることにして。調理が始まるとカレー作りの時同様具材を炒めたり出来ることは手伝い、出来ないことは相手の手順をしっかりと見て学びながら調理を進めて「…やっぱり、稜様のお料理は美味しそうですね」完成した肉じゃがを慣れた様子で盛り付けながら表情を綻ばせ、こちらもすっかり慣れた手つきで箸や皿を並べて食卓の用意をし)
(/大丈夫です、了解しました!)
(どうやらこちらの言葉を間に受けてしまったようで慌てて首を横に振りながら嘘だという相手に、「俺は別にいいけどね」と嘘だったとしても、少しは甘えていい、少しならば甘えてほしい。そのような気持ちで上記のように言えば微笑んで。肉じゃがを作っていく過程で簡単なことは少しでもやろうとする相手に、頑張って覚えるといった相手の言葉を思い出し、ときどきここがポイントなどと教えたりして。少し経つと肉じゃがが完成し、相手が慣れた手つきで並べながら表情を綻ばせると「だから普通だって」と相手のお世辞に苦笑しながらも椅子に座れば「いただこうか」と相手が席に着くのを待って)
(まるで困らせても良いという風に聞こえる言葉と微笑みに言葉が詰まり、目を逸らすように俯くと「…そんな風に言われたら…我慢できなくなるから、駄目です」今だって時々想いが溢れて抑えられなくなってしまうのに、そんな許可を貰ってしまえばもっと我が儘を言いたくなってしまうと独り言のように呟いて。本当は相手が困ってしまうほど甘えたい、求めたい。そんな気持ちが零れてしまわないよう他のことに集中し、準備を終えて相手の待つテーブルにつくと「はい、いただきます」当たり前のように向かいではなく隣へ座り、手を合わせて「…お疲れでしょうし、今日は私が食べさせてさしあげますね」はにかんだ笑みを浮かべると取り皿に移した肉じゃがを自分の口ではなく、相手の口元へ運んでいって)
(こちらの言葉を聞くと、途端に何も言わなくなり、目をそらすように俯けば独り言のように呟いた言葉に、一瞬恐れを抱いてしまい。我慢できなくなる。それは今日のようなことになってしまうのだろうかと恐怖してしまうも「そうか…」となんとか言葉を紡ぎ出し。準備を終えて椅子に座ったかと思えば、いつものように向かいではなく隣に座り、笑みを浮かべながら肉じゃがをこちらの口にはにかみながら運んでくると、不意を取られてしまったのか。それとも相手の笑顔に対してなのか頬を赤く染めながらもそれを口にして「ん、美味い」とどうやら失敗はしてないようで続いて「ほら、」と肉じゃがを相手の口に向けて)
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