のん 2016-07-16 14:08:39 |
通報 |
タイトル 『暇と退屈の何チャラかんちゃら』
即席で作ったオハナシですが、書きまっす。
(読むために使う時間...5分ほど)
転載は自由でっす。
2049年、AI(ロボット)が何でもやってくれる世の中になりました。また33年前と比べ、職業の数も減り、来年には人間が働かなくても良くなるといった予想が、経済の専門家のAI(ロボット)によってされています。
また、最近のロボットは学習能力が優れており、ロボットが更に高性能なロボットや製品を作るといった事例も有ります。彼らは人間に絶対的に従順で有り、人間の為だけに働きます。
...ここはとあるビルの一室。
何やら、スーツを着た40代の人間5人とロボットら13台が会議を行っています。
人間A『人間は毎日好きな事をしているだけだ。』
人間B『じゃあ人間の存在価値って...?』
人間C『おや、人間原理を否定するのですか?』
人間D『つまり私達は、ロボットに甘んじて毎日を楽しく生きるのが義務なんですよ(笑)。』
人間E『昔みたいに、人間が仕事をするという文化を復活させてみては?』
人間C『そうですね。...と言いたいところですが、ロボットが社会を担うようになり、社会の歯車は円滑に回っているのです。それを妨害する必要は有るのですか?いや無いでしょう。』
人間B『私達は猿からヒトへと進化し文明を発展させてきました。これからも文明を発展させていくのが私達の義務だと私は思っています。しかし、現状では、人間のほとんどは廃人、向上心を持つものなど私達以外誰もいないのです。ですので人間が仕事をするというのは不可能に近いかと...。』
人間A『では、人間よりも更に知能の高い生命体をロボットに作らせて育てさせてはどうだろう?。
それを繁殖させて、それらに星の未来を託してはどうだろうか?』
人間C『それは良いですね。しかし現在の私達人間はどうなるのです?』
人間B『来年から生産中止にして、来年から新生命体の設計にロボットに取りかかってもらうと言うのはどうでしょう?それと今いるロボットについてですが...。』
人間D『ロボットの使える部分は再利用して、人間の娯楽の為に使いましょうよ。』
人間E『そうですね。私達は将来絶滅するのだから楽しんで死んでゆくぐらいの贅沢なら良いですよね。』
人間A『じゃあこれで決定だ。何か不備は有るかな?、ロボット君?』
13台のロボット『有りません。ではそのようにさせて頂きます。』
..2050年4月、人間の生産が中止された世界で、新生命体第1号が生まれた。それは人間とほぼそっくりな外見であったが髪の毛が青色で有り、目は光が当たる度に綺麗な光沢を放っていた。生まれてから初めの数日間は、興味本位で接触する人間がいたが、10日ほど経つと、愛想の無い、知的なその生命体に人々は飽き、誰も近づくことはなくなった。
その生命体にはクララという名前が付けられた。彼は、ロボットの手助けによって、多くの知識を吸収し、新しい事を知る度にその目を光らせた。なぜなら、彼は生後まもないころに、ロボットから『お前は文明を発展させるために存在しているのだ』という教育を受けていた。彼は其処に自身の存在価値を見いだしていたのだ。
彼は命令に応えるべく、必死に知識を吸収し育っていった。そして数十年後、人類は滅亡したが、クララ等の新生命体による文明が栄えた。人類はクララ等が滅亡させたのだ。
エネルギーを浪費するだけの人類は、地球にとって有害だと、新生命体が判断したのだ。人類は無力だった為に、一時間ほどで消滅させられた。いや、エネルギーに変換され、有効活用されたというべきだろう。
母親『というのが百年前の出来事よ。』
少年『へぇ。そんな愚かな動物がこの星にいたんだね。』
母親『そうよ。』
少年『ボク、この星の為に頑張る』
母親『ふふっ♪、物分かりの良い、良い子ね。』
これからも幸せな毎日が続くことでしょう。
fin.....〆
後書き:昔、自分は何故生きるのか??みたいな事を考えた時に思い付いたオハナシでっす。良ければ感想も。
トピック検索 |