孤高の竜神と忌み子の生贄(非募)

孤高の竜神と忌み子の生贄(非募)

大倶利伽羅  2016-07-11 22:55:28 
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  • No.441 by 不動行光/長谷部国重  2016-10-05 19:32:37 

【不動行光】

(何かが大きく動く時と言うのはいつも突然やって来る。両親が死んだ時も長谷部が変わってしまった時も、いつも突然だった。だから、教会にて先程の褐色の子供に言われた事へと一人物思いに更けていれば、急に荘厳な静寂を破るかの様に息を乱して入って来た黒髪の青年が、長谷部の日記と共に訴えた事_彼奴が神に毒されている事実には驚きを隠せずにいた。何で事情を知っているんだとか長谷部の日記を持っているんだとか、色々と聞きたい事はあったのだが、有無を言わさせない程の切迫感に虫の知らせにも似た部分を感じて、気が付けば連れられるままに都の中央広場へと辿り着いていた。目に飛び込んで来たのは非現実的な光景で、形容し難い化け物とそれを従えていた長谷部。反対に、対峙するかの様に刀を構える三人の人間…否_人の形をした人ならざる者。少なくとも自分の知る限り、人間には翼や角は生えていない。その威圧的な光景に足が竦み掛けるが、徐ろに後ろから肩へと手を添えられて『_っ…不動くん、状況が飲み込めないと思うけど聞いて欲しい事がある。宣教師様…長谷部くんを救えるのは君にしか出来ない事なんだ。“家族である”君にしか出来ない事なんだよ、断言しても良い。…だから、お願いだ。逃げないで、目を覚まさせてあげてくれ』と軽く言葉と同時に背中をとんっと押された感覚に、弱音や疑問を吐き掛けた口を一度ぐっと結んで一歩ずつ前に出て行く。今まで積もりに積もった心配の念を吐き出すかの様に、再度開くと有りっ丈の声のまま「_長谷部ッ!!」と名前を呼ぶ。少しの後、声が届き、反応し、振り向いた。緊張感からかまるでコマ割りの様に遅く感じる一つ一つの動作。名前を呼ばれた相手は一瞬だけ驚いた風に赤い瞳を丸くさせていたが、直ぐにそれは切れ長く細められ『…何をしに来た。お前は此処に来るべきでは無い。大人しく帰れ』と突き放す様な声を返されるものの、逆に踏み出しては「っ、何が大人しく帰れだ!バカ長谷部!!俺はあんたが苦しんでいる時に何にも出来なかったダメ弟だけど、でも今度はちゃんと向き合ってあんたの目を覚まさせる!だから帰らない!!」と拳を強く握るとそう断言していき)


【長谷部国重】

(この場に来るはずの無い第三者の乱入、恐らく隠れていたと思っていたあの無力な忌むべき人間が、何処から情報を仕入れたかは分からないものの不動を連れて来たのだろう。先程に竜の神が此方に対して追撃をして来なかったのも、只の時間稼ぎだったのだろう。全く以って小賢しいし忌々しい。直ぐさま帰る様に告げたが、相手は何故か自分の目を覚ますときた。どう言う事だ?意味が分からない、自身は至って正気であって、その様な事を言われる筋合いは無い。そんな考えが顔に出ていたのか、不動は苦虫を噛んだかの様な顔で『だって、今の長谷部は長谷部じゃない!昔のあんたは色んな神様を信仰していたし、沢山の善い神様を世の中に広めるのが使命だって言っていた!なのに、今のあんたは一人の神様しか信仰していない!それは…!それは長谷部の意志じゃないはずだ!!』と悲痛に訴えられる。家族から己を否定された為に虚しさや怒りを覚えるかと思いきや、この胸に浮かんだのは疑問と戸惑い。手の平が返ったかの様に戦意が塗り替えられれば刀の切っ先が自然と下がり、目を伏せ、震える溜め息を吐くと「俺は…。俺はそんな事を言った事があるのか?」と自身の事なのに確認する様に尋ねる。意識を向ければ向けるほど今の自身の行動が分からないからで、それに対して迷い無く『ああ!そうだよ…!』と頷いた不動の目は真っ直ぐだった。一点の曇りも無い純粋な藤色の双眸、嘘を付いている様には到底思えない。ごちゃごちゃになった思考を抱えたまま「っ…なら、可笑しいのは俺のほ_…ッ!?」と問い掛け様としたところで、“何を惑わされている。かの者は他の神に嘘を吹き込まれただけだ。ほら…お前の家族を助けてやれ”との、再び己の猜疑心を奪うかの如く安易で甘美な言葉が脳裏に響けば、倒錯的な酷い頭痛が生じる。今まで以上にその言葉に疑いを持ち、深層心理で拒絶している為か許容出来ない程の痛さに背を丸めて唸り)


(/いや、ほんともう済みません…!こちらが悪いのでお気になさらないで下さい!/・む、胸熱に出来るか分からないですが…次あたりで長谷部が少し正気に戻って黒幕登場かもです。黒幕はどんな容貌が良いとかありますか?)

  • No.442 by 大倶利伽羅廣光/五条鶴丸国永  2016-10-05 20:47:46 

【大倶利伽羅廣光】

(不動の真っ直ぐで嘘偽りの無い言葉に、宣教師が…長谷部が明らかに動揺しているのが見て取れた。それは自分が言葉を投げかけた時とは全く違う反応で、心の奥底までしっかりと不動の訴えが届いている証拠でもある。長谷部の持つ刀がゆっくりと下がっていくのを見ては、自分も構えを解いて静かに二人のやり取りを見守る。そして、ついに長谷部が己の思考や行動に決定的な疑問の言葉を紡ぎかけたその瞬間、不自然に声が途切れた。その場に蹲って苦しげな声を漏らす様子に、また例の神が干渉し妨害しているのだと気付き、閉ざしていた口を大きく開いては「長谷部国重!アンタが耳を傾けるべきなのは『主』や俺のような『神』の言葉じゃない!アンタのことを一番大切に想っている『人』の言葉だ!アンタがまだ『人』であるなら、踏み間違えるな!」と、自分が生きてきた中で数える程しか出したことが無いような大声を上げて)

【五条鶴丸国永】

(きっと自分の顔も隣に立っている貞坊のように呆気に取られた表情をしているに違いない。それだけ辺りに響き渡った叫び声に近い大声は意外過ぎるもので、その声の主が竜神であることを認識するのに数秒かかってしまった。まるで言霊のように力強いその声は、辺りを包む気味の悪い空気をほんの一瞬だけ吹き飛ばし、この場にいる全員の頭と心に叩き込まれたことだろう。宣教師の様子から例の神が彼に話しかけていたのかもしれないが、倶利坊が放ったさっきの言葉に割り込むことなど出来るはずが無い。その効果も一時しのぎに過ぎないのだろうが、人が人へ想いを伝えるには充分過ぎる時間だ。倶利坊が作ったせっかくのチャンスを無駄にはしまいと、光坊が連れてきた人間の子供に向けて「そこの君!まだ言い足りないだろう?この際だ、全て彼にぶつけてしまえ!」と大声で促して)


(/いえいえ、この時点で充分胸熱な展開になってますよー!黒幕の容貌については、そうですね…眷属が蛇なので蛇の要素が欲しいかもしれません。あと、黒い羽根のことも考えたら翼があっても良さそうかも?あとは邪神っぽく気持ち悪い見た目だと倒しがいがありそうです!)

  • No.443 by 不動行光/長谷部国重  2016-10-06 18:50:07 

【不動行光】

(想いを込めて強く言葉を発していれば、それが届いたのか長谷部の瞳に一瞬光が灯った様に見えたものの、唐突に頭を押さえ出して痛そうに呻いていた為に驚いて一旦言葉を止めてしまう。何で痛そうにしているかが分からなく、こちらはオロオロとし掛けるもそれを掻き消すかの様な芯の通った声が聞こえたのでそちらを見遣り、それはあの褐色の子供と既視感のある褐色の青年が発したものだった。もしかしてあの時の子供は_とそこまで思ったところで、畳み掛ける様に全体的に真っ白な人から鼓舞の言葉を貰えばハッとして顔を戻し、言い足りない事や伝えていない事は沢山あるとぐっと握り締めていた拳を更に握り締めて「長谷部…!長谷部!!」と思いっきり感情のままに名前を叫ぶ。苦痛に歪む弱々しい赤色の瞳と目が合えば、息が詰まる様な錯覚に陥るも何とか踏み止まると「戻って来いよ…!あんたはあんただろ!!そんな奴になんか負けるなよッ!」と負けず劣らずな大声で伝えていく。黒髪の青年や褐色の青年が言った事が本当なら、今は相手は元凶の神の干渉を強く受けている為その反動で痛がっているはず。なら気付かせて貰った通り、自分に出来る事はただ一つ、相手の耳に_更には心の奥底まで届く様な言葉を発する事だ。思わず感情で震える声を持ってして「俺だけじゃない!孤児院のみんなだって長谷部の事を心配していたんだ!だからッ、だから!戻って来いよ!!」と本心をありのままに乗せた声と言葉を零れ落ちる涙と共にぶつけていって)


【長谷部国重】

(己の思考を掻き消すかの様な鈍い頭痛に耐え切れず、膝を着き頭を押さえていれば、その様に意識が朦朧とする中で急かす様に“早く殺せ。家族を助けたいのだろう”との言葉が雑音混じりに何度も響いて来る。額に冷や汗を滲ませては意思に反して刀の切っ先が再び上がり掛けるが、その手前で淀んだ空気を斬り払うかの如く真っ直ぐに告げられた竜神の言霊に、ほんの僅かに脳裏のノイズが止んでいく。辛うじて開けた口から「…『人』の、言葉。_俺は……」と零し、何とか憔悴し切った双眸を上げて視界に家族の一員を捉えると「…ゆき、みつ…」と不安定な声色で名前を呼ぶ。血の繋がった、たった一人の家族。自分が何としてでも守りたい大切な弟。そんな存在が今“戻って来い”と泣きながら訴えている。何故その様な顔をさせてしまっているのか、何故こんな事になってしまっているのか。痛む頭を押さえつつ深く深く息を吐き、様々な物の整理をつけるように双眸を伏せて思考の海へ。先ずは己の名前をなぞり、それから家族の事や家族の様に大切にしている孤児達の事、更には自身の宣教師としての信念を確かめ思い出せば、思わずこの今の有様に対して失笑が溢れる。「…っ、ははッ。俺は…、俺は…何を、やっているんだ…」そう薄く双眸を開くと眉尻を下げては情けない顔で自嘲を一つ。しかし、第三者から見れば何処か晴れ晴れとした顔でもあった。一度行光や神々を見て「…目を覚まさせてくれて、感謝する」とそう告げた後、着いていた膝を片方立て懐から教典を一冊取り出すと地面へと置いて両手で刀の柄を握り込み、途端これから起こるべき事を予測出来たのか脳裏の声が“_ッ!貴様!!神に刃向かうのか!?”とけたたましい警告音へと変わるが、こちらは既に迷いなど無く静かな声で「…縁を繋いでしまったのが俺ならば、それを断ち切るのもまた俺だ。…主_否、堕ちた神の端くれよ。察しの通り、これは貴方への宣戦布告だ!」そう今度こそ最後の最後まで己の意思でハッキリと告げては、振り下ろした打刀が一思いに教典を貫いていく。瞬間、ブツリと何かが切れた感覚。それに伴い教典からはインクに似た、ドス黒い液体が次々に泉の様に湧き上がる。「…ッ」と縁が断ち切れた感覚はするものの、その反動が来た為か一度喀血したが直ぐさま手の甲で拭い打刀を引き抜く。再度、裁断しようと構えたものの、その直前流れ出た黒い液体が不自然に動き出し天へと登る。ガラリと辺りの雰囲気が時が止まった様な重い気配へと変わり、直感的にアレが来るのだと感じれば全員に「奴が来るぞ!!」と伝え、自身は戦えない不動や黒髪の青年へと下がる様にと払う様な仕草を見せる。それが終わるとほぼ同時に、背を殺意で撫ぜられる感覚がしたと思えば天からは慈悲深い聖母を思わせるかの様な白き翼を携えた女性の姿が…_いや、正気に戻った今は、ケロイドの如くブヨついた醜悪な体躯に横ではなく縦に裂かれたギザついた口、鼻や髪は無く平らな顔には蛇を連想させる目が幾つも付いていて、背からは不釣り合いな程に真っ黒な翼が生えていた。それは一度金切り声を上げれば、この広場を焼き尽くさんとばかりに呪文を唱え轟々と燃える幾つもの火の矢を放って来て、チッと一つ舌打ちをすると近くの建物を盾にして回避行動を取ろうとし)


(/ありがとうございます、そう言って貰えて嬉しいです!/・了解です!黒幕の容貌は元ネタらしく気持ち悪いものにしてみましたー。/・次から貞ちゃんに代わりますが、長谷部はどうしましょう?今はただの人間なので下がらせた方が良いでしょうか?それとも、黒幕の攻撃行動や弱点のレクチャーでもします?)

  • No.444 by 大倶利伽羅廣光/五条鶴丸国永  2016-10-06 21:05:37 

【大倶利伽羅廣光】

(再度響いた不動の悲痛なまでの心の叫びを耳にした瞬間、長谷部がゆっくりと目を閉じる。その表情は不敵なものでも苦しげなものでもなく穏やかなもので、今度こそ届いたのだと確信する。決意と覚悟を込めた言葉と共に開かれた瞳は血のような赤色から淡い藤色になっており、彼が懐から取り出した教典に向けて一切の躊躇い無く刃を振り下ろすと、そこからどろりとした真っ黒な液体が溢れ出てくるのが見えた。あの本こそが長谷部と例の神の繋がりだったのかと理解している間に、溢れ出た液体はまるで生き物のようにうごめき、あり得ない動きをしながら空へ昇る。それと同時にゾクリとした悪寒を感じ、長谷部の叫びにつられるようにして視線を向けた先に現れたのは、この世のものとは思えない程に醜悪で邪悪な存在。まさに『呪いの神』という言葉が相応しいソレこそが、全ての元凶である邪神なのだろう。奇声とも悲鳴とも取れない鳴き声をあげた邪神が呪文と共に火で出来た無数の矢を放つのが見えれば、「国永!」と強く名前を呼ぶ。待ってましたと言わんばかりに国永が笑みを浮かべ、素早く詠唱を完了させて放ったのは水で出来た同じ数だけの矢。それらが全て火の矢を叩き落とすのを見ては、顔だけを長谷部の方へと向けて「…神の落とし前は神が付ける。アンタは人だ、これ以上関わる必要は無い」と、今だに闘志を宿す藤色の瞳を真っ直ぐに見据えながら静かにそう告げる。それから視線を動かし、少し後ろの方に立っている不動と、不動を支えるように隣に立つ光忠を視界に収めては僅かに笑みを浮かべ、刀を握り直しつつ邪神の方へ向き直っては白刃の切っ先を向けて)

【五条鶴丸国永】

(相変わらず倶利坊は人間に優しすぎる神だと思う。操られていたとはいえ、目の前の醜悪すぎる邪神に忠誠を誓っていた宣教師に対して結局一度も敵意や殺意を向けることが無かった。それどころか邪神について何か聞くでもなく、協力をこぎつけるでもなく、ここから先の戦いも責任も負担も全て肩代わりしようとしているその姿は、清廉で汚れの無い水のようだ。あれだけ苦労したのだから、少しぐらいは見返りを求めてもいいだろうに。どうせ倶利坊のことだ、邪神のことを聞かずに突き放すような言い方をしているのも、宣教師に精神的な負担をかけない為だろう。やれやれと肩を竦めながら倶利坊の隣に立ち「君、相変わらず言葉が足りないなぁ。そこの宣教師が君にあらぬ誤解を抱いたらどうするんだ?」と問いかければ、倶利坊は真っ直ぐに邪神を見据えたまま『それで楽になるのなら、それでいい』とはっきり告げてきた。こちらとしては宣教師が竜神に対して悪い印象を持ってしまうのは非常に困るのだが…まあ、それはそれとして。「何はともあれ、ようやく黒幕のお出ましだ。やられた分はきっちり返させて貰おうか」と、これまで抑えていた殺意混じりの神気を滲ませて)


(/ちょっと想像しただけでも最悪に気持ち悪そうな邪神来ちゃいましたね…!これは倒さないと!そうですね、倶利伽羅的には神同士の戦いに巻き込みたくないと思っているので、長谷部さんにはこのまま休んで貰おうと思います!)

  • No.445 by 長谷部国重/太鼓鐘貞宗  2016-10-07 07:17:37 

【長谷部国重】

(あれを表現するならば火の雨で、随分と前に老婆が語っていた、遥か昔に起きていた戦を連想させるかの様な現状に打刀を持つ手が強まる。それと同時に険しい顔をしていたのだろう、後ろにいた行光が『…っ、長谷部』と行くなと言わんばかりの心配気な表情で硬く服裾を掴んで来る。邪神を広めてしまったのは自身ゆえ、行かない訳には_と思っていたところで、火の雨を打ち消すかの如く展開された水の矢が鋭くかつ的確に殺意を相殺させていく。真っ白な水蒸気が辺りに立ち込め、一瞬視界が曇るものの再度視界に映ったのは凛と立つ三人の神。その姿勢には迷いも怯えも無い、決して揺らぐ事の無い魂の持ち主。思わずほんの僅かに目を奪われていれば、途端こちらへと投げられた竜神の視線と言葉に目を瞬かせる。「なっ…!?俺が撒いた種だ!責任は俺に_」と訴えようとしたが、ぐんっと引っ張られた為にそれは消化不良に終わって何事かと背後を見遣ると、服は行光で見当がついていたのがストラを引っ張っていたのはあの黒髪の青年で。幾ら操られていたとは言え、相手には随分と酷い事を言ってしまった事を思い出せば何となく視線合わせ辛くいたものの、当の彼は全く気にしていないかの様に『宣教師さま_いや、長谷部くんって呼んだ方が良いかな?…まあともかく、君は君の為にも、不動くんの為にも、戦うべきではないよ』と今の事に対して落ち着かせる様な声色で諭し、更に重ねる様に『…体、ボロボロだよね?…不動くんだって、君から離れたくなさそうだよ』とこちらを案じて眉尻を下げながら言葉を告げて来る。一度血を吐いたぐらい平気なのだが、しかし行光の事を出されれば長い事不安にさせてしまっていたので反論など出ずに言葉が詰まる。それから、相手から竜神の話題が出ると無自覚なのか彼は自然に緩やかな笑みを浮かべて『…それと、嗚呼は言ってるけどね、竜神様も君の事を案じているんだよ。あの方は誰よりも優しい神様だから』と嘘偽りの無い感情の籠った声で微笑み掛けられる。そこまで言われてしまえば己の出る幕など無く、不服ながらも一応納得は出来ていて「……分かった。刀は収めよう。_行光、お前にも心配を掛けた」と刃を鞘へと収めた後に不器用に頭をぽんぽんと撫でていく。そうして、せめて事の成り行きは最後まで見届けようと再び視線を広場へと戻していき)


【太鼓鐘貞宗】

(一連の騒動を起こした黒幕が遂に現れれば、今の今まで積もった行き先の無かった怒りを晴らす事が出来ると思うと、ニンマリとした笑みを零し「へへっ、この先が本番だな。気合いを入れるか!」とクルリと手の甲で回した短刀を掴み直す。門番の聖職者が出そうとした炎と言い放って来た火の矢と言い、邪神は火の使い手かと思えば、風を使う己とは若干相性が悪いもののまあ何とかなるかと思い直し、醜悪なソレへと視線を定める。火の矢が打ち消された事により、侭ならない現状にギザついた縦長の口をガバリと開き、敵は酷く歪な咆哮を上げて空気を震わせる。変わらない手順で第二波が来ようとしていた為に「同じ手は食らわねぇ!」と、咄嗟に片翼へと空気を圧縮して形成した槍を構え思いっきり投げ付ける。撃ち落とすまでには至らず掠めただけなものの、態勢がぐらりと傾いたので「よっしゃ!」と拳を握り掛けるが、そこから流れ出た真っ黒な血は粘り気を持って石畳に落ちると同時に先ほど倒した液状の敵となっていって、他二人に視線を遣っては「ッ、悪ぃ!敵を増やしちまった!」と謝罪の言葉を投げていく。そうこうしている内に、今度は自分達三人の居る部分だけの石畳の床が熱くなり始め、終いには溶岩の様にドロリとしたものへと変わり掛けたので、ハッとして上を見れば邪神が呪文を唱えており、次いで顕現させた西洋の大きな剣をこちらへと叩き付けるように振るって来て)


(/足りない脳みそ動かしつつ生理的嫌悪を齎す表現を名一杯詰め込んでみました…!どうぞどうぞ!盛大に倒してしまって下さいな。/・了解しましたー。なら長谷部は大人しく下がりますね)

  • No.446 by 大倶利伽羅廣光/五条鶴丸国永  2016-10-07 17:38:07 

【大倶利伽羅廣光】

(先陣を切った貞が攻撃を仕掛け、僅かに傷を負った邪神の醜悪な体が揺らぐ。しかし、そこから溢れた血だと思われる黒い液体が床に飛び散った途端、それらが蠢いて先程長谷部が従えていたあの眷属へと変わるのを見ては、無闇に攻撃を仕掛けるのは危険なのかと考える。慌てた様子の貞がこちらに謝罪するのが聞こえ、気にするなと言おうとした所で光の刃が次々と眷属を刺し貫き、消滅させていく。『雑魚処理は任せな、核の位置はもう掴んである。君達は遠慮無く攻撃を叩き込め!』と不敵に微笑みながらそう告げる国永に、了承の意味で頷いてみせる。術に優れた国永は後方支援と眷属の殲滅、機動に長けた貞は先制攻撃と手数による撹乱。ならば、自分がやるべき役目はそれ以外だ。頭上に迫る大剣を真っ直ぐに見据え、刀を両手で握り直して下段に構える。刀身に力を注ぎ込めば、握った手に熱気が伝わるのと同時に白銀が紅蓮へと塗り替わり、そこから赤と橙が混ざりあった炎が巻き起こる。そのまま刀を大きく振るい、刀身を包んでいた炎が巨大な紅蓮色の斬撃となって大剣へと叩きつけられた。その二つが僅かに拮抗し、同時に消滅したのと同時にその場から大きく跳躍し、貞の攻撃によって傷が出来たままの片翼を抉るように斬りつけ、返す刃で二撃目を食らわせて完全に切断すれば、切り取られた片翼はそのまま消滅し、傷口から尋常ではない量の黒い鮮血が吹き出し自分の体を黒く染めた。耳障りな金切り声のような悲鳴を叫び散らす邪神を横目に、顔に飛び散った黒い血を乱暴に拭い取っては「アンタは、思い上がりすぎた。神は全知全能であると錯覚した。それこそがアンタの罪であり、罰でもある」と言い聞かせるように静かな声で告げては、再び刀身に炎を宿らせる。「…終わりにしよう。アンタが撒き散らした呪いも、それが招いた多くの悲しみや苦しみも、全て」と、自分でも場違いだと思うくらいに穏やかな声でそう口にした後、天高くかざした炎の刀身を躊躇いなく邪神に向けて振り下ろし、その体を焼き尽くしていき)

【五条鶴丸国永】

(さすがにあそこまで巨大な大剣を振り下ろされた時には肝が冷えてしまったが、倶利坊が放った炎の斬撃により防がれたことに安堵する。こんな時にこんなことを考えるのは良くないが、倶利坊が炎の術を使ったことには少しばかり驚いてしまった。水の化身たる竜の神である倶利坊は、自らが得意とする術が真逆の炎であることを気にしていたはずだ。だからこそ、自分や貞坊の前でも術を使うことが無かった。それに、炎というのは人間に害を与える最も身近なものでもある。光坊を招き入れたと聞いた時はもう二度と使う気が無いのだろうと思っていたのだが…。「まあ、君の扱う炎が誰かを傷付けるだなんて、元から誰も思っちゃいないがな」と独り言のように呟いて笑みを浮かべては、邪神の片翼を見事に斬り落とした倶利坊を見上げる。そして、彼が静かに紡いだ言葉を耳にしては、それに被せるように口を開き「神と人は違うが、決して上下関係があるわけじゃない。むしろ手を取り合って互いに助け合う関係なのさ。君の敗因は、それを履き違えたことだな」と告げては、倶利坊の放った炎に合わせるようにして術を発動させ、邪神の足元から光で出来た無数の刀剣を出現させて刺し貫いていき)


(/お言葉に甘えて、一気に決めてみました!もしよければ貞ちゃんも一緒にトドメの一撃を出しちゃってください!あ、往生際の悪い卑怯を極めた邪神がやってみたいので、このあと神様勢がピンチになる演出を入れたいのですが大丈夫でしょうか?で、倶利伽羅が無茶なことしようとするので、ぜひ光忠さんに割って入って貰いたいなぁと…)

  • No.447 by 太鼓鐘貞宗/長船光忠  2016-10-07 23:23:11 

【太鼓鐘貞宗】

(畳み掛ける様にして次々と敵から攻撃の手を打たれたが、それに対して鶴が雑魚を捌き、伽羅が巨大な剣を滅して片翼を捥ぎ取っていく。炎を使う竜神を珍しいと横目に思ったが、今はそれに気を取られている場合ではないと考えれば、マグマに成り掛けていた地面を突風で急激に冷まし火山岩に変わるのを見届けていく。次いで、自身にしてはより豪勢かつ豪快に長めの呪文を唱えた後、何本もの風の槍を形成させれば残った片翼へと弾丸の様にブン投げる。幾ら血が出て眷属に成ったとしても、それを鶴が捌くと言うのなら安心して遠慮無く穿つ事が出来て、結果として穴だらけになった片翼はそのまま飛行を為せずにボロボロに崩れ落ちた。二神による言葉とトドメの一撃を見ては、これ以上己が追撃をする必要は無いだろうと考えるものの、しかし思うところが有り閉ざしていた口を一度開いて重ねる様にして「…俺はあんまり人を好いてはいないけど、それは人が神よりも劣っているからじゃあない。むしろ神ってのは、俺らを認知してくれる人と言う存在があってこそ成り立つもんだ。鶴の言った通り、あんたはそこを根本から間違えてんだよ」と告げていく。そうして焼け焦げ串刺しになった敵を再び見ては「_まっ、あんたに次があったなら、今度は間違えんなよ」と同情の様な温情を呟くとひらりと手を振って)


【長船光忠】

(一連の出来事をこの隻眼に収めていき、圧倒的な力を以てして悪の根源が断たれた瞬間を見れば、凶悪な火が消えたと言う安堵もあるものの重く深い安心しきった溜め息を吐く。これできっと操られていた人達は元に戻り、それによって苦しんでいた人達も解放されるはず。あの邪神にも救いの手があれば良かったのだろうが、生まれ以てして嗚呼であるのなら仕方がない事なのだろうと、少し自身の黒髪と重なるところがあって複雑な気持ちになったが、一度頭を振って鬱屈した思考を振り払う。それから今この時は、魔を払ってくれた神様達にありがとうと言った感謝の言葉を伝えるべく気持ちを切り替えて、思わず嬉々とした心情のまま建物の陰から出て行こうとしたが、不意に『…待て、本当に終わったのか?』とぽつりと長谷部くんが呟いたものだから、足を止めて不動くんと共に首を傾げ「え?それはどう言う_」と返そうとした瞬間、何だか形容しがたいほどの嫌な予感を覚えて「!?」と広場の方へと視線を投げていき)


(/貞ちゃんには言葉でトドメの一撃をさせて頂きましたー/・良いですよー、こちらの温情?を華麗に壊しちゃって下さい!/・その様な大役を光忠がしても良いのですか…!?期待に応えられるかは分かりませんが、精一杯割って入らせて貰いますね!)

  • No.448 by 大倶利伽羅廣光/五条鶴丸国永  2016-10-08 01:12:44 

【大倶利伽羅廣光】

(炎に焼かれ、光に貫かれて動かなくなった邪神を見下ろす。すでに救いようの無い程までに堕ちてしまったとはいえ、同胞である神を…否、誰かを殺めるというのは良い心地がしない。それでも、自分の行動で他の大勢の人の命を救えたのだと思う。そう考えて割り切ろうと無理矢理納得していると、くらりと視界が揺れる。さっきの戦いでかなりの力を消耗してしまったからその反動なのだろう、せめてここから出るまでは耐えようと、遅い来る眠気を振り払うように頭を緩く横に振る。そうして身を翻して皆の元へ向かおうとした時、ドクリ、と鼓動を感じて足を止める。それは懐に仕舞い込んだままの黒い羽根から感じたもので、黒い羽根がそもそも何だったのかを思い出して振り返ろうとしたが『…もう遅い』と全く聞き覚えの無い声が響いた。その瞬間、邪神の体から伸びた黒い触肢が全身に絡みつき、抵抗出来ない程の強い力で地面に叩きつけられる。国永と貞が自分の名前を呼んで助けに入ろうとしているのが見えたが、二人の足元…影の部分から触肢が伸び、自分と同じように二人を拘束して地面に引き倒してしまう。『竜神…貴様さえ…貴様さえ邪魔しなければ…上手くいっていた…!』と、憎悪に塗れた邪神の声が聞こえ、倒れ伏していた邪神の眼に値する部分全てがぎょろりと自分に向けられる。『皆殺しだ!あそこの神二人も、宣教師も、餓鬼も、この都の人間も、全て!だが竜神、貴様だけはただでは殺さん…!永久にその体を酷使してくれる…!』と、もはや理性の欠片も見当たらない強い声に、邪神は自分の体を乗っ取って生き長らえるつもりなのだと悟る。『あそこにいる黒髪の人間、貴様のお気に入りなんだろう…?決めたぞ、次の『宣教師役』はあの人間だ…死ぬまで飼い殺してやろう…!』という声が聞こえた瞬間、プツンと何かの糸が切れた。「………黙れ」と、低く溢す。「光忠に手出しはさせない…アンタ如きに渡すものか…」と、怒りと殺気が入り混じった声で呟きながら、拘束されたままの手を無理矢理動かし、何とか刀を手繰り寄せる。これは、すでに力を失いかけている奴の悪足掻き。今すぐに奴が乗っ取れるのは自分だけ。乗っ取る器が無くなってしまえば、奴はそのまま消滅する。だったら、やることは一つだ。「…光忠、すまない」と呟き、刃をそっと喉元に当てて)

【五条鶴丸国永】

(完全に油断していた。邪神の体が消えていない時点でおかしいと思うべきだった。しかし気付いた時には全てが遅く、倶利坊が邪神の触肢によって拘束されてしまい、それを助けようとした自分と貞坊も同じようにして身動きが取れなくされてしまった。引きちぎろうにも自分達を拘束している触肢に特殊な術が掛けられているのか思うように力が入らず、上手く術を唱えることも出来ない。それを見た光坊と長谷部、そして子供が自分達を助けようとしているのが見えたが「ま、待てっ…!人である君達が迂闊に触るのは危険だ…!」と制止の声をあげる。時間を掛ければ解くことも可能だが、この状況では時間を掛けることなど出来もしない。その間にも邪神の憎々しげな声が辺りに響き渡り、自分達を殺そうとしていること、倶利坊の体を乗っ取ろうとしていること…そして、光坊をかつての長谷部のように操ろうとしていることが分かったその瞬間、今まで一度だって出さなかった鋭く強い殺気を倶利坊が放った。何かをブツブツと呟きながら刀を手繰り寄せる姿に、彼が何をしようとしているのかを理解した。彼は、邪神を道連れにして死のうとしている…!「倶利坊!よせ!やめろっ!」と必死に叫ぶも、竜神の手は止まらない。そのまま白銀の刃が褐色の首へ当てられ、そして…)


(/物理的と精神的なトドメが決まりましたね!といっても温情をはねのけてしぶとく生きていらっしゃるのですが…。いえいえ、ただ私が見てみたいという欲望のままにお願いしてしまって申しわけ無いです…。ぜひ倶利伽羅を止めてやってください!)

  • No.449 by 長船光忠  2016-10-08 11:45:39 

【長船光忠】

(瞬間、次々と目に映ったのは敵の手により倒れ伏す三人の姿。悪い予感が当たってしまったと思いながらも咄嗟に「伽羅ちゃん!鶴さん!貞ちゃん!」と焦りの混じった声色で名前を呼んで、自分に何が出来るのかも分からないまま広場へと飛び出していく。この行動が浅はかな事は分かってはいるが、大切な人達が危険な目に遭っている時にまで隠れていられるほど自身は薄情ではないし、またそんなに冷静でいられるほど利口でもない。背後から、唐突な自分の行動に対する長谷部くんや不動くんの驚愕の声が聞こえたものの、結局それは溜め息に変わり直ぐに同じような足音となる。一目散に駆けていく中、理性の欠片も無い憎悪と殺意に濡れた邪心の声が空気を震わせ響き渡る。そのおどろおどろしい内容に視線を尖らせては、邪神が自分達を含め都の人達も皆殺しにしようとしていること、それを為すために伽羅ちゃんの体を乗っ取ろうとしていること、加えて邪神の信仰を広めるがゆえ自身が次の宣教師役をやらされると言うことで。正直、自分の事よりも伽羅ちゃんがその器として乗っ取られてしまう事に対して怒りが沸いていて、だってそれは死と同意議ではないかと無意識の内に拳を握り込んだところで、徐ろにこちらには向いていない強い感情が発されたことに気付き、感覚を辿って隻眼を動かせば目に映ったのは竜神の彼だった。無理矢理に手を動かしてその洗練された刀を手に取る様子を見ると、相手の性分上、次に何をするのかが分かってしまったので鶴さんが叫ぶ前よりも早く、更に駆け出し肺の酸素が無くなるほど死に物狂いで足を動かせば「_ッ、伽羅、ちゃん…!駄目だ!!」と相手の覚悟を止めるべく、彼の手に重ねる様にして柄を思いっきり両手で握り込み上から制止させる。息切れを起こしているため狭くなった気管支を空気が通る度にひゅーひゅーとした喘鳴が零れるが、それでも手には力を込めていて額に浮かぶ汗も気にせず、揺らぐ隻眼を向けてぶんぶんと首を横に振っていく。それから、苦し気な呼吸のまま「…お願いだから、もっと君は君を、大切にしてくれ…!」と“短い命の全てを自分の為に使う”と前に言ってくれたが、やはり好きだからこそ相手が犠牲になるところは見たくないが為、とんだ我儘だが強く訴えていく。だが不意に、邪神のこちらを嘲笑う声が響き『ハハ!愚かだな黒髪の人間よ!この竜の覚悟を踏み躙り、こちらに加担するとはな!』と醜悪に嗤うそれを強く睨んでは、直ぐさま「違う!僕は、君なんかに加担する為に止めたんじゃない…!」と大声で否定し、しかし打開策を考えなければ敵の思う壺だと思って思考を巡らせていると、ふと人間で言えば心臓のある部分にきらりと血液を固めたかの様なほど濃い赤色の宝石が微かに敵の体躯から見えたような気がして、もしかしたらと思っては僅かな希望を持ってして彼に小声で「…!_伽羅ちゃん、あれ…」と視線のみで促していき)


(/こう言う熱い展開大好物ですのでありがとうございます!それにこの一歩間違えれば闇落ち展開とかも美味しく頂けます/・光忠には力が無いゆえ、信念と行動と言葉のみが武器ですのでそれを表せる場を設けて頂けて嬉しい限りです。トピ主様のご期待に添えられたかは分かりませんが…!)

  • No.450 by 大倶利伽羅廣光  2016-10-08 21:42:45 

(覚悟を決めて目を閉じ、そのまま首筋に当てた刃に力を入れようとした時、聞き慣れた呼び名と制止の言葉と共に自分の手ごと刀の柄を握られて思わず目を開く。そこにいたのは黒髪を乱れさせて息を切らしている光忠で、必死に首を横に振っているのを見ては「離せ、光忠っ!」と殆ど懇願に近い声で訴えるも、離すどころかより一層強く握られてしまった。その状態のまま呼吸も整わない内に光忠が告げた言葉に、場違いだと思いながらもどうしようもない愛しさがこみ上げてしまう。死にたくないという心の奥底の気持ちは今も変わっていない。それでも、邪神を道連れにして命を絶つ覚悟が出来た。光忠を奪われるのは、誰よりも愛する人を失うのだけは、どうしても許せなかったから。なのに、光忠の言葉一つでその覚悟さえも揺らいでしまう。しかし再度聞こえてきた邪神の声による嘲笑を耳にしては、駄目だ、揺らぐな、動揺するなと自己暗示をかける。自分が死ぬことで全て収まる。皆が無事に助かる。光忠が生きていてくれる。それだけで充分だろう。こうなったら強引にでも光忠の手を引き剥がそうと望まぬ決意をした時、光忠の視線が自分から邪神の方へ向いているのに気が付く。そして何かに気付いたように目を見開いてからこちらを向き、小声で促された方に顔を向ける。そこにはごぽごぽと音を立てる邪神の醜悪な身体が横たわっているだけ…いや、違う。一瞬だけ見えた赤い何かを追うように意識を集中させると、ある一点に赤く輝く石の形をした物が存在していることに気付く。…あの眷属達には『核』が存在していた。ならば、主たるこの邪神にも、『核』が存在する…?「…光忠、離してくれ」と、すぐ傍にいる愛しい人の名前を呼び、自分の手に重ねられている両手を離すように告げる。光忠が示してくれたもう一つの選択肢、別の可能性。もしもそれが違っていれば、最悪の結末を迎えてしまうだろう。それでも俺は、光忠と同じ選択をしたい。残った力を総動員して刀身を再び紅蓮色の炎によって燃え上がらせ、刀を握っていない方の手をなんとか動かし、前髪に隠された光忠の右目をなぞるようにそっと撫でる。「この傷の理由を、知ってる…火を恐れていることを、知ってる…」と、光忠が聞かせてくれた話と晒してくれた傷を脳裏に浮かべては「…それでも、傍にいて欲しい。俺を信じてくれ。駄目だった時は…一緒に、死んでくれるか」と、最後の最後で自分の本音をこぼしてしまいながら笑みを浮かべて)


(/そう言って頂けて感無量です!好みが同じで良かったと心から思っております、こちらこそ期待以上の展開に持っていってくださってありがとうございますー!なんか倶利伽羅が心中しよう的なこと言っちゃってますが、ちゃんとハッピーエンド予定なのでご心配なく…!)

  • No.451 by 長船光忠  2016-10-08 22:47:30 

(まるで心臓のように波打つ赤い宝石。まだ運命が自分達を見放していないのなら、アレはきっとこの盤上を引っ繰り返せる切り札になるはずだ。絶望と不安しか無かった暗闇の中で、唯一の光明が見えた。お願いだから運命よ、このまま見放さないでくれ。自分のみならばどんな結末でも甘んじて受け入れられるが、大切な想い人が犠牲になる未来だけは絶対に受け入れられない終わりだから。彼の決死の覚悟を止めたぐらいに、自分は我が儘なほど相手に生きていて欲しいと願っている。それだからアレが活路であって欲しいと思っては、どう壊そうかと必死に考えていたところで、不意に伽羅ちゃんから“離してくれ”と言われると一瞬だけ躊躇ったものの、その瞳には自決の覚悟は無く何か別の覚悟を決めた様な面持ちであった為「…分かった」と強く握ってしまっていた相手の手を労わる様にそっと撫でた後、直ぐに両手を離す。_瞬間、刀の刀身に熱気が立ち込め巻き付いていく紅蓮色の炎に条件反射でびくりと肩を震わせるが、あの時全てを焼き尽くした獰猛な炎ではないと強く言い聞かせて、恐怖で体が震えない様に叱咤する。だがこんなにも近くで見た為か、酸素不足もあって過呼吸になりそうだと視線を歪めていれば、徐ろに右目を撫でた彼の手から仄かな体温が伝わると、驚く程に心の平静を保つ事が出来た。それから紡がれた相手の言葉にこくりと頷いては、当たり前のように微笑みを零し「…はは、そんなの今更さ。僕は何があっても伽羅ちゃんの傍にいるよ。何が起きても君の事を信じているよ」と片手で彼の頬を一度撫でれば、数秒瞳を閉じて再び開き柔らかくも信念の籠った声色で「_勿論、僕は僕の全てを君にあげたんだ。伽羅ちゃんとの心中を断るはずが無いさ。だからもし駄目だった時は、黄泉の国まで付き添うよ。それに、君と一緒に死 ねるなら本望だ」と愛おしい相手を見つめれば同じく緩やかな笑みを浮かべていき)


(/此方こそトピ主様と好みが合っていて良かったと思ってます!毎回ロル書くの楽しいです…!/・いえいえ、ハピエンになる事は分かっていますので大丈夫です!心中台詞が美味しかったので、入れて頂いてありがとうございます!あっ、むしろ光忠の依存心満載の台詞は大丈夫でしたか…?)

  • No.452 by 大倶利伽羅廣光  2016-10-09 01:12:43 

(自分は神として失格だ。慈しみ守るべき人間に対して死を望むだなんてどうかしている。だが、それでも構わない。光忠が自分の望みを全て受け入れてくれたことが何より嬉しくて、心の底から幸せだ。願わくば、光忠も自分と同じだけの幸せを感じていて欲しい。「ありがとう。愛してる、光忠」と告げてから、顔を近付けて数秒間だけの口付けを落とす。これが最初で最後になるかもしれないな、と内心で考えながらそっと唇を離し、片手を光忠の手に絡めて離れないよう強く握りしめる。ごう、と勢いを増した刀身の炎へ視線を移し、ゆっくりと刃を持ち上げては切っ先を瀕死の邪神へと向け「残念だったな、アンタの勝ちはもう無くなった」と堂々と言い放つ。刃がどこに向けられているのかに気付いたのか、それとも自分達の思惑を察したのか、明らかに動揺した様子で『よ、よせ!貴様ら、やめろおおおおおおお!!!』という叫び声と共に邪神の身体から新たな触肢が伸びて襲いかかってくるも、刀身に宿った炎がまるで生き物のように動いて触肢を焼き尽くす。「これで、本当に最後だ」と呟き刀を空に向けて構えると、刀身を覆っていた炎が上咆哮へ伸びていき、炎で出来た巨大な刃へと変貌を遂げる。それを一切の躊躇なく赤い宝石が見えた箇所へと振り下ろすと、炎の刃が邪神の身体を斬り裂き、傷口から一気に炎が燃え広がった。バキン、という金属が砕けるような音が聞こえると、悲鳴とも奇声ともつかないおぞましく大きな叫び声が響き渡り、思わず目を細める。炎に焼かれた邪神の身体がごぽごぽと音と立てて少しずつ崩れていき、やがて灰となって散っていく頃には、自分の身体にまとわりついていた触肢も崩れ去っていた。どうやら奴は完全に死に絶えたようで、懐の黒い羽根も何の反応もしない。これで、本当に終わった。光忠が見つけた選択は正しかった。…自分はまだ、生きていられる。それを実感した瞬間、ふらりと身体が傾いて隣にいる光忠に寄り掛かってしまう。もう何もかもが限界だった。よくもまあここまで耐えていられたと思う。「みつただ…つかれた、ねむい…」と殆ど力の入っていない声で呟いて)


(/トピ主としてとっても嬉しいお言葉をくださってありがとうございます…!依存しまくりな台詞は望む所です!むしろそれが聞きたくて心中発言したようなものですので!そうそう、次かその次辺りで倶利伽羅が消滅しない布石を打つ為に鶴丸さんが長谷部さんと話をしようとするので、適当に話を合わせてくださると助かります。完全なハッピーエンドに繋げる為にそれっぽいことを喋るだけですので!)

  • No.453 by 長船光忠  2016-10-09 10:59:34 

(死の覚悟なんてとっくに出来ていた、むしろそれよりも怖いのは相手がこの世界から居なくなってしまう事で。だから、死に対しての恐怖は一切無い。例え黄泉路でも彼と共に居られるならこの上ない幸せだ。それが周りから見れば間違えだとしても、自分にとっては正しい事だと思っている。相手が死んだ世界で生きていくなど、自分には死よりも耐え切れない事なのだから。ゆらゆらと揺らめく命の炎にも似た紅蓮の炎を一瞥した後、再び蜂蜜色に輝く彼の瞳を見る。その竜の双眸は力強くも慈悲深さがあり惹き込まれてしまいそうだと思っていれば、相手から告げられた言葉に顔を綻ばせて微笑んで同じく愛おしさを籠めた言葉を返そうとしたところで、不意に口元へと感じた柔い感触に目を瞬かせてしまう。離れた際にようやく口付けをされたのだと自覚出来れば、同時に火が点いたかの様に頰が熱くなるものの手を固く握り返し「…僕も。_僕も、一等愛しているよ、伽羅ちゃん」と柔く目を細めて微笑み返す。これが最後にならないで欲しいと願いながらも、覚悟を決めて真っ直ぐに敵を見据えていく。轟々と燃え盛る炎の気配を感じつつも、この火は決して人を傷付けるものではなく人を守るものだと思っては、反対の手で額に滲む汗を拭い繋がっている手の体温へと意識を向けて呼吸を落ち着かせる。彼の切っ先が敵方に向き確信を帯びた堂々たる言葉が発させると、刹那、断末魔の如く邪神の錯乱した叫び声が聞こえ悪足掻きをされるものの、それもこの力強い炎の前では無意味にも等しく焼き尽くされた触肢は灰となり霧散する。そうして、相手の宣言と共に掲げられた炎の刃が躊躇無く赤い宝石を斬り裂き、ガラス片の如く跡形も無く砕け散っていく。すると、邪神は長く重い悲鳴を発しては原型を保てなくなったのか泥の様に溶けた後、やがてその体躯はさらさらと灰になって宙へと消えていく。程無くして真っ黒く分厚い雲に覆われていた空が晴れていき、一筋の太陽の光が広場に射し込んで来る。邪神を討ち滅ぼせた事を実感すれば、あの赤い宝石が弱点で間違いなかったんだと徐々に胸内へと安堵が広がり、まだ彼と一緒に生きていられるんだとその嬉しさに幸せと共に涙が込み上げそうになる。ふと、肩横に触れた一人分の重さに首を動かし愛おしい相手が目に映ると「…お疲れ様、伽羅ちゃん。寝ても良いんだよ、僕が起こしてあげるから…」と体勢を変えれば力を消費した為にフラつく彼の体を受け止めて、消え入りそうな声に優しく言葉を返しては一度だけその髪を撫でていき)


(/それなら良かったです!さり気なくこの二人無自覚共依存で美味しいです…!/・ふむふむ、でしたら次は長谷部に代わりますね。それにしても、そろそろ第一章?完で、新章突入ですねー。新章ではようやく鶯丸が出て来ます!)

  • No.454 by 大倶利伽羅廣光/五条鶴丸国永  2016-10-09 13:00:07 

【大倶利伽羅廣光】

(殆ど薄れた意識の中で相手の優しい声を聞き、目を覚ました時に最初に聞けるのもこの声なのだと思うと幸福感が滲み出てくる。もうここには光忠を傷付けようとする存在はいない、国永や貞がいるから後を任せることも出来る、このまま意識を手放してしまっても構わないだろう。一人だけ離脱して皆に任せきりにしてしまうのが気がかりだったが、今までのことを考えれば起きていようと抗った所で無駄に終わることは分かっている。「わかった…」と、最低限の言葉で光忠に返事をしてから、そのまま目を閉じて)

【五条鶴丸国永】

(神は基本的に不死だが、この時ばかりは無いはずの寿命が縮まる思いをした。もしも光坊がここにいなかったらと思うと今でも肝が冷える。絶体絶命の状態だったとはいえ、迷わず自分の命を絶とうとした竜神に向けて長い説教の一つでもかましてやりたい所だったが、光坊に身を預けて穏やかに眠る姿を見てはその気も失せてしまった。結局、自分はなんだかんだ言って倶利坊に甘いんだよなぁと苦笑をこぼしてしまいつつ、こっちはこっちで話を進めようと視線を向けた先にいるのは、宣教師だった長谷部国重。拘束の解けた身体が動くかどうかを軽く確認してから彼の方へ歩み寄り「ちょっといいか?状況が二転三転して思考が追いついていないかもしれんが、俺から君に頼み事があるんだ」と、いつもの明るい笑顔を浮かべながらそう声をかけて)


(/はい、よろしくお願いします!そうですね、ここで一区切りって感じですねー。おお、ついに鶯丸登場なのですか!自分で忘れないようちょくちょく名前を出して待っていた甲斐がありました!楽しみにしてますー!)

  • No.455 by 長船光忠/長谷部国重  2016-10-09 13:51:12 

【長船光忠】

(眠たげな声と緩慢な動作で閉じられた瞳を確認すれば「…うん、おやすみなさい」と撫でていた髪から手を離してゆっくりと眠りに着いた彼を和らかな表情で眺める。不思議と、もう起きないのではと言った不安は無く焦りも無い。それはきっと、相手が安らかな顔で眠っているからだろうと笑みを零してはそう思っていく。曇天の合間から見える暖かな太陽を見上げた後、それからそっと彼を起こさない様にその体を受け止めていって、もし移動が必要になったらいつでも抱き上げる事が出来るようにしていき)


【長谷部国重】

(言いたい事、聞きたい事は山程あったが兎にも角にも今度こそあの邪神は滅んだようだと、いつの間にか全てが白紙になった教典を確認してはそう思っていく。拘束されていた神々も無事だった様子を見ては安堵の息を零し、一目散に飛び出して行った黒髪の青年の無事も分かれば、死人が出ていない事にほっと胸を撫で下ろす。それにしても、遠目から見ていたのと他の神の拘束を解こうとしていた事もあって、あまりよく竜神達二人の遣り取りを見てはいなかったが、やけに親しげではないかと少し不思議そうに首を傾げ掛けていれば『_長谷部』と行光に声を掛けられ思考の海から現実へと引き戻される。「どうした?」と言うと、指をある方向に向けたのでその指先を辿れば白鶴の神…幸福の神が居り、こちらが操られていた時の接した方とはまた違って明るく人当たりが良さげに話し掛けて来た。これが相手の本来の性格なのだろうと考えつつも、先程は状況が状況だったので神に対して無礼な事ばかりをしてしまったが、落ち着きを取り戻した今は姿勢と言葉を正して「…頼み事?何でしょうか?今回の事で貴方達には恩がある為、俺が出来る事ならば何でも致しますよ」と本心からそう言っては返答を待ち)


(/因みにですがこの一件からある程度時間が経って、長らく遠征していた鶯丸がやっと帰って来た所で新章の話が始まるかなーと、ざっくり考えています。ただせっかくですので直ぐにシリアスだったり戦闘にいかないで、少し日常とか恋愛事を増やしていきたいとも思っていますが、トピ主様の意見もお伺い出来ればと思います)

  • No.456 by 五条鶴丸国永  2016-10-09 16:40:40 

(改めて聞いた長谷部の口調や雰囲気は日記で垣間見たそれと全く同じで、目まぐるしく様々な事が起こったにも関わらず、神である自分への敬意を感じ取れた。こんなに真面目そうな彼をあそこまで真逆の性格へ変えていた邪神に対して新たに怒りを覚えるのと同時に、自分の思惑とは別にして助けることが出来て良かったと心からそう思う。「回りくどい言い方は好きじゃないから直球で言わせて貰うぜ。あそこで寝ている倶利坊…竜神なんだが、あの子はそう遠くない内に死ぬ運命にある。それを阻止する為に力を貸して欲しい」と、無駄な前置きは省略して率直に自分の頼み事を伝える。「神は不死の存在だが、完全じゃない。人間に信仰をされて初めて存在することが出来る。元々あの子は小さな村を守る神だったんだが、ある事情でその村の信仰だけでは足りなくなってしまったんだ」とこちらの事情を簡単に説明しつつ、浮かべていた笑みを消して僅かに憂いを秘めた表情を浮かべては「『神は人の心に干渉してはならない』。本来ならこの頼み事だって許されない願いだ。けど、俺はあの子に幸せになって欲しい。その為ならどんなこともしてやりたい」と、言い終わるやいなや相手に向けて頭を下げる。「竜神を至上として敬えとまでは言わない。ただ、知って欲しいんだ。あの子がどんなに優しい神なのかを大勢の人が知ってくれるだけでいい。それだけでも竜神への信仰になり得るから…頼む、あの子を助けてくれ…!」と、最後には懇願するように声を震わせて)


(/ふむふむ、確かにずっとシリアスやら戦闘やらが続いたら疲れちゃいそうですし、そういう部分も大切だと思うのでそれで良いと思います。具体的に何をするのかはこれからお互いに話し合って決めていきましょう!といっても、私はこれまで通りそちらの提案に細々とした設定や展開を付けることしか出来ないので、今後も変わりなく頼りにさせて頂きますね…。)

  • No.457 by 長谷部国重  2016-10-09 18:41:17 

(そうして、幸福の神から語られたのは竜神が死ぬ運命にあると言う事で。そうなってしまった原因は、申し訳無い事に自身が一部加担をしてしまっており、それゆえ何とも言えない表情を浮かべる。幾ら己の意志が無い状態だったとしても、邪神の眷属を村に送り込み、宣教師として自身の主たる邪神を崇めさせる為、村人の竜神への信仰を失墜させてしまったのは事実だ。恐らく目の前の白鶴の神はその事を知らないのだろう。そう思っては胸内に罪悪感を覚え、密かに固く拳を握り締める。しかし起こしてしまった事は変えられない、零れた水は元には戻らない。だからこそ、今自身がやるべき事は罪悪感に囚われる事ではなく頼まれた通り竜神を助ける事だ。頭を下げた幸福の神を見ては「…顔を上げて下さい。元はと言えば、俺が宣教師としてあの村での竜神の信仰を奪ってしまったが原因です。心ならずもご無礼をお許し下さい」と逆に自らが頭を下げていく。それから一拍置いて顔を上げれば確りと相手の双眸を見て、自身の本心を述べようと口を開き「…俺は、善い神であれば例え名の知らぬ神でも人々へと伝えていきます。それが俺の信条です。_ですから、安心して下さい。あの竜神は、思慮深く慈悲深い…こうして敵であった俺の事も救ってくれました。…むしろ人々に言い伝えない理由がありません」と罪悪感からではなく本当に心の底から広めていきたいと思っている事を告げ、片手を己の胸に充てては「…幸福の神よ。その任、この長谷部国重が拝命致しました。必ずや優しき竜の神を人々にお伝えしていきましょう」と微笑んだ後ゆるやかに一礼をしていき)


(/そうですね、ありがとうございます!いえいえ、本当に申し訳ないぐらいにこちらの発想など微々たるもので矛盾だらけで、むしろ色々と辻褄を合わせて下さったり展開を足して下さり感謝の言葉しか出ません!)

  • No.458 by 五条鶴丸国永  2016-10-09 19:54:22 

(祈るような気持ちというのはこのことを指すのだろう。本来は人が神に救いや願いを求める時に使われる言葉を、神である自分が使ってしまうのは酷く滑稽に思える。だが、どんなに滑稽であろうと、禁忌を破りかねない行為を…人に願いを伝えたことを、後悔する気は全く無かった。だからこそ、相手から謝罪を耳にした時は驚いて勢い良く顔を上げてしまった。そして、その後に続けて彼が口にした真摯たる言葉と真っ直ぐな藤色の瞳を目にして、その意味をゆっくりと理解した後、ぽろりと何かが頬を伝って落ちる。それが涙であることに数秒かけて気が付き、それが悲しみや苦しみではなく、嬉しさから溢れていることを理解しては、涙をこぼしたまま安心しきった笑顔を浮かべて「は、ははっ…良かった…!ありがとう、本当にっ…ありがとう…!」と伝えきれない感謝を拙い単語でなんとか口にしてく。ああ、これで本当に安心出来る。彼ならば必ず自分の願いを叶え、あの子を救ってくれる。ようやく肩の荷が下りたような感覚を感じながら、何百年振りに流した涙をさっと拭い取り「さて!これで俺達の目的は全て達成されたわけだ!せっかくだからこのまま親睦を深めたい…と言いたい所なんだが、肝心の竜神様が眠りこけてしまってるからな、またの機会にということで俺達は帰るとしよう。邪神の影響下から逃れた人々が落ち着くまで今日一日は騒がしいだろうが、そちらはそちらで頑張ってくれ」と、さっきまでの泣き顔が嘘のように明るい笑顔を振りまきつつそう告げ、隣の貞の肩を軽く叩いては倶利坊と光坊の元へ向かう。「光坊、そろそろ帰るぞ。ここでやり残したことはもう無いか?」と帰る旨を伝えつつ他にやることがあるかどうかを問いかけて)


(/そちらの発想があってこその展開作りなので、こちらこそ感謝してもしきれないです…!さてさて、このまま何事も無ければこのまま第一章(?)を終了して新章突入か、幕間みたいな感じで日常や恋愛絡みのイベントを起こす感じでしょうか?これまで出て来たサブキャラ達をちょいちょい出すのも楽しそうですよね!)

  • No.459 by 長谷部国重/長船光忠  2016-10-09 20:31:18 

【長谷部国重】

(目の前で一筋の涙を流しては、人に対して感謝の言葉を述べる白鶴の神に目を瞬かせるものの、それ程までにあの竜神の存在を大切に思っていた事が伺える。今まで神と言う存在は崇高な存在で人ならざる者だと思っていたが、そう言う認識は変えなければなと仲間の為に涙を流す幸福の神を微笑ましく見遣る。「…どう致しまして。改めて、僭越ながら宣教師として竜の神を広めさせて頂きますね」と再び一礼をすれば表情を正していく。そうして、別れを告げられると「確かに、あの邪神の影響は大きかったので鎮静化するのには骨が折れそうですね。ええ、御心配なさらずとも人の問題は人で片付けてみせましょう」と力強く頷いては、行光に相手方を見送ってから帰る事を伝えていこうとし)


【長船光忠】

(眠りに着く伽羅ちゃんの体を支えたまま、鶴さんと長谷部くんの会話を遠目から事の成り行きを見守っていく。上手く聞き取れないが、恐らく彼の信仰に関する事なのかなと思いながらも待っていれば、唐突に声を掛けられたので慌てて口を開き「あっ、いえ。大丈夫です」と答えていく。長谷部くんの日記は先程戻る際に不動くんに返したし、と考えつつも寝ている伽羅ちゃんを抱き上げては待っている鶴さんと貞ちゃんの方へと走って行って、どうやら見送ってくれるらしい長谷部くんと不動くんに「それじゃあ、またね」とひらひらと小さく手を振っては神域に帰ろうと待ち)


(/新章突入して、鶯丸が来るまでに幕間をやる感じでも大丈夫ですよー。今まで…ですと薬研とか青江とか次郎ちゃんとかですかね?後は、新章に繋がるキャラも出せたらなーと。個人的には、月読命の三日月だったり天下人の一護一振だったりとか出したいなーとか思っていますが、まだ中身がどんなものにするとかは決めておらず…。ベタに物見遊山とかも良いですが、何かファンタジーにおけるクエストみたいな感じで簡単なお遣い程度の任務でも貰いますか?あっ、そうすると日常とか恋愛イベにならないですかね…?)

  • No.460 by 五条鶴丸国永  2016-10-09 21:25:23 

(最初にここへ訪れた時と同じように意識を集中させ、都と竜神の神域を線で繋ぎ、その入口を形成する。自分達を見送ろうとしているらしい二人の方へ顔を向けては、光坊の言葉に続けるようにして「今度来た時は都の案内を頼むぜ!」とまたここへ来ることを約束し、自分が作り上げた入り口へと足を踏み入れる。一瞬で景色が揺らいで変わり、あっという間に視界に広がるのはすっかり見慣れた竜神の神域の象徴たる立派な中庭。自分達の帰りを待っていたのか、妙にそわそわとした動きを見せていた眷属達がこちらに気付くなり一斉に集まってきては、光坊に抱えられた倶利坊を見て衝撃を受けたかのように大きく震え出し、パニック状態になって辺りを滅茶苦茶に飛び回り始めたのを見かねて「待て待て!落ち着け君達!倶利坊は寝てるだけだ!」と宥めようとするも、相当慌てているのかなかなか収まりそうにない。「こりゃ駄目だな…。光坊、先に部屋に行って倶利坊を横にしてやってくれないか?ここは俺と貞坊でなんとか落ち着かせるから、君もそのまま休んでくれて構わないぞ」と、このまま屋敷の方へ行くよう促して)


(/新章突入からの幕間イベントの方がなんとなく綺麗に纏まってる感じがするので、そんな感じで行きましょう!サブキャラは大体そのメンバーだと思います。その後どうしてるのか~みたいな後日談チックにするか、そのキャラに関わるサブイベを起こしてみるのも面白いかもしれないです。おお、三日月さんにいち兄も出るのですか…!もちろん出演は大歓迎です!そうですね、RPGによくありそうな感じならやっちゃっても大丈夫だと思います。工夫次第で日常や恋愛系になりそうですし、もしならなくても楽しそうなので私は一向に構いませんよー!)

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