また会えたなら、／ 非集

人違いじゃなくて安心した｡( 詰めていた息を吐き。 )ほんの少しでも俺のこと､覚えていてくれて有り難う｡( 微笑を浮かべて。 )

散らかってるし、煙草臭いかもしれないけど … （ 落ち着いた様子でソファーに座り ）けど、名前まで覚えてないんだ。「君」じゃなくて、ちゃんと名前で呼びたいから、簡単なプロフィールを教えてくれないか、（ 申し訳なさげに ）

（ ／ 日向 薫 ▷ ﾋｭｳｶﾞ ｶｵﾙ
参考、性格 ▷ 出版社に勤務。小説家の夢を捨て切れず、休みの日は執筆を。そのため、原稿が丸めて捨ててあったりと部屋は散らかってる。不思議な雰囲気をしており、キツイく冷たい目つきから、第一印象で誤解を受けやすい。ヘビースモーカー。基本的におおらかで自由。
容姿 ▷ 奥二重のつり目。少し癖毛で前髪は長いまま切らず、前に流しっぱなし。色白で細身。仕事から帰ったまま、ゆったりと着たスーツ姿が多い。 ）

いいよ、そっちのほうが薫らしいし、( 部屋の中見渡しては薄く微笑んで、 )あ、嗚呼､そうだよな｡漢字とか含めて覚えて貰ったほうが何かと便利そうだし､これ書いといたから暇なときにでも読んで。( メモ渡して。 )




（ / 塩谷 游 ▷ ｼｵﾔ ﾕｳ
備考 と 主な性格 ▷ 今は図書館にて司書をしている。昔から読書が好きで学生の頃から司書になることを目標に過ごしてきた。落ち着いた態度と柔らかな雰囲気が特徴であるものの、やっと結ばれた相手から忘れ去られることに口にはしないが、恐怖を感じており、どこか相手に依存し、束縛したがる傾向にある。大人っぽい。
容姿 ▷ 涼しい目元と右目に泣き黒子。癖のない髪は前髪を左に流しており､長すぎることもなくほどよい程度にさっぱりしている。家では白と黒を基調としたゆったり気味の服装を好む。健康的に焼けてはいるが屋内での仕事のため、他からするとやや白い。 ）

そう言ってもらえて安心した、（ 机の上にあった煙草に火付け ）ありがとう、助かったよ…游。司書か…なら、僕の書いた小説も読んでもらったこともあったのかな。（ ぎこちなく相手の名前を呼んでみたりして、 ）

それにこういう部屋の方が薫らしい、( 目を細めて笑うと相手に歩み寄り、 )あるよ､何度も読んだ｡俺は薫の書く文が好きでさ､ 俺のこと忘れても書いててくれるのは嬉しい、( ぎこちなく自分の名前を呼ぶ相手に少し寂しそうに微笑んで、 )

そうかな。… 游もどう ？ （ 口から煙草を離すと相手に差し出し、 ）文を書く時に、いつも誰かがこの文を待っててくれてるって感じがするんだ。それはきっと、游のことだったんだね。（ 自分はここにいる、という意味なのか寂しそうにする相手の手を軽く握り ）

下がってきたかな … 上げとくよ、

嗚呼､有り難う、( 相手の行動に一度目をぱちぱちさせては、それ指で軽く摘まみ、 )…うん｡あ､そうだ｡…また新しい話書けたら見せてほしいな､( 握られた手から感じる温もりに目を伏せて、 )

遅れて御免、( 頬ぽり、 )

ごめん、吸いかけ渡しちゃったね 。新しい方がよかったかな、（ 箱へと手をかけて ）勿論だよ 。… 恋愛物を書いてみたくて、今ネタを考えてるんだ 、（ 相手を見ては軽く微笑み ）


待つのは得意なんだ 。焦らせてごめん、

あ､いや､そうじゃなくて … ! ( 慌てた様子で言葉放つと煙草くわえ、 ) 恋愛もの､か｡薫なら良いもの書けると思う､( 相手につられるようにして微笑み、 )


でも､あまり寂しい思いさせたくないから。

まぁ…游がいいならいいか、（ 何故慌てるのだろう、と不思議そうに ）恋愛ものなんて、初めて書くから自信ないんだけどね、（ 真っ白な原稿を見て ）


俺も游に寂しい思いさせてるから…お互い様、だね。