青年 2016-07-09 13:46:44 |
![]() |
通報 |
勿論。喜んで。
(渋々と承諾してもらった感が否めないものの、結果として己の思う方向へ展開が向いている事には変わり無く、体が冷えてしまう前に早く行こうと足を踏み出し。しかしそこへ掛けられた声に動きを止め、何と無く先程から距離を置かれているような雰囲気を感じ取っていた為相手から傘の共有を申し出て貰えるとは思っておらず、驚いたように目を見開いて。直ぐ様破顔し嬉しそうに頬を綻ばせると、小さく頷いて何処かおどけたような口調で答え。相手に雨が当たらないよう隣に立って傘を其方へ傾けると、足並みを揃えながらコンビニに向かって歩き出し。道中何と無く相手の方へ必要以上に意識が傾いてしまいそうになり、その思考を振り払うため足元に視線を向けては何事か話題を探して。雨の中の湿気の多さと体感気温の高さに眉を寄せると、シャツの釦を数個外しながら手で自らへ風を送りつつ呟き)
暑いねー…。
そうか、良かった。ありがとう。
( あまり人と距離を縮めてしまうのが好きではなく、それにもう会わないかもしれない人間に過度な干渉をするような行為をするのはどうかとも思っていたが、コンビニまで彼も用事が有るというなら、自分勝手だとは解りつつもそこまで送っていってもらいたいと考えるのは仕方ないことだろう、何てやや言い訳じみたことを考え。流石に押し付けがましかったろうか、と相手を見据えていればぽかんとした様子のその顔がすぐに笑顔に変化したことに安堵し。尚且つ喜んで、という旨の言葉に素直に感謝の気持ちを述べて。此方に傘を傾けてくれている相手の優しさに申し訳無いな、と罪悪感を感じるとわずかに持ち手に手を添えて、相手が濡れてしまってはいけないから、と気休めにしかならないとは解りつつも、相手の方にそっとそれを傾けて。特に何かを考えるでもなく、ぼんやりとした面持ちでコンビニへの道中を歩いていたわけだが、不意に横から暑いね、といった声が掛けられると、僅かに頷いて。 )
…確かにな。 どうしても雨が降ってると湿気酷くなるし。もう少し過ごしやすいと有り難いんだけど。
いーえ。
(相手から傘の共有を共有を申し出られた事で嬉しくなってしまい、礼の言葉に律儀に返答をしながらもゆるゆると頬を緩ませて。不可抗力的に浮き足立ちながら歩いていた時、ふと相手が傘の柄の部分に触れるのを視界に捉えると息を詰めてしまい。あとほんの少しで相手の指先が己の手に触れるところ、そんな些細な事で純情な乙女のように鼓動を高鳴らせる自らに嫌気が差しながらも、相手に対して抱いているのであろう己の気持ちを理解し始めており。たった数言の会話もままならないままコンビニが見えてきてしまうと、名残惜しい気持ちが重く胸元に靄を掛けるようで。心なしか足が重たくなるのを感じながら、そんな行動とは裏腹に言葉は相手からの返答に応じる事無く話題を切り替えて)
…コンビニ、彼処でしょ?
優しい人で助かったよ。有り難う、
( 自分の言葉に対して返事が返ってこなかったその事実に何か気に障ることでも言っただろうか、と一瞬だけそんなことを思案するが、気にしたところで自分に解ることはない、とすぐに割り切り。じめじめとした空気に はあ、と詰めていた息を吐き、傘の向こう側で降り続ける雨を眺め。視界の先に自分が求めていたコンビニのシルエットが見えてくると相手から投げ掛けられた問い掛けにゆったりとした動作で頷き。傘のついでに何か相手にお礼の品として買おうかな、何てことを考えては気持ち悪く思われないだろうか、と思案し。そんなことを思考している間にコンビニへと辿り着いてしまえば、未だに湿っている洋服の裾掴んで、気休めにしかならないだろうがそれをきつく絞り上げ。相手の方向き直ると、控え目にだが、 )
お前もコンビニに用事あるんだよな ? 用事終わっても少し待っててもらえる ?
んー、そう?
(優しいなんて面と向かって言われてしまうと、気恥ずかしそうに眉を下げてはにかみ。襟足を掻きながら“調子狂うなぁ”と困ったように心中のみで呟いては、これ以上この手の話題が続かないよう曖昧に首を傾げるに止まり。相手の仕草によって己と目指していたコンビニが同じであると確認し、漸く辿り着いた屋根の下で傘を閉じ適当に雨水を払って。横目で服の裾を絞る相手の様子を見てそれを待ちながら、湿度の高さに先程から感じていた頭痛を和らげようと然り気無くこめかみを押し。そこへふと問い掛けられた言葉に手を離して相手を見ると、一先ず時間はある為に小さく頷いては一体何の意図があっての問いであろうかと首を傾げて)
…良いけど、何かあった?
嗚呼、何か御礼しようと思って。
( 少しはにかむその顔に僅かにだが見惚れ、はっとわれに返ると直ぐ様目を逸らしつつ、曖昧な形で首を傾げた状態の彼にこくりと頷き。それから傘を畳み終わるのを無言で見届けたあとに先程の言葉を告げ。何かあったか、との旨に頬をぽりぽりと掻きつつ、さてどうやって説明したものか、とそんなことを悩み。ここはやはり嘘をついてもしかたない。それにどうせ今日だけの関係だ、とそう完全に相手と自分の間に明確な線引きをすると相手の問い掛けに頷くよりも前に上記の台詞を何てことはなさそうな口振りで述べて。嫌ならそれでいいが一応区切りとしてそう伝え終えると念のために、ということでちらり店内の方眺めつつ「何か食べたいものとか有ったらカゴに入れて。」どうせ買うのは傘だけであるからそこまでお金が掛かるわけでもないし、せめてものお礼としてそれくらいは受け取ってほしいとの旨を相手に伝えては、相手からの返事を聞くよりも先に店内に足を運んで。 )
御礼とか、そんな…
(あまりに己の行動が相手の言う“御礼”と結び付かず、刹那思考を巡らせるように間を置いて。もしかすると傘に入れただとか、その件についてだろうか。そんな結論に至るも傘を共有したくらいでは到底礼をしてもらうには値せず、慌てて意識を相手の方へ戻し両手を左右に振って隣を見るが、有無を言わさず遮るように言葉を続けられてしまえば途切れさせる他無く。それも聞き終えてから改めて遠慮の意思を伝えようとしたのも束の間、颯爽と店内へ足を踏み入れる相手の行動よりも早く言葉を発する事は叶わず。困ったように頭の後ろに手を遣るが、結局は相手の厚意に甘える事にして。相手が無事傘を得るまで共に居る口実としてコンビニを選んだのだから無論己には用事は無く、真っ直ぐ氷菓コーナーへ向かうと迷いなしに万人受けするであろう棒アイスの袋を二つ摘まみ。足取り軽く店内に見付けた相手の元へ行くと「じゃあ、お言葉に甘えてー」なんておどけた口調と弛緩した笑みで伝え籠に入れ)
二個も食べんの ?
( 背後で何やらなにかを言おうとした気配が見受けられたもののどうせ拒否の言葉やそれに準ずる何かだろう。今さらそれを聞いたところで解りました、と了承するつもりは微塵もない。僅かに湿っている洋服のその感触に僅かに表情歪めて。まず第一にすぐそこにあったビニール傘を適当に手に取ると、次につい先程知り合った青年へのお礼と称して何かを購入するために篭を一つ手に取り。ぼんやりとした面持ちで店内をぐるぐると見渡すとついでに何かお腹に溜まるものでも買おう、という考えのもとすぐ目の前にあった菓子パンを適当に篭に入れて。さて、彼はどこだろうと考えながら店内を巡っていたところやって来た彼が二つもアイスを入れてきたことに目をぱちくり、聞いていいのかは分からないが気になったがために上記を問い。 )
なぁに言ってんだよ。一緒に食べんの。
(まるで的外れな問い掛けに一時は驚いたように目を瞠ったが、それくらい分からないものかと眉間に皺を寄せて。今しがた籠に入れたばかりのアイスの内、一つを取り出すと不意打ちで相手の頬にぴたりと当て。怒られる前に直ぐにそれを籠に戻すと、「傘の御礼、でしょ?付き合って」と悪戯な笑みを浮かべて恩着せがましく言い捨てると、相手からの言葉は聞く気が無いという意思表示と、奢ってもらう際には支払いの現場を見ないという作法に則って先にコンビニを出ていってしまい)
え、あ、ちょっと … !
( 一緒に食べるなどと、それがまるで当然のことのように述べてきた相手のその言葉に大きく目を見開いて。でも、と言いかけた矢先、不意にそれを頬に当てられては予想していなかったその冷たさに うわっ、と小さく声を上げ。慌てて口を片手で塞ぐと店内の様子を目で確認し。きっ、と相手を一度だけ睨み付けると大きく溜め息を吐き出し。傘のお礼に奢ったのにも関わらず俺がついでにアイスにありつけるのってあまり意味ないんじゃないか、と思ったことを述べようとそこにいたはずの相手の方を見たわけだが、何故か直ぐ様コンビニからすごすごと出ていくその背中が視界の先に見え。思わず上記告げつつ相手を追おうとするが、清算の終わっていないアイスと傘に くそ、と小声で文句を垂れると重たい足取りでレジに向かい。店員の声に適当な相槌を打ちつつ、商品の入ったコンビニ袋と傘を手に取り。コンビニの外にいるであろう彼の前に回り込んでは、袋からアイス取り出して、 )
…ん、
…あ、ありがと。
(コンビニを出る直前一瞬睨まれたような気がしなくもない、と相手が浮かべていた表情へ思いを馳せながら雨雲が流れていくのを呑気に眺めていて。雰囲気からして歳は近いように思えたが、大学生だろうか。気付けば何も知らない相手の事にばかり思考が傾いてしまって、その本人が突然目の前に現れるとつい僅かにたじろいでしまい。平然を装って軽い調子での礼と共にアイスを受け取ると、心なしか先程よりも芳しくなく思える表情を見て口元に笑みを浮かばせ。「不満そうな顔してんね」と揶揄するような声色で指摘すると、外壁に寄り掛かりながら外側のビニールを破ってアイスを口に咥えて。それから暫く何事か思案に耽るように無言でいたが、先程と同様に雨雲へ視線を向けたまま不意に口を開くと「…ねぇ、君の事知りたくなっちゃったんだけど、聞いて良い?」なんて唐突な言葉を掛け。うっかりいつも女子大生に声を掛ける時のような軽薄な台詞になったが、声色には微かな緊張感が滲んでおり)
いーえ。
( どうも自分のかける言葉に飄々というか、おちゃらけたような軽い調子の言葉ばかりを返してくる相手に自分は彼にからかわれてるのだろうか、とそんなことを考えてしまって。いや、流石に出会い頭にそんなことをしでかすほど非常識ではないはず、と自分に言い聞かせてはお礼にたいして上記をポツリ。それから何処か他人事のように不満そうな顔をしているなどと揶揄されては目をぱちくりとさせたのち、呑気にアイスを視界の先で食べている相手の雰囲気にこれは多分、文句を言ったところで軽くかわされそうだ、と冷静に分析したあと、こちらも相手に並ぶように壁に背を寄り掛からせつつ「別に、気のせい」とだけ短く返答し。アイスは帰ってから食べよう、という考えのもと雨雲を見上げていたのだが隣から投げ掛けられた変に緊張感を孕んだその言葉に思わず相手を見詰めると、頬を掻きつつ、 )
答えられる範囲で良ければ、
んー、じゃあ…名前、教えて。
(疑問を述べる許可を得られれば変に肩の力が抜けたような感覚に陥り、視線を落とすと同時に自然と小さな息が漏れ。しかし相手の言う“答えられる範囲”というのは中々に不明瞭で己ではその範囲を測り兼ね、果たして許されるかどうか怪しいところではあるが一先ず相手の名前を問い掛けて)
佐島、青春。
( 名前を教えて欲しいと言う相手の言葉に瞳をぱちくりと瞬きさせてから比較的聞き取りやすいようにという理由で自身の名前を告げ。「…青い春って書いて青春」と下の名前をどういった字で書くか、と言ったことまで簡潔に相手に伝えると相手を軽く一瞥した後、ぼんやりとした面持ちで空を見上げつつ「そっちは ? 」とそれなりに興味の有る相手の名前を訊ねるという行為を相手の方を見ることはなく何処か淡々とした素振りの状態をあくまで継続しながら行い。 )
青い春かぁ。良いね。
(一度聞けば忘れることはないであろう相手の名前を念入りに脳裏に焼き付けるように心中繰り返していた最中、親切にも当てる漢字まで教えてもらえば思い当たる単語があり肩を揺らして笑い。印象的な名前は余計に忘れられないように思え、満足げに頷くと褒め言葉を漏らして。次いで同様な問いを返されれば横目で相手の方を見遣るが、その様子は然して興味は無さそうに見え。名乗ってもらったのだから己が名乗るのは当然な上に相手が知りたがるのも普通の事だが、いつでも都合良い方へ思考を運ぶ癖のある脳は相変わらずの働きを見せ、「俺に興味持ってもらえた?嬉しいなぁ」とへらっと頬を緩ませて)
あ、そ。..つか笑うなよ、
( 元より自身の名前が原因でからかわれることが多いのかあまり好かない自分の名前を相手がぽつりと吐いたあと、肩を揺らして笑ったことに 嗚呼、またこれか、と何処かうんざりしたような表情と面持ちで相手を見つめては上記を述べ。がしがしと乱暴に頭を掻きながらそのあとすぐに告げられた褒め言葉に「別に普通、」と照れ隠しのようなぶっきらぼうな言葉を吐き。何故か自身に興味を持ってくれたと都合のいい解釈をしている相手の姿に は ? と間の抜けた声をあげ。いやこれはからかわらているだけだろうと思い至るなりこちらも負けじと ふは、と笑ったのち、 )
ん、そうだな、興味あるよ。
結構ドジッ子なの?かーわいい( なで )気にしなくていーよ。まぁ失敗は誰にでもあるし?( へら )
良いじゃん。俺絶対忘れないよ。
(相手の名前を聞いた直後に笑ってしまったのだから失礼にあたるのは当然で、憮然とした表情で指摘を受けると大人しく一度口を閉じ緩んでいた頬を引き締めて。しかし続けた己の褒め言葉がともすれば相手に羞恥を感じさせる原因になったらしく、素っ気無い返答に意外そうに目を瞬いた後にはまた笑いが込み上げてきてしまい。口にする言葉は紛れも無く本心であるのだが、タイミングと言い笑みを含んでしまっている点と言い何処と無く胡散臭くなってしまい。てっきり受け流されるなり罵言を返されるなりするかと思っていたのだが、予想とは大きく異なってあっさり肯定されると目を見開いて相手を見遣り。その言葉の真偽は分からずとも恐らく既に相手に心を捕らわれてしまっているらしい身としては気恥ずかしさが込み上げ「…あ、そう」と短い言葉で返して。しかし直ぐに気を取り直すとへらっと頬を緩ませて「俺は高峰冬樹。季節の冬に樹木の樹」と相手に倣い当てる漢字の説明を交えて名を名乗り)
やっほー、久し振り( 手ひら )今日はさ、ちょっと話したい事があって。
んー…と、最後の投稿からそろそろ一ヶ月経ちそうだな、って思ってさ。元々俺らはのんびりやってたし、今時期忙しいのかもしんねェなって思って急かすみてェな事すんのもどうかとは思ったんだけど…。何かあるんだったら、16日までに連絡欲しい。それまでは俺も良い子で待ってるからさ( へら )
もし16日になっても何も連絡無かったら、お相手さん再募集させてもらおうかと思う。
ごめんな。でも、このストーリー大事にしたいんだ。
そんじゃ、待ってるから。あ、無理はすんなよ?体に気ィ付けて( 手ひら )
やっぱ再募集させてもらうな。待てなくてごめん( 顔の前で手合わせ )お前と話せてすっげェ楽しかったよ。良い思い出たくさんもらった。ありがとな( へら )
お前も早いとこ良い相手見つけろよ。俺も頑張るし( にぃ )じゃあ、元気でな( 手ひら )
|
トピック検索 | |||